ハンドボール部

2018.10.06

関東学生秋季リーグ 10月6日 東京・東京女子体育大学体育館

白星スルリ…セットオフェンス決まらずドローに終わる/日女体大戦

 全日本学生選手権(インカレ)のシード権獲得へ黄色信号が灯った。台風の影響で日程がずれ込んだ関東学生秋季リーグ第6節。現在5位の早大はここまで一勝もできていない日女体大との一戦に臨んだ。「引き分けという結果は考えていなかった」と久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)が振り返ったように、勝つのが当たり前と意気込んでいた選手たち。だが試合は予想に反し接戦の様相を呈した。ビハインドから追いつくシーンを何度もつくったが、「セットオフェンスが練習通りにできな」(高田紗妃主将、スポ4=福岡・西南学院)い。後半15分すぎまでリードが奪えず、ディフェンスでの我慢が続いた。24分にはついに勝ち越しに成功したが、終了間際に追いつかれ試合終了。痛恨の引き分けとなってしまった。

 エース吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)のカットインで先制こそしたが、その後はセットオフェンスがなかなか決まらない。ゴールが滞る間に、連続失点を喫し、前半7分すぎで1-5と大きなリードを与えてしまった。しかし、すかさずタイムアウトをとり修正すると、衣川直緒(社2=愛知・星城)のサイドシュートや久保の速攻など、強固なディフェンスからの速い攻撃が機能。5分間で4点を奪い、あっという間に追いつくことに成功した。勢いそのままに突き放したいところだったが、思い通りには進まない。日女体大もタイムアウトを取ると、ディフェンスが修正されたのか、早大がシュートまで持ち込む機会が減った。7-7で迎えた17分からはサイドシュート二本、速攻一本で3点を献上すると、7メートルスローも許しまたもや4点差に。立ち上がりだけでなく、想像以上に長い時間苦戦を強いられてしまった。それでもGK北村早紀(スポ3=群馬・富岡東)の好セーブなどディフェンスからリズムをつくり直し、富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)のカットインなどで3点を返す。そのまま前半は終了し10-11でハーフタイムに入った。

得意の速攻で点を決めた久保(右)

 重苦しい雰囲気を早めに脱したかったがむしろ出ばなをくじかれてしまう。3連続失点でスタートし、オフェンスは後半8分まで得点を奪うことができなかった。これ以上離されるわけにはいかない早大は、吉田のミドル、富永のサイドシュートで食い下がる。そして13分、途中出場した阿部美幸(スポ1=東京・佼成学園女)が速攻からゴールを挙げ再び同点まで持ち込んだ。15分すぎに島崎愛(社4=熊本国府)が退場を受けるが、ディフェンスが耐え点数を与えない。『ディフェンスから速攻』という得意のスタイルはきょうも随所に見られたといえよう。23分に北村が相手の7メートルスローをセーブすると、杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)が得点し勝ち越しに成功する。試合は最終盤に入り、このまま逃げ切り態勢に入るかと思われた。しかし27分、今度は紅林詩乃(スポ1=東京・佼成学園女)が退場を被り数的不利に陥ると、直後にゴールを決められ土壇場で追いつかれてしまう。時計を気にしながらも点を取りにいくしかなくなった。同点のまま迎えた残り30秒、攻守が切り替わり速攻を仕掛けると最後は杉山がボールを手にする。倒れ込みながらシュートを放つがこれが決まらずブザー。手にする勝ち点は1にとどまることとなった。

阿部は後半3得点

 きょうは点がまとまって入る時間と入らない時間があまりにもはっきりしていた早大。「圧勝すべき試合だった」と高田主将が振り返るようにここまでに培ってきた力が出せれば勝てるはずだった。それだけに引き分けという結果はポジティブに捉えられるものではないだろう。厳しい条件となったが、まだインカレのシード権獲得の可能性がなくなったわけではない。最終節へ向け気持ちを切り替え、本来の「ワセダらしいプレー」(高田)ができるかがカギを握るだろう。明日の対戦相手は春2敗している日体大だ。次こそはリベンジし、秋季リーグを勝利で締めくくる。

(記事 小松純也、写真 岡本雷太、宅森咲子)

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関東学生秋季リーグ展望/関東学生秋季リーグ(8/31)

関東学生秋季リーグ
早大 18 10−11
8−7
18 日女体大
GK 北村早紀(スポ3=群馬・富岡東)
LW 杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)
LB 吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)
CB 伊地知華子(社4=宮崎学園)
PV 島崎愛(社4=熊本国府)
RB 富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)
RW 久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)
星取表(10月6日現在)
早大 東女体大 東海大 筑波大 桐蔭横浜大 日体大 国士舘大 日女体大
6位 早大 21△21 24●29 24○20 17●25 19○16 18△18
4位 東女体大 21△21 17●22 22△22 31○16 26○19 33○19
1位 東海大 29○24 25○18 24●26 26○22 24○15 26○16
3位 筑波大 20●24 22○17 18●25 25○21 22○15 26○18
2位 桐蔭横浜大 25○17 22△22 26○24 22●29 23○21 25○20
5位 日体大 16●31 22●26 21●25 29○22 20○15 25○17
8位 国士舘大 16●19 19●26 15●24 15●22 21●23 15●20
7位 日女体大 22△22 19●33 16●26 18●26 20●25 17●25
コメント

高田紗妃主将(スポ4=福岡・西南学院)

