ヨット部

2018.09.04

全日本学生個人選手権 8月31日~9月2日 東京・若洲ヨット訓練所

松尾・海老原組が全日本学生王者に!最高の形で夏を締める

 東京ディズニーリゾートや東京スカイツリーを望む若洲湾で行われた全日本学生個人選手権。普段はワセダの仲間として出場する部員たちが、今大会ではお互いにライバルとしてしのぎを削った。この大会の予選にあたる関東学生個人選手権(関東個選)では、主将がスキッパーを務める岩月大空(スポ4=愛知・碧南工)・三宅功輔(商4=東京・早大学院)組が優勝したが、今回は松尾虎太郎(スポ2=山口・光)・海老原崇(法3=埼玉・川越東)組が優勝。昨年は2位に終わった松尾が今年は見事に学生日本一の座を射止めた。

 スナイプ級に出場したのは4艇。松尾・海老原組が優勝し、入江裕太(スポ3=神奈川・逗子開成)・原潤太郎(商3=埼玉・早大本庄)組が6位で入賞を果たした。松尾はもともと組んでいたクルーの神宮泰祐(政経4=東京・早大学院)がケガをしてしまい、1、2週間前から海老原と組んだが、大会前には「コンビネーションはほぼ完璧」(松尾)だったという。息の合った走りを見せ、見事に優勝をつかみとった。大会中は難しいコンディションの中でのレースもあったが、「他の艇は崩してしまうところもあったんですけど、僕らのところは一番安定してレースを運べた」という松尾。その実力の高さを試合で示した。6位入賞を果たした入江・原組は関東個選では2位という成績を収めていただけに悔しい結果になってしまった。また、尾道佳諭(スポ1=山口・光)・松岡嶺実(先理4=東京・国学院久我山)組が最終レースでは1位でゴール。入賞には届かなかったが、次の大会に向け良い形で締めた。

優勝した松尾・海老原組

 470級には5艇が出場し、田中美紗樹(スポ3=大阪・関大第一)・嶋田篤哉(文構3=神奈川・鎌倉学園)組が3位で表彰台に上った。初日から崩してしまい、「もう入賞も無理かなと思っていた」という田中だったが、なんとか立て直し、男子もいる中で3位に入った。しかし、優勝を目標としていた二人にとって納得のいく結果ではなかったようだ。焦りから生まれてしまったミスや、サバイバルレース(強風の中でのレース)での走りなど、課題も残る。精神的にも技術的にも成長し、11月の全日本学生選手権(全日本インカレ)ではチームを引っ張りたい。

3位入賞の田中・嶋田組

 スナイプ級では優勝を含めた2組の入賞、そして470級では3位入賞という結果を収めたワセダ。今回の結果に納得をしている者も、悔しさを感じている者もいるだろう。しかし、一人として慢心している者はいない。ここから、さらに強くなって11月の全日本インカレに乗り込んでいきたい。昨年得られなかった栄冠へ。賜杯奪還を狙うワセダの戦いは続いていく。

(記事 金澤麻由、写真 松澤勇人、町田華子、加藤千咲)

集合写真

結果

▽470級

田中・嶋田組 48点 3位

元津志緒(スポ4=長崎工)・古橋捷太(先理4=東京・早大学院)組 71点 8位

西村宗至朗(社1=大阪・清風)・秦和也(基理3=東京・早大学院)組 97点 14位

蜂須賀晋之介(スポ1=茨城・霞ケ浦)・吉村大(人3=埼玉・県浦和)組 99点 15位

小泉凱皇(スポ1=山口・光)・上園田明真海(スポ1=大分・別府翔青)組 210点 34位

▽スナイプ級

松尾・海老原組 38点 1位

入江・原組 75点 6位

岩月・三宅組 116点 18位

尾道・高橋康太(商3=埼玉・早大本庄)/松岡組 119点 19位

コメント

岩月大空主将(スポ4=愛知・碧南工)

――初めての全日本個選でしたが

ひどい有様でした。納得のいくような結果ではありませんでした。

――どのような目標で臨まれましたか

関東(個選)で優勝できたこともあったので、優勝を目指していました。しかし、惨敗という結果になってしまいました。

――早大としての結果はいかがですか

チームとしては、自分以外のレギュラーメンバーはしっかりと走っていて、チームの合計点としてはしっかりと他大を上回っていたので、チームとしての総合力は高い、インカレに向けて高まっているな、と感じました。

――最後に今後の目標をお願いします

個人としてもチームとしても、インカレ優勝を目指していますので、しっかりと調整していきたいと思います。

470級スキッパー田中美紗樹(スポ3=大阪・関大第一)、470級クルー嶋田篤哉(文構3=神奈川・鎌倉学園)

