競走部

2018.11.03

第50回全日本大学駅伝対校選手権 11月4日 愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前

「このままでは終われない」。出雲総合10位の挽回なるか/全日本駅伝展望

 惨敗で終わった出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)から約4週間。早大は全日本大学駅伝対校選手権(全日本)に挑む。今年は50回という説目を迎え、区間距離が変更となった。全長106.8キロのコースは変わらず。前の区間から徐々に区間の距離が伸びていく区間配置になった。大幅な変更でどういった展開になるのか未知の部分が大きいが、相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)は「(区間変更が)ヒットしている」と語る。これまでより距離が短い区間が増えたため、1年生が主力となっている早大にとっては絶好のタイミングであるからだ。本記事では11月2日時点での区間エントリーをもとに、早大の布陣をお伝えする。

 前半区間は1、2年生がエントリーされた。1区は千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二)が任された。9月上旬の日本学生対校選手権(全カレ)で6位入賞を果たしており、他大の主力選手と張り合える力は十分にあるだろう。出雲では直前でケガをしたため出場は叶わなかったが、その後の出雲市陸協記録会で自己記録を更新。出雲不出場の悔しさをぶつけてほしい。1区はアップダウンのあるコース。他大学に最後までついていけるかがカギとなる。2区には宍倉健浩(スポ2=東京・早実)がエントリーされた。宍倉は春、夏とケガに悩まされていたが、ここにきて調子が上向いている。復帰して3週間で出場した早大記録会ではチーム内3番でゴールした。昨年の全日本で6区区間20位だった悔しさを晴らす走りに期待したい。3区にはナンバーワンルーキーの呼び声高い中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)が抜てきされた。出雲ではエース区間の3区で数秒差の区間4位の好走。今回も青学大の鈴木塁人や東海大の館澤亨次ら実力者たちとどこまで渡り合えるか注目だ。また、早大としては3区終了時点で好位置につけていたいところだ。4区には太田直希(スポ1=静岡・浜松日体)が出走予定だ。エンジデビューとなった出雲では5区区間7位の凡走となり、太田直は「満足はしていない」と語る。全日本では区間上位の走りで早大の勢いを加速させたい。5区には半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)が選出された。出雲では1区という重要区間を任されたが、脱水症状のため失速。苦い学生三大駅伝デビューとなった。ただ、その後の早大記録会の1万メートルでチーム5番に入っており、状態は回復傾向にある。全日本こそ好走してチームに貢献する。

出雲ではエース区間の3区で4位だった中谷

 後半区間は3、4年生で布陣を固めた。6区・車田颯(スポ4=福島・学法石川)は4年目にして初めての学生三大駅伝出走となる。これまで度重なるケガに悩まされてきた車田。2年夏から2年間、試合に出場できていなかったが、ついにこの秋復活を果たした。2週間前の早大記録会ではペースメーカーを務めるなど、自分でペースを作ることを中心に練習してきており、後半区間への準備は万端だ。4年生として確実にタスキをつなぐ。距離の長い7区には遠藤宏夢(商3 =東京・国学院久我山)が配置された。指定校推薦で入学し、徐々に力をつけてきた遠藤。関東学生対校選手権(関カレ)のハーフマラソンでエンジデビューを飾った。学生三大駅伝初出場でも臆することなく力を発揮してほしいところだ。駅伝主将の清水歓太(スポ4=群馬・中央中教校)は最終8区に出場する。8区は最長19.7キロであるが、ハーフマラソンのタイムを考えても清水は長い距離への適性は十分ある。区間上位の走りを見せ、主将として一つでも上の順位でゴールしたい。

自身初の学生三大駅伝となる車田

 控え選手にも実力者がそろう。特に、4年目にして好調を維持している小澤直人(スポ4=滋賀・草津東)。学生三大駅伝の経験が豊富でチーム随一のスピードをもつ新迫志希(スポ3=広島・世羅)らは出場の機会がありそうだ。また、チームのエースである太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)の出走はケガの状態次第となるが、出走するとなれば更に強力な布陣となる。
 全日本での目標は3位以内。相楽駅伝監督は「出雲で悔しい思いをしていますし、去年はシードを落としているのでそこの借りは返したい」と意気込みを語った。出雲の失敗を挽回し、『三強』に食い込めるか。号砲は翌日の8時05分に鳴る。

(記事 平松史帆、写真 齋藤夏生、岡部稜)

第50回全日本大学駅伝対校選手権
区間 距離 名前 学部・学年 出身校
1区 9.5キロ 千明龍之佑 スポ1 東農大二
2区 11.1キロ 宍倉健浩 スポ2 早実
3区 11.9キロ 中谷雄飛 スポ1 佐久長聖
4区 11.8キロ 太田直希 スポ1 浜松日体
5区 12.4キロ 半澤黎斗 スポ1 学法石川
6区 12.8キロ 車田颯 スポ4 学法石川
7区 17.6キロ 遠藤宏夢 商3 国学院久我山
8区 19.7キロ 清水歓太 スポ4 中央中教校
補欠    小澤直人 スポ4 草津東
      太田智樹 スポ3 浜松日体
      新迫志希 スポ3 世羅
   吉田匠 スポ2 洛南
      山口賢助 文1 鶴丸

1区 9.5キロ:千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二)

