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漕艇部

2018.09.08

第45回全日本大学選手権 9月6~9日 埼玉・戸田ボートコース

女子3艇が決勝へ、男子エイトはメダルへの道が絶たれる

 きのうまでの2日間で勝ち残ったクルーのみが艇を出すことのできるきょうの準決勝。男子部はエイトを始めきょうレースのあった全てのクルーが決勝進出を逃した一方、女子部は3艇があすの決勝へと駒を進めた。これであすは計4艇が大学日本一の座を懸けて戦いに挑むことになった。

(記事 石塚ひなの)

★善戦するもあと一歩及ばず(男子部)

 男子部で最初に出艇したのは、予選1着だった舵手なしフォアだ。東大との接戦を制した勢いのまま決勝進出が期待されたが、序盤はスタートスパートに成功した明大が一歩リードし、法大と3番手争いとなる。ラストスパートで差を縮めたものの、追い抜くことができずに4着であすの順位決定戦に回った。

 次に出艇したのは、予選1着かつ6分台を記録した舵手付きフォアだ。予選のいい状態を維持したまま準決勝に挑んだが、レースは思わぬ展開となる。スタートで出遅れ、序盤は最後尾で追う形となった。「両側が合わずにバタついてしまった」(井踏直隆副将、文構4=東京・早大学院)。中盤に3位の明大を差したが、ラストスパートでは2位の大阪工大に惜しくも及ばず、3着で今大会を終えた。

戦いを終えた舵手付きフォア

 最後に出艇したのは、エイトだ。優勝を目指すエイトにとって、準決勝は中大、仙台大などの手強い相手がひしめく厳しい組み合わせとなった。中大がスタートで飛び出し、残りの3艇で2位争いとなる。中盤以降は「いいリズムで漕ぐことができた」(鈴木大雅、スポ4=埼玉・県浦和)と自分たちの漕ぎをすることができたが、パワーのある他大の艇に徐々に差を広げられていき、終盤はその差を詰めることができず4着。あすの順位決定戦に回った。ただ、レースの内容としては予選や敗者復活戦に比べると良くなっているため、あすはきょう負けた明大に勝って全日本選手権へといい形でつなげたい。

(記事 関飛人、写真 成澤理帆)

★3艇が決勝進出!いざ女王返り咲きへ(女子部)

 女子部の先陣を切ったのは宇都宮沙紀(商2=愛媛・今治西)と尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南稜)の舵手なしペア。東日本選手権では4着となり、わずかな差で表彰台を逃したため、今大会でのリベンジに燃えていた。しかし序盤から明大にリードを許すと、差を詰めることができず3位でゴール。決勝戦進出を逃す悔しい結果となり、あすは順位決定戦に回ることとなった。また、続く女子ダブルスカルは中盤から徐々に日体大に引き離され、結果は2着。敗者復活戦を勝ち上がって挑んだ舞台だったが、このペアも決勝戦には進むことができず。順位決定戦に臨むことが決まった。

女子ダブルスカルはあと一歩決勝へ及ばなかった

 2艇が優勝への望みを絶たれた一方で、3艇が決勝戦進出を決めた。圧巻はシングルスカルの米川志保女子主将(スポ4=愛知・旭丘)。2着と40秒以上の差をつけての1着でゴールし、U23日本代表として格の違いを見せつけた。また、今大会からの新種目である舵手付きフォアも敗者復活戦を1着で終え、決勝の舞台に駒を進めた。終盤立大の猛追を受けるも、「強みのラストスパートでは離せる自信があったので、レース中は落ち着いてみんな漕げた」(青木華弥、教4=東京・本所)と余裕を持って振り返った。あすは予選で敗北した立命大と再度競り合うこととなるが、「(前に)出られてもしっかりついていく」(青木)と優勝を誓う。そして、花形種目である舵手付きクォドルプルの準決勝。昨年、明大を相手に辛酸を舐め、女子部の総合優勝連覇記録が8で途切れる要因ともなった種目だ。このレースでも明大や実力校・日体大と争うこととなったが、安定した漕ぎを見せてこの組唯一の6分台でゴール。「優勝だけを狙って」(松井友理乃、スポ2=愛媛・今治西)と選手も意気込む王座奪還へ向け、決勝戦進出を決めたのだった。あすも『ワセ女』らしい漕ぎで他を圧倒したい。

(記事 望月優樹、写真 坂巻晃乃介)

