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ラグビー部

2018.11.05

関東大学対抗戦 11月4日 対帝京大 東京・秩父宮ラグビー場

ペナルティーからの失点が目立ち、悔しさの残る敗戦/帝京大戦

 課題を残しながらも大差で勝利を収めた日体大戦から2週間。早大はこの日、関東大学対抗戦(対抗戦)8連覇を狙う王者・帝京大と対戦した。課題としていた前半の立ち上がりで何としても得点を奪い、流れに乗りたい早大であったが、強力なフィジカルでプレッシャーをかけてくる帝京大を前にペナルティーを頻発。完全に試合の主導権を握られ、試合を0−28で折り返す。後半はCTB中野将伍(スポ3=福岡・東筑)を中心にBK陣がスピードのある攻撃を仕掛けて4トライを奪ったものの、なかなか点差を縮めることができず試合終了。早大は28−45で帝京大に敗れ、今季対抗戦初黒星を喫した。

 試合開始直後、相手のミスから先制のチャンスをつかんだ早大。FWがフェーズを重ねて相手陣内に深く攻め込むが、ノックオンによりチャンスを生かすことができない。すると、「自分たちのミスから流れをつかむことができずこういう結果になってしまった」とフランカー佐藤真吾主将(スポ4=東京・本郷)が言うように、試合の流れは一気に帝京大へと傾いてしまう。早大は6分にペナルティーを犯すと、ラインアウトから左に展開され、大外に走りこんできた相手に先制トライを献上してしまう。その後もペナルティーにより、自陣でプレーする時間が続いた早大。13分にもラインアウトから攻撃の起点を作られ、FWの連続攻撃からトライを許してしまう。その後も悪い流れは止まることなく、20分と31分には自陣5メートル付近でスクラムを組まれると、NO・8ブロディ・マクカラン(4年)にそのまま押し込まれ、失トライ。スクラムやモールの部分でも相手に圧倒された早大は、自分たちのアタックの時間をほとんど作ることができず、1点も奪えないまま試合を折り返した。

帝京大の強烈なプレッシャーに圧倒された

 「とりあえず、1本取って流れを変えるしかない」(SO岸岡智樹、教3=大阪・東海大仰星)と意気込んで臨んだ後半。早い時間帯に点差を縮めたい早大は、BKを中心に敵陣へと迫る。迎えた5分、FWがボールをつなぎチャンスを作ると、WTB桑山聖生(スポ4=鹿児島実)が大きくゲイン。その桑山聖からオフロードパスを受けたCTB長田智希(スポ1=大阪・東海大仰星)がインゴールを駆け抜け、この試合初めてとなる得点を奪った。早大はその後1トライを許したものの、15分にはラインアウトからのサインプレーで中野将が空いたスペースへと斜めに走りこみ、執念のトライ。14−35とする。前半と比べると、格段にマイボールの時間が増えていたこの時間帯。このまま勢いに乗りたい早大だったが「ミスが前半同様に多かったので、修正しなければいけない」というSH齋藤直人(スポ3=神奈川・桐蔭学園)の言葉通り、またしても自分たちのミスからトライを献上し、完全に流れを引き寄せることができない。それでも早大は25分、NO・8丸尾崇真(文構2=東京・早実)がWTB古賀由教(スポ2=東福岡)のゲインで生まれたギャップに走り込みトライを挙げるなど、なんとか食らいつく。39分にも古賀のトライで意地を見せた早大だったが、ここで試合終了。2010年以来の対抗戦での帝京大戦勝利とはならなかった。