2000年(平12年)3月3日生まれ。169センチ、53キロ。

5000メートル 14分02秒16

1万メートル 29分10秒27

ハーフマラソン ――

高校総体5000メートル入賞の実績を持つルーキー。大学入学から安定した結果を残し続けており、全カレ5000メートルで6位入賞を果たした。出雲ではケガにより出場とはならなかったが、2週間前の早大記録会ではチーム2番でフィニッシュ。自己記録も大幅に更新し、好調な様子が伺える。スターターとして確実にタスキをつなぐ。

2区 11 .1キロ:宍倉健浩(スポ2=東京・早実)

1998年(平10年)6月19日生まれ。170センチ、52キロ。

5000メートル 14分04秒54

1万メートル 29分17秒12

ハーフマラソン ――

ルーキーイヤーの昨年は関カレ、全カレに出場も入賞とはならず。学生三大駅伝では全日本6区区間20位と苦いシーズンとなってしまった。今年に入ってからは、ケガに悩まされたが、10月上旬ごろに復帰。その後の記録会では1万メートルで自己記録に迫るタイムをたたき出している。昨年のリベンジを果たせるか。

3区 11.9キロ:中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)

1999年(平11年)6月11日生まれ。169センチ、58キロ。

5000メートル 13分47秒22

1万メートル 29分07秒77

ハーフマラソン ――

世代ナンバーワンの実績を持つ中谷。出雲ではエース区間の3区を任され、数秒差の区間4位と好走を見せた。2週間前の早大記録会でもチームトップで走っており絶好調である。初の伊勢路でもチームの流れを変えるような走りに注目だ。

4区 11.8キロ:太田直希(スポ1=静岡・浜松日体)

1999年(平11年)10月13日生まれ。168センチ、51キロ。

5000メートル 14分09秒43

1万メートル 29分26秒60

ハーフマラソン ――

太田直は大学入学後、何度も自己記録を更新。Aチームの練習で他のルーキーたちと切磋琢磨(せっさたくま)し着実に力をつけてきた。しかし、初のエンジとなった出雲では5区7位と満足のいかない結果に。全日本では出雲の悔しさを晴らす走りを期待したい。

5区 12 .4キロ:半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)

1999年(平11年)12月3日生まれ。165センチ、52キロ。

5000メートル 13分58秒08

1万メートル 29分25秒05

ハーフマラソン ――

出雲ではスターターを任されたが脱水症状で失速。苦い駅伝デビューとなった。1週間の休養を挟み、戦列に復帰。早大記録会では5番に入り、調子を取り戻しつつあることを証明した。全日本こそ本来の力を出し切りたいところだ。

6区 12 .8キロ:車田颯(スポ4=福島・学法石川)

1996年(平8年)9月13日生まれ。179センチ、62キロ。

5000メートル 14分11秒45

1万メートル 29分24秒15

ハーフマラソン 1時間04分02秒

2年春以降、レースに出場できなかった車田がついに復活を果たした。長い間ケガに悩まされていたが、冬ごろから練習を再開すると3次合宿からAチームに昇格。4年生として積極的に練習を引っ張っており、存在感を示しつつある。最初で最後の伊勢路では区間上位の走りで早大に貢献したい。

7区 17 .6キロ:遠藤宏夢(商3 =東京・国学院久我山)

1997年(平9年)8月8日生まれ。168センチ、50キロ。

5000メートル 14分27秒43

1万メートル 29分39秒27

ハーフマラソン 1時間5分10秒

入学から徐々に力をつけてきた遠藤。今季からAチームに定着し、関カレのハーフマラソンで初めてのエンジを経験した。夏にケガで練習を思うように積めない時期があったが、早大記録会では大幅な自己記録更新を果たし、不安を感じさせない走りを披露している。自身の得意とする長い距離で実力を遺憾なく発揮したい。

8区 19.7キロ:清水歓太(スポ4=群馬・中央中教校)

1996年(平8年)5月3日生まれ。168センチ、52キロ。

5000メートル 14分08秒97

1万メートル 29分24秒33

ハーフマラソン 1時間3分08秒

出雲に引き続き最終区間のエントリーとなった清水。その出雲では前の大学を追い切れず、悔しい結果となった。自身が以前から意識していた区間ということもあり準備は万端だろう。「このままでは終われない」。その言葉通り全日本こそはチームを3位以内に導く。

補欠:小澤直人(スポ4=滋賀・草津東)

1997年(平9年)3月29日生まれ。180センチ、60キロ。

5000メートル 14分08秒52

1万メートル 29分34秒44

ハーフマラソン 1時間6分56秒

補欠:太田智樹(スポ3=静岡・浜松日体)

1997年(平9年)10月17日生まれ。175センチ、60キロ。

5000メートル 14分00秒23

1万メートル 29分09秒06

ハーフマラソン 1時間2分48秒

補欠:新迫志希(スポ3=広島・世羅)

1997年(平9年)4月28日生まれ。163センチ、49キロ。

5000メートル 13分47秒97

1万メートル 29分07秒06

ハーフマラソン ――

補欠:吉田匠(スポ2=京都・洛南)

1999年(平11年)3月25日生まれ。172センチ、57キロ。

5000メートル 14分10秒30

1万メートル 29分58秒90

ハーフマラソン 1時間6分05秒

補欠:山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)

1999年(平11年)5月3日生まれ。174センチ、57キロ。

5000メートル 14分24秒23

1万メートル 30分12秒10

ハーフマラソン ――