ハンドボール部

2018.09.23

関東学生秋季リーグ 9月23日 東京・明大和泉キャンパス体育館

生き返った『ワセダらしさ』。今季最多得点で春のリベンジを果たす/日体大戦

 間違いなくこの秋一番の出来だった。関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第6節。ワセダは昨季唯一敗れた日体大と対戦した。立ち上がりから相手の特徴である速いオフェンスを、丁寧なバックチェックで封じていく。ディフェンスでリズムをつくると、今度はオフェンス陣が躍動。三輪颯馬(スポ4=愛知)のサイドシュート、小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)のディスタンスシュート、高橋拓也(人4=群馬・富岡)のポストシュートなど、多彩な攻撃で日体大を脅かした。怒涛のごとく攻め続け、60分間相手にほとんど流れを渡すことがなかったワセダ。春秋通じて最多の36点をたたき出し、復活の2勝目を挙げた。

 スコア2-3で迎えた開始4分、ワセダオフェンス陣のゴールラッシュがスタートする。伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)のステップシュートが決まると、小畠、三輪が得意の位置からシュートを放ち、3連取に成功。さらに、伊舎堂のカットイン、三輪のパスカットを含む2連続速攻であっという間に計6得点を奪った。早々と点差をつけることができたが、その後も手を緩めない。高橋のポストシュートや、落としを受けた清原秀介(商3=東京・早実)のサイドシュート、さらにはディフェンスの上を打ち抜く山﨑純平(社4=岩手・不来方)のミドルがゴールマウスに突き刺さった。「ポストの点数が増えたのもありますし、ポストが点を取ったことで空いたバックプレーヤーの得点も増えた」と高橋が振り返るように、きょうのワセダはプラン通りの攻めからどこからでもゴールを奪えていたといえるだろう。得点後はバックチェックを怠らず、春に苦しめられた速攻を防ぐと、セットオフェンスからのミドルシュートは羽諸大雅(スポ3=千葉・市川)が何度もファインセーブ。GKとCPで「役割分担をして守り」(羽諸)、攻撃の芽をつんでいった。三輪と宮國義志(社3=沖縄・浦添)の2連続スカイプレーで前半を締めくくりスコアは19-11。攻守ともに申し分ないプレーを見せた。

再三にわたるピンチを羽諸が救った

 後半、不運な退場もあり、最大で3連続失点を許す場面があったが、それ以上には大きく崩れない。前半同様、3分から6分にかけて5連続得点を挙げ、最大で11点差をつけた。攻撃は滞りなく続き、20分が過ぎる前に30点を奪うことに成功。チームはコート内外に関わらずこの秋最高潮の盛り上がりを見せ、粘り強く食い下がってくる相手に対し、精神的にも優位に立った。この日は三輪が9得点、小畠が8得点を挙げるなど、オフェンスの要が力を爆発させたことが勝因であることに違いない。しかしそれだけでなく、2週間前にはなかなか見られなかったルーズボールへの飛び込みが印象的だ。相手の少しの隙をつきマイボールにしたり、味方が取りこぼしたボールを他の誰かが奪い返したりする姿勢は春快進撃を続けたワセダそのものであった。「僕らとしてはやるのが当たり前で、そこがワセダとしてのあるべき姿」(高橋)。チーム全員の確固たる意思がプレーに反映され、きょうの勝利を呼び込んだといえるだろう。

三輪(中央)はチーム最多得点を挙げた

 「終始チーム全体が集中できていて60分間みんなで盛り上げて戦えた」(三輪)。試合の雰囲気から細かいところのプレーまで、ワセダが目指すべきスタイルを体現できたといえるだろう。調子を取り戻した彼らが今季残す試合は国士館大、中大、筑波大の3つ。いずれも容易に倒せる相手でないが、全日本学生選手権に向け秋季リーグを1つでも上の順位で終えるためにも、負けるわけにはいかないはずだ。また、きょうは第4試合で首位筑波大が日大に敗北するなど、リーグ全体が混戦の模様を呈してきた。一つの勝利が順位をジャンプアップさせる可能性が増えたことは、ワセダにとっても良い知らせだ。好材料がそろった今、もう振り返る必要はない。目の前の戦いを、『ワセダらしさ』全開で突き進んでいく。

(記事 小松純也、写真 佐々木一款 林大貴)

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関東学生秋季リーグ男子展望/関東学生秋季リーグ(8/31)