反撃の起点となった中野将

 後半だけをみると帝京大よりもトライ数が勝っていただけに、やはり前半での失点が悔やまれる。この試合において、帝京大のペナルティー数が2回なのに対し、早大は10回。この数の差が、今回の勝敗を分けたと言っても過言ではない。「ディフェンスにこだわってきたチームとしては6トライは取られすぎ」という相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)の言葉通り、まずはミスのないディフェンスからゲームを組み立てていくことが求められるだろう。しかし一方のアタック面では手応えも得た。ペナルティーが多かった前半に対して、後半の攻撃では早大の強みであるテンポの良いアタックが見られ、それが4トライという結果につながった。さて、次戦はいよいよ宿敵・慶大との対戦が待っている。毎年、両校の意地とプライドがぶつかり合うこの早慶戦。きっと今年も僅差の接戦となるだろう。ミスのないプレーから流れを引き寄せ、白星を挙げたいところだ。

(記事 大島悠輔、写真 成瀬允、坂巻晃乃介)

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関東大学対抗戦
早大 スコア 帝京大
前半 後半 得点 前半 後半
28 28 17
28 合計 45
2/2 3/3 スクラム成功率 5/5 4/5
3/3 4/4 ラインアウト成功率 5/5 3/3
【得点】▽トライ 長田、丸尾崇、中野将、古賀 ▽ゴール 斎藤(4G)
※得点者は早大のみ記載

 

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構4 神奈川・桐蔭学園中教校
宮里 侑樹 スポ4 沖縄・名護商工
後半3分交代→17峨家
小林 賢太 スポ1 東福岡
三浦 駿平 スポ3 秋田中央
後半25分交代→19中山
下川 甲嗣 スポ2 福岡・修猷館
◎佐藤 真吾 スポ4 東京・本郷
幸重 天 文構3 大分舞鶴
丸尾 崇真 文構2 東京・早実
齋藤 直人 スポ3 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教3 大阪・東海大仰星
11 古賀 由教 スポ2 東福岡
12 中野 将伍 スポ3 福岡・東筑
13 長田 智希 スポ1 大阪・東海大仰星
14 桑山 聖生 スポ4 鹿児島実
後半33分交代→23佐々木尚
15 河瀬 諒介 スポ1 大阪・東海大仰星
リザーブ
16 千野 健斗 人4 東京・成蹊
17 峨家 直也 商4 兵庫・報徳学園
18 土田 彬洋 スポ2 茨城・茗渓学園
19 中山 匠 教3 東京・成城学園
20 沖野 玄 商3 北海道・函館ラサール
21 貝塚 陸 スポ4 東京・本郷
22 船越 明義 社4 東京・早大学院
23 佐々木 尚 社4 神奈川・桐蔭学園
◎はゲームキャプテン、※監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
関東大学対抗戦Aグループ星取表
  帝京大 明大 慶大 早大 筑波大 日体大 青学大 成蹊大
帝京大

11/18 14:00

秩父宮

〇24-19

〇45-28

12/1 14:00

熊谷

〇90-7

〇141-7

〇113-7

明大

11/18 14:00

秩父宮

●24-28

12/2 14:00

秩父宮

〇66-21

〇31-17

〇88-0

〇110-0

慶大

●19‐24

〇28-24

11/23 14:00

秩父宮

〇35-24

〇84-17

12/1 11:30

熊谷

〇68-14
早大

●28-45

12/2 14:00

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

〇55-10 〇68-10 〇123-0 〇99-5
筑波大

12/1 14:00

熊谷

●21-66 ●24-35 ●10-55 11/18 14:00

敷島

○73-31

○101-0

日体大

●7-90

●17-31

●17-84

●10-68

11/18 14:00

敷島

●23-26

12/2 14:00

熊谷B

青学大

●7-141

●0-88

12/1 11:30

熊谷

●0-123

●31-73

○26-23

11/18 11:30

敷島

成蹊大

●7-113

●0-110

●14-68

●5-99

●0-101

12/2 14:00

熊谷B

11/18 11:30

敷島

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド、三郷はセナリオハウスフィールド三郷(三郷市陸上競技場)、筑波大Gは筑波大つくばグラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、味スタ西は味の素スタジアム西競技場、上柚木は上柚木公園陸上競技場。
 
