ハンドボール部

2018.10.07

関東学生秋季リーグ 10月7日 東京・国士館大学多摩キャンパス体育館

最終節は秋の王者に力負け。インカレへさらなる飛躍誓う/筑波大戦

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)はついに最終節。第5試合に組み込まれたワセダは、第4試合終了時点ですでに優勝を決めていた強敵・筑波大と対戦した。ワセダと同じく、フィジカルを重視する相手にどこまでやり合えるか。両者の意地がぶつかるがっぷり四つの試合が予想された。しかし蓋を開けてみると、筑波大のオフェンスの強靭さ、ディフェンスの隙の無さは想像の上をいく。他チームでは仕掛けてこないようなカットインで間を割られ、決定機を何度も演出された。対するこちらのセットオフェンスは鉄壁に跳ね返され、速攻の起点になってしまう。攻守ともに優勝チームの力量をありありと見せつけられ20-35で敗戦し、秋季リーグを終えた。

 勝てば4位、負ければ6位と全日本学生選手権(インカレ)のシード権に直結するこの試合。それでも選手たちはいつも通り、「とにかく勝ちにこだわって目の前の一戦に集中しようということを話してい」(三輪颯馬副将、スポ4=愛知)た。試合後にそう語ってくれた三輪がこぼれ球に反応し先制点をあげる。幸先の良い滑り出しかと思われたが、その後ワセダが勝利の匂いが感じられることはなかった。カットインからすぐに追いつかれると逆速攻やミドルで立て続けに失点、1-4とされてしまう。直後に敵陣主将・牧野イサム(筑波大、4年)が退場したのを機に反撃したかったが、その間もゴールは生まれなかった。その後はフローター陣のミドルシュートを中心に3点差で持ちこたえていたが、残り10分で畳み掛けられる。シュートまで持ち込む攻撃の数で完全に上をいかれてしまった。前半が終了し、スコアは9-16。早くも大きなビハインドを背負った。

フィジカルを生かした攻撃を止めることができなかった

 何とか猛攻を退けたい後半だったが、前半同様筑波大のやりたいようにやられてしまう。点差はみるみる引き離され、10分の時点でダブルスコアまで広げられた。劣勢の中でも三輪がサイドシュートから3得点を挙げるなど奮闘したが、その度に連続失点を許す。「自分たちの流れになる時間帯が一つもなかった」(山﨑純平主将、社4=岩手・不来方)。終盤は伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)や清原秀介(商3=東京・早実)が速攻からゴールを挙げ、意地でスコアを20点に乗せたが反撃もそこまで。最後は鮮やかなスカイプレーで35点目を決められ、今季最大失点で4敗目を喫した。ワセダは最終成績4勝4敗1分の6位。尻上がりに調子を上げてきていたが、インカレのシード権には惜しくも届かなかった。

 開幕戦で立大に敗戦してから第4節まで白星を挙げることができなかった。しかし、「そこから自分たちで練習方法や考え方から見直して4連勝できたのは秋リーグの一つの成果といえるところじゃないかな」と主将・山﨑は振り返る。関東学生春季リーグのように自分たちのプレースタイルが奏功しない場面もあったが、裏を返せばこの秋で選手全員がチームを見直したことで「課題は明確にな」(三輪)ったはずだ。5連勝こそならなかったがインカレへ向けやるべきことは固まった。1カ月後、悲願の全国制覇を手にするワセダセブンの姿に期待したい。

(記事・写真 小松純也)

集合写真

理事長賞を受賞した綱川彩友美トレーナー(文構2=東京・明学東村山)と永田奈音主務(スポ4=宮崎・小林秀峰)。大会および連盟への貢献がたたえられた

★閉会式にくまモン!来年熊本で開催の女子世界選手権をPRする

くまモンと一緒に同大会を宣伝する選手たち

 秋季リーグ全日程(入替戦を除く)が終了し閉会式が行われたこの日、最後にスペシャルゲストが登場。熊本県公認マスコットキャラクターのくまモンだ。ことしの11月から熊本で開催される女子アジア選手権、そして来年11月から同じく熊本で行われる女子世界選手権のPRのため、1部リーグ全チームが集う閉会式に出向いたのだ。会場が和やかな雰囲気に包まれる中、各大学の選手たちが大会宣伝のため一緒に記念撮影。ワセダセブンもくまモンを囲み、笑顔でカメラに応えてくれた。このPRが同大会の成功につながることを期待したい。

(記事・写真 小松純也)

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関東学生秋季リーグ男子展望/関東学生秋季リーグ(8/31)

関東学生秋季リーグ
早大 20 9-16
11-19
35 筑波大
GK 羽諸大雅(スポ3=千葉・市川)
LW 三輪颯馬(スポ4=愛知)
LB 小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)
PV 中村祐貴(スポ2=北海道・富岡)
CB 山﨑純平(社4=岩手・不来方)
RB 伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)
RW 清原秀介(商3=東京・早実)
最終順位
早大
筑波大
中大
日体大
国士館大
法大
日大
明大
東海大
立大
6位 早大