――今大会にはどのような目標で臨んでいましたか

田中 目標はもちろん優勝だったんですけど、初日から崩してしまって。もう入賞も無理かなと思ってたんですけど、なんとか踏ん張れた感じですね。

――3位という結果については率直にどう感じていますか

嶋田 まだまだいけるなっていう、悔しい気持ちでいっぱいです。でもあくまで目標は全日本インカレ優勝が僕らの目標なので、それに向けてクルーとして成長できた大会ではあったかなと思います。課題もより明確になった大会でもあったので、全日本インカレに向けてもっと成長していきたいと思います。

――課題は具体的にどんなところでしょうか

嶋田 もっとクルー発信で船を動かせるようにしないと、そこはまだまだできてないので、今後への課題ですね。

――田中選手はいかがですか

田中 勝ちにこだわってしまうと自分に余裕がなくなってしまうのが自分の悪いところで。一つ一つの小さなミスが順位に直結してしまうんですけど、もう少し落ち着いてやれていればケアできたミスも多かったので、今後全日本インカレでも昨年も自分が英語取ってしまったように、同じような精神状況になることはあると思うので、そこをどう改善していくかが大きな課題かなと思います。

――今大会は序盤に崩れてしまいましたが、原因は

田中 最初は落ち着いてある程度の順位につけていればオーケーだったんですけど、ライバル艇に遅れていたので焦ってしまった部分があって、ミスが重なってしまいました。その瞬間瞬間で感情的になるんじゃなくて、レース全体で見て心を落ち着かせてやることが大事だなと実感しました。

――田中選手は連戦の中で疲れはありましたか

田中 連戦ではあったんですけど、その中でも間の時間でうまく調整できたので、そんなに大変ではなかったです。ただフリートに出てる選手が違うので、例えば前回のレースでは学生内トップを取れたので今回はいけるだろうっていう気持ちで臨んでしまったのがよくなかったかなと思います。

――最後に今後への意気込みをお願いします

嶋田 今回のレースでサバイバルレース(強風に中でのレース)が課題に残ったので、蒲郡は結構(強風が)吹くと思いますし、もっと練習していきたいと思います。

田中 同じくサバイバルで男子に体力的に負けてしまう部分がどうしてもあるので、そこを技術で補っていけるようにするのと、インカレでは熱くなりすぎずに冷静に戦っていきたいと思います。

スナイプ級スキッパー松尾虎太郎(スポ2=山口・光)・スナイプ級クルー海老原崇(法3=埼玉・川越東)

――優勝おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください

松尾 優勝したいなというのはずっと思っていて、昨年僕は2番だったので、昨年より上の順位は確実に取りたいと思っていました。それなりの準備もしっかりしたので、その結果が出て良かったです。

海老原 神宮さんがケガをしてめぐってきたチャンスだったので、このチャンスを生かすために絶対に優勝してやろうと思ってこのレースに臨んだのでうれしいです。

――3日間のレースを振り返っていかがですか

松尾 他の艇は崩してしまうところもあったんですけど、僕らのところは一番安定してレースを運べたので、そこは実力が出たところかなとは思います。それが最終的にちょっとずつ楽になってきたので。後ろを走ってるときでも1つでも前にという意識を忘れずに、それが直接結果に響いてくると思ったのでたとえ後ろを走っていようと、少しでも抜けるようにと努力した結果が優勝につながったんだと思います。

海老原 練習から強風でも中風でも微風でも良いスピードで走れていて、レースでも落ち着いて臨めば必ず良い順位が取れると思っていたので、平常心で二人で落ち着きながら冷静に挑めたので安定した順位が取れたと思います。

――神宮さんがケガをされたということですが、急造ペアだったのでしょうか

海老原 はい。練習期間は1、2週間くらいでした。

――コンビネーションはいかがでしたか

松尾 ちょっとずつなんですけど二人の中で話し合って、大会に臨むまでにはもうほぼ完璧でした。僕の方でもやってほしいことを言わなくてもやっていただけたので、ペアとしてすごく充実したレースを送ることができました。

海老原 二人でやらなきゃいけないことを事前に話し合っていて、自分に課せられたタスクは絶対にやってやろうと思っていました。二人で良いコンビネーションでできたので良かったと思います。

――秋の団体戦のシーズンに向けて意気込みをお願いします

松尾 団体戦とは言えど個人の成績が団体に響いてくるので、しっかり自分が自分の働きをして、早大ヨット部の力になれるように頑張りたいと思います。

海老原 僕もレギュラーとして出て、秋インカレと全日本インカレで総合優勝できるように貢献できたらいいなと思います。