関東学生秋季リーグ
早大 36 19-11
17-18
29 日体大
GK 羽諸大雅(スポ3=千葉・市川)
LW 三輪颯馬(スポ4=愛知)
LB 小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)
CB 中村祐貴(スポ2=北海道・札幌西)
CB 山﨑純平(社4=岩手・不来方)
RB 伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)
RW 清原秀介(商3=東京・早実)
星取表(9月23日現在)
早大
筑波大
中大
日体大
国士館大
法大
日大
明大
東海大
立大
8位 早大

36○29

26○22

23●30

23△23

21●23

25●32

3位 筑波大
24●29

35○25
24●25
22○19
33○19
39○22
5位 中大
24○21
25○20
30○25
20●23
27○22
22●23
6位 日体大
29●36
29○24
21●24
29●30
26○25
33○30
1位 国士館大
30○29
28○24
33○24
27●31
23○18
30○27
10位 法大
22●26
25●35
20●25
24●28
23●32
28○26
2位 日大
30○23
25○24
25●30
24●33
32○23
35○31
4位 明大
23△23
19●22
23○20
25●26
31○27
22△22
7位 東海大
23○21
19●33
27○22
18●23
31●35
22△22
9位 立大
32○25
22●39
23○22
30●33
27●30
26●28
コメント

三輪颯馬副将(スポ4=愛知)

――今日の試合の振り返りをお願いします

終始チーム全体が集中できていて60分間みんなで盛り上げて戦えたので、素直に嬉しいですし、秋で一番いい試合だったかなと思います。

――三輪さん自身は9得点を挙げる活躍でしたが、自分のプレーを振り返っていかがですか

春は自分が外して日体大に負けたので、それは頭にありました。ただ、個人の勝負ではなく、チームが勝てるように貢献しようという気持ちでプレーしていたので、それがいい方向にいってくれたかなと思います。

――前半は非常にいい形でしたが、この試合に向けてチームで話していたことはありますか

早い速攻からの失点を抑えることができて、セットプレーに持っていって自分たちの勝負どころで戦えたのは予定通りにいったところです。この2週間でやって来たことが実ったのかなと思います。

――リスタートに対する守りの出来はいかがでしたか

前半はみんなが集中していたので、バックチェックが出来ていたんですけど、メンバーがずっと同じで体力的にきついところもあって、後半はおろそかになってしまった部分もありました。60分間集中を切らさずにバックチェックするためにも、体力を向上させていかなければいけないなと思いました。

――2連勝となり、いい形で上位の国士舘大戦に臨むことになります。意気込みをお願いします

僕らはもう勝つしかないので、他のチームがどんな状況であれ、一戦必勝で来週も勝ちに行きたいと思います。

小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)

――春のリベンジを果たした形になりました。勝利の感想をお願いします

チームの流れが落ちていたところでここ2連勝できたのは良かったし、春負けていた相手に勝ったというのは良かったと思います。

――日体大のディフェンスに対してどのような対策をしてきましたか

日体大はディフェンスのパターンが2つあって、ワントップが出るやつと一線の2つがあるんですけど、それを想定したセット練習をしていました。

――試合展開を振り返っていかがですか

前半であれだけ点差が離せたので、結構楽にゲーム運びができたので勢いにも乗れました。いつもワセダは立ち上がりが悪いんですけど、きょうは立ち上がりがよかったです。

――全体で36得点挙げられましたがオフェンス面に関していかがですか

自分自身の得点が結構伸びたというのもあるし、走り込んだオフェンスというのを練習から意識してやっていたのでそれがしっかりできたと思います。

――お話に挙がりましたが小畠選手はきょう8得点です。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

きのうの夜に永田くん(奈音、スポ4=宮崎・小林秀峰)のお母さんから「あした10点取れ」と言われていて(笑)。それで10点取ってやるという気持ちでやっていました。結局8点しか取れなかったんですけど、気持ちがより入っていました。

――この週は2連勝となりました。切り替えられた要因というのは何でしょうか

ちょうど2週間あいだがあって、ミーティングもしたし二部練習とかもどんどん練習から盛り上げていきました。みんなで声を出そうという事を意識してやったおかげで試合自体の雰囲気も変わったのかなと。チーム力で勝ち取った2勝だと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

今すごく混戦で、次からの試合が特に一戦一戦大事になってくるので次も絶対勝ちたいと思います。

高橋拓也(人4=群馬・富岡)

――まず勝利の感想をお願いします

本当にうれしいです。先週まで勝てていなかったので、あとがない中で勝てたのは本当に大きいと思います。

――理想的な試合展開だったと思います

最初に点差を広げられたのはやはり大きいと思っていて、ワセダの毎試合の流れから後半苦しい時間が続いたことがあったんですけど、先週までみたいにそこで大崩れせずに僕ら自身でまた点差を広げられたというのは今週の成果だと思います。

