準硬式野球部

2018.10.23

木村杯新人戦 10月21日 早大東伏見グラウンド

2年生リレーで明大を完封。フレッシュワセダが初戦を突破!/1回戦 明大戦

1回戦
早大
明大
(早)〇福川、大津-中村康
♢(本塁打)宮崎(1号2ラン、8表) (二塁打)須能(5表)、中村康(6表)

 昨秋以来の木村杯新人戦(新人戦)制覇に向けて、フレッシュワセダが好スタートを切った。爽やかな秋晴れの中迎えた明大との1回戦、先発を任されたのは福川千明(スポ2=兵庫・白陵)。素晴らしい立ち上がりを見せたものの3回以降制球を乱し、5回までに6つの四死球を与える苦しい投球に。それでもなんとか無失点に抑えると流れはワセダに傾いた。6回に5番・竹本周平(人2=鳥取・米子東)の適時打と捕逸で2点を先制すると8回には3番・宮崎翔(商2=埼玉・早大本庄)に2点本塁打が飛び出し4-0に。投げては2番手の大津杜都(文構2=東京・宝仙学園)が明大に反撃を許さず、そのままワセダが勝利を収めた。

 先発の福川は課題としている立ち上がりを完璧に抑え、このまま明大打線を圧倒していくかに思われた。しかし3回、先頭打者にストレートの四球を与えてしまう。ここはなんとか後続を抑えるも、その後も制球が定まらない。4回と5回を合わせて5四死球を与え、いずれの回も2死満塁のピンチを迎えるなど苦しい投球が続いた。しかし、福川は崩れなかった。4回は7番打者を左飛に、そして5回はリーグ戦でも明大打線の中軸を担っている4番・高桒一真(2年)を見逃し三振に仕留めて見せ、5回無失点と先発の役割を十分に果たした。

5回を無失点に抑えた先発・福川

 実はこの試合、福川は特別な思いを抱いて臨んでいた。8月の清瀬杯(清瀬杯全日本大学選抜)でメンバーを外れた福川は、東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)でもなかなか出場機会を得られないなど苦しい日々を送っていた。そんな時、励ましてくれたのはチームメイトだった。「中村大輔さん(商4=東京・早大学院)であったり、前田さん(直輝、スポ3=熊本)であったり、大津であったりが言葉を掛けてくれたので腐らずにここまでやってこれた」。その溜まりに溜まった感謝の気持ちをすべてぶつけたこの日の88球、完璧な内容とはいかないまでも自分の仕事をきっちりとやってのけた。ブルペンやスタンドでその姿を見つめていた恩人たちにもきっと思いは届いただろう。

8回に2点本塁打を放った宮崎

 そして6回、ついに稲穂打線が福川の粘投に応える。先頭の1番・中村康祐(教2=早稲田佐賀)が左翼線への二塁打で出塁すると、その後2死一、二塁として5番・竹本が中前に適時打を放ち1点を先制。さらに2死一、三塁から相手の捕逸で1点追加し2-0とリードを奪うことに成功した。そしてその裏、福川からマウンドを受け継いだのは大津だった。毎回得点圏に走者を背負いながらもこの秋季リーグ戦で何度も見せてきた粘りで要所を締め、明大の反撃を許さない。すると8回、四球と犠打で1死二塁とし、打席には3番・宮崎。フルカウントからの6球目を捉えた当たりは値千金の2点本塁打に。4-0と点差を広げたワセダはそのまま逃げ切り、次週行われる準決勝への進出を決めた。

本塁打を放ち、ベンチ前で喜ぶ宮崎

 この試合、勝利を収めることができたのは出場していた選手たちだけの力ではない。福川も語るように、活躍の裏には常に周囲のサポートがあるのだ。これがまさに全員野球であり、今のワセダの強さの秘訣(けつ)となっている。4年生の引退が近づく中、下級生たちはこれを引き継いでいけるのか。この新人戦はそういった意味でも重要になってくるだろう。

(記事 池田有輝、写真 瀧上恵利、水野将太選手提供)

コメント

吉田龍平新人監督(スポ3=東京・小山台)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

本当にピッチャーがよく投げてくれて0(点)に抑えてくれたので。それに加えてタイムリーを竹本と宮崎がいい所で打ってくれたので本当にいい試合ができたかな、と思います。

