自転車部

2018.09.04

全日本大学対抗選手権 9月2日 長野・大町市美麻地区 公道周回特設コース

総合順位は3位で大会終える

 第74回全日本大学対抗選手権のロードレースが2日に行われた。女子では下山美寿々(スポ1=大阪・大阪教育大付属四天王寺)が途中棄権、男子も孫崎大樹主将(スポ4=京都・北桑田)以外完走者なしに終わったが、大学対抗順位は3位を確保し、しばらく遠ざかっていた表彰台に上がった

 ロードレースは女子の部から開幕し、23人の選手たちがスタートした。下山は今年の全日本ロード選手権で2位に入った実力者。優勝を狙い、先頭集団についていくが開始20分ほどで自転車から降り、レースを終えることになった。初めてのインカレは悔しいものになってしまったが、その能力は日本でトップクラス。さまざまな経験を積み、来年度こそは元気に走る姿を見せてほしい。

小野は積極的にレースを引っ張った

 男子のレースは170キロを超える距離で午前10時半にスタート。序盤はゆったりとしたペースで進んだが、20キロを超えたあたりで8人ほどが仕掛け逃げを形成し、小野寛斗(スポ2=神奈川・横浜)もこれに加わった。先頭を交互に引っ張りながら、差を徐々に広げていく。有力選手が含まれていたメイン集団がペースを上げなかったこともあり、最大で4分近く差が開く。ただ距離の半分を過ぎると、メイン集団がペースを上げ、残りの距離が60キロを過ぎたあたりで小野を含んだ逃げはメイン集団に吸収された。逃げがなくなった後しばらく牽制が続いたが、今度は有力選手たちがアタックを仕掛け早大からは孫崎のみが反応。優勝争いは20人ほどに絞られる。残り20キロを過ぎると選手たちが次々とアタックを仕掛け始める。孫崎も最後のスプリント争いには備えていたが、2年前のインカレ王者野本空(明治大学)が渾身のロングスパートをかけると、これについていくことができない。ゴールでは先頭から1分程度離れた8位となりレースを終えた。
 

8位に入った孫崎

 「総合優勝を狙ってどんどん精進してほしい」(孫崎)。最後のインカレは優勝の可能性も大きかっただけに、悔しい表情も見せた。ただ今季を振り返ると孫崎が主将となり選手の練習態度やチームの雰囲気も大きく変わった。成績も比例するよう伸び、インカレでは大学総合順位で昨年の8位を大きく上回る3位に上がった。「孫崎さんやマネージャー、サポート陣のおかげ」(小野)。向上させたのは孫崎を含め他の4年生の福与真理亜(スポ4=埼玉・所沢北)、山本綾香(スポ4=東京・普連土学園)らサポート陣の力も大きかった。来年度からは中川拳(スポ3=北海道・帯広三条)が主将となりチームを引っ張る。主力の大部分が残ることもあり現在の状態を継続していければ、今年を上回る成績も目指していけるはずだ。早大自転車部の来年度の戦いに期待したい。
 

(記事 喜柳純平 写真 石名遙)

結果

▽女子ロードレース

下山美寿々 DNF  

▽男子ロードレース

 
孫崎大樹 8位
小野寛斗 DNF
山本真寛 DNF
片野陸 DNF
納家一樹 DNF  

コメント

孫崎大樹(スポ4=京都・北桑田)

――インカレでのレースプランなどはありましたか

コースが変わって序盤から狭い区間になったので、そこで仕掛けて早めに集団を小さくしようと思っていました。その小さくなった集団でまた勝負していこうと考えていました。予想通り前半仕掛けて人数を絞れて、そこはプラン通りでした。

――去年と似たようなレース展開となりましたが振り返っていかがですか

去年と違って逃げが強力ではなかったので、予定通りの捕まえられる距離でした。本当はそこで追いかける時に他の選手に追いかけてもらいたかったのですが、早稲田の選手がみんな後ろに下がってしまいいませんでした。そこで自分が追いかけるのに脚を使ってしまった部分があったので、そこが想定外でした。

