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競走部

2018.10.07

早稲田大学長距離競技会 10月6日 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

夏合宿の成果を確認、宍倉の走りが光る

 出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)を2日後に控える中、早大の練習拠点である所沢では早稲田大学長距離競技会が行われた。時折、心地よく風が吹くコンディションの中、全体としてはタイムに陰りは見えたものの、2組目で宍倉健浩(スポ2=東京・早実)が久々のレースながらまずまずのタイムをマークし駅伝シーズンに向けて復活の狼煙を上げる走りを見せた。

 1組目はトラックレースから遠ざかっていた渕田拓臣(スポ2=京都・桂)が先頭に立ち、縦に伸びる集団を引っ張った。渕田は3000メートルまで1キロあたり3分を切るタイムで後に続く尼子風斗(スポ3=神奈川・鎌倉学園)らの早大選手たちをペースメイク。食らいついていた選手たちだったが渕田が抜けた後は単独走になり、思うように体が動かずペースダウンしてしまう。徐々にペースを落としていく他の選手たちに対し、先日の世田谷競技会で復帰戦ながら好走を見せ、1キロ3分のペースを刻んでいた車田颯(スポ4=福島・学法石川)が残り約1000メートルで、先頭を走っていた尼子を抜き先頭に出るとさらにペースアップし14分48秒77で余裕を持ってゴール。他の選手はついて行くことができずにこの組唯一の14分台となった。

Bチームで鍛錬を積む向井

 2組目には計8名の早大の選手が出走。1組目で走った車田は休む間もなく2組目でもスタートし2000メートルまで2分47秒、2分51秒と快調なペースでレースを引っ張った。残り6周で、ペースの落ち始めた集団を見かねた宍倉が飛び出すと他の選手はそれについて行くことができず一人旅に。宍倉は単独走になり苦しそうな表情を見せながらもラストはキレのある走りを見せゴール。やや差が開いたものの向井悠介(スポ1=香川・小豆島中央)と伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)も続いて前を懸命に追った。やはり2組目でも3000メートル付近からペースが落ちる選手が多く、スピードへの対応が課題となったようだ。

ケガから復帰したばかりの宍倉

 今回は出雲に行けなかった選手たちが出場する競技会ということもあり、結果としては大きなアピールはできなかったものの、『次こそは自分たちも』という思いをそれぞれが口にした。「Aチーム、出雲に行っているメンバーに危機感を与えられるような走り」(伊澤)をBチーム、Cチームの選手らが見せ、チーム力の底上げをすることが今年の駅伝シーズン、早大の目標達成のためには必要不可欠だ。

(記事 斉藤俊幸、写真 金澤麻由、岡部稜)

結果

▽男子5000メートル1組

車田颯(スポ4=福島・学法石川)   14分48秒77(1着)

尼子風斗(スポ3=神奈川・鎌倉学園) 15分06秒92(2着)

佐藤晧星(人1=千葉・幕張総合)   15分13秒69(3着)

茂木凜平(スポ1=東京・早実)    15分16秒90(4着)

本郷諒(商2=岡山城東)       15分30秒28(5着)

河合陽平(スポ1=愛知・時習館)   15分32秒22(6着)

茂原將悟(法1=群馬・高崎)     15分37秒19(7着)

黒田賢(スポ2=東京・早実)     15分47秒60(8着)

渕田拓臣(スポ2=京都・桂)     DNF

岡田望(商4=東京・国学院久我山)  DNS

森田将平(スポ2=広島・修道)    DNS

住吉宙樹(政経2=東京・早大学院)  DNS

久保広季(人1=早稲田佐賀)     DNS

▽男子5000メートル2組

宍倉健浩(スポ2=東京・早実)    14分22秒66(1着)

向井悠介(スポ1=香川・小豆島中央) 14分41秒58(2着)

伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)  14分46秒62(3着)

山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)    14分46秒65(4着)

室伏祐吾(商1=東京・早実)     14分47秒89(5着) 自己新記録

三上多聞(商3=東京・早実)     14分55秒31(6着)

遠藤宏夢(商3=東京・国学院久我山) 15分08秒67(8着)

車田                 DNF

コメント

伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)

――きょうのレースの位置付けと目標を教えてください

出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝)が明後日に控える中で、そのメンバーはやはりチームを背負って走るので、僕らも記録会ではありますが合宿の成果を確認するという意味でも自己記録を目指してレースに臨みました。

――昨年とは異なり5000メートルという距離になった理由はどのように捉えていますか

そうですね、2週間後にもう一度ここで記録会を行うのですがそこでは1万メートルと聞いているので、まずは3次合宿でスピード系の練習を積んだ中で短い距離でスピードの限界値がどれだけ上がっているのかということを確かめるための5000メートルだったと思います。もちろんここで自己ベストを狙っていましたが、自分自身では再来週の1万メートルで記録を狙うための5000メートルでもあったと思います。

