スケート部

2018.10.21

関東大学リーグ戦 対法大 10月20日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

最終ピリオドの猛攻で法大に執念の勝利!

 前節の慶大戦で関東大学リーグ戦(リーグ戦)初黒星を喫し、下位チーム相手に連敗することだけは避けたい早大。この日は立ち上がりが悪く、第1ピリオド(P)で2点のリードを許す危うい展開となった。それでも第2Pに1点を返すと、第3Pには5点を奪う猛攻を見せて6-3で逆転勝利。勝ち点3を確保し、明大と並んで首位をキープした。

 FW鈴木ロイ主将(教4=北海道・苫小牧東)が「足も全然動いていませんでしたし、声が出ていなくてパックへの要請も遅かった」 と振り返る最悪の立ち上がりだった。何度か相手ゴール前にパックを入れる場面もあったが、パスがかみ合わず、気持ちのいい攻めができない時間が続く。さらに、ディフェンスもうまく機能しない。早大が1次リーグで見せた早い段階でのフロントチェックが鳴りを潜め、後ろから追いかけるディフェンスが目立った。そして8分46秒、自陣ゴール前の密集から法大にパックを押し込まれ、先制点を許すと、9分11秒にも追加点を奪われ、2点のリードを許して第1Pを終えた。

勝ち越しを許した後、粘りの同点ゴールを挙げた矢島(左)とかけ寄る鈴木

 第2Pの23分4秒にDF坂本之麿(社4=青森・八戸工大一)のパスを受けた鈴木のゴールで1点を返し、迎えた第3P。第1P、第2Pの状態を受け、インターミッションの間に「もう一回気合を入れなおして、第3Pをやり直そうと話していた」(鈴木)効果もあり、早大の動きは良い状態に戻りつつあった。42分7秒にFW小澤田匠(スポ3=東京・早実)が倒れながら出した好パスにFW生江太樹(スポ2=北海道・釧路江南)が反応し、ゴール右に突き刺して同点とする。その後、再び勝ち越しを許したが、49分16秒、DF篠田純希(スポ2=北海道・苫小牧東)が自陣ブルーライン付近でパスカットすると、前を走るFW矢島雄吾副将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)に絶妙なパスを出す。それを受けて飛び出した矢島がGKとの1対1を制し、再び同点に追いつくゴールを叩きこんだ。矢島が渾身のガッツポーズを見せると、チーム全体がそれに呼応するようにさらに攻撃のペースを上げていく。約1g分後の50分11秒には、FW澤出仁(スポ2=北海道・武修館)がゴール正面からミドルレンジからのシュートでゴールネットを揺らし、ついに逆転に成功した。その後もPP(※1)で鈴木がこの日2点目を挙げると、タイムアウト後に6人攻撃を仕掛けてきた相手に対しても冷静に対処し、FW杉本華唯(スポ1=北海道・駒大苫小牧)が空のゴールにダメ押しの6点目を流し込んだ。第3Pに大量得点の要因は「やっぱり負けたくないから」。意地の猛攻で勝ち点3を取り切った。

試合時間残り10分、澤出のゴールで対にリードを奪う 

 「自分たちがいつでも同じプレーをできることが大事」と矢島が話すように、この2試合で立ち上がりのムラをはじめ、まだまだ付け入るスキがあることを露呈した早大。澤出はこの日の立ち上がりの悪さについて、「人任せなプレーが多かったことが一番の要因」と話す。早大が掲げる『5人で攻めて5人で守るホッケー』の完璧な実現には、より一層の自律とコミュニケーションが重要になるだろう。ただ、勝因を「最終的に僕らの方が勝ちたい気持ちが強かった」と矢島が語ったように勝利への欲と自信は試合を重ねるごとに強くなっている。残り5試合、勝利への執念を胸に戦い、まずは1位で決勝リーグ進出を目指す。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 佐々木一款、写真 糸賀日向子、成瀬允)

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※( )内はシュート数

結果
早大 ピリオド 法大
0(12) 1st 2(7)
1(18) 2st 0(7)
5(19) 3st 1(10)
6(49) 3(24)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
法大 08:46 72土屋 23沼田 10鈴木
法大 09:11 19三田村
早大 23:04 16鈴木 33坂本
早大 42:07 9生江 14小澤田
法大 45:51 23沼田 10鈴木 72土屋
早大 49:16 21矢島 25篠田
早大 50:11 1澤出 19杉本 8青木
早大 56:09 16鈴木 33坂本 PP
早大 59:14 19杉本 8青木 EN
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
21矢島 17高橋 16鈴木 33坂本 25篠田
19杉本 8青木 1澤出 29ハリデー 13吉野
12飛田 9生江 11加賀美 31大崎 18羽場
14小澤田 24河田 2北村 10住友 23草島
GK34谷口 B-GK39村上
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――きょうの試合は立ち上がりがよくなかったですね

何試合に一回か立ち上がりの悪い時は来ますけれど、きょうは非常に悪かったですね。足も動いていなかったですし、声も出ていなかったです。それが2失点につながったかなと思います

――ディフェンスもフロントチェックができておらず、後ろから追う形になっていました

最初のうちは相手のプレーを見ていましたね。自分から積極的にいけていなかったので、一歩二歩遅れてそこを突かれていましたね。

――第3Pに5点を挙げたのは足が動いてきたということですか

そうですね。それしかないと思います。勝ちたかったらそれを体で、動きで表現しなければいけないということですね。なぜ7連勝できたかということを考えなさいと言いましたね。一生懸命足を動かして、自分のパックを守って周りの4人が声を出して、つないでシュートに持ち込むということをやらないと話にならないのでね。第3Pに関しては、それが少しずつできてきたのかなと思います。

