ラクロス部

2018.09.07

新人戦サマーステージ男子 9月5日 千葉・フクダ電子フィールド

初の公式戦で優勝! 新人戦三冠へ視界良好

 2年間新人戦サマーステージのタイトルから遠ざかっていた早大。2週間前の予選ブロックでは強豪の日体大と一橋大を撃破し、優勝への機運が高まる中で決勝トーナメントを迎えた。1回戦の明大戦を安定した試合運びで制すると、一進一退の攻防となった2回戦の帝京大・東洋大合同チーム戦を抽選の末に突破する。勢いそのままに独協大・成蹊大合同チームに勝利を収めて、ついに武蔵大との決勝へ。早大はショットを決め切れない時間帯が続くものの、宮脇が値千金の2ゴールを挙げて2−1で勝利。入部後初の公式戦で優勝を成し遂げて、新人戦三冠への挑戦権をつかみ取った。

 負けてしまうとその場での敗退が決定してしまう決勝トーナメント。緊迫感から本来の実力を出し切ることができないチームもあるが、そんな不安をよそに早大は1回戦の明大戦でエネルギー全開のプレーを見せる。1分にAT北野夏飛人(商1=大阪・明星)が背負った相手を振り切ってショットを決めると、北野を軸にオフェンスを展開し、危なげなく3−1で勝利を挙げた。続く2回戦の帝京大・東洋大合同チームとの試合は、MF今井海斗学年キャプテン(教1=東京・早実)が「精神的に辛かった」と振り返ったように、互いに3点ずつを取り合って残り時間は1分台に突入。ここで勝ち越し点を許すが、北野が同点ゴールを奪うと、MF宮脇昇汰(商1=東京・早大学院)が相手ゴーリーが飛び出したところを見逃さずに逆転弾を決める。しかし試合はまだ終わらない。早大はラストワンプレーで5−5の同点に追い付かれてしまい、勝敗は抽選に委ねられることに。選手、観客、審判までもが固唾をのんで見守る中、早大の代表の今井が運を味方に付けて準決勝への切符を手に入れた。

最後尾からチームを支えた小林

 接戦をものにした早大は、強敵である独協大・成蹊大合同チームとの準決勝に臨む。AT白井康(文構1=東京・早実)やMF平野義大(社1=東京・早大学院)の得点で一時は3点差にリードを広げるなど、終わってみれば5−3で明大を退けて新人戦制覇へあと1勝とした。そして運命の武蔵大との決勝。序盤から相手ゴールを脅かし続けるが、相手ゴーリーの牙城をなかなか崩すことができないでいると、武蔵大も攻勢に出て早大ゴールに襲い掛かる。この状況下で早大をもり立てたのはG小林鷹人(社1=東京・早大学院)。立て続けに相手のショットをセーブし、一対一の絶体絶命のピンチもしのぐ。両チームのゴーリーの活躍で0−0のスコアレスのままラスト1分となったところで、とうとう試合の均衡を破ったのは早大であった。「自分で持ったら仕掛けるということだけを考えていました」と語った宮脇が、3人をかわして最後は相手ゴーリーの頭上からショットを突き刺し、待望の先制点をもたらす。さらに宮脇がまたしても個人技で追加点を奪うと、1点を返されはしたものの、試合は2−1で終了となり、見事に早大がサマーステージの王者となった。

宮脇の得点で優勝を手繰り寄せた

 『巧より強たれ』。早大ラクロス部男子に受け継がれるこの言葉をピッチ上で示したルーキーたち。一対一やグラウンドボールでの強さ、一日で4試合を戦い抜いた体力面での強さ、そして何より新人戦三冠に懸ける思いの強さがこのチームには備わってた。サマーステージの優勝校として臨むウィンターステージでは、他大学からのマークは一層厳しくなるだろう。しかし、きっとそのプレッシャーをはねのけることができる強さをそれぞれが保持しているはずだ。今後のRedBatsの飛躍の一翼を担うホープの成長はとどまることを知らない。

(記事 石井尚紀、写真 石名遥) 

表彰式後の集合写真。選手たちは満面の笑みで撮影に応じてくれた

☆宮脇が最優秀選手賞を獲得!

