バスケットボール部

2018.09.03

第94回関東大学リーグ戦 9月2日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場

残り2秒の逆転劇!歓喜の勝利

 最終Q、残り2秒。1点差を追いかける早大のC宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光学園)が放ったスリーポイントシュートは美しい放物線を描いた。会場全体が一瞬の静寂の後、ボールはネットに吸い込まれる。その瞬間、割れんばかりの歓声が起こり、早大ベンチはどっと沸く。前半こそ、春の関東大学選手権(トーナメント)優勝校、そしてバスケ界の王者・筑波大に対し苦しい時間帯もあったが、後半に猛追。見る者を熱くさせるシーソーゲームを演じ、最後は劇的な逆転勝利で大きな1勝を手中に。72-74で強豪・筑波大に土をつけた。

  第1Qは、個々の身体能力の高い筑波大に押され気味の展開。得意のオールコートプレスを仕掛けるも、簡単に突破され、守りの態勢が整う前に速攻されてしまう。またリスタートの速い相手の攻撃を止めるために、ファウルすることが強いられ、チームファウルとなってしまう。11点差を追いかける第2Q、中盤まではリングに嫌われ点差を縮めることができない。しかし、前半残り5分、ルーキー・F津田誠人(スポ1=京都・洛南)が目覚ましい活躍をみせる。「自分ができることがあればやりたいと思って全力で攻めました」と強気のカットインで怒涛の得点ラッシュ。3点ビハインドまで猛追し、前半を終える。

怒涛の連続得点を決めた富田

  ハーフタイムには、前半で見つかった課題を全員で共有し、後半に挑んだ。第3Qは、追い越し追いつかれの激しい点の取り合いとなる。一進一退の攻防は第4Qも続く。筑波大のセンターにスリーを沈められると、ここでC富田頼(スポ4=京都・洛南)が覚醒。4連続ゴールで短時間に一人で10得点を奪う脅威の追い上げ。それでも筑波大も強豪校の意地を見せ、試合終了まであと1分でスコアは71-70。そして残り8秒、筑波大のセンターのゴール下シュートが無情にも決まる。早大はあと10秒足らずでシュートを決めなければ、敗北となる絶体絶命のピンチ。この窮地でボールを持つのは司令塔・G長谷川暢副将(スポ4=秋田・能代工)。ためらいなくゴール下へ切れ込むと、外で待ち構えていた宮本へと鋭いパスを送る。ナイスアシストを受けた宮本のスリーポイントは見事に決まり、最高の逆転勝利の立役者となった。そのまま72-74で試合終了のブザーがなった。

宮本のスリーに歓喜する選手たち

 試合開始前には、「勝てない相手ではない。でも僕たちのできることを全力でやらないと負けてしまう相手」と言って主将、副将がチームを鼓舞した。これまでの早大は点差が離れるとどこか浮足立ってしまい、焦りのままに敗北を喫す、というパターンが多かった。しかしきょうは、「ディフェンスでもう一回粘って、自分たちの流れが来るまで我慢できるようになった」(G濱田健太主将、社4=福岡第一)と劣勢でも焦らず、全員が全力で自分の役割を全うしたことが、大きな勝ちをもたらした。トーナメント優勝校、準優勝に立て続けに勝利する破竹の勢いをみせている早大。だが、油断は禁物だ。昨年もまさにこの第2節で激闘を制し筑波大に勝利。しかし、「昨年は2連勝した後にどこかホッとして負けが続いてしまった」(富田)というように続く第3節で敗北を喫し、失速してしまった。気を引き締め、このまま快進撃を続けてほしい。

(記事 小林理沙子 写真 石井尚紀)

第94回関東大学リーグ戦
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

14 19 24 17 74
筑波大 25 13 18 16 72
◇早大スターティングメンバー◇
C#7 宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光学園)
F#8 津田誠人(スポ1=京都・洛南)
G#13 長谷川暢(スポ4=秋田・能代工)
C#26 富田頼(スポ4=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社4=福岡第一)
コメント

F濱田健太主将(社4=福岡第一)

――今の率直なお気持ちは

最初、僕らはトーナメントで順位が一番下っていう風にチームの中でなっていたので、最初からトーナメント準優勝、優勝校と当たることは前から決まっていて、そこに向けて、ここ勝てば勢いづくし、負ければここからまた水曜日、土曜日、日曜日と連戦が続くのでここを勝てたことはすごく大きいと思っています。

――強豪・筑波大に対して、どのような対策を立てていましたか

相手のセットとか、ディフェンスはもう分かっていたので、それに対してどう攻めていくかっていうのと、この1週間2週間ずっと詰めてやっていました。

――第2Q中盤までは苦しい時間帯が続きました

あの流れだと、春だと負けていたと思うんですけど、ああいう流れになった時に、オフェンスで取り返すんじゃなくてディフェンスでもう一回粘って、自分たちの流れが来るまで我慢できるようになったのが、きょうの勝ちにつながっていると思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

相手に自分のスリーポイントを抑えられてしまったのに、ちょっと無理に狙ってしまったのでそこまでシュートチェックに来ているのであれば、もっとドライブとか判断を良くしないと、これから先戦っていけないな、と反省しているのでそれを水曜日に生かしたいと思います。

