応援部

2018.10.26

第65回稲穂祭 10月24日 大隈講堂

満身の応援で打倒慶大!

 平成30年度東京六大学秋季リーグ戦の早慶戦前最後の水曜日。夕方の大隈講堂前はいつもに増して荘厳な雰囲気で満ちている。早慶戦前夜祭として、稲穂祭第65回が早稲田大学大隈講堂で開催された。稲穂祭は、毎年リーダーが主体となるステージである。

『早慶讃歌』は早大、慶大それぞれのテクがある

 講堂中に響き渡る大きな太鼓の音と共に『新黎明旗』の初代校旗手である木村太一旗手(商4=東京・国士舘)が会場の後方で勢いよく旗を掲揚し、威厳をもって登壇すると、稲穂祭の第1部が開始された。第1部は慶大應援部との合同ステージである。渡邊友希代表委員主将(政経4=静岡・沼津東)が慶大應援指導部主将と校歌交換をし、柳澤遼輝副将(人4=埼玉・春日部)が早慶戦本番前最後の披露となる『早慶讃歌』を慶應応援指導部のリーダーと共に力を込めて振る。その後小川駿也新人監督(教4=東京・早稲田)が『Blue Sky Waseda』、『Blue Sky Keio』を振った。この二曲はメロディーを同じくし、歌詞の校名以外同一の歌詞を持つという早慶ならではの応援曲である。そして、講堂で聞くとその統制がさらに感じられる吹奏楽団の演奏とともに小谷太郎代表委員主務(社4=神奈川・相模原)が『紺碧の空』の指揮をし、ワセダ生の誇りを堂々と見せる。『ひかる青雲』と『我が覇者』の演舞ののち、慶大應援指導部が『ダッシュケイオウ』と『突撃のテーマ』などを含むスペシャルメドレーを見せた。「ワセダは案外いい大学です。私はワセダが大好きだ」と叫ぶ慶大應援指導部リーダー4年生の言葉に呼応して、小川が「私は六大学全部大好きだ」との学注で会場を沸かせ、同時に慶大に対する敬意も見せる。そのまま『大進撃』、『スパークリングマーチ』、『ダイナマイトマーチ』を含む『応援曲メドレー』を早大リーダーが人数を活かして勢いよく振ると、有名な応援曲に観客席からも自然と手拍子があがった。第1部の最後には、木村が「世界の頂上決戦とも言える」と形容した応援が行われ、舞台の上手側に早大応援部リーダー、下手側に慶大應援指導部リーダーが4年生を中心として向かい合い、『コンバットマーチ』と『ダッシュケイオウ』を各三度ずつ順番に振った。吹奏楽団と太鼓も全力の応援で力を尽くして会場を盛り上げ、まさに両校の「伝家の宝刀がぶつかり合う」(木村)様子に客席のボルテージは最高潮に達し、第1部終了の際の拍手はひときわ大きかった。

第1部の最後は白熱の応援合戦だった

 第2部は東京六大学(六大学)応援団ステージである。六大学の応援団幹部と早大、慶大のチアリーダーズ4年生が肩を組んで、慶應大学を除くそれぞれの第一応援歌を歌い、披露した。「今までやってきた仲間」と柳澤が話す六大学の応援団幹部がそろい、少人数ながら迫力のある応援で観客席を包み込んだ。最後の第3部は野球部壮行会で、応援ムービーが流れたのち、野球部の高橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)と野球部の4年生がステージ上に並び、応援部からのエールに対して感謝を述べた。「応援してくれる人たちへの感謝への気持ちをプレーで表現したい」という野球部員らの心情がその頼もしい表情から見て取れる。応援部が野球部に加わり、肩を組んで『紺碧の空』を歌ったのち、野球部員らは観客席からの温かい拍手を受けつつ退場した。木村が高校時代の経験を用いて「応援の力はたしかにある」と話して野球部の後押しをすることを力強く保証し、第65回稲穂祭は幕を閉じた。

野球部・小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)へ小島の写真のジグゾーパズルを贈呈した

 現4年生の引退が近づくのもあり、早大応援部にとって稲穂祭は重要な行事である。今回のステージでは、リーダー1、2年生の渾身の拍手や振りと、ステージの演出なども見どころであった。早慶戦でも、今回のステージと同じような一体となった応援で、早大の『捲土重来』に加勢してくれることは間違いない。優勝パレードでの早大応援部の姿が待ち遠しくなるステージであった。