表彰を受ける宮脇

決勝で2ゴールを奪うなど、予選から計8得点を挙げた宮脇が同大会MVPを受賞。ここぞの場面での得点や粘り強い守備で、優勝の原動力となった。「仲間に支えられたMVP」と謙虚な姿勢を見せる宮脇がどのようなプレーヤーになるのか、期待が膨らむばかりだ。

結果

1回戦

○3-1 明大(得点者:北野2、白井)

2回戦

△5-5(抽選の結果、早大の勝利) 帝京大・東洋大合同チーム(得点者:宮脇3、北野2)

▽準決勝

○5-3 独協大・成蹊大合同チーム(得点者:北野3、白井、平野)

▽決勝

○2-1 武蔵大(得点者:宮脇2)

コメント

太田雄斗学生コーチ(人4=神奈川・日大高)

――優勝おめでとうございます

すごくうれしいです。やっぱりこの2年間サマー(ステージ)で負けていたので、強いワセダを取り戻したくて、最終的に優勝というかたちで終われたので、僕たちの仕事ができたと思います。

――予選から2週間ほどありましたが、チームとしてはどのように過ごされましたか

自分たちはずっと『巧より強たれ』ということでやってきたので、グラボ(グラウンドボール)のところでの強さや1on1の強さはずっとこだわってやってきていて、あとは相手チームの分析であったり、隙をつくらないことを意識してやってきました。

――初戦は試合を有利に進めました

初戦は入りが大事であるという話をしているので、そこはみんなが入る前からいい雰囲気でやってくれたので、自分たちのラクロスができたかなと思います。

――2試合目は点の取り合いとなり、最終的に抽選の末に勝利を手にしました

スカウティングをした上で、自分たちが普段していない守り方に挑戦した中で、やはり普段やっていないことをやってしまったことはミスですが、1点ビハインドから追い付いて逆転して最後は追い付かれてしまったんですけど、粘り強さを見せられたので、そういう緊張感があったから最後に勝てたと思います。

――準決勝は1点差に詰め寄られましたが、勝ち切りました

準決勝はすごく強い相手と試合前から分かっていたので、今まで自分たちがやってきたことを徹底しようという話をしました。みんなが試合前にやろうと言っていたことを実行してくれて、苦しい展開にならず、自分たちのラクロスができたと思います。

――決勝はショットを放っていたものの点数を奪いない展開となりましたが、ウォーターブレイクの間に何か話はされましたか

ショットは決まっていなかったんですけど、自分たちのオフェンスはできていたので、このままやっていけば確実に点が入ると。あとはゴーリーの小林(G小林鷹人、社1=東京・早大学院)がすごく止めてくれていたので、ディフェンスを信じてオフェンスは点を重ねていこうと話して、それが結果的に優勝につながったと思います。

――今まで指導されてきて、チームの強みはどこにあると思われますか

チームの仲が良いというのがあると思います。ミーティングでもしっかりと言い合っていますし、仲間思いというところがあると思います。

――これからの目標をお願いします

ウィンター(ステージ)とあすなろ(カップ)の二つの新人戦があるので、そこを確実に取ることと、1年生はこれから3年間あって4年生になった時の日本一が最終ゴールなので、そこに向けて自分たちができる指導をしていきたいです。

MF今井海斗学年キャプテン(教1=東京・早実)

――優勝となりましたが、今の率直なお気持ちをお願いします

一番はホッとしたかなというのがあります。

――きょうの4試合の中でタイトに感じたのはどの試合ですか

やっぱり同点で終わった試合(決勝トーナメント2回戦)は、途中まで一進一退で、負け越して勝ち越してみたいな試合で、ずっと走っていたので精神的に辛かったです。

――その後の準決勝と決勝はいかがですか

準決勝は割と楽にいけたかなと思うんですけど、決勝は相手のゴーリーが上級生で、こちらがやりたいように攻めていたんですけど、点が入らなくて我慢する時間が多かったです。