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月4日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 413 68 345 57
早大 373 70 303 56
明大 319 66 253 48
慶大 234 103 131 34
筑波大 229 187 42 34
青学大 64 446 -382 10
日体大 74 299 -225 10
成蹊大 26 491 -465 4
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)※記者会見より抜粋

――きょうの試合を振り返って

きょうは結果的に6トライを取られて負けという結果になり、きょうの試合に勝つために準備してきたため、結果は残念な思いです。ディフェンスにこだわってきたチームとしては6トライは取られすぎかなと思っていますが、きょうで終わりではないのでまた明日から気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。

――スクラムトライを2つ献上しました

スクラムはもう少しできるかなと思っていたので少し想定外な部分はありました。ブレイクダウンのところは後半は少し修正できたかなと思うのですが、前半は2人目の寄りが遅かったりしたところがあったので、それこそ前の4試合と比べた肌感の違いなどもあったのではないかと思います。

――夏の帝京大との違い

シーズン入って帝京大さんが一つ一つのプレーに対して忠実にやられていることはすごく感じたので、きょうもそういうところで差が出ないようにというところを一つテーマにしていたんですけど、非常にきっちりされていたので、見習ってまた追いつけるように頑張りたいと思います。

――修正点はどこでしょうか

前に出ることを意識しすぎてしまって、横とつながることをダブルタックルで意識しているんですけど、そこのつなかりが切れたことが、前の日体大戦くらいから気になっていたので、もう一回修正していきたいと思います。

――ハーフタイムにはどのような指示を出しましたか

残り40分あるので、自分たちがこだわらないといけない細かい部分でできていないところがあったので、一つ一つやれば必ず点は取れるという話をして、アタックもディフェンスも選手がそういうマインドでプレーしてくれたかなと思います。そういう意味では前半我々がボールを持ってプレーしたときの結末がペナルティーやミスと、自分から流れを渡してしまうような終わり方だったので、そこは勿体なかったと思います。

フランカー佐藤真吾主将(スポ4=東京・本郷)※記者会見、囲み取材より抜粋

――きょうの試合を振り返って

今回の試合ではディフェンスにおけるフォワード周りを意識して勝負に臨みましたが、結果的に最初の方で少し食い込まれ、自分たちのアタックをして何回も継続する場面がありましたが、結果的にミスやペナルティーで終わってしまって、自分たちのミスから流れをつかむことができずこういう結果になってしまったと思います。僕達のチームはディフェンスを主に置いたチームなので、45点というトライのところを受け止めながらこれから慶大、明大と戦っていきたいと思います。

――夏の帝京大との違いは何でしたか

夏に比べて2人目の選手のプレッシャーを感じたところと、スクラムもあそこまで組まれるというのは想定外でした。

――アタックがミスで終わってしまった要因はなんでしょうか

相手のディフェンスにあおられたところがあって、フォワードのセットが遅くなったり、BKのセットが相手に比べて後手に回ってしまったりとか。一つのフォワードのフェーズで言うなら、一人で相手が二人いるところに突っ込んでしまったり、横にいるプレーヤーと連携を取ってアタックできなかったところ、それに加えて低さ。細部にこだわることができなくてボールを失ってしまったと思います。

――ペナルティーが勝敗を分けました

そういうところも守らないと大学日本一はないので、他にもブレイクダウンやセットプレーとこだわるところはあるんですけど、規律から自分たちは崩れていっているので、そこは今後の練習で意識して、早慶戦、早明戦はノーペナルティーでいきたいですね。

――夏のオープン戦は自分が出場できず悔しい思いをし、この試合は自分は出場しましたがチームが負けて悔しさを味わいました。同じ悔しさでも違いがあると思いますが、この違いについて感じることはありますか

違いますね。正直、夏勝ったときは全然嬉しくなくて。途中から出場したんですけど特に貢献出来ませんでした。チームが勝ったのは嬉しかったですけど、自分個人としては全く嬉しくありませんでした。今回の試合はチームとして細部のところにこだわり切れなかったので、チームとして悔しいです。