(記事 馬塲貴子、写真 橋本和奏、新谷里々花、鈴木隆太郎)

コメント

渡邊友希代表委員主将(政経4=静岡・沼津東)

――稲穂祭を終えての感想をお願いします

 今回の稲穂祭は例年と少し志向を変えて、稲穂祭実行委員長の木村を中心に、本当に早慶の応援合戦をやっているような、そんな稲穂祭にしてくれました。特に(第1部)最後の『コンバットマーチ』と『ダッシュケイオウ』の掛け合いとか、そういう見どころが多い稲穂祭で、逆に準備や練習が大変だったのですが、きょうはその練習の成果が出せて、自分の4年間の中で一番(よい)稲穂祭ができたんじゃないかと思います。

――プレゼントは何をもらいましたか

Nintendo Switch(任天堂のゲーム機)です。みんなが時計やコートをもらっている中で、少しアミューズメント性が欲しいなと思って…(笑)。

――きょうの中で、最も力が入った瞬間はどこですか

 先ほども言った、最後の『コンバットマーチ』と『ダッシュケイオー』掛け合いのところです。ここは全員捌けた状態で、チアもいなくてリーダーだけで、しかも屏風(※拍手をする下級生)もなくて全員が突きをやっているような、一年でここでしかないような演目になっていました。リーダー全員でケイオーにぶつけているというところだったので、ここが一番力が入りました。

――3年生以下のリーダーに向けてメッセージをお願いします

 今まで一年を通して、本当に厳しい練習を課してきたし、厳しい指導もしてきたのですが、残りはもう2か月になりました。そこで自分が思うのは、あと2か月だからもう少しだと思うのではなくて、最後2か月をもっと死ぬ気でやってほしいと思います。全力でやった上で、俺が最後に引退するときに、「ああ、この3学年の下級生と一緒にやってきて本当によかったな」と心からそう思えるような、そんな下級生をあと2か月で作って欲しいと思います。また自分たち4年生は、逆に「この人たちに付いて行ってよかった」と思えるような4年生になれるように、あと2か月死ぬ気でやるので、あと少し一緒に頑張ろう!

――野球部に向けてのメッセージをお願いします

 自分たちにできることはスタンドから応援することだけなんですけど、野球部にとって最後の早慶戦であるように、自分たちにとっても最後の早慶戦になるので、命を懸けて応援して声を届けるので、野球部のみなさん最後一緒に『紺碧の空』を歌って、有終の美をワセダ全員で飾りましょう。

小谷太郎代表委員主務(社4=神奈川・相模原)

――稲穂祭を終えての感想をお願いします

新人時代から四年間応援部をやってきて毎年あった行事で、1年生のときに出演しましたが、2年生のときは怪我をして3年生のときも裏方だったため出れず、1年生以来の出演だったのでいつも以上に緊張しました。2年も3年も稲穂祭の裏方をやり、他の部員よりも長く稲穂祭に関わってきたので思い入れが強く、木村委員長に『紺碧の空』を歌わせていただいておいしい思いをしました。

――センターリーダーを務めた『紺碧の空』についてお願いします

去年の新人監督の田路さん(進太郎、商4=兵庫・淳心学院)が振っているのを見て、自分もこの場で来年『紺碧の空』を振りたいとずっと思いきょうまで応援部をやってきたということもあったので、木村に無理を言ってきょう『紺碧の空』を振らせてもらいました。なので、それなりのクオリティで応えないといけないと思いプレッシャーもありましたが、完璧ではないですが満足いくクオリティだったかなと思います。『紺碧の空』は第一応援歌ということもあって、どの部分もこだわりを持って作られているので、それを自分なりに伝統を踏襲しながら、自分なりのアレンジをどう加えていくのかが難しかったです。特に『見栄切り』が本当に難しく、ここ1ヶ月ぐらい本当に悩みました。ただ見栄を切るだけではなくて、見栄切りへどうやって入ればいいか、どうやったら平成で三本の指に入るぐらいの『紺碧の空』が振れるか、ということを思いながら振りました。