――優勝を成し遂げたこのチームの良さはどこにあると思われますか

それぞれの試合でキーマンが毎回出てきて、そいつがしっかりと決め切ってくれることです。

――ご自身は今後どのようなプレイヤーになりたいですか

このままだと3年後にキャプテンをやると思うので、今の4年生のキャプテンの後藤さん(MF後藤功輝主将、政経4=東京・早実)が自分にとって憧れの選手なので、後藤さんに早く追い付いて、いずれは追い越せるようになりたいです。

――最後にこれからのチームの目標をお願いします

新人戦三連覇が目標なので、きょうはその一歩を達成したので、残りの二つも勝ちたいです。

AT北野夏飛人(商1=東京・明星)

――優勝おめでとうございます。今の気持ちを聞かせてください

みんなでずっとサマー(ステージ)目指してきたので、とても嬉しいです。

――1on1にフォーカスしていたそうですね

夏合宿でも、1on1を1000本っていうのを全員でやり切って、それをしっかり達成できたので優勝につながったのかなと思います。

――個人として意識していた部分は

個人としては、ATとしてゲームをしっかりコントロールするということが課題だと言われていました。まあできたかなと思います。

――決勝はどうでしたか

なかなか点が入らなくて、ずっとドキドキしていたのですが、宮脇(MF宮脇昇汰、商1=東京・早大学院)が決めてくれて優勝できたのでとてもよかったです。

――フリーシュートを担当されていました

それをしっかり決めることでチームが乗ってくると思うので、それを全部決めるということができてとてもよかったかなと思います。

――サイドから中に入るプレーが得意な印象です

ディフェンスが薄いところからかけるっていうのができたなと思います。

――今後に向けて意気込みをお願いします

もう一度あしたから切り替えて全員でしっかり練習していきたいなと思います。

MF宮脇昇汰(商1=東京・早大学院)

――優勝おめでとうございます。今の気持ちを聞かせてください

サマー(ステージ)優勝を目指してこの3ヶ月やってきたので、もう、最高に嬉しいです。

――最優秀選手に選ばれましたね

それはもう、自分の強みであるワンマンを生かして、あとはもう仲間がスペースを作ってくれたので、自分は決めるだけでした。本当に仲間に支えられたMVPだったなと思います。

――決勝で2点決めました

決勝の武蔵さんのゴーリーがすごくうまかったので、なかなかシュートを打っても入らなかったんですけど、あんまり練習したことがない型だったけどとっさに変な形でしっかりシュートを打って入ったのでよかったです。

――今大会を振り返っていかがですか

今大会で結構ワセダは1on1に力を入れてやってきたので、それはいいかたちでここまで来れたのかなと思います。また、予選でも決勝でも得点できたっていうのは成長できたなと感じています。

――個人としてポイントとしていたことはありますか

いやもう自分は1on1しかやってこなかったので、自分が持ったら仕掛けるということだけを考えていました。

――今後に向けて

今後はフルフィールドになってウィンター(ステージ)、あすなろ(カップ)とまだまだ新人戦は続くんですけど、これからまた気を引き締めて、ウィンターを2連覇、あすなろを3連覇を目指して一からやっていきたいなと思います。

G小林鷹人(社1=東京・早大学院)

――優勝おめでとうございます

素直にやってきたことが報われた感じでうれしいです。

――僅差の試合が続きましたが、ご自身のプレーを振り返られていかがですか

結構相手が慣れない動きをしてきたので、それに対する動きが良くなくて、失点をしてしまった部分があったんですけど、それでもやるべきことは自分ではできたと思います。

――決勝は早大のショットが決まらない中で、小林選手のセーブが目立ちました

ゴーリーが止めても、攻撃陣が決めてくれないと試合には勝てないので、仲間を信じて、自分はゴールを守るという仕事を全うしただけです。

――小林選手が目指しているゴーリー像はありますか

4年生の西谷さん(G西谷光平、社4=東京・早実)と小川さん(G小川知也、スポ4=埼玉・早大本庄)という二人のゴーリーが偉大なので、少しでもその二人に近付けるようにこれからも頑張っていきたいです。

――最後にこれからに向けて一言お願いします

これで1年生チームはひとまず終わりになるので、それぞれが離れた中で自分がレベルアップできるかが、ウィンター(ステージ)とあすなろ(カップ)で勝つ要素だと思うので、先輩たちと混じって技術的にレベルアップしていきたいです。