野球部

2018.09.09

東京六大学秋季リーグ戦 9月8日 神宮球場

王者慶大、三連覇に向けて課題の残る船出/東大1回戦

東大1回戦
東 大
慶 大 ×
(慶)○髙橋亮、髙橋佑-郡司
◇(本塁打)中村1号2ラン(3回)(二塁打)嶋田、瀬戸西

 慶大の46年ぶりの東京六大学リーグ戦3連覇への戦いが幕を開けた。初戦の相手は、昨秋黒星を喫した因縁の相手・東大。初回にいきなり先発・髙橋亮吾(3年)が東大の5番・岡俊希(2年)に3点本塁打を浴びたが、2回に正木智也(1年)の2点適時打、3回には中村健人(3年)の2点本塁打が飛び出すなどして一気に形勢を逆転した。しかしながらその後は再三走者を出しながらも得点を奪うことはできず、勝ちはしたものの連覇に向けては不安の残る船出となった。

 初回から波乱の展開となった。今春の東大との開幕戦では8回零封と完璧な投球を見せていた髙橋亮が、立ち上がりに単打と四球で走者を2人ためると、5番の岡に初球を左翼席に運ばれて早々に3点を奪われてしまう。直後の攻撃では東大の先発・小林大雅(3年)の前に満塁の好機をつくりながら無得点に終わり、不穏な空気が漂った。それでも2回。先頭の嶋田翔(2年)が左翼線二塁打を放ち出塁する。その後四球と犠打で二、三塁としたところで、2番・正木が一塁線をしぶとく抜く2点適時打を放ち反撃体制に入った。その後3回には先頭の内田の死球と盗塁をきっかけに嶋田の左前適時打によって同点に追い付くと、投手の髙橋亮も三遊間をしぶとく抜く左前適時打を放ち、自ら決勝点をもぎ取った。さらに、この回の守備から主将の河合大樹(4年)に代わって出場した中村のバックスクリーン右に飛び込む2点本塁打で、東大を突き放した。

初回に3点本塁打を浴びる髙橋亮

 先発の髙橋亮は二回以降は持ち直し、本調子とは言えないものの要所を締め、結果的には6回3失点にまとめて2番手の髙橋佑樹(3年)につないだ。しかしながら野手陣は4回以降は2、3回で見せたような好機を確実にものにする打撃が鳴りを潜めてしまう。東大投手陣から計11の四死球を選びながらも、3回の4得点を最後に1点も奪えずに試合終了。守備では8回に左翼手・柳町の目測の誤りによる適時二塁打で東大に4点目を許し、その後は逃げ切ったものの接戦に持ち込まれ、王者の貫禄を示すとまではいかなかった。

3回に2点本塁打を放つ中村

 今春に優勝を果たしたチームの開幕戦としては不安の残る結果に終わったと言わざるを得ない。エース髙橋亮の不安定な立ち上がり、中盤以降の拙攻拙守、さらには河合主将の序盤での負傷交代など、勝利は収めたものの決して順調な滑り出しとは言えないであろう。大久保秀昭監督も、「このような野球では優勝とは言ってられないので、しっかりとした野球をやりたい」と語気を強めた。その一方で河合主将に替わって出場した中村が勝利を大きく近付ける本塁打を放つなど、監督自身も選手層が厚みを増していることに関しては自信をのぞかせた。良い点悪い点含め、今季の慶大の野球がどうなってゆくのか目が離せない。

(記事 篠田雄大、写真 大島悠希、石黒暖乃)

コメント

大久保秀昭監督※囲み取材より抜粋

――きょうの試合を振り返って

劣勢の中ひっくり返したというのはよかったですけど、やっぱり拙攻拙守を含めてこれで優勝とは言ってられないので、しっかりした野球をやりたいなと。

――河合大樹主将(4年)に代わって出場した中村健人選手(3年)が本塁打を打ちましたが

主将はケガをしてしまいましたが、結果的にいい方向に出たかな。まあトータル的に見ると明日以降どうなるか分からないです。

――秋も控えを含めた全員野球で戦っていくかたちでしょうか

そうですね。2枚目、3枚目の層がだいぶ厚くなってきたんで、そこは強さにつながっていくかなと思っています。

――先発の髙橋亮吾投手(3年)の調子はどうでしたか

後半良ければ良しじゃなくて、やっぱり立ち上がりが難しいのは分かりますけど、エースで開幕投手を任されるんだったら、初回にホームランはいらないかな。まあ、その後は粘りながらなんとか持ちこたえたんで、勝ちも付いたし、また次しっかりやってほしいです。

――あすに向けて一言お願いします

しっかりした野球をやって、9月に6勝というのを目標にやります。今後もしっかりやっていきます。