――プレゼントは何をもらいましたか

ワセダベアの顔のクッションと、お酒と時計をいただきました。

――3年生以下へのメッセージをお願いします

他のリーダーと自分は違って、下級生時代の3年間をちゃんとやりきれてないというところがありました。2年生の最初に練習で腕を怪我してしまい、その後1回も練習に出ず、3年生になり復帰しましたが、夏に熱中症から病気になり3週間ぐらい入院した後も練習に出られなかったので、下級生にはリーダーの上級生としてあるべき姿をちゃんと見せられなかったことがずっと心残りです。自分としても、リーダーを続けている以上は下級生にリーダー的なことも指導していかなければならないというのがこの1年間本当に辛かったです。こんなのがリーダーとして上にいてずっと指導していて、リーダーの下級生にはかわいそうな思いをさせてしまったというのがあったので、きょうの稲穂祭もですが、秋のリーグ戦からずっと姿でしっかり示そうと思っていました。残りは早慶戦しかないですが、もう一回姿で見せていくので、今までの分取り返すつもりでやっていくので、その姿をぜひ3年生以下に見て欲しいです。

――最後に、野球部に向けてメッセージをお願いします

4年生になって野球部に友達が増えて、特にキャッチャーの岸本選手(朋也副将、スポ4=関大北陽)や投手コーチの芦田(哲広、基理4=東京都市大付)とか副将の黒岩(駿副将、スポ4=長野日大)ととても仲良くさせてもらっていて、それだけ3年生のときよりも野球部に対する思いが強くなったので、応援部としても1人の友達としても最後の早慶戦に連勝して優勝決定戦で勝って優勝して欲しいです。

木村太一旗手(商4=東京・国士館)

――稲穂祭を終えての感想

色んな方からいい稲穂祭だったと言っていただいて、感極まっています。

――実行委員長を務めて

例年と違う工夫を入れたり、3年生の後輩と密に連携をとってというかたちで。そういうところは実行委員長として頑張りました。そういった所が結果に繋がったと思います。

――具体的に工夫というのは

ワセダの応援曲メドレーの最後に『コンバットマーチ』と『ダッシュケイオウ』の日本の応援の始まりといいますか、伝家の宝刀がぶつかり合うという構図を作るという所を工夫しました。

――そちらのできはいかがですか

やっていて自分も魂が熱くなっていましたし、リハーサルとかでも動画を確認しながらで、いいできになったかなと思います。

――旗手として『新黎明旗』を持たれていましたが

実は自分が新人時代の旗手が稲穂祭で『黎明旗』を持っていたんです。リメイクといいますか、自分の代で新しく作り替えて『新黎明旗』となったので、そういう思いを込めて持ちました。あとは、ケイオーの旗手長もかなり技術力もあるので、『昇り龍』というものでお客さんが驚くようなものをやりました。

――特に力を入れたところは先程の構図の部分でしょうか

そうですね。あとは、六大学ステージも力を入れました。最近、ずっとなかったのでやりたいと思っていて、早慶戦も六大学野球のリーグ戦の一環なので、六大学全体で盛り上げていこうという意図でやらせていただきました。

――プレゼントは何をいただいたのでしょうか

プーさんとワセダベアとポールスミスの時計です。あとお酒もいただきました。早慶戦終わってから楽しみたいと思います。

――以前好きだとおっしゃっていた『ひかる青雲』はいかがでしょうか

今回、最後の可能性もあったので気持ちを込めてやりました。照明も3年生にこだわってもらって。自分としては満足です。

――3年生以下へのメッセージがあればお願いします

自分は下級生とフランクに話したりしてきたんですが、下級生には当事者意識や責任感が成長には必要だと思っています。3年生に常に考えろと伝えてきました。下級生はそれについてきてくれたので、間違いなくその経験が学年が上になるにつれて生きてくると思います。自分は安心して任せられると思います。最後まで自分たちの背中を見てついてきてほしいと思います。

――最後の早慶戦を迎えられますが同期への想いというのは

自分は応援部へ入るきっかけとなったことも熱い仲間が欲しいということだったので、それが実現されて同期五人が日頃から仲良くて、言い合うときはお互いに強く意見をぶつけ合ってやってきたので、この絆は深いものだと思っています。最後まで連携をとってしっかりとお見せできるように頑張りたいと思います。