プロップ鶴川達彦(文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)

――帝京大戦への意気込みはいかがでしたか

夏に勝ったチームとはいえ、まだまだ対抗戦で勝っていない相手ということでチャレンジャーの気持ちで挑もうと思いました。

――夏から何人かの主要選手が戻ってきて対策も変わったとおもいますが、どういう対策でこの試合に挑みましたか

帝京大が得意なプレーがゴール前のところなのでエリアをしっかり取るところと、ラインアウトモールなどを起点に攻撃してくるのでモールをしっかり抑えようというところです。

――そこの部分振り返っていかがですか

ラインアウトモールに関しては自分たちが練習したことを出せたと思うんですけど、エリアに関してはペナルティーが多くて結構入られてしまったので、そこが課題ですね。

――スクラムのファーストヒットで感じたことはありますか

全体の重さの部分で帝京大の方が上回っていたので、自分たちは低さだったりで勝負しなければならなかったんですが、ファーストヒットでそれができなくて。後半修正できた部分はあったんですけどそこを今後しっかりと練習していきたいと思います。

――後半に修正をされましたが、前半スクラムトライを2回許した要因は何だと思いますか

8人がしっかりとまとまれなかったことや、相手との距離の関係だったりといったところで自分たちのいいフットポジションが取れなかったことが要因ですかね。

――ゴール前ディフェンスはいかがでしたか

セットプレー以外の部分ではある程度できていたと思うんですけど、それでも低さだったりというところがまだまだかなと思いました。

――後半アタックのテンポがよくなった要因はありますか

前半の一番最初の方も自分たちで攻めていて、アタックすればゲインをしっかり取れるという感触はあったんですけど、ミスだったりペナルティーだったりでそこの部分を修正していこうということで。それでうまく修正できたのでテンポがよくなったのだと思います。

――次戦は帝京大とも接戦を演じた慶大ということですが、意気込みはいかがですか

自分たちも重要としているポイント周辺のディフェンスだったりをすごい真面目にやってくるチームだと思うのでしっかりまず勝ちたいというのと、きょう課題に出たスクラムをしっかり練習していきたいです。

プロップ小林賢太(スポ1=東福岡)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

帝京大と試合をしてみて、まだまだ自分たちの実力不足だと感じました。

――帝京大とのモールの際に心がけたことはありますか

ラインアウトでは戦えてた部分はあったのでしっかり対策しようとしていたことができていたと思います。

――帝京大とスクラムを組んだときどのような感覚がありましたか

すごく感じたのは、とても重くて。それは初めからわかっていましたし、練習してきたことなのですが、まだ対策し切れていなかったと感じました。

――そのスクラムで相手に押されてしまうシーンがあったと思いますが、それについて反省点はありますか

自分たちが試合中に修正できず、やられっぱなしになってしまったことがよくなかったと思います。

――次の早慶戦へ向けて意気込みをお願いします

これから長い準備期間があるので自分たちがやるべきことを一つ一つこなしていき、帝京大戦で出た課題をしっかり修正して次戦に臨みたいと思います。

ロック下川甲嗣(スポ2=福岡・修猷館)

――帝京大戦はヤマ場になると予想されていたと思いますが、試合前はどのようなことを考えていましたか

チームとしてはゲインラインの攻防で負けないというのと、ディフェンスで勝つというのを日体大戦終わった後から言ってきて。前半に帝京さんの勢いのあるアタックで自分たちが浮いてしまって。そこでゲインライン取られてしまって、相手に流れをつくらせてしまったというのが前半悪かったかなと思います。

――夏の練習試合では帝京大相手に勝利を収めましたが、その時ときょうはどのような点が違いましたか

まだ自分も試合が終わったばっかりなので…帰って分析をしっかりしたいと思ってるんですけど。試合終わって率直な感想は、接点のところで自分たちが前に出られなくて。それで苦しくなって、自分たちのミスやペナルティーで攻撃が終わってしまったという感じでした。そういう点での継続力が夏に比べて自分たちに欠けていたなと思いました。

