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ハンドボール部

2018.10.07

関東学生秋季リーグ 10月7日 東京・東京女子体育大学体育館

猛追見せるも敗戦。リベンジは集大成の大阪で/日体大戦

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)最終節を迎えた。前節終了時点で6位につけていた早大。全日本学生選手権(インカレ)のシードを獲得するためにはこの試合で勝利を収めることが絶対条件だ。しかし、大事なはずの立ち上がりでミスが目立つ。速攻が得意な日体大に連続失点を許し、前半に大きなビハインドを背負ってしまった。後半は気持ちを切り替え、驚異の追い上げを見せたが及ばず。秋季リーグ最終戦は悔しい敗戦となった。

 長い13分間だった。「しっかり攻めきって戻れるオフェンスをしてかえってこよう」(吉田瑞萌、スポ2=東京・佼成学園女)。そう意気込む気持ちとは裏腹に、序盤はボールが手につかない。パスミスから速攻を受け、簡単に自陣のゴールを揺らされてしまった。早大のミスの数と比例するかのように日体大の得点のみが増えていき、気付けば開始13分で7−0に。「きょう点入らないんじゃないか」(吉田)。そんな不安さえよぎった。2度目のタイムアウトの後は吉田と富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)のカットインで得点したものの、相手も細かく正確なパスワークから次々とミドルシュートを決めてくる。何とかこの状況を打開しようと、4年生を中心にコート内外から声をかけ続けたが、無情にも点差は開き、日体大の背中が遠ざかっていく。6−15で前半が終了。「勝負は決したか。」観客は誰もがそう思った。

苦しい展開の中でチームを鼓舞する高田

 しかし、後半に入ると吹っ切れたかのようにオフェンスが改善される。セットから相手ディフェンスを揺さぶり、吉田のミドルシュートで得点。さらにアグレッシブなディフェンスで相手のミスを誘い、パスカットから速攻を決めていった。本来の姿を取り戻した早大は、この一年のテーマとして取り組んできた「ディフェンスから速攻」の形でどんどんその差を詰めていく。吉田の速攻や富永のカットインなどで加点を続け、後半22分。阿部美幸(スポ1=東京・佼成学園女)のパスを受けた紅林詩乃(スポ1=東京・佼成学園女)がポストシュートを叩き込むとついに2点差に。どんでん返しの大逆転劇が見える所まで猛追した。しかし、「エンジンがかかるのが遅かった」(高田)。逆転するための時間はもう残されておらず、最後に決定的な追加点を献上し、22−25で試合終了。最終戦を白星で飾ることはできなかった。

後半、吸い込まれるように吉田(右から2番目)のシュートが決まった

  筑波大戦での劇的な勝利で幕を開け、東女体大戦では創部史上初の勝ち点を得るなど、強豪相手に好ゲームを演じた秋季リーグ。「ディフェンスから速攻」が形になり、関東学生春季リーグからの成長を見せた場面はたくさんあった。しかし、終わってみれば結果は6位。優勝を目標にしていただけに、悔しさがこみ上げた。それでも選手たちは『日本一』という目標を取り下げるつもりはない。「(優勝が狙える)あと一回のチャンスをしっかりものにしたいと思います」(高田)。集大成であるインカレまで残り1カ月。大阪の地でリベンジを果たすべく、ワセダセブンは闘志を燃やしている。

(記事 宅森咲子、写真 小松純也)

★個人賞に3人が選出!吉田は個人2冠を達成

個人賞を受賞した吉田(左)、富永(中央)、島崎(右)

  秋季リーグ閉会式で個人賞の表彰が行われた。早大からは吉田が得点王と優秀新人賞、富永が敢闘賞、島崎愛(社4=熊本国府)が理事長賞を獲得。個人2冠を達成した吉田はこの日の試合で10得点を決め、一気に得点王まで上り詰めた。「(1試合で10点取ったのは)人生で初めてです」。幾度となくチームの窮地を救ってきたエースが頬を緩めた。

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関東学生秋季リーグ展望/関東学生秋季リーグ(8/31)

関東学生秋季リーグ

早大 22 6−15
16−10
25 日体大
GK 北村早紀(スポ3=群馬・富岡東)
LW 杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)
LB 吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)
DF 高田紗妃(スポ4=福岡・西南学院)
PV 島崎愛(社4=熊本国府)
RB 富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)
RW 久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)
最終成績
    早大 東女体大 東海大 筑波大 桐蔭横浜大 日体大 国士舘大 日女体大
6位 早大 21△21 24●29 24○20 17●25 22●25 19○16 18△18
1位 東女体大 21△21 28○20 17●22 22△22 31○16 26○19 33○19
2位 東海大 29○24 20●28 25○18 24●26 26○22 24○15 26○16
3位 筑波大 20●24 22○17 18●25 19○18 25○21 22○15 26○18
4位 桐蔭横浜大 25○17 22△22 26○24 18●19 22●29 23○21 25○20
5位 日体大 25○22 16●31 22●26 21●25 29○22 20○15 25○17
8位 国士舘大 16●19 19●26 15●24 15●22 21●23 15●20 19△19
7位 日女体大 22△22 19●33 16●26 18●26 20●25 17●25 19△19
コメント