★1年生中心のクルーで上位を狙う

 毎年インカレと並行して開催されるオックスフォード盾レガッタ。今年も早大からは1年生を中心としたフレッシュなクルーの男子エイトがエントリーした。朝行われた予選ではNTT東日本や警視庁といった社会人クルーの洗礼を受け、さらに同じ学生の中でも一橋大に先行を許し4着に沈んだ。このクルー唯一の2年生・大野一成(法2=東京・早大学院)は、あすはきょう以上に厳しい戦いになることを想定した上で「少しでもいい順位を取れたらいい」と意気込む。未経験入部の1年生も乗るこのクルーでどこまで上位に食い込めるのか、期待したい。

目指すは学生トップ

(記事 石塚ひなの、写真 岡本雷太)

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結果

【敗者復活戦】

▽女子部

【舵手付きフォア】

C:奈良岡寛子(教2=青森)
S:木下弥桜(スポ3=和歌山北)
3:三浦彩朱佳(文2=青森)
2:青木華弥(教4=東京・本所)
B:北村綾香(スポ4=滋賀・膳所)

7分33秒33 【1着 決勝進出】

【準決勝】

▽男子部

【エイト】

C:徐銘辰(政経3=カナダ・St.Andrew’s highschool)
S:田中海靖(スポ2=愛媛・今治西)
7:飯尾健太郎副将(教4=愛媛・今治西)
6:鈴木大雅(スポ4=埼玉・県浦和)
5:伊藤大生主将(スポ4=埼玉・南稜)
4:金子怜生(社4=東京・早大学院)
3:坂本英皓(スポ3=静岡・浜松北)
2:藤井拓弥(社3=山梨・吉田)
B:尾崎光(スポ4=愛媛・今治西)

5分54秒39 【4着 順位決定戦へ】

【舵手付きフォア】

C:菱谷泰志(スポ2=鳥取・米子東)
S:井踏直隆副将(文構4=東京・早大学院)
3:堀内一輝(スポ3=山梨・富士河口湖)
2:土屋夏彦(スポ3=山梨・吉田)
B:中川大誠(スポ2=東京・小松川)

6分39秒41 【3着 準決勝敗退】

【舵手なしフォア】

S:舩越湧太郎(社2=滋賀・膳所)
3:川田翔悟(基理3=東京・早大学院)
2:高山格(スポ3=神奈川・横浜商)
B:鈴木利駆(スポ2=静岡・浜松西)

6分39秒47 【4着 順位決定戦へ】

▽女子部

【舵手付きクォドルプル】

C:澤田夏実(スポ4=東京・小松川)
S:安井咲智(スポ2=東京・小松川)
3:松井友理乃(スポ2=愛媛・今治西)
2:宇野聡恵(スポ1=大分・日田)
B:藤田彩也香(スポ2=東京・小松川)

6分58秒86 【1着 決勝進出】

【舵手なしペア】

S:宇都宮沙紀(商2=愛媛・今治西)
B:尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南稜)

8分11秒58 【3着 順位決定戦へ】

【ダブルスカル】

S:大崎未稀(スポ1=福井・美方)
B:南菜月(教3=新潟南)

7分42秒52 【2着 順位決定戦へ】

【シングルスカル】

米川志保女子主将(スポ4=愛知・旭丘)

8分07秒95 【1着 決勝進出】

▼オックスフォード盾レガッタ

【男子エイト】

【予選】

C:川野柊(法1=東京・早大学院)
S:飯島温人(基理1=東京・早大学院)
7:大野一成(法2=東京・早大学院)
6:牟田宜平(商3=兵庫・三田学園)
5:加藤聖也(スポ1=愛知・豊田北)
4:牟田昇平(商1=兵庫・三田学園)
3:朴宰均(スポ1=韓国・ハンソル)
2:筆島一輝(先理1=東京・早大学院)
B:岡本真弘(商1=東京・早大学院)

6分38秒78 【4着 敗者復活戦へ】

【敗者復活戦】

6分24秒89 【1着 準決勝進出】

コメント

【男子エイト】

6:鈴木大雅(スポ4=埼玉・県浦和)

――今日は、中大や仙台大など強豪揃いの組み合わせでしたが、どういったレースプランで挑みましたか

具体的なレースプランというものはなく、1、2日目は課題が残るレースだったので、その課題を修正することが一番の狙いでした。課題を克服することができれば自分たちの一番いい艇速が出てくるので、相手を意識するよりもそこに集中しました。

――具体的に課題とは何ですか

スタートスパートからレートを落としていく時に艇速もつられて落ちてしまうことですね。

――今回のレースは、スタートから他の艇に出られてしまって、ラストでも上げきることができませんでしたが、その要因は何ですか

クルーの中では、いいリズムで漕ぐことができたというフィードバックがあったんですけど、僕らのクルーは他の大学に比べて体格もパワーも劣るクルーだったので、そこの力量の差がかなり出てしまったのかなと思います。

