バレーボール部

2018.10.21

秋季関東大学リーグ戦 10月20日 埼玉・深谷ビッグタートル

3季連続リーグ制覇の快挙達成!

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)もいよいよ最終日。優勝が懸かる早大はきょう、暫定2位で早大を追う筑波大と対戦した。序盤からブロックとレシーブの関係がしっかりと噛み合い、筑波大に主導権を握らせずに2セットを連取。第3セットは終盤までリードを保ちながら自陣でのミスで逆転を許し惜しくも落としてしまうが、第4セットは第1、2セット同様に中盤から早大が主導権を握る展開を見せた。セットカウント3-1(25-17、25-12、23-25、25-19)で勝利し、3季連続のリーグ戦優勝という快挙を達成した。

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)と同じ順位で、同じカードでの対戦となった。既に優勝を決めていた前回とは異なり、今回は優勝の懸かる大一番。試合前から選手たちの間には緊張感が走っていた。しかし試合がスタートすると、いきなり鵜野幸也(スポ4=東京・早実)、武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)の2枚ブロックでスパイクをシャットアウト。このブロックで勢いづいた早大は序盤から着実に連続得点を重ねていく。小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)の強いサーブから相手のスパイクミスを誘いリードを広げると、今度は宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)のサーブから鵜野のブロック、そして宮浦のバックアタックなどで4連続得点を重ねて15-11とし、さらに終盤に再度4連続得点を決めて21-14とする。高いサーブレシーブ成功率を誇り、25-17で第1セットを先取した。第2セットも武藤や鵜野のサービスエース、村山のブロック、宮浦のスパイクなどで10-3と大差をつけると、その後も筑波大に1度もブレークポイントを許さず、主導権を握り続けた。ディグ(スパイクレシーブ)も好調で、村本涼平(法3=京都・洛南)を中心にブロックを抜けてきたスパイクのほとんどを拾ってつないだ。筑波大に決めさせたスパイクはわずかに5本のみ。センター線もほとんど機能させず、25-12と理想的な形のバレーでセットを連取した。

スパイクを打つ鵜野(左)

 第3セットもセット序盤に点差を広げ、第1、2セット同様の展開を見せる。20点に先に到達し、優勝まであと少しで手が届きそうだったが、筑波大主将の樋口裕希(4年)のブロックポイントが決まったところで筑波大が勢いに乗り出す。早大の連係ミスを誘うような前後に揺さぶるサーブで連続得点を重ね、21-23とリードを広げられる。タイムアウトのミスなどもあり、慌ただしいセット終盤となったが、最後は早大のスパイクがブロックにかかり23-25。逆転を許す悔しい形でセットを落とした。「特に引きずることなく第4セットに入れた」(村本)という言葉のように、第4セットは鵜野のバックアタック、小林のブロックでブレークポイントを積み、15点目までに4点のリードを保ってセット終盤へ。宮下諒大(社4=東京・早実)のサーブから宮浦がブロックポイントを決めて一気に最後の畳みかけに入ると、最後は酒井啓輔(筑波大4年)の大きく伸びたサーブを見送り25点目を獲得。優勝が決まった瞬間、ベンチメンバーもコートに飛び出して喜びを共有した。

優勝が決まり、コートに駆け寄る選手たち

 今回の秋季リーグ戦を「苦しい戦いだった」と選手の誰もが口を揃えて振り返った。日体大に敗戦し、涙を流した早大バレーボール部。しかし、主将の藤中をはじめ4年生が中心となって、もう1度基礎・基本に立ち返った。「価値のある負けにすることができた」(小林)。挫折を味わったからこそ、10月に入ってからの3つの試合で早大の良さを存分に発揮することができた。早大が優勝を目指す全日本インカレ(全日本大学選手権)まであと36日。日本一に向かって、早大バレーボール部の歩みは続く。

(記事 松谷果林、写真 杉山睦美)

セットカウント
早大 25-17
25-12
23-25
25-19

筑波大
スタメン
レフト 藤中優斗(スポ4=山口・宇部商)
レフト 鵜野幸也(スポ4=東京・早実)
センター 武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)
セッター 小林光輝(スポ4=長野・創造学園)
リベロ 村本涼平(法3=京都・洛南)
最終結果

優勝 10勝1敗

集合写真

個人賞

最優秀選手賞 藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

会長特別賞 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)

セッター賞 小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)

レシーブ賞 藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

賞を受賞した3人。左から藤中、小林、村山

コメント

藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます!この秋リーグは今までで1番苦しかったですが、優勝することが出来てほっとしています。

――きょうの試合はいかがでしたか

1、2セットをうまく取れましたが、3セット目は自分たちのミスや緩みから落としてしまいました。4セット目は上手く切り替えてできましたが、まだまだ課題はあるかなと思っています。