高田紗妃主将(スポ4=福岡・西南学院)

――最終戦の前にお話しされていたことはありましたか

勝てば、相手の状況次第では(全日本学生選手権の)シード権獲得だったり3位の可能性もあったので。そういうことなしにしても日体大に勝ちたいという所と、私たちの学生最後のリーグ戦を勝ちで終えたいという思いがあったので、勝ちたかったですね。

――前半は苦しい展開になりました

わかっていたんですけど。オフェンスが機能しない分ディフェンスから速攻を頑張らなければいけなかったですし。ディフェンスは守れていたんですけど、速攻はいつもよりは確実に決められる所でミスをしていたりとか走り方が悪かったりパスが悪かったりという部分で確実な点数をいつも以上に取れなかったという所が敗因の一つかなと思います。

――後半は相手にやられていたことをやれたように見えました

エンジンかかるのがすごく遅かったですね。後半のゲームが前半からできていたら普通に圧勝できたゲームだったんですけど、前半でその力が出せなかったという部分で、やはりそれを課題としてあと一カ月しかないんですけど、インカレ(全日本学生選手権)に向けて取り組んでいきたいです。

――切り替えられたのは何かハーフタイムでお話があったのですか

いや、特に何を話したというわけではないんですけど、点差を気にせず一点一点しっかり集中しようという声をかけて一点取るということも一点守るということも全員で集中してやっていこうという話はしました。

――ディフェンス面で心がけていたことはありますか

ディフェンスに関しては守れていたので特に修正はかけていないですね。あったとしたらオフェンスの修正をしていました。

――今季を振り返ってチームの戦いぶりはいかがですか

どの大学に対してもそうなんですけど、自分たちのゲーム運びができない。上位校に対しても下位校に対しても相手に合わせてプレーをしてしまうので点差が全て僅差になってしまうというところが今の私たちの現状だなと思っています。

――逆に収穫はありますか

ディフェンスから速攻に関しては練習していたということもあって結果として現れてくれたなと。そこはすごくうれしいんですけど、オフェンスで練習以上のことが発揮できないというのは反省だと思うので、収穫といったらディフェンスから速攻の部分かなと思っています。

――インカレに向けて一言お願いします

春優勝、秋優勝という目標を掲げていて全てにおいて目標達成できていないので、あと一回のチャンスをしっかりものにしたいなと思っています。

久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)

――まずきょうの結果を受けて感想をお願いします

きょうの敗戦はもう前半の最初がすべてだと思います。

――日体大と対戦する上で意識したことはありますか

日体大は自分たちと同じで守って走るというプレースタイルだと思っていたので、走り負けをしないようにということと、オフェンスでミドルが打てる左利きのエースの子がいるので、そこをどう厚く守るかということはずっと練習していました。

――前半点数が取れず、その間に失点した要因は何でしょうか

まずディフェンスでリズムが取れていないということで全部セットオフェンスになってしまって。で、自分たちの課題であるセットオフェンスのミスの多さが全部出てしまって、シュートで終われていなくて逆速攻という相手の得意なスタイルにさせてしまったところが点が取れなくて相手に取られた原因だと思います。

後半追い上げられたのはそういった部分が修正されたからでしょうか

そうですね。ディフェンスでキーパーまで行く前にマイボールになる機会が何個かあって、そういう時は速攻が生きやすいので。

――パスカットを多くされていましたが自身のプレーを振り返っていかがですか

ディフェンスを得意としているので、45やセンターからサイドへのパスの駆け引きは練習中から狙っていて。自分がそれを取ったら逆が瑞樹(杉山、社3=神奈川・横浜創英)だったり穂香(富永、スポ4=東京・佼成学園女)だったり、走ってくれると思っているので、そこは練習通りにできたと思います。

――秋季リーグ全体を振り返って6位という結果をどのように捉えていますか

優勝するのももちろんなんですけど、(全日本学生選手権の)シードを取ることもできなかったので、フリー抽選になるんですけど、(好不調の)波をつくってはいけないと思うので、一試合一試合調子が悪くても勝てるようにしなければいけなかったなと思います。

――4年生として臨むリーグでしたが、今までと違った意識はありましたか

そうですね。きょねんはペナ(ペナルティスロー)を中心に出させてもらっていたんですけど、ことしはしっかり試合をつくるという意味でも、下級生をもっと出してあげたかったのもそうですし、同期の中でも出れないとか、ベンチ入っていてもなかなか出る機会がない選手もいたので、何とか点数を広げたくて。チーム全体で戦うという意味でも出してあげたかったんですけど、そういうことがあまりできなかったので反省は多いです。

――全日本学生選手権に向けて準備することはありますか

フリー抽選なのでどこに入るかわからないんですけど、日本一を取るにはどんな相手がきても勝たなければいけなくてもう負けられる試合はないので、結果で皆さんに恩返しできるように頑張ります。

富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)