――きょうの勝因は、やはり粘れた部分でしょうか

そうですね。チーム全員それぞれ役割があると思うんですけど、それを全うできたことが勝因だと思います。

――最後のリーグ戦となりますが、個人としてチームとしてどのような目標を立てていますか

個人としてはああいう終盤の苦しい時や、試合序盤や中盤でも流れが悪い時にチームを鼓舞できたり、チームを引っ張ることで、チームとしては全日本大学選手権(インカレ)優勝を目標に掲げているので、それに向けて(リーグ戦で)ベスト4に入れば、トーナメントの四隅が取れるのでそこに向けて頑張っていくという意味で、一戦一戦大事に戦っていきたいと思っています。

――次戦への意気込みをお願いします

次は青学大なんですけど、青学大は昨日、きょうと2敗していて死にもの狂いでやってくると思うのでその気持ちに受けに回らずに、こっちだって負けられないわけだから、始まった時からもっと向かっていくプレーをしていきたいなと思います。

C富田頼(スポ4=京都・洛南)

――ナイスゲームでした。今の率直なお気持ちは

ありがとうございます。率直な気持ちは勝てて嬉しいっていうところですね。

――筑波大は2メートルの大型センターがいますが、インサイドはどのような対策を立てていましたか

向こうの方が大きいので、最初はポストでボールを持たれた時に、ダブルチームを仕掛けるっていうことだったんですが、途中から一人で守ろうっていうところで、その後のリバウンドのところで簡単に相手にやられてしまうと、意味がないのでリバウンドのところでいかに体を張れるかっていうのを頑張りました。

――インサイドではやろうとしいたプレーができましたか

前半はちょっと相手にいいようにやられていた部分もあったんですけど、後半にかけて前半と比べると、修正できた部分が多かったんじゃないかなと思います。

――第2Q中盤までは苦しい時間もありました

やられていた失点っていうのが、自分たちができた部分ができていなくて、自分たちの自滅に近いようなかたちでの失点で、セットで特にやられて部分もないので、そういった部分をもう一回徹底し直せば修正できるんじゃないかなというところを皆で話し合って、修正できた部分が後半いい勝負ができたことにつながっているのかな、と思います。

――第4Qには4連続得点もありました

あの時は正直、得点を見ていなくてスリーに関してはどフリーだったので、しっかり打つっていうところを頭に置いて、ポストでは自分より大きいですけどここで逃げたシュートを打っては意味ないと思うのでしっかり体を張って、昨年も経験しているのでしっかり戦っていこうという気持ちでやっていました。

――きょうの勝因は何だとお考えですか

第1Q、第2Qで出た課題っていうのをしっかりと修正して、なおかつそれがチームの誰が出てもそういった部分を徹底できたっていうところが最後の追い上げにつながったと思います。

――最後のリーグ戦となりますが、個人としてチームとしてどのような目標を立てていますか

個人としては一番上の学年としてチームを引っ張って、一番リーグ戦を経験しているものとして、一番ブレちゃいけないのかなというところで、どんな試合展開であろうともしっかり己のやるべき仕事っていうところを一試合通して最後まで徹底するのと、チームとしては最終目標がインカレでの優勝なので、インカレに向かっていいポジションが取れるようにリーグの中でも一つ一つ成長しつつ目指すっていうところで、頑張っています。

――次の青学大戦への意気込みをお願いします

展開が昨年と同じく、開幕2連勝というところなんですけど、昨年は2連勝した後にどこかホッとして負けが続いてしまったというのがあるので、そういったことがないように気を引き締め直してもう一回一戦一戦チャレンジャーの気持ちで戦っていきたいと思います。

F津田誠人(スポ1=京都・洛南)

――今の率直なお気持ちをお願いします

キャプテン、副キャプテンから始めのサークルの時に、『勝てない相手ではない。でも僕たちのできることを全力でやらないと負けてしまう相手』という話があって、何が何でもやってやろうという気持ちでみんなが向かっていけたのが勝ちにつながったと思います。

――春のトーナメントの優勝校である筑波大への対策はありましたか

試合の1週間前くらいから相手のセットプレーの研究であったり、ディフェンスの対応の仕方は、ワークアウトというかたちで練習してきたので、練習のおかげだと思います。

――試合は中盤までは苦しい時間帯となりましたが、逆転に成功しました

1年生として出させてもらっているので、いい意味で甘えさせてもらっていて、先輩が僕たちがミスをしても救ってくれるというのが分かっているからこそ頑張れるところがあるので、全力でやっていました。

――ご自身は第2Qに立て続けに得点を決められました

苦しい時に今までも救ってきてもらったので、自分ができることがあればやりたいと思って全力で攻めました。

――きょうの試合の勝因はどのような点だと思われますか

気持ちの部分が大きいと思います。いつもはワセダは浮き気味になって、もまれて負けてしまうことが多くて、今回は1ピリはちょっともまれた部分があったんですけど、2ピリくらいから勝つ気が全面に出て戦えたのが良かったです。

――最後に今大会でのご自身の目標をお願いします

チームの目標は高いところにあると思うんですけど、自分自身はそんなに高みを目指さず、できることから一つ一つやっていきたいと思っています。