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バレーボール部

2018.09.26

秋季関東大学リーグ戦 9月23日 神奈川・小田原アリーナ

接戦を勝ち切った!価値ある勝利をつかみ首位で後半戦へ

 鵜野幸也(スポ4=東京・早実)のスパイクが相手のコートに落ちた瞬間、選手たちは喜びと安堵が入り混じったような表情を見せた。秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)第6戦、折り返しとなるきょう、早大は東海大と対戦した。2セットを連取し、勝利への王手をかけたところで東海大が勢いを持ち直し逆に2セットを奪われてしまう。最後までどちらに転ぶか分からないフルセットの熱戦を勝ち切り、セットカウント3-2(28-26、25-15、23-25、22-25、18-16)で劇的勝利を飾った。これで6連勝、首位で秋季リーグ戦の後半戦へと臨む。

 「序盤からセンターへのマークがとても厚かった」と小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)が振り返るように、東海大は高い身長を生かしたコミットブロックで早大のセンター陣に圧力をかけ続ける。お互いにサイドアタッカー陣の攻撃を多用しながらサイドアウトを取り合う展開が続くが、先に主導権を握ったのは東海大だった。エース新井雄大(2年)のスパイクとブロックで連続得点を重ね、9-14と5点差に。きのうの反省点として挙がっていた「サーブを攻めること」を意識した結果サーブミスも増えてしまい、なかなか悪い流れを断ち切ることができない。アタックライン踏み越しなどのもどかしいミスが続き、14-19となったところで控えのセッターである中村駿介(スポ2=大阪・大塚)を投入。持ち前の明るさでコートを盛り上げると、今度はサーブで相手の陣形を崩してミスを誘い、5点差を徐々に詰めていく。なかなか決まっていなかったクイックを通し、東海大に攻撃を読ませない。19-22と3点差まで追い詰めたところで東海大がたまらずタイムアウト。しかし早大の勢いは止まらず、ついに24-23と逆転に成功した。ジュースに突入したあとも早大の集中力は途切れず、最後は宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)がパワフルなクロススパイクを決め、5点差をひっくり返す逆転で第1セットを先取した。第2セットも第1セットの流れを引き継ぎ、早大のペースで試合は進んだ。藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)、鵜野、宮浦のサイド陣がまんべんなくスパイクを決め、序盤から点差を引き離す。25-15と10点差をつけて大勝した。

スパイクを打つ藤中

 第3セットもこの勢いのままストレート勝利を収めたいところだったが、全日本大学選手権ベスト4の実力をもつ東海大がそうはさせなかった。クイックを通せず、サイドからの単発の攻撃しか決まらない早大と対照的に、東海大は多彩な攻撃でどんどん差を広げていく。エース新井も完全に息を吹き返し、終盤にかけて5点のリードを許す。ここから村山豪(スポ2=東京・駿台学園)のサーブで猛追し、2点差まで詰め寄るも、最後はサーブミスによりこのセットを落としてしまった。第4セットも東海大は主導権を手放さず、先行を許す展開に。このセットも終盤に藤中、武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)の連続ブロックで追い上げを見せるも、22-25とわずかに及ばず。これでセットカウント2-2となり、勝負は第5セットへと持ち込まれた。

 運命の第5セット。15点で勝負が決まる短期決戦の直前のタイムアウトで、早大はブロックとレシーブの関係の徹底について確認した。2連続得点の応酬で、両者の熱のこもった応援にも拍車がかかる。1点リードの状態で後半を迎えるも、東海大のピンチサーバーのサーブで乱され、12-13と再逆転を許す痛恨のミスを犯してしまい、すかさずタイムアウトを要求。藤中主将の掛け声で気合いをいれてコートに戻ると、宮浦のスパイクで13-13と同点に戻し、村山のサーブから14-13と再び1歩前に出た。ここからまたジュースへともつれ込み、宮浦のスパイクミスで再度逆転され14-15に。なんとかサイドアウトをもぎ取ると、藤中にサーブの順番が回る。変化するサーブは東海大のセッター永露(4年)のホールディングのミスを誘い、17-16。ついにマッチポイントを迎えた。サーブからラリーが続き、強いスパイクを藤中が倒れこみながらレシーブすると、小林がトスを上げたのは鵜野の頭上。ワンタッチを狙った打点の高いスパイクでこの大接戦に終止符を打った。選手たちは倒れこみ、喜びと安堵感を共有した。