――福川選手を先発投手に起用した理由は

結構前々から決まっていました。色々とリーグ戦(秋季リーグ戦)でも悔しい思いをしたと思いますし、新人戦では初戦は福川で、と決めていました。

――今年の1、2年生を見ていていかがですか

新チームでもレギュラーとして活躍する選手も多いと思います。そういったメンバーが多い代なので、頼もしいです。

――次週に向けて一言お願いします

すごくいい試合展開だったので、来週もこれができるようにしっかりと調整して、優勝したいと思います。

福川千明(スポ2=兵庫・白陵)

――この試合までの取り組みを振り返っていかがですか。またこの試合は福川投手にとってどのような試合でしたか

清瀬杯で自分がメンバーを外れた時、4年生の中村大輔さんであったり、投手の先輩の前田さんであったり、同級生の大津であったりが言葉をかけてくれたので腐らずにここまでやってこれました。もし自分が逆の立場だったら同じように声を掛けてあげられたのかわかりません。そういう部分は人間として尊敬するべきところであり、自分もこれから人間として成長していきたいと思いました。それできょうの試合はその人たちへの感謝の気持ちを忘れず、噛みしめて、誰よりも気合を入れて臨みました。自分の溜まりに溜まっていた気持ちをすべてぶつけることができた試合かなと思います。

――投球内容を振り返っていかがでしたか

決していい投球だったとは言えませんが、点を取られないようにという気持ちがとても強かったのでピンチでも抑えられたのかなと思います。

――立ち上がりはいい投球をされていた印象ですが振り返っていかがですか

立ち上がりは高校時代からの課題で、きょうも前向きなイメージを持てていませんでした。それでもいい球が投げられたのは、ブルペンでの投球練習も含めて試合の1週間前くらいからしっかりと準備をすることができたからだと思います。

――3回以降少し制球を乱しましたが振り返っていかがですか

今の課題がフォームを安定させることなのでそれを一球一球考えながら投げていたのですが、いい球もあれば悪い球もありました。そこはこれからの課題だと思います。

――次の試合に向けて一言お願いします

自分は秋のリーグ戦でほとんどベンチに入ることができずに悔しい思いをして、その時期から意識や練習内容を根本から見直してすべて変えてやってきました。そしてこの試合に無茶苦茶気合いを入れて臨み、結果を出すことができました。この気持ちを忘れずに、次の試合もしっかり無失点に抑えていきたいと思います。

竹本周平(人2=鳥取・米子東)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

序盤とても苦しい試合でしたが投手が粘ってくれて、最後いいところで打って勝てたので良かったです。

――6回の適時打を放った打席を振り返っていかがですか

後ろにきょう2安打の須能(浩太郎、商1=東京・早実)といういい打者がいたので、つなごうという意識で打席に入りました。

――投手陣が走者を出しながらの少し苦しい投球でしたが守備の中で意識されていたことはありますか

自分は一塁手で捕るだけだったので、他の野手に声掛けをして落ち着いた状態で守備をさせようとしていました。

――次の試合に向けて一言お願いします

次も全員野球でがんばります。

宮崎翔(商2=埼玉・早大本庄)

――8回の本塁打を振り返って

2点差で勝っていたのですが、ピッチャーが頑張っていたのでどうしても点が欲しかったです。コンパクトに振って結果的にホームランになりました。とにかく後ろにつなごうと思った結果がホームランになってくれてよかったです。自分は、4年生の徳島さん(有樹、スポ4=早稲田佐賀)、倫平さん(池上倫平副将、政経4=東京・早実)、3年生の鈴木涼馬さん(商3=東京・早実)とずっと筋トレをしてきました。その先輩たちの存在が支えとなってきょうの一打につながったのだと思います。

――きょうは好守備が光りました。意識していることは

普段のリーグ戦では代打枠で入っていたので公式戦であまり守備をやったことなかったのですが、きのう関東選抜の試合のあとにセンターの永井(隆太、スポ4=石川・七尾)さんや先輩たちに話を聞きました。ポジショニングとかは先輩たちの方がよく知っているので、その通りにやるといい所に飛んできてとれました。

――シーズン全体を振り返ってみて

1カード目に代打で使ってもらって結構試合にも出してもらったのですが、そこであまり結果を残せなくて不甲斐ない結果でした。だからこの新人戦結構強い気持ちで臨んでいて、今後もリーグ戦で打てなかった分、しっかりと打ちたいと思います。

――次週の試合に向けて

立大は左のいいピッチャーがいるので、きょうホームラン打てましたが過信することなく後ろにつなぐ気持ちを忘れずに、結果にこだわっていきたいと思います。