バドミントン部

2018.10.18

全日本総合選手権 10月17日 京都・ハンナリーズアリーナ

思いが交錯した5日目。3名が最終決戦へ

 全日本学生選手権(インカレ)も5日目を迎え、全種目のベスト4が出揃った。早大からは8人が試合に挑むも、ベスト16、8の高い壁を越えることができなかった人が多く、女子は誰一人として最終日まで勝ち残ることができなかった。一方男子は躍進し、昨年のインカレ王者玉手・山下組(日体大)をファイナルゲームの末下した小野寺雅之(スポ2=埼玉栄)・大林拓真(スポ1=埼玉栄)組をはじめ、シングルスでは古賀穂主将(スポ4=福島・富岡)、大林があすの準決勝に駒を進めた。

 昨年進出できなかった4回戦に出場した渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)は、強力なスマッシュを武器とする法大の藤原との対戦となった。第1ゲームでは序盤から相手のペースで試合が進み、なかなか自分のペースに持ち込めない。相手の攻撃を封じるために低い展開に持ち込もうとするも、その作戦もうまくいかない。一度もリードを奪うことができないまま16-21でこのゲームを落とした。続く第2ゲームでは優位に試合を進めていたが、インターバル後にミスが続く。終盤に追い上げを見せるも逆転することはできず、全日本総合選手権(総合)の出場権を獲得できるベスト8入りは叶わなかった。渡辺はベスト16という結果に対し「チャンスをつかむことができなかったのは自分の弱さ」と自分自身に厳しい言葉を残した。一方、大林は準々決勝となる5回戦で同じく藤原(法大)と当たった。ダブルスでフルゲーム戦った後の試合となり疲労が心配されたが、大林に疲れた様子はなく、相手を一切寄せ付けないプレーで圧勝。渡辺のリベンジを果たしベスト4入りを決めた。

4回戦敗退となった渡辺

 女子ダブルス4回戦に臨んだのは2組。まずは、インカレではここまで2勝を挙げた桃井・平野組は、第1ゲームは一進一退の攻防となるも先に20点目を奪う。しかし、観客が固唾をのんで見守った接戦を制することができず、相手のスマッシュが自陣に突き刺さり28-30で第1ゲームを先取された。正念場となった第2ゲーム、実力が肉薄している相手との長いラリーが続く。「きょうは楽しもうと思った」(桃井)とプレー中は意思疎通をしっかりと図る姿や、笑顔が多く見られたが勝ち切ることはできずにここで敗退。ベスト8が目前での惜敗となったものの、一勝が遠かった秋の関東大学リーグ戦から成長曲線を描き、このインカレは2人にとって「少し自信がついた大会」(桃井)となった。一方の吾妻・鈴木組は、4回戦を突破し5回戦に挑んだ。しかし相手の攻めに対応できないまま、あっさりとストレート負け。ベスト8に入り総合への出場権は獲得したものの、ダブルス優勝を目標に掲げていた吾妻は「本当に悔しいです」と、無念の思いを語った。

インカレで成長できたと語る桃井・平野組

 学生日本一の座をかけて数々の熱戦が繰り広げられたインカレもついに最終日を迎え、個人戦の準決勝、決勝が行われる。男子シングルス準決勝に挑むのは連覇を狙う昨年のシングルス王者・古賀と、大舞台でいかんなく実力を発揮しているルーキー大林の2人。そして男子ダブルスでは小野寺・大林組が東日本選手権に引き続き、王座を狙いにいく。単複どちらも優勝杯を手にすることとなれば、団体戦優勝と合わせ早大男子部のインカレ三冠が決まる。最高の舞台で優秀の美を飾るべく、3人は最終決戦へ挑む。

(記事 佐藤菜々、小林理沙子 写真 石名遥)

結果

▽男子シングルス

5回戦

古賀穂主将(スポ4=福島・富岡)◯2−0(21−14、21−9)北里元輝(関学大)
大林拓真(スポ1=埼玉栄)◯2−0(21−16、21−10)藤原圭祐(法大)


4回戦

古賀◯2−0(21−11、21−12)中永大輝(日体大)
渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)0−2●(16−21、17−21)藤原圭祐(法大)
大林◯2−0(21−15、21−14)小倉由嵩(日大)


▽男子ダブルス

5回戦

小野寺雅之(スポ2=埼玉栄)、大林◯2−1(15−21、21−12、21−18)玉手勝輝、山下恭平(日体大)


4回戦

小野寺、大林◯2−0(21−12、21−15)霜上雄一、三上楓(日体大)


▽女子ダブルス

5回戦

吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)、鈴木ゆうき(社1=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0−2(13−21、10−21)桶田彩乃、谷澤安衣(専大)


4回戦

桃井伶実(スポ3=石川・金沢向陽)、平野紗妃(スポ1=福岡・九州国際大付)●0−2(28−30、16−21)佐々木絢子、結城咲也子(関学大)
吾妻、鈴木◯2−0(21−7、21−18)三木江里子、池内萌絵(日体大)

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コメント

渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)