――夏合宿を通じて成長は感じていますか

3次合宿ではAチームに合流させていただいて僕自身初めてAチームの質の高い練習ができました。どちらかというと距離を踏むことを中心に行ったのは2次合宿で2次合宿の終盤から3次合宿にかけてはスピード練習を取り入れていました。スピード練習にはついていけない時もあったのですがそれでも下限の、落ちてしまう時のペースは少しずつ上がってきていて、きょうのように崩れてしまった中でもタイムが今までよりも一段高くまとめられたことは成長として感じてはいます。

――先週の世田谷競技会に続いてきょうのレースのタイムについてはどのように考えていますか

きょうは3000メートルの通過がこの前よりも早くて、きょうはそこで余裕がなくなっていて自分自信の走りを振り返ってみると自分自身やや残念なレースだったと思います。下限のペースは上がって走れているとは言っても物足りない、しょうもないレースを続けてしまっているという感じです。

――やはり長い距離への対応に重心を置いている面もあるのでしょうか

そうですね、やはり距離を踏んだ練習をしていたこともあって早く1万メートルやハーフ(マラソン)の距離で勝負したいという気持ちはあるのですが、やはり5000メートルでのタイムが上がってこないことにはAチームの選手や他大学の選手と戦えないと思っているので自分の中で限界を決めてしまっている部分を早くブレイクスルーしてスピードの上限を打ち破っていきたいと思っています。

――駅伝シーズンが始まりますが何か思うことはありますか

1、2年生の時は故障ばかりでメンバー争いにすら絡むことが全くできなかったので、まずは今出雲に行っているメンバーに危機感を与えられるような走りをする、そしてチームの中で上級生として責任のある走りをすることができるようにしたいと思っています。

――レース後のミーティングではどのようなことを話されたのでしょうか

気候や風などのコンディション面など言い訳をつけようと思えばいくらでもできるのですが、やはり純粋なスピード勝負でAチームに勝てない分、こういったコンディションの中でも泥臭くタイムを出していくことが僕らに期待されていることであり、それがきょうはできなかったので、一言で弱いという話を駒野さん(駒野亮太長距離コーチ、平20教卒=東京・早実)にされてしまいやはり自分の中でもこのままでは終われないという気持ちも強いので再来週こそはそれを見返すではないですがそれくらいの走りができればと思っています。

――今後の目標をお願いします

やはりまずは2週間後、1万メートルで自分が目指してきたところではあるので言い訳せずにしっかりとタイムを出すことを目標にしていきたいと思います。具体的には最低限関東インカレ(関東学生対校選手権)B標準である29分50秒は切ることを目標にしていて、Bチームでも切っているメンバーはほとんどいないですが、気負うことなく落ち着いていけば確実に出せるタイムだと思っています。

宍倉健浩(スポ2=東京・早実)

――――今レースの目標や具体的なタイム等あれば教えて下さい

この夏ケガをしていて、しっかり走り始めたのがレースの3週間前でした。タイムを狙うというよりかは「現状を知りたい」という思いが強く、練習の一環でどこまで走れるかについて考えながら走ろうと思いました

――レースプランはどのように考えていましたか

前半は車田さん(車田颯、スポ4=福島・学法石川)にずっと付いていきました。調整をしていないため、後半キツくなることは分かっていたので、そのまま落とさないようにペースで粘って、ラストはキツイ中でいかに勝負できるかについて考えました

――レースを振り返ってみていかがでしたか

現状としては、よく走れていたなと思います。3週間前から練習し、調整せず割と距離を走り込んでからのスタートでした。それにしては意外と走れたと思います。ただ、一つ課題を挙げるとしたら、ラストの1000メートルで一人旅になったときに急にキツくなり、それと同時にフォームも崩れ、ラップタイムも落ちてしまいました。これが駅伝の時にも課題になると思うので、改善していきたいです。

――タイムについてはどうですか

3週間、練習した中では割と上出来だったと思います。14分30秒切れればきょうは合格と考えていました。タイムも悪くはないかなと思っています。ただ、できたらラストもう少し上げれば10秒台は出たのではないかなとも思いました。ラストしっかり切り替えられるようになりたいです。

――風が強い中でのレースでしたが、天候や気温は気になりましたか

タイムを狙っていたわけではないので、風もあまり関係なく、気温もそこまで低くはなかったのでちょうど良かったです。自分のコンディションは良くはなかったけれど、そこは気にせず、いかに楽に前の人に付いていき、最後粘るかということだけを考えていました

――夏合宿の練習の成果は発揮できましたか

6月終わりに怪我をし、そこから3カ月くらい練習ができませんでした。夏合宿でも走れず、補強中心の練習でした。練習をしっかり積むことができなかったので、今だいぶ遅れが出ている状態です。出雲駅伝もメンバーに入れなかったので、今までの遅れを取り戻すことを考えながら今後も練習していきたいです

――今後の予定は決まっていますか

全日本のメンバーに入れるか分からないのですが、もし入れたら去年、失敗した5区でリベンジしたいと思っています。チームとしての目標は3位以内なので、自分も区間3位以内で走り、チームに貢献したいです。その後は、上尾ハーフ、箱根(東京箱根間往復大学駅伝)とレースに出場しようと思っています

向井悠介(スポ1=香川・小豆島中央)