20●35

22○20

36○29

25○18

26○22

23●30

23△23

25●32

1位 筑波大
35○20
34○22
24●29

26○25
35○25
24●25
22○19
33○19
39○22
7位 中大
20●22
22●34
24○21
25○23
25○20
30○25
20●23
22○27
22●23
3位 日体大
29●36
29○24
21●24
29●30
26●35
28△28
26○25
38○28
33○30
5位 国士館大
18●25
25●26
23●25
30○29
28○24
33○24
27●31
23○18
30○27
10位 法大
22●26
25●35
20●25
26●35
24●28
23●32
24●25
22○21
28○26
4位 日大
30○23
25○24
25●30
28△28
24●33
32○23
24●25
35○31
31○30
2位 明大
23△23
19●22
23○20
25●26
31○27
25○24
25○24
22△22
26○24
9位 東海大
23○21
19●33
27○22
28●38
18●23
29●31
31●35
22△22
21●22
8位 立大
32○25
22●39
23○22
30●33
27●30
26●28
30●31
24●26
31○29
コメント

山﨑純平(社4=岩手・不来方)

――お疲れ様でした。強豪筑波大相手でしたが、試合展開を振り返っていかがですか

最初から最後まで相手のペースでやらせてしまった、ということに尽きますね。自分たちの流れになる時間帯が一つもなかったというのが素直な試合展開に対する感想ですね。

――フィジカルが持ち味のチームでしたが、予想以上の部分はありましたか

そうですね。自分たちも(フィジカルを)トレーニングしているチームではあるので、そういう意味ではやり合えるというか、負けたくない部分はあったんですけど。それを自分たちに比べてさらに上手にフィジカルを利用してきたので、飛び抜けているなとは感じましたね。

――秋季リーグ6位という戦いぶりをどのように捉えていますか

評価できるところとできないところがいろいろあるんですけど、最初4連戦微妙な戦いが続いて、そこから自分たちで練習方法や考え方から見直して4連勝できたのは秋リーグの一つの成果といえるところじゃないかなと。プレー内容もなんですけど、一人一人が自分のやることをしっかり理解していたことが4連勝につながった一番の要因なので、そこは一つ秋の評価として挙げていいと思います。

――インカレに向けて強化していく部分は何でしょうか

強化していかなければならない部分はたくさんあるんですけど、まずはセットオフェンスで確実にシュートまでもっていって確実に狙いどころを狙って、全員が戦術を理解してやっていかなければいけないことの一つで。あとは自分たちのチームカラーが堅守速攻なので、堅いディフェンスをするのもそうですし、そこからの速攻ではこのリーグでミスが目立っていたので、そこを徹底的にやっていかなければならなくて。その二つですかね。

三輪颯馬副将(スポ4=愛知)

――最終戦でしたが試合前にお話しされていたことはありましたか

(全日本学生選手権の)シード権がかかっていた試合でもあったんですけど、それは関係なしにこの試合に勝つことでインカレ(全日本学生選手権)につながっていくということを話していたので、とにかく勝ちにこだわって目の前の一戦に集中しようということを話していました。

――実際の試合展開は振り返っていかがですか

相手がアグレッシブにディフェンスを仕掛けてきて、ワセダのフローター陣が何もできなかったというのが目に見えてわかったと思います。オフェンスが崩れたことでディフェンスもなかなか自分たちの持ち味が出せなくて両方崩れてしまったというのがこの試合ではっきり出たなと思います。

――前評判で筑波大はフィジカルが強いと言われていましたが、実際に戦ってみていかがでしたか

フィジカルは強かったんですけど、ワセダも体をつくっていますし、そこはやり合えた部分ではあったかなと。それでもやはりあっちの方が力の部分でも上だったかなという風には思いました。

――後半苦しい時間帯で三輪選手の得点がありました

僕もなかなかサイドシュートは打たせてもらえなかったんですけど、自分なりに速攻だったり狭い角度のルーズボールだったりを決める自信があったので、(チャンスが)来た時には決め切ろうというのは強く思っていました。

――関東学生秋季リーグのチームの戦いぶりは振り返っていかがですか

前半は悪い出だしで、これまで夏にやってきたことがなかなか試合につながらなかったんですけど、そこから一人一人がしっかりハンドボール向き合って4戦連勝できたのは大きかったと思います。でもやっぱりきょうの試合を見てもまだまだだと思いますし、一人一人がもっと考えてやらないとインカレは勝てないと思うので、今以上にもっと危機感を持たないといけないかなと思います。

――プレー面で見えてきた課題はありますか

オフェンスはフローターの攻めの幅ですかね。春とあまりメンバーが変わっていないので対策はどこのチームもしてくると思います。そこで自分たちがこれまでと同じプレーをしていたらハマっていく一方だからこそ、オフェンスの攻め所を変えるとか、自分なりに普段とは違ったプレーの種類を増やしていけたらもっと相手も嫌だと思うのでオフェンスはそこが課題かなと思います。

――4年生にとって最後のリーグ戦でしたが特別な思いなどはありましたか

特別な思いというか。僕はインカレを獲ることを目標でやっているので、秋リーグにかける思いというよりはインカレにつながるような試合ができたらいいなと思っていました。課題は明確になりましたし、一人一人が「現状ではトップは取れない」と思うことができたら進歩かなと思うので、あと1カ月でやれることを精一杯やりたいと思います。