メニュー

ラグビー部

2018.08.25

ジュニア夏季オープン戦 対東海大B 8月24日 早大菅平グラウンド

夏の成長を感じさせつつ、秋以降に伸びしろを残す結果に

 山特有の変わりやすい天候の中、夏の菅平合宿を締めくくる東海大B戦が行われた。早大Bは前半7分に先制トライを挙げると、そのトライを皮切りに順調に点差を広げていく。前半を42-0で折り返して迎えた後半は、一転して東海大Bに攻め込まれる展開となったが、前半で奪った大幅なリードを生かし勝利をもぎ取った。

 早大Bボールで始まった試合は、キックオフ直後からから東海大Bが攻め込む時間が続く。しかし、ゲームの流れをつくったのは早大Bだった。前半7分、SO島本雄太(創理2=神奈川・桐蔭学園)のディフェンスライン背後へのキックをCTB船越明義(社4=東京・早大学院)がキャッチしてゲインすると、サポートに入ったCTB伊藤大貴(スポ4=愛知・春日丘)がトライにつなげ先制点を挙げることに成功。そこから勢いに乗った早大Bは、CTB中西亮太朗(商1=東京・早実)の活躍やモールなどによりトライを次々と重ねる。スクラムでも東海大Bを押し込むなどがっちりと試合の主導権を握り、42-0と大きく差を広げて前半を終えた。

先制トライを挙げた伊藤

 迎えた後半。早大は前半の勢いは陰りを見せ、開始直後から自陣での戦いを強いられる。すると10分、猛攻を見せる東海大Bに自陣左サイドをモールで押し込まれ失トライ。この試合初の失点を許すと、主導権は徐々に東海大Bに握られる苦しい展開となる。早大も後半15分、25分にゴール前でフェーズを重ねてトライを奪い得点差を突き放しにかかるが、その後は東海大Bの一方的な猛攻を受け得点を重ねることはできず。結局、56-21でノーサイドを迎えたが、後半だけを見ると14-21とビハインドで終えるなど伸びしろを多く残した試合展開となった。

積極的なアタックを見せた中西

 「自分たちで注意してやれば変えられる部分を(今後は)直さなくてはいけない」(中西)。前半は積極的なアタックや効果的なディフェンスが功を奏し大量得点につながったものの、後半は細かなミスなどが響き防戦を強いられてしまった。つまり、次のステップへ上がるために修正しなければならない課題が発掘された試合だったと言えるだろう。鍛錬の夏を経て、早大ラグビー蹴球部は一回りも二回りも強くなって帰ってくる。いよいよ迎える秋シーズンでは、さらに成長した姿を見せてくれるに違いない。

(記事 石塚ひなの、写真 坂巻晃乃介)

