ハンドボール部
2018.09.02
関東学生秋季リーグ 9月2日 東京・日本女子体育大学総合体育館
速攻止められず。因縁の対決で無念の敗北/桐蔭横浜大戦
涙の開幕戦勝利から一夜明けたきょう。どんよりよどむ天気の中、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)2戦目となる早大の相手は、きのう黒星スタートとなった桐蔭横浜大である。4カ月前の関東学生春季リーグ(春季リーグ)、早大は桐蔭横浜大に再試合ののち敗れるという屈辱を喫した。まさに因縁の対決。早大一丸となって絶対に負けられない一戦に挑んだ。
試合開始わずか20秒、桐蔭横浜大のポストシュートがゴールネットを揺らした。先制点を許した早大は、吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)がセットオフェンスから1点目を奪うと、続けて金庭亜季(社4=群馬・富岡東)が倒れこみながらも意地のシュート。しかしミスからの戻りも早く、速攻で連続3点をものにした桐蔭横浜大に対し、シュートまで攻めるも枠をとらえられない早大は、開始13分までに5失点を許す。雲行きが怪しい早大は、阿部美幸(スポ1=東京・佼成学園女)のサイドシュートから流れを変えようと試みるも、前半15分、阿部と高田紗妃主将(スポ4=福岡・西南学院)の退場により、コートプレーヤーはまさかの4人に。窮地におけるパスミスが響き、一気に4点を失う早大は、久保涼子(スポ4=富岡東)が2度の7メートルスローを決めるも後塵を拝し、7対12で前半を終える。
厳しくマークされながらも8得点を決めた吉田
後半の幕開けは、桐蔭横浜大の速攻であった。負けじと早大も、吉田が相手ディフェンスを引きずりながら連続シュートを決める。開始14分までに4得点を決めた吉田を止めようと、桐蔭横浜大はディフェンスを厚くする一方、自陣を顧みず走り込み、速さと高さを兼ね備える速攻をテンポよく決めていく。リズムの良い速攻に沸く桐蔭横浜大サイドと、疲れを見せる早大。吉田、阿部が試合終了間際にカットインやサイドシュートで点差を詰めるも、時すでに遅し。ホイッスルの鳴る直前に放った吉田、杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)のシュートは相手キーパーに弾かれ、17対25で早大は秋季リーグ初黒星を食らった。
桐蔭横浜大の速さを止めることができなかった
きのうの後半、テンポの良い速攻で会場を沸かせた早大であったが、打って変わってきょうは相手に走られてしまった。速攻を仕掛けられない分、1点が欲しいところで打ったシュートがなかなか得点に結びつかないもどかしさは、春季リーグを連想させる。吉田は、「ディフェンスで粘れず簡単に決められてしまって、自分たちの持ち味である速攻にいけなかったかな」と苦杯をなめた。しかし、東女体大との次戦は1週間後。選手たちは修正すべき場所を考え、しっかりと前を見ていた。もう春のようには負けられない。秋雨の後には、晴れ間が戻ることを信じて。
(記事 白石智奈美、写真 宅森咲子)
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早大 | 17 | 7−12 10−13 |
25 | 桐蔭横浜大 |
GK 北村早紀(スポ3=群馬・富岡東) LW 杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英) LB 吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女) DF 高田紗妃(スポ4=福岡・西南学院) PV 島崎愛(社4=熊本国府) RB 富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女) RW 久保涼子(スポ4=群馬・富岡東) |
星取表(9月2日現在) | ||||||||||||||
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早大 | 東女体大 | 東海大 | 筑波大 | 桐蔭横浜大 | 日体大 | 国士舘大 | 日女体大 | |||||||
6位 | 早大 | * | 24○20 | 17●25 | ||||||||||
1位 | 東女体大 | * | 26○19 | 33○19 | ||||||||||
2位 | 東海大 | * | 24○15 | 26○16 | ||||||||||
5位 | 筑波大 | 20●24 | * | 25○21 | ||||||||||
4位 | 桐蔭横浜大 | 25○17 | * | 22●29 | ||||||||||
3位 | 日体大 | 21●25 | 29○22 | * | ||||||||||
7位 | 国士舘大 | 19●26 | 15●24 | * | ||||||||||
8位 | 日女体大 | 19●33 | 16●26 | * |
コメント
吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)
――きょうの試合において、まず何に苦しめられましたか
審判がオーバーやチャージなどを積極的に吹いてくる審判だったので、それにうまく対応できなかったというのもあります。でもきのうは戻れるミスで、ちゃんとみんなで帰れたんですけど、きょうは戻れないミスが多くて、相手に走りこまれてしまったと思います。
―前日の疲労はありましたか
なかったというわけではないんですけど、そこは気持ちでやるしかないなという風に思っていました。
――吉田選手は相手にマークされていたと思うのですが、攻めにくさというのはきのうと比べてありましたか
攻めにくさは全くなかったです。結構同じきっかけで何回も自分がシュート行けたりしていたので、そういう面できのうと比べても攻めにくさはなかったです。
――速攻の得点はきのうと比べて少なかったと思うのですが
やっぱりディフェンスで粘れず簡単に決められてしまって、自分たちの持ち味である速攻にいけなかったかなと思います。
――では、きょうのディフェンス面に関して、ご自身で思うところはありますか
相手がパスランとか、出してからもう一回の動きがあるというのはチームで共有していたのですが、どうしても疲れてきたりすると相手から目を切ってしまったりして、そこにうまく走りこまれてしまったなと思います。
――次の試合まで一週間ありますが、どのようなところを修正したいですか
上位のチームとまだ当たるので、戻れないミスだと自分たちのリズムをなかなか作れないので、しっかり攻め切って、守って、速攻に持っていけたらいいなと思います。