――最後は少し疲労を残したままラストの勝負を迎えたのですか

そうですね。ただ自分としてはいけると思っていましたが、他の脚を溜めていた選手も残っていたので、それに勝てなかったのは力不足もあると思います。

――8位入賞に関しては

せめて表彰台と思っていたので、全然ですよね。それでも今までの中でロードの順位が最も良いと思うので、なんとも言えないですね。

――大学対抗順位では3位となりました

大学総合順位で3位の明治大学と3ポイントだったので、今回のロードレースで逆転も寝狙えました。ただ主力の中川が出られなくなって明治大学も優勝した野本に次いで、3年生の竹村という選手もいて、他の選手も完走していました。やはり僕と中川だけではなく3人目、4人目がもう少し力をつけていかないと今後は厳しい部分があると思います。逆転できた可能性もあったので、3位という順位を守れたのはよかったですがジャンプアップを狙える位置にいたので、そこを逆転できればよかったなとそこが少し悔やまれます。

――主将としての1年を振り返っていかがですか

そうですね。自分のことだけでなく、部全体の動きなども考えなくてはいけないですし、把握もしていかないといけません。そこらへんが少し大変でしたが、その分やりがいもあって自分も人間として成長できた面がたくさんあったと思うので、いい経験をさせてもらったと思います。

――この4年間を振り返って

成績だけを見るとあまり成長を感じられないようなものでした。良いように言えば1年生の時からコンスタントに結果を出していますが、1年、2年、3年と大きな結果もなく表彰台に絡むことはあっても優勝はなく、タイトルを取ることもなく終わってしまったので、そこは悔しいのです。逆に1年生からコンスタントに結果を出せれたのは成長し続けている証でもあると思います。今後も競技を続けるのでどこかで大きな結果を出せれば良いかなと思います。

――後輩に向けて何かメッセージはありますか

僕はこの4年間で1番今年のチームが雰囲気も良くて、全体的に力もついてきて、その結果が今回の総合3位にも結びついていると思うのでもっと質を高めていって優勝争いができるように来年、再来年はどんどん狙っていけるようになっていくと思うので、総合優勝を狙ってどんどん精進してほしいなと思います。

――同期には何かありますか

同期はそれぞれみんな就職をするので、自分だけ競技を続けます。自分は全然就職して普通に働くということが自分の中で考えがなかったので、どう応援していいのか分からないですが、それぞれ仕事を頑張ってくださいという感じですね。(笑)。暇があれば僕のレースを見に来てください。(笑)。

山本綾香(スポ4=東京・普連土学園)

――最後のインカレとなりましたが4年間を振り返っていかがですか

長かったような短かったような感じです。本当に貴重な体験をさせていただいたなとずっと思っていました。入部した時から大変だろうなということはずっと想像していて、マネージャーがいないからやってほしいといわれましたし、今まで自分がチーム競技しかやってこなかったので、個人競技でやっていけるか心配も色々ありました。うまくいかないこともあるのだろうなと思って入部して、大変なことも多かったです。4年間を振り返って辛かったこともたくさんありましたが、途中で辛いけど我慢して良い経験だったということで終わられたくなくて、今後も生きるように繋げていければな、人として成長できたらなと思ってずっと活動をしてきて4年間をやっていて人としても成長できたと思いますし、部に残せるものも残せたかなと感じています。4年間を振り返って今は達成感で一杯です。

――残せたものとは具体的には何かありますか

目にみれるものであれば、業務のマニュアルや、自分がデザインしたジャージや目に見えるものもありますし、こういう風にやっていって欲しいという私の考えなどを下の子たちに伝えながらできたのかなと思っています。それはマネージャーにももちろんですし、選手にも4年間やっていく中で、年々距離が縮まって来たと思っているので、目に見えないものもたくさんあるのですが何か残せたのかなと思っています。

――後輩に向けて何かメッセージはありますか

私が入部をしてからずっと成績が悪いと言われ続けて来て、今年が4年目でやっと成績が出てきて、今勢いにも乗ってると思うので、そのペースのままずっと続いて、好成績で強いワセダというイメージをずっと作り続けていってほしいと思います。あとこの和気あいあいとした仲の良い雰囲気も続いていってほしいなと感じます。