――予選、敗復、準決勝と3回のレースを通して、変わったことはありますか

今日のレースは、今までのレースと比べて悪くなっている点はなくて、強いて言うなら、練習の時に出ていた一番いいリズムがなかなか表現することができなかったので、そこを詰めていきたいです。

――明日のレースは、どういった意気込みで挑みますか

今日負けてしまった明大が同じなので、そこには絶対に負けられないし、僕も含めた4年生は最後のインカレなので、A決勝に進めなかったのは不本意ではあるんですけど、まだ全日本(全日本選手権)のレースがあるので、そこにつながるようなレースをしたいです。

【男子舵手付きフォア】

S:井踏直隆副将(文構4=東京・早大学院)

――きょうのレースを振り返っていかがですか

レースを通して順風だったんですけど、その中で両側が合わずに終始バタついてしまったかなというのが率直な感想です。

――スタートの500メートルで後れを取ってしまった印象でしたが

そうですね。特にスタートがうまくいかなかったかなという感じはします。各クォーターのタイムだけで見ると悪くはないかなと思うんですけど、スタートがうまくいかなかった分タイム落ちしてしまったかなという感じですね。

――中盤で3位だった明大を差しましたが、その時はどういう状況だったんでしょうか

明大がタイム落ちして僕らが3位に上がったという感じでした。ただやっぱり大阪工業大と日体大に先行されて、そっちの方に気持ちがいっていたので、あまり明大を差したという感じは無かったですね。

――ラストスパートで大阪工業大を差し切れなかったのは、最初に仰った左右のバタつきが原因でしょうか

そうですね。もともと早めのスパートのプランだったんですけど、それをさらに早めてスパートをかけました。やっぱり大阪工業大も粘り強いクルーで、こちらが(レートを)上げた分上げ返してくるという感じで、最後まで差が詰まらないまま行ってしまいました。

――男子舵手付きフォアは最終日を前にインカレを終えることとなってしまいましたが、今どのようなお気持ちですか

予選の感覚だと決勝に行けるだけの漕力は持っていたかなという感じだったんですけど、持っている力を準決勝というヤマ場で出し切ることができなかったことは、クルーもそうですし僕自身の弱さだったのかなと思います。次が全日本(全日本選手権)で最後の大会になるので、まだクルーとはちゃんと話し合えてないんですけど、今回の反省点をしっかり直して最後のレースに臨めればいいなと思ってます。

――副将として今の男子部の現状をどう捉えていますか

おそらく決勝に進んだクルー数と順位決定戦に残ったクルー数は昨年と同様なんですけど、僕自身が1、2年生だった頃と比べると最終日に残るのに難しさがあるというのが正直なところだと考えてます。ただ、今の下級生を中心に最終日に残って、あしたレースを迎えようとしているので、下級生が頑張っているところについては嬉しいなと思います。

――全日本への意気込みをお願いします

まだクルーがどうなるのかわかっていないのですが、どんなクルーになったとしても自分がこれまで三年半やってきたことに胸を張れるような練習をして、大会本番を迎えられたらいいなと思います。

【女子舵手付きクォドルプル】

3:松井友理乃(スポ2=愛媛・今治西)

――想定していたレースのプランはどのようなものでしたか

 前半の500メートルは相手に出られるかなという想定はしていて、そこからコンスタントでしっかり船を伸ばして相手を捉えて。中盤で差して、ラスト500メートルでしっかり上げて勝とうという感じのプランだったんですけど。きょうのレースはスタートで相手を見られる位置まで出られたので、思っていたより気持ち的に、相手より楽にレースを漕ぎ通せたかなと思います。

――本日のレースに点数をつけるとしたら、何点くらいでしょうか

タイムもイメージ通りのものが出て、感触も良かったので。でもあしたが勝負だと思うので、75くらいですかね。

――昨年からの因縁がある明大に最後競り勝っての1着でした。その点に関してはいかがでしたか

自分たちもきょうは明治との勝負になるかなと思ってレースに臨んでいて、しっかり準決勝で隙を見せずに勝ち切ろうという意識統一を全員でして挑んだので。明治が途中、仕掛けてきたりしたのは分かったんですけど、しっかり全員で切り替えて声を出して上げていこうっていう感じを、2000メートル通せたので、きょうはその点に関してはすごく良かったと思います。でもまた明日も明治との勝負になるかと思うので、気持ちを切らさずに切り替えてやっていこうと思います。