――今回の敗戦から何か収穫はありましたか

これが選手権とかじゃなくてよかったなというのはあります。今までの日体大戦までで自信はついていたんですけど、まだ本当に使える武器が完成していないというのがわかったのが収穫かなと。ケイオーもメイジもタフな試合になると思うので、そこに向けてどう自分たちの武器を相手にぶつけられるかというところを改善していきたいと思います。

――タックルは良かったように見えましたが、その点については

全体的にプレーが高くて。止めてはいたんですけど、攻撃的なディフェンスはできなくて。その場では止めてるんですけど、次につながるというディフェンスではなかったなと思います。

――ご自身としてはまだ物足りないということですか

そうですね。反省する点の方が多かったです。

――帝京大の選手と当たってみて、フィジカル面ではどういう差がありましたか

個々では勝っているところもあったと思うんですけど、二人目の寄りだったりとか、一人に対して相手の方が群がるのが速くて。そこでやられたなって感じました。

――次は慶大戦ですが、慶大の印象は

ボールをあまり手放さずに継続してくる真面目なチームだなと思います。そこで自分たちもワセダのラグビーをベースに、我慢のラグビーをやっていきたいと思います。

――慶大と戦う上で、ご自身の果たすべき役割はどういう点だと思われますか

自分としてはセットプレーの安定が一番で。あとはフォワード近辺のゲインラインの攻防、ブレイクダウンの圧倒というのが慶大戦では大事になってくるかなと思います。

――最後に次への意気込みをお願いします

結果は結果なので。切り替えて修正して、勝ちにこだわってやっていきたいと思います。

フランカー幸重天(文構3=大分舞鶴)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

セットプレーの部分とペナルティーの部分で流れをつかめなくて、前半に受けてしまったのが響いたと思います。

――夏の対戦と比べていかがでしたか

自分たちがやってきたことを出せば、トライを取れると今回も夏も感じたんですけど、ペナルティーの部分でエリアを獲得できなかったので、それがこの結果につながったと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

接点の部分で戦えたところはあったと思いますが、もっと効果的なプレーができたと思いますし、まだまだ足りないと思います。

――後半からどのようなアプローチで臨まれましたか

前半はミスやペナルティーで終わることが多かったので、後半はディテールの部分でこだわって、やってきたことを丁寧に出そうとやった結果がミスせずにトライを出せたと思います。

――早慶戦へ向けて一言お願いします

慶大さんは明大に勝っているので、すごく強い相手だと思うんですけど、しっかりと倒さないといけない相手というのは変わらないので、しっかりといい準備をしたいと思います。

SH齋藤直人(スポ3=神奈川・桐蔭学園)※囲み取材から抜粋

――きょうの結果についてどう感じてますか

前半が全てだったと思いますね。3点でも、1トライでも欲しかったです。

――帝京大から対策されていると感じる部分はありましたか

それはないですね。どちらかというと、自分たちのミスなどそういう部分からリズムを渡してしまったので。帝京大がどうこうというよりも自分たちに改善する部分がありましたね。

――気持ちの面で帝京大を意識した部分はありますか

個人的には今シーズン一番ぐらいの気持ちが入っていました。気持ちで変わる部分だけが原因ではなかったかなと思います。

――チームの雰囲気はどうでしたか

帝京大ウィークということで、前回の日体大戦から2週間本当に1日1日成長できているという実感はありましたが、実際にやるのとは違いました。少し想定が甘かった部分があったのかなと思います。

――ワセダが日本一を目指すためにはいつかは倒さなければいけない相手だと思いますが

次やるなら大学選手権しかないので、今回負けてしまったんですが、まぁ、勝ってやるよりはリベンジというかたちでやる方がやりやすいので、まずは慶大、明大との試合に集中して一つ一つやっていきたいと思います。

