ハンドボール部

2018.09.09

関東学生秋季リーグ 9月9日 神奈川・桐蔭横浜大学体育館

後半は意地を見せるも…。首位・東海大に力負け/東海大戦

 激戦の末、歴史的な勝ち点をもぎとった東女体大戦から一夜。関東学生秋季リーグ(リーグ戦)も折り返しとなる第4節で早大はここまで開幕3連勝で首位に立つ東海大と対戦したが、結果は24—29での敗戦。前半はセットオフェンスが噛み合わず、逆速攻を中心に大量失点を喫し、7点ビハインドで折り返す。後半には互角の戦いを演じ、試合終盤には5連取を決めるなど追いすがったものの、前半に許したリードが響き、追い上げは及ばなかった。

 「自分たちがパスを探していたり、シュートに行かなかったり、自分が苦しくなったときに好きなようにパスを出して相手に取られてしまったり」(高田紗妃主将、スポ4=福岡・西南学院)。試合開始直後から、早大の歯車は噛み合わなかった。春季リーグから改善が見られていたセットオフェンスが機能せず、加えてパスミスやファンブルといった簡単なミスも目立った。首位を走る東海大は早大のほころびを見逃してはくれず、逆速攻を受けるかたちで点差は一時8点まで開いてしまう。それでも2度目のタイムアウトを終えた前半終盤には紅林詩乃(スポ1=東京・佼成学園女)が2連取を決めると、守りでも三浦千夏(商2=神奈川・公文国際学園)が7メートルスローをセーブするなど徐々に流れを取り戻していく早大。しかし、その後東海大に7メートルスローや速攻を立て続けに決められるなど点差を縮めることはかなわず、7点のビハインドで前半を終えた。

流れを変えるセーブを見せた三浦(左)

 劣勢での折り返しとなったが、前半終盤に冷静さを取り戻した早大は、後半に入ると攻守ともに改善をみせる。前半に見られたオフェンスのミスは減り、セットオフェンスでもポイントゲッターの富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)が要所でカットインやミドルシュートを決めるなど東海大に食らいつく。互いに点を取り合う一進一退の攻防が続く中で、後半から投入された江島朋夏(スポ4=東京・佼成学園女)、伊地知華子副将(社4=宮崎学園)が立て続けにミドルシュートをたたき込むなど、後半は4年生が意地を見せる場面が目立った。終盤には東海大の3連取から10点まで点差を広げられたものの、高田のパスカットからの速攻、吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)の連続得点など5連取を決め東海大に対して追いすがったが、前半に背負ったビハインドが響き、追い上げは及ばず。リーグ戦2敗目となる黒星を喫した。

主将の高田は2得点を挙げるなどオフェンスでも貢献

 後半に限ればスコアで見ても15−13と互角以上の戦いをしていただけに、ミスが目立った前半の試合運びに課題が残る敗戦となった。「自分たちでうまく立て直す力というのがまだまだ足りていない」と宇野譲監督(平19人卒=熊本・済々黌)も述べたように、自分たちのリズムがつくれない時間帯にいかに修正をしていくかが今後のリーグ戦を戦う上でのカギとなってくるだろう。それでも春リーグの時点では手も足も出なかった強豪校に対し善戦を見せるなど、確かな成長を見せている。いよいよ佳境に入る秋季リーグ戦。一戦も落とせない戦いが続くが、その戦いの中でワセダセブンはさらなる飛躍を誓う。

(記事 林大貴、写真 宅森咲子)

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関東学生秋季リーグ展望/関東学生秋季リーグ(8/31)

関東学生秋季リーグ
早大 24 9−16
15−13
29 東海大
GK 北村早紀(スポ3=群馬・富岡東)
LW 杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)
LB 吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)
CB 金庭亜季(社4=群馬・富岡東)
PV 島崎愛(社4=熊本国府)
RB 富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)
RW 久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)
星取表(9月9日現在)
早大 東女体大 東海大 筑波大 桐蔭横浜大 日体大 国士舘大 日女体大
5位 早大 21△21 24●29 24○20 17●25
2位 東女体大 21△21 31○16 26○19 33○19
1位 東海大 29○24 26○22 24○15 26○16
3位 筑波大 20●24 25○21 22○15 26○18
4位 桐蔭横浜大 25○17 22●29 23○21 25○20
6位 日体大 16●31 22●26 21●25 29○22
7位 国士舘大 19●26 15●24 15●22 21●23
8位 日女体大 19●33 16●26 18●26 20●25
コメント

宇野譲監督(平19人卒=熊本・済々黌)

――開幕から関東学生春季リーグ(春季リーグ)上位のチームと対戦してきました。ここまでの試合を振り返っていかがですか

チームとして秋は優勝を目指してやってきている中で、いきなり上位との連戦という形だったのでこの上位との前半戦をどう戦うかというのはすごく大事な部分でした。初戦の筑波大であったり昨日の東女体大との試合はチームとしてやるべきことというか練習してきた成果がすごく出せたんですけど、2戦目の桐蔭横浜大であったり、きょうの東海大との試合など連戦の2試合目というのがちょっとチームとしてうまく戦えない部分がありました。全日本学生選手権(インカレ)は毎日試合が続くので、そこをどうチームとして立て直していくかというのは、これからのブレイク期間で課題になるかなとは感じていますね。