――36得点を挙げられた要因は何でしょうか

今週は選手同士コミュニケーションを取ってやっていこうということと、ポストプレーでの得点を増やすというテーマでやってきて、今週だけで祐貴(中村、スポ2=北海道・札幌西)と10点近く取ったと思うので、やはり得点が増えたのはポストの点数が増えたのもありますし、ポストが点を取ったことで空いたバックプレーヤーの得点も増えたからだと思います。

――2週間で話し合ってきた部分もそういったところなのでしょうか

そうですね。得点不足というところでした。

――ワセダらしいプレーも増えてきました

そこも話し合うというよりは、僕らとしてはやるのが当たり前で、そこがワセダとしてのあるべき姿だと思うので、そこはぶらさずにやっていこうと再確認しました。

――リスタートの早い日体大に対し、ディフェンスに入る場面もあったと思います

練習中から、僕がオフェンスだけでなくディフェンスに入る機会を増やしてリスタに対応してきたのと、相手のボール出しの早くして僕らがバックチェックする練習をやってきて、その積み重ねだったかなと思います。でも試合中簡単にリスタートでやられている場面が後半多く見られたので、それは課題かなと思います。

――残り3試合、意気込みをお願いします

もう一つ一つ勝っていくしかないので、ここで良い流れが来ているのでこの1週間継続して、来週国士館大と中大に、集中してワセダらしく勝っていこうと思います。

羽諸大雅(スポ3=千葉・市川)

――日体大のオフェンスに対する対策等はありましたか

まずセンターの安平(拓馬、日体大4年)さんをどっちに持っていくかっていうことを絞って考えて、あとは両45を僕がどれだけ頑張れるかっていうそういう対策でした。

――ミドルシュートを多くセーブしていましたが

結構ミドルが当たられて打つミドルではなくて、ボールをもらって相手の間合いで打ってきたシュートが多くて、逆にそれがキーパーから見えやすくてタイミングが合ったおかげでうまく取れました。

――試合の流れを左右するようなセーブも多くみられましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

前半はちゃんと止めるべきところも止めて、失点も10点ぐらいに抑えられたので良かったと思うんですけど、後半ちょっとこっちが攻めあぐねているときに僕がもう少し頑張れたかなと思うところはありました。苦し紛れのロングシュートだったり、カットインだったりというところを取れれば5点差まで詰め寄られることもなく、7点差ぐらいのセーフティな試合展開にできたんじゃないかなと思います。/p>

――前半は相手のリスタートに対し素早い対応ができていた印象でしたが、振り返っていかがですか

日体大はそういうチームなので、全員が意思疎通を図ってしっかり頭に入っていると思うので、しっかり素早くバックチェックしようというのは。なので僕は守ってくれると信じて、ロングシュートを止めるっていう役割分担をして守りました。

――試合終盤は少し守備がもたつく場面も見られましたが、その部分の課題などはありますか

まずもっとスタッフたちに働きかけてタイムアウトの提案をしていればなという後悔はあります。ディフェンスをしていて、集中力が明らかに切れていて僕もちょっとディフェンスにつられて足が止まったり、ボールを見失ったり、反応が遅れるところもあったので。その原因には今まで秋リーグが始まってこういう(リードした)展開がなかったので慌てふためいてしまったっていうのがあるんですよ。ただこれからは攻撃力を爆発させて大量にリードした展開をもっと続けていかなければならないので、それはきょう出た課題ですね。

――きょうの勝利で2連勝となりましたが、チームの状態としてはいかがでしょうか

チームの状態としてはまだまだムードが足りないというか、テンションが低いと思いますね。きょうは小畠さんがミドルシュートを多く決めてくれたので、チームとしても盛り上がったんですけど。今まで負けたり引き分けたりした試合では入らなかったので、そういったときにチームとして何ができたのかっていうと何もできていないので、そこはまだ全然足りないですね。気持ちもそうですし、気持ちを体現する実行力とかも全然足りないですし、厳しいことを言うようですけど、上級生のリーダーシップみたいなものはまだまだできるんじゃないかなと思いますね。

――次は好調の国士館大戦ですが、そこへ向けてはどう戦っていきたいですか

秋リーグはもうシード権を取れるかっていう、そのレベルにいるので、インカレにつながる試合展開にできるかっていうのをまず第一に。僕個人としてはオフェンス陣が点を取ってリスタートが来たときにしっかり止めるっていう役割を果たす、それに尽きるかなと思います。