――3セット目にバタバタしてしまったのはサーブレシーブの乱れからでしょうか

そうですね。S1のローテーションでサーブを前に落とされてしまって崩されてしまったことや、僕を始め攻撃を決めることが出来なかったのが原因かなと思っています。

――先週の2試合よりもきょうの試合のほうが好調のように見えました

具体的に言えばブロックとディグの関係、そしてブロックの手の出し方などを1週間で調整してきました。4年生中心に再度雰囲気作り、声を出していこうということも話し合いました。(リーグ戦は)最後の試合だったので、思い切って戦っていこうという雰囲気の結果、あのような形で勝てたのだと思います。

――今回の秋季リーグ戦を総括していただけますか

敗戦からチーム状況もうまくいかずに悪くなる部分もありましたが、こうやってチーム全員で乗り越え、このような形で優勝できたことで大きく成長できたと思っています。秋季リーグ戦を通してたくさんの課題が見つかったので、全カレ(全日本大学選手権)に向けてとてもいいリーグ戦となりました。

――あすに向けて

あす試合があるのはちょっと厳しいですが、気持ちを切り替えたいです。天皇杯(全日本選手権)にも出たいですし、また、後輩にいい経験をさせてあげたいという思いもあります。後輩も出たいという思いがもちろんあると思うので。リーグ戦とは違いますが、気持ちをしっかり切り替えて、やることは変わらずに自分たちのバレーをぶらさず、いいバレーボールがしたいです。

小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)

――3冠目となりましたが、今のお気持ちは

ほっとしました。結果として、優勝というかたちを残せたこともそうですが、リーグを通して成長できたということが一番の収穫だったなと思います。

――1敗してからの方がチームとして良いバレーができているように見えました。連勝の重圧がそれだけ大きかったということですか

そうですね。やはり連勝という重圧は大きかったですし、勝ちにこだわりすぎて勝ちばかり意識してしまって、自分たちの思い通りのプレーができなかったです。本来の自分たちのバレーができない試合が続いていたのですが、負けを通してもう一度ゼロから吹っ切れました。あの負けを価値のある負けにできたからこそ、優勝できたのではないかと思います。

――きょうの試合は早大ペースで進めることができました

自分たちが思い切ったプレーを出せて、守りに入らず向かっていけたので、有利な試合展開に持っていけたと思います。

――勝ったら優勝ということを意識する部分もありましたか

それはもちろんありました。ですがそれよりも、自分たちの持っているものを全部ぶつけようというのが大きかったです。

――3セット目を落としましたが、引きずることなく4セット目を取りきりました

ストレートで勝てなくても、フルセットでも勝てればいいというのはあったので。僕たちには勝てるだけの力はあるということは思っていました。

――小林選手自身にとってどのような秋季リーグ戦でしたか

秋リーグ自体は僕はもう本当にダメダメでした。僕自身は全然ダメだったのですが、チームのみんなと優勝できたということは自信にもなりましたし、これからセッターとして、技術面も精神面も後輩に与える影響は大きいと思うのでどちらも高められるように、全カレ頑張っていきたいです。

――あすは天皇杯(全日本選手権)予選があります

あす勝てばこのチームで試合ができる時間が増えるので、あすもしっかり勝って引退を伸ばしたいです。

鵜野幸也(スポ4=東京・早実)

――三冠目となりました

一回負けてしまって、全勝優勝とはならなかったのですが、最後は自分たちのバレーができて秋リーグに関してはいいかたちで終われたのかなと思います。

――きょうの試合を振り返って

相手がミスをしてくれた部分もあると思うのですが、自分たちの特徴であるブロックとレシーブの関係がしっかりできてたからこその相手のミスもあると思います。そこがうまくはまっていたと思います。

――3セット目終盤は優勝を意識する部分もありましたか

優勝を意識するというよりも、相手が押してきているなということを感じました。そういう時に自分たちが受け身になってしまったと思います。

――4セット目で意識した点は

出だしが普段悪いのですが、きょうに関してはとても良かったので、サーブで崩れることがわかっていた分自分たちがミスを出さないように意識しました。最後まで集中力を切らさずに頑張ろうということで、それができていたと思います。

――セットごとサーブに狙いを変えていました

そうですね、ローテーションによって相手が攻撃をしにくくなるような狙いに変えていました。あとは相手のサーブレシーブに入っているメンバーにもよるのですが。そういうのもよく見て、ミスを出さずにサーブに効果率も出せていたと思います。

――一敗を喫しての優勝ということで、春季リーグ戦や東日本インカレとはまた違った部分もあると思います

一敗してしまったことで、「負けてはいけない」というプレッシャーをうまく解消できて、自分たちがのびのびとバレーが出来るいいきっかけになったと思います。

――秋季リーグ戦のご自身のプレーを総括して

前半はとても調子が良くて、東海大戦などは「いい調子で打てているな」という感覚があったのですが、その後は自分が潰れてしまってチームにも悪影響が出ていしまっていたと思います。そういう自分が潰れるパターンを知ることができたという点では良かったのかなと思います。

――天皇杯予選へ向けて

あした勝てば引退を伸ばすことができます。気持ちの持っていき方は難しいと思いますが、一戦一戦楽しんでバレーができたらと思います。

武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)