――今季の前半シーズンを振り返るといかがでしたか

自分の思い通りにいかず、一言で言えば悔しいシーズンでした。シーズン初めは少しは良いタイムで走ることができたんですけど、その後はある程度練習は積めていたのですが、結果につながらないというレースが続いたので悔しいシーズンになったかなと思います。

――夏合宿の消化具合はいかがでしたか

良かったと思います。ケガもなくポイント練習もしっかりこなしたので、それ自体は良かったんですけど、やはりAチームに上がれなかったのはとても残念というか悔しいところでした。でもそれ以外は良い合宿になったと思います。

――夏合宿を経て、何か見えたものはありましたか

距離に対する抵抗は少なくなったのがあります。きょうのレースも悪かったんですけど、前半シーズンよりは後半に粘れて。悔しかったのですが少しは良いところが見つかったと思います。

――きょうはどのような気持ちでレースに臨みましたか

相楽さん(豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)には目標タイムなどそんなに深く考えないということを言われていました。自己ベストを出したい気持ちではいたんですけど、ただつくだけというか、しっかりと無心で走るということを考えて試合に臨みました。

――3000メートル付近からは単独走となりましたが、その走りを振り返ると

そこでキープできなかったというか、単独走になってズルズルと落ちていったのがタイムの伸びなかった大きな原因だと思うので、そこが今後の課題になってくると思います。

――タイムについてはどのように分析していますか

気候などもよくなっているのもあるんですけど、後半ズルズルと落ちたのも、前半突っ込んで入っても前半のシーズンよりも落ち方はひどくはなかったと思うので、そこは良かった点です。ただ夏の結果を大きく実感するというレースではなかったので、そこはまだ実力不足なところがあると思いました。

――今後の目標は

駅伝シーズンになってくるので、大きく箱根(東京箱根間往復大学駅伝)などのメンバーに食い込めるように、ということを考えています。今後は1万メートルや上尾ハーフ(上尾シティマラソン)などポイントとなる試合があると思うので、そこで結果を残してメンバーに食い込んでいけるようにしていきたいと思います。

室伏祐吾(商1=東京・早実)

――きょうのレースの位置づけは

夏明けの記録会ということで、タイムをしっかりと出して、Aチームが出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)を走る中でAチームに入っていけるようなタイムというのを出さないといけないレースでした。

――具体的なタイムの目標はありましたか

14分30秒を切るくらいでいきたかったです。

――レースを振り返っていかがですか

ベストではあったんですが、夏の感じからしてベストは出ないわけがないなと思っていたので、ベストで走れたことはうれしくないです。まだまだいけるなと思いますし、この組の3000メートルの設定が8分35秒辺りというペースで走らせていただくということで、自分に期待されているものというのが14分30秒や20秒台だったと思うのでそういう意味では期待されているものと自分のレースというののギャップが大きいなと感じました。

――前半から集団に遅れてしまっていましたがいかがでしたか

たんにスピードがきつかったです。そこは足りない部分だと思いました。きつくても攻めていく姿勢が足りなかったかなと思います。

――夏の練習を振り返っていかがですか

夏前からBチームで練習をさせていただいて、夏前くらいまではトントンでいってたんですが、夏では自力が出たといいますか、BチームでずっとやってきたメンバーとかAチームに上がった伊澤さん(伊澤優人、社3=千葉・東海大浦安)や西田さん(西田稜、政経4=東京・早大学院)、山口(賢助、文1=鹿児島・鶴丸)辺りもそうですし、多聞さん(三上多聞、商3=東京・早実)、向井(悠介、スポ1=香川・小豆島中央)などのメンバーとも力の差を感じました。合宿などで2週間という長い期間だと後半になればなるほどボロが出るなという印象です。ただ、悔しい思いもしましたが、ケガなくできましたし、自分のこれまでの高校からの流れを考えると70点はつけられる練習ができたと思います。

――今後の目標は今のところありますか

2週間後にまたレースがあるので、きょう狙っていたタイムにチャレンジして、そのあとは1万メートルやハーフといった長い距離になると思うのでもう一度足作りをして対応できるようにやっていきたいと思います。

山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)

――きょうのレースの位置付けを教えてください

先週自分は世田谷競技会にも出場しました。出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)メンバーであれば、あさってに出雲という位置付けで先週5000メートルを走ったと思うのですが、僕は出雲に選ばれていない分、きょうの記録会が自分にとっては、出雲メンバーにとっての出雲という位の位置付けで臨みました。

――お話にもあった通り、先週自己ベストを記録されました。その中でのきょうというのはいかがでしたか

状態としては先週と何ら変わらない状態で、先週のタイムよりもきょうは縮めていけるという自信もありレースに臨みました。この前のレースでは、前半から後半にかけてペースを上げていくという走りをしたのですが、きょうは全く逆でした。最初に早いペースで入っていってやはり前半の(ペースで推していける)力がまだ僕にはなかったのかなと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

まだ全日本(全日本大学駅伝対校選手権)のメンバーに入れるかまだ分からないのですが、入ることができたらしっかりとそこの出場を目指してやっていきたいですし、一番には来年の箱根(東京箱根間往復大学駅伝)でしっかりと走り、チームの3番以内に貢献したいなと思います。