――野球部へのメッセージをお願いします

野球部は今年弱いと言われたこともありましたが、自分は野球部ならやってくれると思っていました。信じて応援してきたので、それを最後まで貫いて野球部とともに戦う応援部でありたいと思います。不安になったら応援席をチラッと見て、やる気をかき立ててほしいと思います。

柳澤遼輝副将(人4=埼玉・春日部)

――稲穂祭を終えての感想を教えてください。

あっという間だったな、というような(感じです)。本当に。自分が新人時代に、また高校時代にも何度か見に来ていたので、そのステージに立つことができて、本当に一年一年大事にやってきたつもりだったんですけども、いざ4年目を迎えると、本当にこの2時間ぐらいがあっという間で、自分は人前に立つことがすごい苦手で緊張することが多かったんですけど、何とかやり切ることができたなというような感想ですね。

――センターリーダーを務めた『早慶讃歌』について、感想を教えてください。

なかなか早慶一緒にやる曲っていうのは『早慶讃歌』と『Blue Sky Waseda』、『Blue Sky Keio』という曲しかないんですけれども、その中でもやっぱり『早慶讃歌』というのは、応援歌ではなく、どちらかというと学生歌と言われるような曲です。讃歌ということで、しっかりお互いをたたえ合う気持ちもこめて、自分自身センターリーダーを振るときには気持ちをこめて振っています。

――きょう、稲穂祭に来てくれた六大学の仲間について思うことがあれば教えてください。

例年あまりこういうことはやってなくて、早慶だけっていうのが多かったんですけれども、やっぱり我々の代、今までやってきた仲間がこうやって稲穂祭に来てもらって、一緒にステージを盛り上げてくれたというのは、本当に自分自身の誇りだなというふうに思います。ですから、ここに留まらず、これから先、引退してからも仲良く付き合っていけたらと思います。

――3年生以下へのメッセージをお願いします。

自分自身、例年の副将とかリーダー練習責任者と言われるような方々に比べて、たぶん頼りない部分だとか至らない点とかがたくさんあったと思うんですけれども、その中ですごいこの最後の早慶戦まで一生懸命やってきてくれて、本当に自分が何を残したかはわからないんですけれども、自分が少しでも背中で何かを彼らに伝えることができたらよいなと思います。また、今の下級生みんなを見ていて、来年以降がさらに楽しみになったので、これからもどんどん頑張ってもらって、来年以降の代もよりよいものにしてくれたらと思います。

――最後に、野球部に向けてのメッセージをお願いします。

もちろん、今までの試合も絶対に負けられない試合の連続だったんですけれども、やっぱりこの最後の、特に4年生は最後の早慶戦になるので、この早慶戦で悔いを残さないように、全力で戦ってほしいと思いますし、我々応援部一同、全力でその気持ちに応えられるような応援をして、少しでも野球部の皆さんの力になれればと思うので、頑張ってもらいたいです。

小川駿也新人監督(教4=東京・早稲田)

――稲穂祭の感想を教えてください

今回の稲穂祭では新しい試みを多く取り入れました。結果とても盛り上がった良いステージになったと思います。

――自身がセンターリーダーを務めた『Blue Sky Waseda』は、どのような思いで振りましたか

『Blue Sky Waseda』はケイオーの『Blue Sky Keio』と一緒に歌う曲なのですが、振りが同じところと違うところがあります。ケイオーのリーダーと念入りに話し合って、揃えるところは揃え変えるところは変えて強調するように心がけていました。

――新人監督として、今日の新人の様子はどう思われましたか

新人は上級生が『コンバットマーチ』などを振っている時も、拍手で盛り上げるだけです。しかし春から見てて拍手が上手くなりましたし、顔つきも変わって安心して見ていられました。頼もしくなったと感じます。

――3年生以下のリーダーにメッセージをお願いします

私は基本的に新入生の教育担当を毎年してきました。入部前の彼らの姿を知っており、その頃から変わり頼もしい姿を見せてくれているので、そのまましっかり盛り上げてくれればと思います。今のリーダーは最強の軍団だと思っているので、頑張りましょう。

――野球部へのメッセージをお願いします

辛くなった時、あと1点という時、少し応援席の方を見て応援を聞いて欲しいと思います。我々も観客の方を盛り上げるため日々考えて努力してますので、絶対に思いが伝わるはずです。辛くなったり、ここぞという時に耳を傾けてください。頑張ってください。