――連戦の2日目でうまく戦えなくなってしまうのは、疲労が原因だということでしょうか

そうは思いたくないんですけど、そういう部分も少しあるのかなと感じていますね。うちは結構メンバーを固定して戦う部分が多くて、スタートで出ているメンバーには少し無理させているというか、疲労が溜まるかなというのはあります。ただそうは言っても乗り越えていかなければいけない部分ですし、戦い方として後半戦に向けては後から出ていくメンバーがしっかりリズムに乗れてハンドボールができるような形がとれればどんどん選手交代しながらやっていくことができるかなと思うのでそこは詰めていかなければいけないなと思います。

――春に比べてセットオフェンスからの得点は多くみられるようになったと思います

そうですね。ソニーに夏遠征に行かせていただいた時に、いろいろと選手のみなさんに教えていただいたり監督さんに教えていただいたりしたので、そういう部分で新たな気付きがあったのかなと思います。そこで自分たちの攻撃の幅がちょっと広がったと思うので、ここから先も色々な方々からの助言なども必要になってくるのかなと思っています。

――監督から見て春に比べて変化を感じる点はどういったところでしょうか

春季リーグでは途中でケガ人が出て、そのままずるずるリーグが終わってしまったというところがありました。でも今はケガなくここまで順調にきていて、選手たちも初戦の筑波大戦などは自信を持って臨めている状態だったので、我々スタッフもそうですが、手応えは春に比べてあるかなと思っています。

――この先の戦いで選手に期待することは何でしょうか

日頃から言っているんですけど、試合の中で出ている選手たちがもっともっとコミュニケーションを取ってほしいなと思います。外からの目で話をしたとしても、やはり戦っている自分たちで「きょうはこれが使えるな」とか「ここが肝になるな」と話をして、その場で修正していかないと。うちはそこのコミュニケーションが少し足りない所があるので、試合中にズルズルいってしまっています。自分たちでうまく立て直す力というのがまだまだ足りていない部分なのでそこは出ているメンバーがしっかりと話をしながら立て直してほしいなというのはありますね。

高田紗妃主将(スポ4=福岡・西南学院)

――きょうは開幕3連勝中の東海大が相手でしたが、プランとしてはどのようなものだったのでしょうか

相手の連勝をを止めたいっていうのがまずはあって。ゲームプランとしては相手の早いパス回しとスピードのあるオフェンスに対して自分たちがいかに相手に走りこませないでディフェンスをするかというところと、相手のディフェンスはワセダのディフェンスと似ているところがあったので、いつも通りやれば必ず点は取れるっていうこと言いながらゲームに入りました。

――前半はオフェンスのミスからの逆速攻による失点が多かったですが、その部分はいかがでしょうか

同じミスからの逆速攻が多くて、みんながそこの共通理解をつくれなかったっていうところが修正できなかったポイントかなと思います。

――きのうの東女体大戦では見られなかったようなセットオフェンスのミスが目立ちましたが、原因というのはどこにあるのでしょうか

疲労が溜まっていたというのが一つの理由ではあると思うんですけど、それはただの言い訳になってしまうと思うので。やっぱり自分たちがパスを探していたり、シュートに行かなかったり、自分が苦しくなったときに好きなようにパスを出して相手に取られてしまったり。そこは苦しくても積極的にやっていかないといけなかったかなと思います。

――ディフェンスからの速攻というかたちを逆に相手にやられてしまったかたちでしょうか

そうですね、はい。

――前半の2回目のタイムアウト以降はオフェンスにも少し改善が見られましたが、そのようなことを話したのでしょうか

特に話をしたというわけではなくて、やっぱり自分たちのミスからの逆速攻だけでやられていると。しっかりシュートで終わってディフェンスに戻ろうということを言っただけで、特に戦術的な話はしていないですね。

――後半のスコアだけ見れば東海大を上回っていますが、後半を振り返っていかがですか

ディフェンスの修正もしっかりできていて、ディフェンスからの逆速攻のかたちも上手くいくようになったんですけど。やっぱりオフェンスでリズムがつくれないときにディフェンスからの速攻という形に持ってこれないというところが私たちの課題だと思うので、後半勝てている相手に対して、前半に同じようなゲームができなかったという点は反省点として残るかなと思います。

――前半と後半で戦術的に変えた部分はあったのでしょうか

いや、全然変えていないですね。ただ自分たちのやるべきことをやろうと言って、冷静になっただけだと思います。

――自分たちのリズムが上手くいくときといかないときではどういった差があるのでしょうか

そうですね、やっぱりちゃんと相手を見れているとか、冷静にプレーができているときは成功につながっていると思うんですけど、勝たなきゃ勝たなきゃといっぱいいっぱいになっているときは必ずミスも起こっていますし、パスを探しているときは必ずカットされているので。勝ちたいという気持ちはあるんですけど、そこはゲーム中は冷静に相手を見ながらプレーできるようにならないと、日本一になるというのは難しいと思います。

――戦術どうこうというよりはメンタルの部分が大きいと

そうですね。

――強豪との対戦が4試合続きましたが、リーグ戦前半を終えての手応えとしてはいかがですか

春の結果と比べれば成長したって言ってもいいのかもしれないんですけど、まだまだ上位チームに追いつくか、追いつかないかといったところなので、やっぱりこの上位チームの対戦は4連勝しなければならなかったと思っていますし、悔しい気持ちが大きいです。

――ここまでのリーグ戦を踏まえて、後半戦はどういった戦いをしていきたいですか

もう残りは3戦しかありませんけど、秋リーグの結果でインカレ(全日本学生選手権)のシードも決まってくるので、勝つということはもちろんなんですけど、やっぱり成長しながら勝つというところを目標に、残りの秋リーグを戦っていきたいと思います。