タイムアウト中に話し合う武藤(左)と鵜野

 全員で勝ち取った勝利だ。誰一人諦めることなく、必死にボールを追いかけ続ける早大の粘り強さと勝負強さは間違いなく試合を追うごとに向上している。来週からはいよいよ春季関東大学リーグ戦上位のチームとの対戦が控えているが、中でも次週対戦する明大と日体大は今回の秋季リーグ戦でそれぞれ現在3位、2位につけている勢いと実力を兼ねチームだ。精度の高いバレーボールで先行し、主導権を握る展開に期待したい。

(記事、写真 松谷果林)

セットカウント
早大 28-26
25-15
23-25
22-25
18-16

東海大
スタメン
レフト 藤中優斗(スポ4=山口・宇部商)
レフト 鵜野幸也(スポ4=東京・早実)
センター 武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)
セッター 小林光輝(スポ4=長野・創造学園)
リベロ 村本涼平(法3=京都・洛南)
コメント

藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

――いまのお気持ちはいかがですか

正直、ほっとしている部分が大きいですね。

――きょうはどのような試合でしたか

きのう筑波大に勝っている東海大、ということで勢いがあることは分かっていました。僕らもその勢いに負けじといこうとした結果1、2セットは取ることができました。ですが、3、4セット目は僕らのゆるみから取られてしまい、あのような厳しい展開になってしまいました。1、2セット目の入りは良かったのですが、勝ったセットの後の入りを気をつけなきゃいけないなと感じました。

――きのうおっしゃっていたように、きのうよりもサーブを攻めている印象がありました

そうですね、チーム全体としてサーブを攻めていこうということでした。入りが悪い原因としてサーブを入れにいっちゃって、1本で切られる、といことが挙がっていました。どうせ1点取られるならば、サーブを思いっきり攻めて自分たちの流れに持っていこうという目的もありました。ネットすれすれのサーブであったり、ミスも多かったですが、結果としては良かったのではないかと思います。

――ご自身のスパイクの調子は

1本目のレフトのスパイクを1枚ブロックでシャットされてしまったり、2段トスを決め切れなかったりと色々と反省点があります。そういう点数をしっかり取り切れないといけないなと感じています。

――最後は藤中選手のサーブからブレークして勝利を決めました

正直、そこまで攻めたサーブではありませんでした。最初から効果的に同じ選手へとストレスをかけ続けていたので全員の選手が頑張ってくれたおかげでサーブで崩れたという形になったので良かったです。

――5セット目が始まる前のタイムアウト中は何か確認し合ったことはありましたか

3、4セットを取られていたので、サーブで受け身になりがちだったところが多かったのですが、もう1回サーブを攻めていこう、ということ、そしてブロックに関しても勝負所での新井選手(雄大、東海大2年)への付き方などを確認しました。ベンチからは、スタートを雰囲気よくやっていこうという話がありました。

――きょうの課題は

入りが悪くても、終盤追いつきそうというところまで来ることはできていますが、入りが良ければもっと簡単にセットを取れていると思うので。1、2セットを取った後の入りが課題でしたね。

――来週に向けて

相手がどんどん強くなり、押されてくることも多くなると思いますが、自分たちのバレーをしていきたいということは変わらないですね。また来週も2つ勝てるように頑張っていきたいです。

小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)

――きょうの試合はいかがでしたか

色々と課題はありますが、勝ち切れたことは良かったです。

――1セット目の途中からコートの外で試合を見る時間がありました

1本目が上手く返っていなかったので、セッターを変えることで攻撃のリズムを変えようという意味で自分から駿介(中村、スポ2=大阪・大塚)に代わったのだと思います。見ていて、ある程度サイドにトスを多くして、リズムっを作っていけばいいのかなと思えるようになりました。

