バレーボール部

2018.09.18

秋季関東大学リーグ戦 9月16日 埼玉・大東文化大東松山キャンパス

早大バレーの現在地 明暗分かれた武蔵短大戦

 一際目を引く臙脂(えんじ)色の応援団に後押しされ、早大は秋季関東大学2部リーグ戦(秋季リーグ戦)第2戦、武蔵短大と対戦した。初戦では多くの課題が浮き彫りになっただけに、反省点をどこまで改善出来るかが勝負の鍵となった。第1セットは、武蔵短期大の勢いに押され失ってしまう。しかし、第2セットからは、早大らしい粘りのバレーを展開し、3セット連取。セットカウント3-1(18-25、25-9、25-23、25-22)で勝利し、全勝優勝へ着実に歩みを進めた。

 第1セットは、まさに初戦の課題が再び浮き彫りになっているようであった。先制点を許し、序盤から追う展開が続く。森佳央理主将(スポ4=群馬・高崎女)がブロック3枚を抜く痛烈なスパイクを見せるなど、攻撃では随所に良いプレーが見られた。一方、守備では武蔵短大に一発で決められてしまう場面が目立ち、つないでつないで攻撃の端緒を開く本来の良さが見られず第1セットを失ってしまう。しかし、馬場泰光監督(平8人卒=京都・洛南)の「私があえてきつい言葉をかけることで、他の邪念を振り払って今のプレーに集中してほしい」という思いが選手達に届き、第2セットに入ると見違えるように守備に粘りが生まれた。森や今秋からアタッカーに転向した植松知里(文構2=香川・高松第一)を中心に、攻撃にも良いリズムが生まれ、第2セットを奪い返す。

森のサービスエースが光った

 そして迎えた第3セット。橋本美久(社1=福島・郡山女大附)の持ち味であるコンビバレーが機能し始めた。トスは分散して供給され、それをアタッカー陣が決める。着実に得点を積み重ねていく早大。一方の武蔵短大も攻撃の手を緩めず、膠着(こうちゃく)した展開に。しかし、終盤のタイムアウト後、森のブロックが決まり流れを引き寄せると、第3セットも奪った。流れに乗った早大は第4セットでも主導権を渡さない。橋本と斎藤友里(スポ1=千葉・敬愛学園)の1年生コンビがクイックを決めると、それを皮切りに5連続得点。序盤に大きく点差を広げる。早大のマッチポイントで勝利を確信した矢先、4連続失点を喫して2点差まで詰め寄られてしまう。それでも最後は相手のミスにも助けられ、逃げ切る形で第4セットも連取する。勝利となったが、今のチームの弱みが露呈した終盤となった。

今秋からアタッカーに回った植松のスパイク

 粘りのバレー。これは、早大女子バレーボール部の特徴である。決して身長が高いチームでもなければ、強打を打つ選手がとりわけ多いチームでもない。だからこそ、全員でボールをつないで点を取る。そこに、彼女たちの魅力と勝負の鍵が隠されている。しかし、粘りのバレーを常に展開できない現状であることは否めない。早大バレーの良い面と悪い面が見られたこの試合は、『全勝優勝』に向けた良い通過点になることだろう。

(記事 友野開登 写真 遠藤伶)

セットカウント
早大 18-25
25-9
25-23
25-22

武蔵短大
スタメン
レフト 森佳央理(スポ4=群馬・高崎女)
レフト 井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)
センター 村山夏菜(教2=東京・国際)
センター 斎藤友里(スポ1=千葉・敬愛学園)
ライト 植松知里(文構2=香川・高松第一)
セッター 橋本美久(社1=福島・郡山女大附)
リベロ 河治えみり(社2=北海道・旭川実業)
コメント

馬場泰光監督(平8人卒=京都・洛南)

――今日の試合を振り返っていただけますか

きのうもきょうもなんですけど、やるべきことができておらず、そこはまだまだ甘さがあるので、来週以降もう少しプレーの質を上げていきたいなと思っていましす。

――動きに固さもみられた初戦と1セット目でしたが、2セット目以降早大らしいバレーができつつあると思います

なんとなく浮ついた感じや今に集中できていない感じが見られたので、私があえてきつい言葉をかけることで、他の邪念を振り払って今のプレーに集中してほしいなと思いました。2セット目以降は、切り替えることができいい形で回っていったと思います。

――春季リーグ戦とは異なる選手起用となっていますが、今の布陣での戦いぶりをどう評価されていますか

選手個々人が万全ではないなか、今の布陣になっているんですけど、いろいろなことを試しながら、学生がそれに対応してやってくれています。まだこれが最終形じゃないんですけど、もっともっと柔軟に対応して最後まで勝ち切っていくチームを作っていきたいと思います。

――一年生コンビの活躍であったり、井上(裕利恵、スポ2=岡山・就実)選手や植松(千里、文構2=香川・高松第一)選手の攻撃などチーム力が上がっているように思えます

名前が上がったメンバー以外もみんなそれぞれこの夏を乗り越えてきて、一人一人のプレーが変化してきているので、そこは少しずつですけど成長は感じています。

――一方で守備に乱れもみられましたが課題とされる点は

そこは夏にレシーブフォーメーションに約束事を決めてやってきました。まだまだ選手が相手に合わせて自分で判断し、そのフォーメーションを動いてしまっているので、そうではなく、チームとして決められたことをまず行なって、それで上手くいかなければ変えていくといった決められたことをまずやりきる、そういった形で今後やっていきたいと思います。

――今後のリーグ戦に向けて一言お願いします

一戦一戦が勝負で、先がまだ見えない中厳しいですけど、一つ一つ勝ち星を積み重ねていきたいと思います。

植松知里(文構2=香川・高松第一)

――今日の試合を振り返っていただけますか

特に2セット目が自分が点を取れて良かったと思うんですけど、レシーブの面でちょっと頑張らなくてはいけないところが多かったかなと思います。

――東日本インカレを終えて3ヶ月間、どのような練習をしてきましたか

怪我人とかが多くて、最初は違うポジションを練習してたのがリーグ直前でポジションが変わってしまって、今のポジションを十分に練習できてたわけでは無いんですけど、ここ二週間くらいでしっかりできるだけ本数こなしたり質にこだわったりしてやってきました。

――秋季リーグからアタッカーになられたと思いますが、心境ややり易さなどで変化した事があったら教えてください

大学に入ってアタッカーで出るのが初めてで、そんなに練習してない状況だったのですごい不安もあったし、レセプションにも参加しないといけないということで一歩目が大事になってくるのが分かっていたので、結構不安もありましたが周りも声を掛けてくれるし、その分思い切ってやろうという気持ちでは出来ているので、今のところは良いかなと思います。

――今日の試合、特に2セット目で活躍されていたと思いますが、試合を通してのご自身のアッタクを評価して頂けますか

セットごとに結構波があるなと思って、2セット目みたいな試合を毎セット出来たらすごい他のアタッカーも楽だと思うので、良いときだけ決めれるんじゃなくて常にある程度点が決めれるようになったら良いなと思います。

――最後に、次の試合への抱負を聞かせてください

多分、もっとこれから強い相手と当たるようになって、打っても拾われたりブロックに掛かったりする事が多くなってくると思うんですけど、そこで自分が引かずに思いっきり打てるようにしたいし、レシーブの面でももうちょっとどんどん上げて、早稲田の強みが粘りと言っているのでそれをしっかりと見せられるように頑張りたいと思います。