野球部

2018.09.06

東京六大学春季リーグ戦 9月8、9日 神宮球場

譲れない開幕カード。復権期す両校が激突!/法大戦展望

 いよいよ今週末に開幕を控えた東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)。早大が開幕週で相対するのは昨季5位の法大だ。毎年優勝候補に挙げられながらも序盤での出遅れが目立ち、11季優勝から遠ざかっている法大だが、個々の能力の高さは六大学でも群を抜く。眠れるタレント軍団の目を覚まさぬよう、早大は春季リーグ戦で法大から2勝を挙げたエース小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)を中心に、組織力で応戦していきたい。

 右の2枚看板・菅野秀哉(4年)と高田孝一(2年)が法大投手陣を支える。六大学の現役投手で小島に次ぐ通算16勝をマークしている菅野。昨年チームが低迷する中で8勝を挙げ名実ともに法大の主柱となったが、今春は1勝どまり。持ち味の直球は輝きを失い、チームが5位に沈む一因となった。その菅野に代わって第1先発の座を手中に収めようとしているのが、今夏、東京六大学選抜でも先発を務めた高田だ。春の対戦時には5回までパーフェクト、完封寸前まで追い込まれ、早大にとっては嫌な記憶の残る相手だ。「真っすぐが伸びる。制球が安定しているので打ちにくい投手ではないが、崩すのが難しい印象」と主砲・加藤雅樹(社3=東京・早実)はその実力を評する。そしてもう一人。髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)が警戒心を強めているのが最速150キロの剛腕ルーキー・三浦銀二(1年)だ。早大の上位打線を担う左打者が、この右の3投手をいかに攻略するかが焦点となりそうだ。

 瀧澤虎太朗(スポ2=山梨学院)が足首の故障から復帰したことにより、稲穂打線の厚みは格段に増した。正確性と長打力を兼ね備えた瀧澤を3番に据えることで実現した、出塁率の高い福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)の1番起用。これにより、長らく早大の課題とされてきたトップバッターが一転、強みとなった。通算打率3割4分を誇る早大の安打製造機は、これまで以上に他大の脅威となるだろう。2番には小技も使える二塁手・西岡寿祥(教4=東京・早実)の起用が濃厚。故障に泣かされた春の悔しさをバネに、攻守両面での貢献を誓う。下位打線にも、昨季リーグ2位タイの3本塁打を放った吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)ら一発のある打者が控える稲穂打線だが、やはりキーマンは不動の4番・加藤だ。打点わずか3に終わった昨季からの巻き返しを図る今季。福岡が1番に起用されることで、初回に好機で打席に立つ機会の増加が予想される。今夏、東京六大学選抜として臨んだ国際大会でも4番として2本塁打を記録したその打棒を、再び神宮の舞台で見せつけることができるか。

成長著しい法大・高田が稲穂打線の前に立ちはだかる

 野手陣にも、4年生を筆頭に豊富なタレントを抱える法大。昨季小島から本塁打を放った3番・向山基生主将(4年)、サイクル安打を達成した豪打の4番・中山翔太(4年)、勝負強さが光る5番・福田光輝(3年)、首位打者に輝いた6番・中村浩人(4年)の中軸が脅威だ。前を打つ1、2番を封じ、いかに打線を分断できるかが、早大投手陣のポイントとなる。また、二塁手・川口凌(4年)、遊撃手・相馬優人(3年)の二遊間を中心とした守りも鉄壁。昨季の失策数はわずか4とリーグ最少を誇った。制球力の高い投手に加え、安定感のあるバック。相手のミスを待っていては早大が得点機をつかむことは難しいだろう。

 大量得点の望みが薄いとなれば、やはり絶対的エース・小島にかかる期待は膨らむ。昨季の対戦では自身初の1カード2勝をマーク。今夏は大学日本代表でも経験を積み、さらに投球の幅を広げた。大黒柱として、チームの期待を一身に背負ってマウンドに立つ。第2先発の候補としては、今西拓弥(スポ2=広島・広陵)西垣雅矢(スポ1=兵庫・報徳学園)の名が挙げられる。春に早大が挙げた7勝のうち、5勝が小島の先発登板時。秋は、共に高い制球力を持つこの二人がいかにして2回戦での勝利を呼び込み、小島の負担を軽減できるかが、その先の戦況を大きく左右することになるだろう。

早大の命運を握る絶対的エース・小島

 昨季、王座返り咲きを目指しながら開幕2カードで続けて勝ち点を落とし、優勝戦線から脱落した両校。開幕カードの重要性をどこよりも痛感しているのがこの2校だと言えるだろう。個々の力勝負ではやや分が悪いが、チームとして戦う姿勢、一体感はどこの大学よりも磨き上げてきた。リーグ戦優勝、早慶戦勝利、そして日本一――。描いた夢を夢で終わらせぬために、このカードは譲るわけにはいかない。

(記事 皆川真仁、写真 村田華乃、松澤勇人)

東京六大学秋季リーグ戦星取表
順位 慶 大 法 大 早 大 東 大 立 大 明 大 勝ち点 勝率
慶 大 9/29
9/30
10/27
10/28
9/8
9/9
10/13
10/14
9/22
9/23
1.000
法 大 9/29
9/30
9/8
9/9
10/20
10/21
10/6
10/7
9/15
9/16
1.000
早 大 10/27
10/28
9/8
9/9
9/29
9/30
9/22
9/23
10/13
10/14
.000
東 大 9/8
9/9
10/20
10/21
9/29
9/30
9/15
9/16
10/6
10/7
.000
立 大 10/13
10/14
10/6
10/7
9/22
9/23
9/15
9/16
10/20
10/21
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明 大 9/22
9/23
9/15
9/16
10/13
10/14
10/6
10/7
10/20
10/21
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