――高さのあるチームと戦ううえで気を付けたことはありますか

僕らの攻撃に対してコミットブロックを用いてくるチームだったので、それに対してミドル中心というよりはサイド中心に攻撃を組み立てるようになりました。

――3、4セット目は苦しい時間が続きました

結果的にはうまく機能しませんでしたが、サーブをしっかり打っていこうという話がありました。

――5セット目は緊張感のある入りでしたが振り返って

自分たちの練習してきたことを全部出そうという気持ちでコートに入りました。

――今後のチームの課題は

まずはチームに落ち着きがないということですね。チームとして起訴をしっかり作り直しながらやっていきたいです。

――来週に向けて

勝ち負けももちろん大事ですが、ワセダらしいバレーができればと思っています。

鵜野幸也(スポ4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

1セット目の入りは良くなかったですが、徐々に自分たちのやりたいバレーができるようになりました。3、4セットめは個人的なことになってしまいますが、サーブのキャッチが悪くなってしまい、スパイクもなかなか決まらないという上手くいかない部分が増えてしまいました。大事な場面、要所でそういうミスが出てしまったので、落とす形になってしまいました。5セット目に関しては気持ちを前面に出せたと思います。

――きょうは相手のブロックを抜くスパイクが多かったように感じます

決まっていたボールに関しては相手のブロックが良く見えていたと感じます。高さのある相手だということは分かっていたので、その分逆に見えやすいブロックが多かったです。そういったところで(相手の)脇を抜いて、得意なコースに打てたことが得点に繋がったのかなと思います。

――きのう、きょうと何か変化を持たせたところはありますか

戦術的な面でいえば、ライトがやっぱり強いことと、サイドがきのうよりも大きいということを意識したり、相手のコースが異なっているので、ブロックとディグの関係を見直したりしました。大事な場面で自分たちのレシーブが生きたと思います。

――クイックへのマークが厚く、サイドへのトスが集中しました

(何度もトスが上がり)苦しい場面が増えてしまうというのも、自分たちのレセプション、1本目が上手くいかないことからきている部分も多かったので、1本目がうまくいかなくてもスパイクで決めてしっかりサイドアウトを取ることなどをもう少し意識出来ればよかったかなと思います。

――最後の得点シーンを振り返っていただけますか

意識してなるべくストレート方向に打とうと心がけていたのですが、最後の方は決まらなくなってしまっていたので、最後は自分の得意なコースに打とうと思いました。自分の高さを生かして良いコースに打てたと思います。これからも大事な場面であのようにできたらと思っています。

――来週に向けて

きょうは得られた課題がとても多かったので、今週の練習で克服していきたいです。涼平(村本、法3=京都・洛南)が入りましたが、あいつのセンスでなんとかなっている部分もあったので、そういう部分をしっかり詰めていけたらと思っています。

武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)

――きょうの試合はいかがでしたか

きょうは東海大のミスが割と少なく、自分たちのサーブミスが多かったという印象です。攻める、という狙いでしたが、そのミスが響いてしまったかなと思います。

――藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)からも、サーブを攻めていこうとしたというお話がありました

そうですね、その狙いはありましたが単純なミスが多かったことに加えて、連続でミスが続いたことが良くなかったです。前の人がミスをしたら次はコースでキープする、とかの対策をすればよかったと思います。ただ、インカレ(全日本大学選手権)を見据えて、ということもあるので、いい経験だと思って、また練習に励みたいと思います。

――きのう、きょうと高さのあるチームとの試合でしたが、ブロックで意識したことはありますか

相手のデータを基に、どこを締めるか、どこを拾うかということを決めてきたのですが、それがいい時にはまったものの、レシーブがいないなどの悪い時もありました。ブロックのミスはそこまでなかったですが、完成が遅いことなどは多々あったので、その中の悪い部分をこの1週間で改善していきたいと思います。

――ご自身の調子は

クイック自体の調子はそこまで悪くなかったですが、あまり合っていなかったということ、そして相手のブロックがかなり真ん中に集まっていたということもあってあまり本数を増やせませんでした。その分トスを散らしていたのだと思います。