――ダブルスは2回戦敗退という結果のなか、シングルスでは4回戦まで勝ち残りましたが、コンディションはいかがでしたか

ダブルスであんな形で負けてしまった分、シングルでは何とか一つでも多く(勝ちたかったです)。本当は大林(拓真、スポ1=埼玉栄)とやりたかったんですけど、そこまで行くことができなかったので悔しいですね。

――きょうの試合は昨年立つことができなかった4回戦の舞台でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

去年のことは気にしていなくて、とりあえず今回目の前の相手を倒そうと思ってやっていました。

――きょうの試合全体を振り返っていかがですか

きょうの相手はとにかくスマッシュが速くて、決められてしまいました。そのスマッシュを打たせないようにって低い展開に持っていこうとしたら、相手に逆につかまってしまって。いろいろ考えたんですけどそれがうまく相手にはまらなかったなっていう感じでしたね。

――基本的にはずっと押されている印象がありましたが

基本的に押されていましたね。相手の方がずっとリードしていましたし。自分がリードしている展開がもうちょっと増えたら、さっきの大林の時みたいに相手がミスすると思いますし。

――声援が大きかったように思えますが、声援は力になりましたか

とても力になりますね。みんな最前列で応援してくれて、すごく声も届きました。2回戦目に戦った小川桂汰(敬和学園大)とずっと仲良かったんですけど、その子も応援してくれて。「俊、一本!」とか言ってくれて。試合中ちょっと感動しました。試合中ありがたいって思いました。ほんと応援は力になりました。

――昨年果たせなかった4回戦進出についてはいかがですか

4回戦に出場したけど、一番勝たなきゃいけない相手に勝てなかったんで。ここで勝てば総合(全日本総合選手権)に出られて、そこでアピールすることができたんですけど、このチャンスをつかむことができなかったのはやっぱ、自分の弱さかなって思います。

――今回の全日本学生選手権を振り返ってみていかがですか

まだまだ自分たちが弱いっていうことが、個人でもそうですし、ナショナルBを除けば、ワセダは全然ですし、女子も一個も残ってないですし、最終日に。その分ワセダはまだまだ伸びしろがあると思うので、キャプテンとしてしっかりチームをまとめていけたらなっと思います

――来季は主将として臨む一年ですがどのようなチームにしていきたいですか

ワセダはバドミントンだけじゃない人も多いので、そこは考慮しつつ。でもみんな大会で勝ちたいと思っているのでコートに自信をもって入れるような練習をしたいなと思います。

桃井伶実(スポ3=石川・金沢向陽)、平野紗妃(スポ1=福岡・九州国際大付)

――このインカレでの目標は何でしたか

桃井どこまで行きたいとかいうよりは1試合1試合勝つ気持ちで戦うことです

平野ベスト8以上です。

――きょうは笑顔や会話しているシーンが多くみられましたが、意識していましたか

桃井今日の試合は気持ちの勝負だったので勝つ気持ちは常に持って、楽しもうと思いました。

平野していました。

――大接戦となった第1ゲームを振り返っていかがですか

桃井勝ち取りたかったです。

――試合全体を振り返っていかがですか

桃井1ゲーム取っていれば流れ変わっていたと思います。相手は合間を上手く使ったり休憩をとったりしてペースを持っていかれたと思います。

平野自分たちが点数をリードする場面が少なくて精神的に苦しかった

――勝敗を分けた部分は

桃井自分たちの方が少し思いっきりさが足りなかったと思います。

平野自分が大事なところでやっぱりミスが出てしまったのが原因です。

――お二人にとってこのインカレは、どのようなものとなりましたか

桃井リーグ戦などで全然勝てなかったのが少しずつ勝てるようになってきたので少し自信がついた大会だと思います。

平野インカレに出場できて、また2人のレベルが上がった気がします。

吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)

――今の率直な気持ちを教えてください

本当に悔しかったです。でも成果もあり課題も見つかりました。

――コンディションはどうでしたか

怪我がすごく多いので試合数が増えると体力がもたないのでそこが自分の課題だと思いました。怪我を治したいですね。

――ダブルスについてお聞きします。優勝を目標にしていましたが、5回戦敗退という結果をどのように受け止めていますか

ダブルスは本当に優勝したかったです。でも最後まで2人で戦えたと思います。まだ2年と1年ですしあと2回チャレンジできるのでまた一から2人でやり直していきたいと思います。

――5回戦は、完全に相手のペースに飲まれてしまった印象ですが、それについてはいかがですか

相手がやりずらかったのはわかってたんですが、そこをどう対策することができなかったです。後輩と組んでるので自分がもっと引っ張らないといけなかったのですが自分の無力さを痛感しました。要因は相手が攻めてきてそこでクロスに交そうとした時にうまくいかなくて引いてしまいました。

――球が前衛につかまってしまう場面が多かったように思いますがその点についていかがですか

前で捕まったのをわかっていたのですが上手く対応することができなかったです

――2回目のインカレは、どのようなものになりましたか

優勝するために今から準備して来年2人でまたチャレンジしたいです。