合気道部

2018.10.16

第27回早慶定期競技会 10月14日 慶大日吉キャンパス柔道場

2年連続の優賞を達成!全国大会に弾みをつける

 早慶定期競技会が今年も慶大日吉キャンパス柔道場で開催された。「剛の早大」、「柔の慶大」と呼ばれるように流派の異なる早慶両校が交流し、互いに研鑽(けんさん)し合うことで技術力の向上を目的とするこの競技会。早大は演武競技(演武)で2―4と劣勢だったものの、審査制乱取稽古(乱取)は6―0で慶大を圧倒。総合得点8―4で2年連続の優賞を飾り、優賞計13回(両校優賞1回)とした。

 演武は合気道における「心・技・体」を見るもので、六種目が行われた。各種目で体捌き、残心などの六つの項目から七段階で評価し、その合計評価の高い選手に星がつく形式である。静寂に包まれた中、選手たちは約束した技を丁寧に披露し、練習の成果を発揮した。早大は思うように得点を伸ばせず、白星は坐技の白石尚之(法4=東京・巣鴨)・夛田実代女子主将(教4=埼玉・川越女)組と自由技の白石・迫本和也(創理3=東京・早大学院)組の二組のみ。レベルの高い演技が続く中で慶大に一歩及ばず、2―4で演武を終えた。

演武で貴重な白星を挙げた白石・夛田の4年生コンビ

 優位に立てないまま前半を終えた早大だったが、巻き返しを図った乱取では戦線が爆発した。先手を取ったのは夛田。昨年もこの種目に出場したものの、黒星に終わっていた夛田はその反省を生かし、「落ち着いてやろう」と意識。序盤から積極的に相手を崩しに行き、一本を3度、技有を2度取り16点を挙げた。その勢いをそのままに先鋒の迫本、次鋒の桂康洋(基理4=米国・ウォルタージョンソンハイスクール)も慶大相手に隙を与えず着実に技を決めていく。半分を折り返しても早大の流れは変わらない。中堅の金丸駿(文4=群馬・中央中教校)が一本を決めると、副将の白石は開始20秒で一本を2回取り、演武に続いて非常に良い動きを見せた。大将を務めた小池雄登主将(先理4=東京・巣鴨)は慶大の大将・杉江駿哉になかなか技をかけられないシーンがあったが、主将の意地を見せ、残り12秒で技有を決める。小池は2点を取り、大将としての役割を果たした。終わってみればすべての対戦で慶大に大差の得点をつけて全勝。逆転で2年連続の優賞を飾った。

白石は乱取でも活躍を見せた

 この結果に小池は「素直にうれしいです」と安堵の表情を見せた。二週間後には全日本学生競技大会(全国大会)が迫っている。この定期競技会で、演武、乱取共に稽古の成果や動きの確認ができたはずだ。次の全国大会で4年生は引退となる。有終の美を飾るべく、残り2週間の稽古に励む。

(記事、写真 岡部稜)

この勢いで全国大会も制したい

結果

◯早大 8勝4敗

▽演武競技

●下級生演武 久保友香(教2=東京・昭和女大昭和)・阿部直樹(基理2=東京・日比谷)組

●立技 小池・柏﨑翼(基理2=茨城・清真学園)組

◯坐技 夛田・白石組

●武器技(短刀) 久木山翔吾(商4=東京・成蹊)・重松宏希(先理3=東京・早大学院)組

●武器技(杖) 宮脇英佑(文3=東京・麻布)・小川希生(先理4=米国・リバーサイドハイスクール)組

◯自由技 白石・迫本組

▽審査制乱取稽古

◯女子 夛田

◯先鋒 迫本

◯次鋒 桂

◯中堅 金丸

◯副将 白石

◯大将 小池

コメント

小池雄登主将(先理4=東京・巣鴨)

――二年連続の優賞おめでとうございます。今のお気持ちは

素直にうれしいです。

――ご自身の演武を振り返るといかがでしたか

あまり点数が伸びなくて。中間報告があった時に、もしかしたら自分のせいで負けちゃうのでは、という不安もありました。やれることはやれたので、それがそう評価されたのなら仕方がなかったと思います。

――演武の結果については残念だったということでしょうか

そうですね。残念でしたね……。

――乱取では大将でしたが、その役割は

チームに勝ちをもたらすことだと思っています。

――では乱取を振り返るといかがでしたか

思うように攻められないシーンが多くあって。向こうもこの一年間で練習を積んで強くなったことが伺えました。強い相手と戦えて、楽しかったといえば楽しかったですけど、点数が発表されるまでは勝ったという実感はなかったです。

――では結果発表で勝ったとわかった時のお気持ちは

ほっとした気持ちでした。安堵ですね。

――他の出場した選手の動きなどを見ていて、どのように評価しますか

きょうはとにかく白石(尚之、法4=東京・巣鴨)ですね。坐技と自由技の徒りと、乱取で副将を務めた彼がすごくよく動いてくれたと思っています。

――再来週の全日本学生競技大会に向けて意気込みをお願いします

チームの雰囲気も良くなっているので、この調子で最後まで駆け抜けて、優勝したいと思います。

夛田実代女子主将(教4=埼玉・川越女)

――演武では講評で評価を受けていましたが、振り返っていかがですか

昨年、同じ種目に出て緊張して失敗してしまったんですけど、その反省を生かして落ち着いてやろうと思って。それだけでした。

――乱取も大差で制しましたが、振り返ると

狙っていた技がとれたのはよかったかなという感じなんですけど、体捌きに関してはまだまだだったかなと思いました。まだ全国大会(全日本学生競技大会)があるので、そこは気をつけていきたいなと思っています。

――今シーズンは女子主将として選手をどのようにまとめてきましたか

女子は言いたいことを我慢してしまう人が結構多くて。団体戦などでもまとまりが大事だと思っていたので、コミュニケーションをたくさんとることを意識していました。技などに関しては女子だけで練習する時間を増やしたり、工夫をしていました。

――それが実ってきているのを感じていますか

はい。成果は出ているかなと思うんですけど、女子は今ケガ人がすごく多いので、それだけが心配です。早く治ってから、頑張ってほしいなと思います。

――再来週の全国大会に向けて意気込みをお願いします

女子で出られる人が私を含め二人しかいないので、ちょっと大変なんですけど、その二人で個人と団体と演武の三種目に出るので頑張っていきたいと思います。