――来週に向けて

来週からは上位戦、ということでまず明大との試合から始まります。すごく粘りがある、個の能力の高いチームなので、こちらは個で戦うのではなくチームとしてやっていくことを意識したいです。また、今週の課題であるサーブと、このリーグ戦を通じてあまり良くないレセプションアタックにも取り組みたいです。村本(涼平、法3=京都・洛南)がリベロに入ったこともあって、練習不足なのをこの1週間でしっかり調整していきたいと思います。

村本涼平(法3=京都・洛南)

――きょうの試合はいかがでしたか

相手のスパイクに対しての対応があまり良くなくて、そこから相手のエースを勢いに乗らせてしまいました。1セット目、2セット目は取れたものの、3、4セット目では対応が全然できていなかったので、勝ち切れたことは良かったですが、もっと頑張らないといけないと感じました。

――3、4セット目を落とした原因はどのようなところでしょうか

序盤のところで相手より先に走ってしまえば勝てたと思うのですが、そこで自分たちが追う展開になってしまいました。その結果(3、4セット目では)相手をよみがえらせてしまった、というか、勢いづけてしまったので、序盤の点数の取り方に課題があったかなと思います。

――久しぶりの5セットフル出場でした

自分より、スパイクを打ってジャンプしているスパイカーの方がもっと疲れていると思います。キャッチでもっと楽にさせてあげたいと思っています。

――5セット目が始まる前に何かチーム内で確認したことは

相手のスパイクにおいてどこをブロックで締めてどこをレシーブで拾うかということを確認しました。どのセットも終盤は結構いい感じになるのですが、序盤がちょっとよくなかったので。

――来週に向けて

自分がリベロとして入ってまだ時間が経っていなくて、まだ関係性を練習できていません。まずはレセプションの関係をしっかり作って、そしてブロックとディグの関係をもう1回修正したいと思っています。来週からも厳しい試合になると思いますが、そこできょうの反省点とかを見直して良い結果が出せるように頑張りたいと思います。

村山豪(スポ2=東京・駿台学園)

――きょうの試合を振り返って

――サーブが好調ですが意識していることはありますか

とりあえず、思いっきり打とうということだけ意識しています。受け身にならず、攻めの気持ちを前面に出していこうという気持ちでした。狙いを定めつつ、打ち込んでいくという感じです。

――2セット先取されてからタイに持ち込まれる苦しい試合でした

このリーグ(秋季リーグ戦)を通して自分のプレーも全然できていなくてうまくいっていません。ですが、もう自分のことはどうでもよくて、チームが勝ちさえすればいいと思うようになりました。自分が良くないぶん、他の人が助けてくれているので、とても助け合っていると感じています。

――来週に向けて

きょうの1衣装はチームにとってものすごく大きな1勝だったと思います。本当に4年生との時間も短いですし、このチームでできる試合ももう数少ないので、悔いが残らないように1戦1戦全力で戦って、優勝したいと思っています。

宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)

――きょうの試合はいかがでしたか

とりあえず、接戦を勝ち切れたということが収穫だったと思います。

――きょうはクロススパイクが多い印象でしたが、何か意識したことはありますか

ブロックがないところやブロックが低いところを狙って打つことをよく意識していました。ブロックアウトで外に出そうというよりは、ブロックを抜こうとしていました。

――調子はいかがですか

相手が強くなるごとに、調子は上がってきている感じがします。

――きょうは多くトスが集まりました

やっぱりクイックへのマークが厚くなっていたので、その分サイドが頑張らないと勝てない試合でした。クイックが少ないぶん、たくさん打とうという気持ちでした。

――第5セットを振り返っていただけますか

とにかく、落ち着いていこう、と。でも結局力が入ってしまいました。スパイクもブロックも、力んでしまうことがあったので。

――来週に向けての課題は

最後の競っている場面でスパイクをネットにかけてしまうというのはまだまだ精神的に甘いと感じました。来週も厳しい戦いになるとは思いますが、1戦1戦しっかり勝っていきたいです。