――3冠目となりましたが、今のお気持ちは

今回は一回負けてしまって、なかなか厳しい感じではあったのですが結果として負けた後の3試合で勝つことができたのは良かったと思います。

――1敗を喫してからの方がチームとして良いバレーができていたと思います

プレッシャーは少なからずあったということもあります。あとは勝っていた分、自分たちの何がダメなのかを見つめ直す機会もそんなになかったので、逆に負けたことで改めて自分たちのどこか良くてどこが悪いのかということを一回見直すことができました。それをコートの中で出せたのが良かったと思います。

――きょうの試合は早大らしいプレーが随所に見られました

きょうは相手よりも体がしっかり動けていました。あとはブロックが良かったのと、ブロックの横のディグノ面でもしっかり対応して耐えることができたので、そこが良かったと思います。

――全体的にレシーブがしっかり上がっていました

相手のコースはデータとしてアナリスト陣が作ってくれていました。それを生かして、きょうはしっかりできていたと思います。

――秋季リーグ戦を通して、ご自身のプレーはどのくらいの評価になりますか

東日本に比べてしっかり体を作ってきた分、プレーも体も安定してきたなということは感じています。これをインカレに向けてさらに上のプレーへと、もう一段階上げていけるようにトレーニングや練習をまた考えていきたいと思います。

――あすは天皇杯予選があります

あす勝てば4年生ともう少しバレーができるということで、下級生が中心になって盛り上げていきたいです。しっかり勝って、先につなげられればと思います。

村本涼平(法3=京都・洛南)

――優勝おめでとうございます

筑波大との試合で勝とう、という意識を自分の中で持ってやっていたのですが、優勝できて良かったです。

――先週のリーグ戦と比べて

先週に比べて試合の中でのブロックとディグの関係が上手くいきました。そこからの切り返しで連続得点をたくさん取ることができたところが良かったです。

――サーブレシーブについては

1、2セット目は我慢するところでしっかり我慢できていましたが、3セット目はサーブで前後に揺さぶられて、そこで連続失点してしまって。相手がミスをしないように入れてくる感じのサーブになったので、それに自分たちが対応できずにリードしていたところから、相手がミスを出さないようにしてきてあのような形で取られてしまったので、今後の課題かなと思います。

――3セット目は自陣でのミスなどバタバタしながら取られてしまいましたが影響はありましたか

3セット目終盤でバタバタしたところはそこまで引きずらなかったですね。気持ち的には切り替えられました。

――あすの天皇杯予選に向けて

天皇杯予選で勝つことが出来れば、4年生と長くプレーることが出来ます。昨年、一昨年と出られていないので、勝ちたいと思っています。1回リーグ戦で戦っている相手ともやることになると思うので、その時のデータなども見返しながら頑張りたいと思います。

村山豪(スポ2=東京・駿台学園)

――優勝おめでとうございます

すごく嬉しいです!

――チームとして負けを久しぶりに経験したリーグ戦でしたが、この秋季リーグ戦を総括していただけますか

負けてしまって、気持ち的にもすごく落ちてしまいました。これからどうなるのかな、とか色々考えましたが、そこで折れていたら全カレ(全日本大学選手権)もあるので良くないと思うようになりました。1戦目というつもりで、そこから残りの3試合を戦っていこう、という気持ちになれて。ある意味そこで吹っ切れることが出来たので、すごくいい勉強になったリーグ戦でした。

――きょうの試合はいかがでしたな

3セット目はリードしていましたが、自分のミスなどから流れを持っていかれてしまって申し訳なかったなと思っています。ですが、4セット目は相手のミスを誘うサーブ、ブロック、ディグを上手くやれて、攻めるところはしっかり攻めることが出来ました。

――ブロックはうまくいきましたか

そうですね。相手のスパイカー陣のスパイクを抑えたり、ワンタッチをとったりすることでストレスがかかると思ったので、そこで相手のミスを誘うことができました。

――今後に向けて

今回のリーグ戦は自分自身いい勉強になりました。他の大学のミドルブロッカーはすごく成長している部分がたくさんある中、自分はまだまだできていない部分ばかりで。相手の大学のミドルブロッカーを色々見て、自分もうまいプレーをどんどん真似していきたいと思っています。

宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)

――優勝おめでとうございます

優勝してほっとしている部分はありますが、次の全カレ(全日本大学選手権)に照準をしっかり合わせていきたいと思っています。

――リーグ全体を振り返って

負けたことでチームがまた1からやり直そう、という気持ちになりました。それがこの負けたあとの3連勝につながったと思いますし、負けた時の反省点がこれからに生きてくると思っています。

――きょうの試合の中でスパイクを打つ時に気をつけた点は

相手のマッチアップとして、ブロックが高い選手を自分に当ててきていたので、それに対してなるべくブロックされないようにということと、リバウンドをしっかりもらおうということを意識しました

――サーブの狙いについて

得意なコースに(狙う選手が)いたということもありますが、自分は前衛の選手を狙うようにして、次の攻撃をさせないようなサーブを打っていました。

――あすに向けて

試合がきょうで終わりではなくあすもあるので、あすに向けてしっかり休みたいと思います。あくまで最終目標は全カレなので、それに向けていい弾みがつけられるように頑張ります。