――きょうの試合展開を振り返っていかがでしょうか

1週間台風で(試合期間が)空いたんですけど、国体で先々週空いた時に国士舘大戦の出だしが悪かったということがあったので、1週間空いてリーグが始まるというところで出だしで突き離せるように頑張っていこうという話をしていました。それにも関わらず、失点の展開から始まってしまったというところと、自分たちが追い上げるゲーム展開しかできなかったというところが一番の反省点だと思います。

――終始押され気味の展開となってしまいましたが、うまくいかなかったところはどういうところでしょうか

守れてはいて、ディフェンスから速攻も練習通りできていた部分ではあるんですけど、セットオフェンスが練習通りにできませんでした。やっぱりミスからの逆速攻でリズムがつくれなかったというのが大きいかなと思いますね。

――セットオフェンスからの得点が少なかったと思いますが、センターの選手が変わることが影響しているのでしょうか

そうですね。でも初めて合わせたわけじゃなくて、今までも合わせていたメンバーなので、そこは言い訳できないかなと思います。人が変わったからといって戦術を変えているわけじゃないので、それは1年間通してやってきている内容を人が変わると出来ないという所はこのチームの弱さかなと思っています。

――引き分けという結果はどのように受け止めていらっしゃいますか

絶対勝たなければいけない試合だったので、負け以上に悔しいです。それでも負けなかったというところで、リーグ戦なので勝ち点が貰えたという所を考えるとプラスなのかもしれないんですけど、やっぱりここは圧勝すべき試合だったなと思います。

――あすの最終戦に向けて一言お願いします

リーグがラストというところもあるんですけど、きょうの反省もあるので、しっかりワセダらしいプレーをしてワセダらしく勝てるように、今からあしたに向けて取り組んでいきたいと思います。

久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)

――まず引き分けという結果を受けて感想をお願いします

率直に引き分けというのは考えていなくて、本当に勝たなければいけなかったので、悔しいというか、自分たちの力不足な部分が全部出たという感じですかね。

――試合展開を振り返ってどういった部分が引き分けにつながったと思いますか

前節の国士舘大戦のときに、前半自分たちのミスから苦しい展開にしてしまって、前回はそれで勝てたんですけど、今回また出だしで5点取られてつまずいてしまって。そこから同点まではいっても2点3点に(リードを)広げられなかったところが、引き分けになったのだと思います。

――金庭(亜季、社4=群馬・富岡東)選手が不在の中で、オフェンスではどのようなことを意識しましたか

前は金庭が相手に合わせて誰が調子良いとかしっかりいろいろ考えてつくっていたんですけど、華(伊地知華子副将、社4=宮崎学園)が代わりにやっていて、そんなに長い間センターをやっていたわけではないので、サイドから声をかけられるとしたら、相手の状況を見て自分たちが近くなっているとか、離れた方がもっとミドルを打てるとか、外から客観的に見るのがサイドだと思っているので、自分はそういうところで声をかけて。あとは真ん中だけにならないように、サイドができるだけ大きく巻き上がれるように、そういったプレーができるように意識してはいました。

自分自身のプレーはいかがでしたか

自分はどちらかというとセットよりもディフェンスから速攻が得意だと思っているので、前半の苦しいときに点が取れたのは良かったんですけど、チームで点を取れているシーンがきょうは少なくて。誰かに頼っていたらみんな逃げちゃうので、チームの相性も見ながら全員で取れたらなと思います。

――久保選手から見て現在のチーム状況はどうでしょうか

悪くはないんですけど、リーグが先週空いてしまった分、試合勘が少し薄くなっているのかなと感じたんですけど、そのおかげで今週2連戦できるので。2連戦の週の日曜日は勝てていなくて、まあインカレ(全日本学生選手権)は勝ち上がらないといけないので、そういう意味では連戦をいい風に捉えて頑張っているところです。

――秋季リーグは残り1試合となりました。意気込みをお願いします

日体大戦になるんですけど、春2回負けているので、なんとしてでも勝ちたいというのと、日体大というだけじゃなくて、しっかりインカレのシード権を取るためにも落とせない試合になるので絶対に勝ちます。

北村早紀(スポ3=群馬・富岡東)

――引き分けという結果に終わりましたが、きょうの試合を振りかえっていかがですか

前半私が止められなくてリズムがつくれなくて、後半になって結構止め始めたんですけど、オフェンスの面でミスやこれまで課題だったことが出てきてしまって、そこのミスがあったから1点取れなかったかなといった感じでした。

――試合展開としては終始押され気味でしたが、何に苦しめられましたか

基本、前々からサイド勝負でやっていたんですけど、結構ミドルとか上からシュートを打たれるときがあって、そこで私が止められなかったってことが自分的には苦しめられて、終始前半から後半の最後までずっと苦しかったです。

――北村選手自身は後半要所で好セーブを見せていましたが、ご自身のプレーを振りかえっていかがですか

自分が止めることのできたシュートがディフェンスの約束事の「サイド打たせ」ってところだけ止められたって感じで、ミドルをちょっとだけ止めれたのは良かったんですけど、自分の出来で言ったらそんなに良くなかったかなと思います。

――あすに向けて修正すべき点はどこかありますか

あしたは速攻で押してくるチームなので、オフェンスに関しては最後までシュートにいくように。私も速攻をやられたら止めて、チームに流れをもっていければいいかなと思います。

――最後に、あすの最終戦に向けて意気込みをお願いします

絶対に勝ちます!