――後半の手応えはどうでしたか

スコアどうこうは気にしませんがボールを持って、攻撃できればいけるというマインドはあったんですが、後半は攻撃する機会が多かったのでよかったです。しかし、ミスが前半同様に多かったので、修正しなければいけないと思います。

――帝京大と対戦して感じたことは何でしょうか

手堅いというか、自分たちの強みをうまく出してくるチームでした。次やる時はワセダの強みを出せるように。自分個人としてもいいゲームメークができるようにやっていきたいです。

――慶大に対して

相手どうこういうより、1年間やってきたことを忠実にやるだけだと思います。自分たちがやってきたことをより細かい部分を詰めていき、臨みたいと思います。

――ハーフタイムではどんな話し合いをしましたか

まずはエリアを取るっていう話と、あとは28点ありましたが、一個ずつ返していこうという話をしました。

――ワセダのディフェンスについて振り返っていただけますか

前半受けてしまう部分が多かったです。差し込まれた時にペナルティーだったり、ぞの後にどう対応するか。差し込まれっぱなしだったので、ディフェンスコントロールも仕事ですし、プレー中に修正できなかったのは自分の責任もあると思います。

――慶大に向けて一言お願いします

毎試合相手がどうこうというわけではなく、自分たちにベクトル向けて1年間やってきたこと、細かいところにこだわりたいです。まだまだ準備する時間あるので、チームとしてはより精度を上げていくという事。個人としては本当に全てにおいて満足できてないので、慶大戦までにできる準備を1日1日向きあってやっていきたいです。

SO岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)※囲み取材より一部抜粋

――今の率直な気持ちを教えてください

難しいですけど、悔しいですかね。途中から諦めたわけではないですけど、例えば帝京大戦用に用意したサインプレーをどのように使って行くべきかとか、次のことも考えながらやっていました。難しいですかね。

――前半、ハイパントにこだわっていた理由は

後ろの陣形が僕らと帝京大さんは似ていて。ハイボールの接点でノックオンしたところもありますが、ボールを蹴る=ボールを上げるというところがあって。そこをイーブンボールにすることで相手にプレッシャーを与えようとしました。クリーンキャッチされてしまうと、キックを蹴り返されたりとかランされてしんどいというのもあったので、中盤でのディフェンスは僕らにとってはウェルカムなのでそこで頑張ろうという中でした。ですが、そこの精度の悪さが前半は目立ってしまいました。蹴るという判断は良かったのですが、蹴って取られた後のディフェンスのやりにくさとかは僕の精度のミスかなという部分があります。

――前半かなり取られましたが、メンタル的にくるところはありましたか

そんなにはないですが、さすがに3本4本いかれると、ちょっと「ああ」ってなることはありました。ですが、ボールを継続したらいけるというメンタルはあったので、そこは点差を気にせず、自分たちがやってきたことをしっかり1本ずつ出そうという感じでした。

――前半を0−28で終えました

とりあえず、1本取って流れを変えるしかないなと。28点差、4トライ4ゴールは、40分あればできなくはないなという意見でした。とりあえずどうやって1本取るかということで頭がいっぱいでしたね。

――試合が継続した中で、最初に自分たちが取れなかったことはやはり痛かったですか

そうですね。80分を振り返ると、最初の1本を取っておきたかったというのは一番あります。

――後半は流れが変わりました

前半は、どちらかというとフェーズを重ねてゲインを取っていくということでしたが、後半は点差もあってちょっとサインプレーっぽくサイン一発が増えたりとかっていう流れができました。課題を上げるならば、前半は一発といっても止められてしまう場面があったので、流れの中でトライを取れるというのが前半から増えてくると、後半はもっと一発で取れるところがあるなというのは今回感じましたね。