ジュニア夏季オープン戦
早大B スコア 東海大B
前半 後半 得点 前半 後半
42 14 21
56 合計 21
【得点】▽トライ 鷲野2、土田、西田、貝塚、伊藤、峨家、中西  ▽ゴール 島本(8G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
千野 健斗 人4 東京・成蹊
前半17分交代→16井上
鷲野 孝成 基理4 神奈川・桐蔭学園
前半32分交代→17森島
土田 彬洋 スポ2 茨城・茗溪学園
前半17分交代→18阿部
大崎 哲徳 文構1 東京・国学院久我山
後半22分交代→19中尾
松井 丈典 スポ4 愛知・旭野
前半32分交代→20中野幸
◎佐藤 真吾 スポ4 東京・本郷
後半7分交代→22増原
西田 強平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
後半22分交代→23小川
沖野 玄 商3 北海道・函館ラサール
後半22分交代→21田中
貝塚 陸 スポ4 東京・本郷
後半13分交代→24河村
10 島本 雄太 創理2 神奈川・桐蔭学園
後半35分交代→25高木
11 桑山 聖生 スポ4 鹿児島実
後半0分交代→26島田
12 船越 明義 社4 東京・早大学院
前半12分交代→27中西
13 伊藤 大貴 スポ4 愛知・春日丘
後半22分交代→31吉田
14 佐々木 尚 社4 神奈川・桐蔭学園
前半17分交代→29安部
15 梅津 友喜 スポ3 岩手・黒沢尻北
後半0分交代→30南
リザーブ
16 井上 大二郎 スポ4 愛知・千種
17 峨家 直也 商4 兵庫・報徳学園
18 阿部 対我 社1 東京・早実
19 中尾 悟 スポ3 神奈川・桐蔭学園
20 中野 幸英 文構3 東京・本郷
21 田中 智幸 政経1 東京・早大学院
22 増原 龍之介 教3 広島・崇徳
23 小川 瑞樹 文1 東京・早実
24 河村 謙尚 社1 大阪・常翔学園
25 高木 樹 法2 大阪・早稲田摂陵
26 島田 雄大 商2 東京・早大学院
27 中西 亮太朗 商1 東京・早実
28 フリン 勝音 スポ4 福岡・筑紫丘
29 安部 勇佑 スポ2 東京・国学院久我山
30 南 徹哉 文2 福岡・修猷館
31 吉田 重治 スポ4 富山・高岡第一
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
コメント

ロック大崎哲徳(文構1=東京・国学院久我山)

――きょうA、B2試合出場されていましたが、A戦の方から振り返っていかがでしたか

Aチームは自分が入ってからセットプレーのスクラムなどで自分のところからやられてしまったところがあったので、Aチームで通用するようなフィジカルがまだ自分には全然足りていないなというところは感じました。

――Aチームで出るのは初めてですか

そうですね、初めてで少し緊張しました。

――レベルの差はありましたか

そうですね、フィジカルが自分はまだまだ足りていないので、そういった面で押されてしまう場面がありました。

――続いてB戦についてはいかがでしたか

特に目立ったプレーはできなかったんですけど、A戦よりいいプレッシャーを相手にかけられて、点差にもそれが現れたのかなと思います。

――前半と後半の勢いに差があったように見受けられましたが

最初にやっていたプレッシャーの部分を後半まで続けていけなかったのが、最後何本か取られてしまった場面があったんですがそれにつながってしまったのかなと思いました。

――大学での夏合宿を終えてみてどうでしたか

高校はずっと試合をとにかくこなしていく感じだったんですが、大学に入ってから試合をやってプレビューをやって自分の中でもチームとしても改善してレベルアップさせていくことができたので、そういった面では高校よりいい合宿ができたと思います。

――具体的に課題はありましたか

一番はフィジカルのところと、自分はセットプレーのところが大事なポジションなのでそういったところの安定がまだまだ足りていないなと思います。

CTB中西亮太朗(商1=東京・早実)

――きょうの結果についてはどう思われますか

とりあえず勝つことができたんですけど、後半だけ見るとビハインドになってしまったので、そこは反省しなきゃいけないなと思います。

――具体的に反省したい点はどこですか

中盤でのペナルティーとか、僕自身が自陣からキックでデッドラインの外に出してしまったので、そういった細かい部分ですね。自分たちで注意してやれば変えられる部分を直さなくてはいけないと思います。

――前半には積極的なアタックが見られました

相手よりもミスボールの反応、動き出しの部分で勝っていて、結果的に大量得点につながったと思うので、その部分はよかったと思っています。

――この菅平合宿で成長した点や見つけた課題があれば教えてください

プレーの選択肢の幅という部分が上のチームの選手に比べると課題だと思っていて、ただきょうに関して言えば素早いフォローでそこから得点に結びつけることができたので、フォローの部分ではきょうの自分のプレーはよかったかなと思います。

――今後に向けて意気込みをお願いします

まだまだBチームでのプレーなので、Aチームで自分が出られるように精進していきたいと思います。