――慶大戦の敗因をしっかり克服して勝つことができました

あれだけ反則が多くて、原因がはっきりしていたのでね。それが無ければ先週だって勝てたと思います。だからホッケー自体は変えなくていいと話しました。ただ、2次リーグは首位ということで、どうしても向こうが照準を合わせてきます。楽な試合はないということですね。それが先週の慶大戦ときょうの第1P、第2Pということですね。

――あしたも勝って連勝で勢いをつけていきたいところですね

そうですね。ここまできたので、一戦ずつ積み上げて、上位にもう一度挑戦して、もう一回勝って1次リーグがまぐれではなかったということをスコアで表現できればいいなと思います。

――次戦の日体大は、現在8位に沈んでいますが油断はできない相手ですね

能力的にはそんなにウチと変わらないと思うので、きょうの第3Pのように足を動かさなければいけないと思います。

FW鈴木ロイ主将(教4=北海道・苫小牧東)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうは立ち上がりが最悪で、終始内容も良くない試合だったんですけど、最後第3Pに持ち前の運動量と体力を生かして巻き返せたのは良かったかなと思っています。

――第2P終了時にリードを許していましたが、その点で話したことは何ですか

足も全然動いていませんでしたし、パックへの要請も遅かったですし、一人一人声が全然出てないという状況だったので、もう1回気合を入れ直して僕らが一次リーグでやってきたことを思い返して、最後第3Pをやりきろうと話しました。

――先週からの修正はどのようにしてきましたか

先週の試合は反則が一番のポイントだったと思うので、この一週間は直前に足を緩めないでいかに速いかつ正当なチェックをするかということと、スティックを使った反則をしないということを意識した練習をしてきました。

――ご自身が決めた1点目のゴールを振り返っていかがでしたか

まろ(坂本之麿、社4=青森・八戸工大一)からいいパスをもらって2対1のチャンスになって、躊躇(ちゅうちょ)なく思いっきり振り抜いたら良いところに決まりました。

――チームのフォアチェックについてはいかがですか

試合の後半になるにつれて、尻上がりに良くはなっていたと思いますけど、まだ僕らが目指している理想からは少し遠いかなとは思います。

――それでは、最後に明日に向けての意気込みをお願いします

きょうのように立ち上がりがダメだとその試合終わってしまうと思うので、明日は第1Pで試合を決められるような動きをできるようにしっかり準備して気合い入れて挑みたいと思います。

FW矢島雄吾副将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

スコアを見ても分かると思うんですけど、最初に失点をしてからのスタートだったんでした。そのあとはしっかりと反省して、2ピリ3ピリといい流れでプレーできたのでそこは良かったんです。ただ、もっと最初の入りを準備していかないといけないという印象です。

――同点ゴールを決めたのシーンを振り返っていかがですか

ノーマークの時に篠田(純希、スポ2=北海道・苫小牧東)がいいパスを出してくれたので、僕は決めるだけでした。純希のナイスパスにすごく感謝という感じですね。

――前回の慶大戦に比べてペナルティも抑えることができました

前回の敗因が反則を取られてしまって、流れが悪くなったことだったので、その悪いところを修正して、良かったところはさらに伸ばしてというところでした。それが今回うまく機能したのかなと思います。

――前回の法大戦と比べて戦いにくさはありましたか

法大がどうかよりも、準備が悪かったり、気持ちの面で僕らが違っていました。前回はすごく良い成績で勝てたんですけど、今回は結果的には勝ちましたけど、いい入りができなかったのは、僕らが変わってしまったのかなと思います。他のチームと戦う時も同じですけど、自分たちが毎回同じプレーをできることが大事だと思うので、そこは反省かなと思いますね。

――その中で第3ピリオドで得点を伸ばせた要因は

やっぱり負けたくないからだと思います。監督、コーチ陣からも言われましたけど、最後は決めたい、勝ちたい、と思った方にパックが流れてくるとおっしゃっていたので、最終的に僕らの方が勝ちたい気持ちが強かった、それだけだと思います。

――今後のリーグ戦に向けて一言お願いします

前回の慶大戦を落としてしまったんですけど、まだ負けられない試合が続くので、今回みたいな試合にならないようにしっかり反省して、次の試合も勝って終わりたいと思います。

FW澤出仁(スポ2=北海道・武修館)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最初は流れが悪かったですけど、勝ち切れたっていうことは力があるということだと思うので、今後の試合に生かしていきたいと思います。

――前半は、守りもうまくいっていない印象を受けました

人任せなプレーが多かったというのが、一番の原因ですね。自分でチャレンジしようというプレーがなかなか出てこなくて、流れが悪くなってしまいました。第3Pは全員でゴールに向かっていけて、ああいうプレーをすれば勝てると思うので、次も頑張っていきたいと思います。

――逆転ゴールのシーン振り返っていかがですか

前回慶大戦で負けて、勝ち点を取れなくて。きょうは絶対勝ち点を取りたかったので、あの場面で点数を取れて良かったと思います。

――あすの日体大戦へ意気込みをお願いします

まず立ち上がりが大事ですね。そして、全員で攻めて全員で守るというのを意識して勝ち点3取れるように頑張っていきたいと思います。