――今回はペナルティが多かったですが、規律の部分については

ちょっとレフリーが厳しかったところもあるのですが、最近は明確にプレーをしようというのがありました。絶対にいらないところでのペナルティだけであと3つ4つ減らせると思うので、それが相手の1トライぶん阻止できたりとか、得点に繋がるところだと思っています。プレッシャーをかけて取られるのは仕方ないですが、確実にいらないプレーというのは今回絶対3つくらいあったので、そこの修正をあとはするだけだとペナルティに関しては思います。

――一番帝京大との差を感じたところは

ボールの継続力ですね。相手もミスはするんですけど、しっかり持ったところをトライにつなげています。自分たちの一番の反省点は、ボールを継続したら前に出られるけど、それをトライに結び付けられないというのが取り方の伸びしろかなとは思います。

――対抗戦はあと2試合となりましたが、どのように戦っていきたいですか

きょうも結構お客さんが入っていましたけど、次からはもっと多いと思います。個人的にはやることはそんなに変わらないと思いますが、会場を味方にできるようなプレーをしたいと思っていて。チームを勢いづけるものは、観客を味方にしてチームの流れを変えられるようなプレーだと思うので、そういう流れを作れるようなプレーをしたいなと思います。

CTB中野将伍(スポ3=福岡・東筑)

――きょうの試合結果について

前半でのエリアの取り方やペナルティー、ミスで流れをつかめず、あのような形になってしまったと思います

――帝京大戦にどのような思いで臨みましたか

対抗戦のなかの1つの山場として帝京大を分析して、夏の練習試合と同様に、もう一度勝ちにいくため、細かいところにこだわるという意識で試合に臨みました

――実際に試合した帝京大の印象は

アタック、ディフェンス共に強く、少しずつ前に出られた部分が多かったと思います。

――帝京大のフィジカルについて

決して弱くないチームなので、個人として消えないように、タックル、アタック、ディフェンス共に前に出てチームに勢いがつけられたらと思いました。

――帝京大に対して当たり負けしていない場面が多く見られましたが

アタック、ディフェンス共に機転にならないといけないですし、自分が前に出ないとチームとしても前に出られないと思っていたので、そのような(帝京大ディフェンスと当たる)場面では絶対に負けないという気持ちでプレーしていました。

――帝京大に対して28点取りましたが、自信にはなりましたか

自分たちのやってきたことでしっかり点数は取れ、やってきたことは間違いではないと思うので、そこを伸ばしつつ足りなかったところを次に向けて練習していきたいです。

――次の早慶戦に向けて意気込みをお願いします

接点の部分で絶対に引かないことと、前半があのような形になると最終的に厳しくなるので、前半から自分たちのラグビーができるようにしていきたいです。

WTB桑山聖生(スポ4=鹿児島実)

――課題としていた前半ではなかなかボールを持てませんでしたが、振り返っていかがですか

相手のミスから始まって最初は敵陣でプレーしたんですけど、その後は自分たちでアタックしてもボールを失ったり、ペナルティーで自分たちのアタックを切ってしまったりしたのが、流れをつかめなかった原因かなと思います。帝京大学さんがフォワードが強いというのは想定していたことだったんですけど、相手に多くアタックをさせてしまうような自分たちのミスが目立ってしまいました。

――チームとしてはどのようなプランで試合に臨みましたか

しっかりエリアを取って敵陣で戦うというのは意識していました。

――ゲーム中ハイパントキックを使う場面が多かったですが、振り返っていかがですか

1本取れたところは良かったんですけど、それ以外のところでは相手のハイボールが強い選手に取られてしまいました。もっと相手にプレッシャーをかけて、ボールを取れるようにしていきたいです。

――チームとして後半にはトライも生まれましたが、アタックの面で感じたことはありましたか

一人一人がしっかり前に出ることで相手にもスペースができて、そこにボールを運んでトライにつなげられたので、そういうところは良かったかなと思います。

――次戦は慶大戦ですが、どんなところを修正して臨みたいですか

どれだけ自分たちの時間を作るかが大事になってくると思います。アタックではミスやペナルティーで終わることがないように、しっかりとスコアまでいけるようにこだわってやっていきたいなと思います。