――予選から本日にかけて、改善できた点はありますか

予選は自分たちの課題だった400から600くらいのところをしっかり出せた分、中盤の伸びが少し悪くなったという反省があったので。きょうは前半の良いリズムを中盤、後半まで持っていくというところを改善しようと全員で言って試合に臨んだんですけど、その点も1本1本で伸ばせて、スピードを落とさずに通せたので。改善すべき点は全部意識して改善できたのかなと思います。

――明日のレースに向けての意気込みをお願いします

きょう良いレースができたと思うんですけど、女子部としてもあしたが勝負だと思うので、きょうまでのことはいったん置いておいて、新たな気持ちであした自分たちで集中して、やってきたことを全部出せるように。優勝だけを狙ってやっていきたいと思います。

【女子舵手付きフォア】

B:青木華弥(教4=東京・本所)

――きのうの予選敗退を踏まえて、きょうの敗者復活戦で心がけたことやプランニングしていたことはありますか

昨日は自分達で自滅していく形のレース展開になってしまったので、そこでの課題としてセカンドパートからハンズ、セットまで出すサイクルと、風の影響でキャッチが少し強くなってしまったので、そこのところをしっかりとサクッといれて繋げるという点を今日はずっと意識して漕いでいました。

――コースのコンディションは漕ぎに影響しましたか

昨日よりもちょっと風が弱く、順目だったので漕ぎやすかったです。

――立大と競っていたように見られましたが、試合展開を振りかえってどう思われましたか

もう少し離せるかなといったところではあったんですけれども、立大とずっと並んでるなかでも私たちの強みであるラストスパートでしっかりと離せる自信があったので、レース中は結構落ち着いて皆漕げたかなと思います。

――明日は決勝戦ということで、昨日と今日の試合を踏まえて心がける点、改善したい点はありますか

そうですね、立命館大学は予選でコンスタントでどんどん離されてしまったので、スタートでまず出たら、500まで出させないように意識してやっていきたいなと思うのと、2、3クォーターで立命館に出られていてもしっかりついていく、冷静に淡々と漕いでいけるように。ラストは自分達の強みでもあるので4クォーターはあまり心配していないです。

――今日の試合で個人で意識していたことはありますか

自分もクルーの全体の課題であったサイクルがちょっと出なかったというところと前が出なかったなってところは個人でも意識しましたし、後ろから見てて感じたときはコールをするようにしていました。

――青木選手は4年生なので、あすは最後の試合になると思うのですが、決勝戦に対して意気込みをお願いします

そうですね、優勝、しかないんですけれども、個人的には全国レベルで初めての優勝にもなるし、初代王者ってところでも優勝したいなと。その先に総合優勝があると思うので、シングルがまず優勝してくれると思うのでそれにつないでクォード(女子舵手付きクォドルプル)にバトンタッチしたいなと思います。

【オックスフォード盾レガッタ男子エイト】

7:大野一成(法2=東京・早大学院)

――きょうはどういったレースプランを持って臨まれましたか

きょうはスタートスパート300メートルからコンスタントで、ラストスパート300メートルということだったんですけど、2レース目からはそれぞれ50メートルずつ伸ばして、350メートルずつでやりました。

――直前にポジションの変更があったと思いますが理由は

ポジションとかメンバーも色々変わったりとかしていたんですけど、直前に変わったポジションは、6番に今回座っている牟田さん(宜平、商3=兵庫・三田学園)は3年生として経験もあるということで大きく漕げるので変わりました。

――実際のレース展開はいかがでしたか

1レース目は1年生が多いということでスタートが決まらずレートもコンスタント中に落ちてしまって、一橋大に差をつけて負けてしまったという感じです。2レース目はスタートからたとえ前に出られても追いついていってコンスタントで差してラストスパートで確実に勝つということだったんですが、思ったよりもスタートがうまくいって前に出られて、そこから相手に出られないようにコックスのコールを聞きながら常に前に出て、という感じでした。

――クルーの完成度はいかがですか

1週間前まで正直不安なところがあったんですけど、レースに近づくにつれてかなり完成度が高くなってきて、正直自分たちが思っていた以上に、練習中に出ていたいいものというのがレースでも出せたと思っています。

――未経験入部の選手も乗っていましたが、その成長はどう見ていますか

上級生が少なくて細かく教えることが難しかったんですけど、それでも教えていくにつれてすぐに成長していくところはあったと思います。

――あすどういったレースをしていきたいですか

あしたはおそらく自分たちより速いクルーが多いレースにはなると思うんですけど、今回の2レース目以上に攻め続けて、なるべく差をつけずに少しでもいい順位を取れたらいいなと思います。