――同期に関しては何かありますか

私達の代はそんなにみんなが仲の良いというわけではなかったのですが、それぞれ立場として色々仕事をしてきて、大変なこともありましたが、このメンバーがいなかったらできなかったこともあったので、感謝しています。

――卒業後も自転車とは関わっていきますか

部は暖かく見守って自分のできることがあれば何かやっていきたいなと思いますし、観戦などにもいきたいです。

福与真璃亜学生トレーナー(スポ4=埼玉・所沢北)

――学生トレーナーとして過ごした4年間を振り返っていかがですか

まず、学生トレーナーがいない状態で初めて部に入って、男の人ばかりで怖くて何したらいいのか分からなかったです。1年1年頑張って築いてきたものがようやく形になって、結果がどうこうではなくて、私自身の気持ちが晴れ晴れとして終わることができたと思います。競技だからどうしても結果を出さなければいけないという気持ちは分かるけど、それ以上に得たものがありました。

――得たものとはどういったことですか

走っている選手を見た時に感じる感情が今と1年生の時では全く違います。最初の頃は「すごい、速い」で「終わった、お疲れ、帰ろう」という感じだったけど、サポート一つにしても選手が何を欲しがっているかを考えると、もっと選手に近い立場で考えることができて、それを後輩にも伝えることができました。ワセダのサポート体制がもっともっと良くなって、それに伴って結果がついてきたら良いと思います。

――入学以前はバレーボールをされていたそうですが、大学で自転車競技と出会って変化はありましたか

――中学高校までは自分がプレーヤーで選手はサポートしてもらって当たり前だと思っていました。本当はスポーツをガツガツ続けたいタイプだったからサポートするなんて無理だと思って何度も挫折しそうになりましたが、4年間やり遂げるってことがすごく大事なんだと思いました。

答え

――同期や後輩にどのような思いを持っていますか

感謝しかないです。私だけの力じゃなく、後輩もついてきてくれたから続けられました。同期を含め全部員からありがとうという言葉を言ってもらえればそれだけで頑張れるということを学びました。こんなにも大勢の人と関わることができてワセダの自転車部で本当に良かったと思います。ありがとうございました。

小野寛斗(スポ2=神奈川・横浜)

――きょうのプランは

きょうは、完走と20位以内を目標にしていました。ポイント圏内に入るということが目標でした。

――それを踏まえて、きょうのレースはどうでしたか

集団で待機するつもりだったのですが、足の調子も悪くはなかったので、前々で展開しようかなと思って。逃げもいい逃げ集団だったのでそこに入って、前で集団を待てればなと思っていました。

――残り5、6週で吸収される展開になりました

どこかで京産大の中井さんがかけるのは分かっていたんですけど、まさかボトルを取るところで…!まあそれも作戦の一つだったとは思うのですが、かけられて、自分が一瞬対応できず、そのままちぎられる形になりました。練習不足が出たという感じですかね。

――見つかった課題は

持久力が足りていないという感じです。練習量も足りていないですし、あそこで反応できなかったというのが今の課題で。一番大事なポイントだったと思いますし、集中力含め全体が課題でしたね。

――インカレで一区切りです

4年生の孫崎さんがインカレで早稲田大学からいなくなるということで、僕も3年生になって後輩が増えて先輩になるので、課題はたくさんあるんですけど、一つ一つ改善できればなと思います。まずは距離を乗って持久力、そして判断力をつけられたらと思っています。

――チームとしては総合3位となりました

今回はトラックで短距離班がものすごい頑張ってくれて。中長距離班はトラックで表彰台に上がれず悔しい結果でロードインカレに向けて練習してきたんですけど、チーム全体はものすごくいい状態でこのインカレに臨めたと思います。それも孫崎さんとかマネージャー、サポート陣のおかげで、やりやすい環境でできたと思うので、来年もこういういい状態でインカレに臨められればと思います。

――来年への意気込みは

来年はもうトラックで段抜き、優勝っていうのは間違いなくしたいですね。東日本では勝っていましたし、今回は悔しい結果になってしまったので。トラックで表彰台は確実なものにしたいですね。ロードも今回の結果を受け止めて練習に励んで、今回完走できなかったので来年こそは表彰台に上がれるように頑張りたいと思います。