――まずきょうの結果を受けて感想をお願いします

もう、ただただ悔しいです。

――日体大と対戦する上で対策、意識したことはありますか

速攻が速いというのはあったので、戻りは徹底しようと話していたんですけど。オフェンスでリズムが崩れて逆速攻というのが前半結構失点しているパターンで。後半は修正できていたと思うんですけど、前半エンジンがかかるのが遅かったなという感じです。

――先制点が遠かった要因は何でしょうか

それぞれ点数を取りたい気持ちはあったと思うんですけど、個人プレーが多くて。日体大は速攻で一人が攻めている間にもう一人動いて、という連動のプレーだったのに対してワセダは一人でいってもう一人合わせる人がいなかったという個々のプレーになっていたところが要因かなと思います。

後半追い上げられたのはそういった部分が修正されたからでしょうか

そうですね。一人に対してもう一人動こうとということをハーフ(タイム)の間に話していて、それができたからあの点差になったかなと思います。

――速攻から点数を挙げられることも多かったと思います。自身プレーを振り返っていかがですか

きょう調子が良かったのは吉田(瑞萌、スポ2=東京・佼成学園女)だと思うんですけど、やっぱりそこに点数を取らせようとは思っていて。そこに人を集めないようにとか、ブロックをかけて上から打ちやすいようにとか。結構自分にマークがきていたので、自分がシュートにいけなくても自分に寄せて他にシュートを打たせるということはすごく意識していて。まあできたプレーも何個かあったのでそれは良かったかなと思います。< /p>

――全体を振り返って、秋季リーグの戦いぶりをどのように考えていますか

結構速攻で点数が取れる試合がトータルしてもすごく多かったので、それは夏にやってきた成果だと思います。あとセットオフェンスでリズムがつくれなくて逆速攻でまたセットオフェンスになって、自分たちのディフェンスから速攻の流れに持っていけないことがきょうの試合でもトータルしてもあったので、インカレ(全日本学生選手権)に向けてはそこを課題としてやっていきたいと思います。

――4年生として最後のリーグでしたが今までとは違う意識はありましたか

今まで先輩がいる立場で試合に出ていたんですけど、下級生にはのびのびやってほしいなという思いはあって、その分自分でカバーしないといけないなと思いながらやってはいましたね、

――最後にインカレに向けて意気込みをお願いします

今までのハンドボール人生でこれが最後の大会になるので、悔いのないよう楽しんでやりたいなと思います。

吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)

――試合前に話していたことはありましたか

(日体大は)速攻が速いチームなの、でしっかり攻めきって戻れるオフェンスをして帰ってこようというのはずっと意識してやっていました。

――前半は苦しい展開になりましたね

最初7―0までいって、きょう点入らないんじゃないかと思うくらい不安で、前半はキツかったんですけど、後半切り替えられたのはこのチームの成長できた点なので良かったと思います。

――ハーフタイムで何かお話があったのですか

とりあえず、相手がどうこうというより自分たちの問題だったので、ちゃんと攻めきってディフェンスはみんなで守ろうということを再確認というか、気持ちを整えたという感じでした。

――そこで切り替えられたということですね

はい。

――吉田選手はきょう10得点です

人生で初めてです(笑)。どっちかというと自分でつくってというよりは穂香さん(富永、スポ4=東京・佼成学園女)とか華さん(伊地知華子副将、社4=宮崎学園)につくってもらってそこで自分が決めるという仕事なのでそれを果たせたのは良かったかなと思います。

――ディフェンス面で心がけていたことはありますか

相手のメンバーによってやってくることが違くて、最初のメンバーだったら上から打ってきたり、中盤だとカットインのプレーからうたれることが多かったのでメンバーによって、相手はどういうことをしたいのかということを考えてディフェンスするようにはしていました。

――ディフェンスの出来はいかがですか

もうちょっと修正できたなと思うので、インカレ(全日本学生選手権)までにディフェンスでももっと貢献度を上げられるように頑張りたいと思います。

――秋季リーグのチームの戦いは振り返っていかがですか

監督(宇野譲監督、平19人卒=熊本・済々黌)やキャプテン(高田紗妃主将、スポ4=福岡・西南学院)からの話もあったんですけど、相手がこうだからこうしようというよりは、自分たちで悪い流れに持っていって崩れてしまうという展開の試合が多かったので、そこはインカレまでに直さないと悔しい負け方をして終わってしまうと思います。

――逆に収穫はありますか

春からずっとディフェンスから速攻というのをテーマに掲げてやってきたのでそこの部分は苦しい時間帯でもできていたことが多かったと思うのでそこは良かったかなと思います。

――吉田選手の毎回5得点という目標はほぼ達成できたのではないでしょうか

そうですね。春の時に比べてもコンスタントに点を取れるようになったのは自分でも自信を持っていいかなと思います。

――インカレに向けて一言お願いします

最後の集合でキャプテンが(日本一という)目標は変えるつもりはないと言っていたので、自分もしっかり4年生について行って最後は笑顔で終われるように頑張りたいと思います。