日本拳法部

2018.10.23

全日本学生拳法個人選手権 10月21日 愛知・露橋スポーツセンター

課題が浮き彫りとなった個人戦

今年度2度目の遠征は名古屋で行われた。個人戦で自身の力がどこまで成長したのかを試す絶好の機会になった。男子の部には小坂怜亜(教3=大阪・関西福祉大高)と森川晋平(スポ2=奈良・青翔)が、女子の部には大石和奈(基理2=広島女学院)がそれぞれ出場。結果は大石は初戦敗退、森川は2回戦敗退、勝ち上がった小坂は4回戦(ベスト16)で敗退となった。

大会はまず女子の部から開催された。大石は初戦突破を目指し、甲南大の選手と対戦。しかし「本当に悔いしかない」。試合後にこうコメントしたように、相手に圧倒された試合運びであった。試合開始直後、相手との間合いを測りつつあった大石に相手選手の面突きが決まり1本め。2本目も直後に決められてしまい、ここで敗退となった。男子の部に出場した森川は初戦で幸先よく面突きを奪い最初の1本。2本目は相手が攻めてきた瞬間、その力を逆に利用し投げ技をかけ、押え込みからの突き。テンポよく勝利を収めた。続く2回戦は、体格が上の選手に苦戦した。序盤から足を使って相手が仕掛けてくる技を切りながら、間合いを十分に確保してから突きを繰り出す戦法に。組み付かれてからも近間から膝で蹴りを入れ、なんとか自分のペースに持ち込もうとしたものの体制を崩されて押え込みで1本を献上してしまう。試合終了の時間が刻々と迫る中最後まで攻め続けたが、時間切れ。一本負けで2回戦敗退となった。

押さえ面を決める森川

 同じく男子の部に出場した小坂。なんと初戦の相手とは2年前にもこの大会で対戦し、勝負が判定にまでもつれ込んだ因縁があった。「実際1回戦が一番緊張していた」その言葉のとおり、1回戦は互いに攻めの姿勢を見せるもののどこか慎重な試合運びとなった。一進一退の攻防となるもなかなか旗が上がらず、辛抱強く攻撃の手を緩めないことが勝利へ繋がることが予想される展開に。審判の旗も揺れる場面も見られたものの完璧な1本とはならず、どちらもポイントを得ることが出来ずに試合は進んだ。結果として、初戦は2年前と同じく判定にその勝敗を委ねることに。積極的に攻めたことが功を奏し、軍配は小坂に上がり2回戦進出を決めた。2回戦は1分半の時点までは両者とも様子を見ながらタイミングを探っていたが、まずは小坂の面突きが決まり、2本目へ。しかし勝負は仕切り直しの直後に決した。再開の笛が鳴った直後に、小坂の蹴りが相手の胴を見事に叩き決着。3回戦は2回戦とは異なり今度は互いが積極的に技を繰り出し合う激しい試合に。試合が進むにつれて、一層その激しさは増していったが決定的な一打を放つことができない。試合が動いたのは残り時間が1分を切ってから。相手選手が仕掛けて来たのを見切り、打ち切った後の姿勢を狙い最初の1本。だが、この1本で勝敗が決することはなかった。直後に胴を蹴られてしまい、試合は振り出しに。最後の1本はどちらが奪うことになるのか。試合時間が刻々と減る中で、試合の雰囲気は一転。残りの少ない時間で確実に取るためには相手の隙を見つけなければならない。小坂は待っていた。相手が面を突こうとしてきた所を狙い、躱して、拳を叩き込んだ。2本の旗があがり4回戦へ。進んだ4回戦で対戦することとなったのは大商大の前田。「4回戦で対戦した前田選手は高校の頃からの憧れの選手だった」こう語った小坂は足を使って間合いを取りつつも攻めに繋げる積極的な試合運びを見せる。コーナー際まで追い詰められるも、上手く拳を繰り出しまずは1本先取。しかし「1本取ったあと、少し守りに入ってしまった」。再開後のパンチによる攻めを警戒していた小坂を襲ったのは、蹴り。3本の旗が上がり、次に技を決めた方が勝つことに。残り時間は約1分。最後まで攻めの姿勢を見せたものの、どちらも1本を取ることができず判定へ。2人の副審による旗も1-1で上がり、判断は主審に委ねられることに。しかし、主審が上げた旗は前田側。最後まで熱戦、そして接戦を繰り広げたが小坂は4回戦敗退。ベスト16で大会を終えた。

あこがれの選手相手に大健闘の小坂

全国の大学生の実力者が集まった今大会。思うような結果を残せず悔しい思いをした選手もいるだろう。しかし小坂が昨年度の自身の成績を上回るだけではなく、橋本周平(平30社卒=大阪・清風南海)のベスト16にならんだことは明るい材料になったのではないだろうか。また、2回戦敗退となった森川も来月の府立(全日本学生選手権)では「僕が勝つことでチームの4勝に貢献できるように」と意気込むように、課題を克服しさらに力をつけてくるに違いない。4年生との最後の大会となる来月の府立へ向け、残り一月を充実したものにし、今年度の集大成とするべく挑んでいく。

(記事、写真 柴田侑佳)

※掲載が遅くなり大変申し訳ございません。

結果

▽女子の部

1回戦敗退

大石知奈(基理2=広島女学院)

▽男子の部

2回戦敗退

森川晋平(スポ2=奈良・青翔)

4回戦敗退

小坂怜亜(教3=大阪・関西福祉大高)

森川晋平(スポ2=奈良・青翔)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしょうか

納得のいかない部分が大きいですね。課題も浮き彫りになったと思います。

――課題とは具体的に言うと

一つ一つの技自体の完成度もそうなんですけど、フィジカルとかスタミナとかの部分もまだまだ足りないところです。

――2回戦は特に苦戦していた印象があります

やっぱり身体が大きかったというのと、たぶん柔道の経験者の方だったと思うんですがそのフィジカルを活かした柔道技であったりとか苦戦する部分が多かったです。

――府立(全日本学生選手権)への意気込みをお願いします

府立も簡単に勝っていけるような大会ではないので、僕が勝つことでチームの4勝に貢献できるように、きょうの課題を克服しながらポイントゲッターを目指していけるように頑張りたいと思います。

小坂怜亜(教3=大阪・関西福祉大高)

――きょうを振り返ってみていかがでしたか

実は1回戦の対戦相手と2年前もこの大会で対戦していて、その時も危なっかしい展開で判定勝ちをしていたので、実際1回戦が一番緊張していたんですけど、その試合で勝てたことで緊張が解れました。4回戦で対戦した前田選手は高校の頃からの憧れの選手だったので、その人と戦えただけで嬉しかったです。

――攻め続けてもなかなか旗が上がらないという苦しい状況が続きました

自分は力があんまり無いので、技を生かして(1本を)取るというのがあったんですけど、この試合を通して力もつけていかないといけないなと思いました。

――4回戦では1本を先制した後に、すぐに取り返されてしまいましたが

1本取ったあと、少し守りに入ってしまったというか…パンチの選手のイメージがあったので、パンチのガードをしていたらと思っていたら…完全に気を抜いていました。

――府立への意気込みをお願いします

きょうの試合で力であったり戦い方などの課題も見つかりましたので、しっかり対処して絶対に自分が勝てるように頑張ります。

大石和奈(基理2=広島女学院)

――きょうの試合を振り返ってみていかがしたか

すぐに負けてしまったので…本当にあっという間でした。

――以前悔いの残らない試合を、とおっしゃっていましたが

きょうは本当に悔いしかないです。

――試合を通して次に向けた改善すべき点は見つかりましたか

あまりに早く負けてしまったのですが、その中で攻めることができていなかったので次こそは。という感じです。

――次の試合に向けて意気込みをお願いします

いつも負けてばかりなんですけど、少しでも勝てるように頑張ります。