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庭球部

2018.08.21

全日本学生選手権 8月21日 岐阜メモリアルセンター

坂井・田中優組が1セットも落とさず完全優勝達成!

 早大の意地を見せつけた。順延の影響で9日間にも及んだ全日本学生選手権(インカレ)もついに最終日。早大からは坂井勇仁主将(スポ4=大阪・清風)・田中優之介(スポ2=埼玉・秀明英光)組が男子ダブルスの決勝戦に登場した。今大会1セットも落とさずに決勝まで勝ち上がってきた坂井・田中優組。この日も序盤に許したリードを跳ね返し、ストレート勝ちを収め、学生ダブルス日本一の座を射止めた。坂井は昨年に続いてダブルス2連覇を達成。田中優はインカレ初優勝を飾った。

大舞台でも安定感抜群だった坂井(右)のフォアハンド

 序盤は思わぬ展開だった。決勝で相対したのは法大の藪巧光(3年)・岡垣光祐(2年)組。今大会は予選から出場し、決勝まで上り詰めたペアだ。そんな勢いのある相手に対し、序盤から攻め立てたい早大ペアだったが、田中優の調子がなかなか上がらない。前日の準決勝では好調だったストロークでミスを連発。サービスゲームでもファーストサーブが思うように入らず、第2、第6ゲームでブレークを許した。積極的にポーチに出てくる法大ペアのプレーにも翻弄(ほんろう)される中、坂井の安定感あるプレーで何とかポイントをもぎ取り進んでいた試合。潮目が変わったのは、相手サーブの第9ゲームだ。30-30から田中優のストレートアタックと好リターンでポイントを奪い、ブレークに成功。「あの2ポイントは大きかった」(田中優)。続くサービスゲームもしっかりキープし、流れを引き寄せる。一時は2-5とリードされたものの、5ゲームを連取。一気に二人で畳みかけ、ファーストセットを奪った。

声を出して自らを奮い立たせた

 セカンドセットに入っても、勢いのままに攻め続ける。今度は序盤で2度のブレークに成功し、4-1とリードした。しかし「ファーストサーブを置きにいってしまった」(田中優)と、守りに入ってしまい、第6ゲームをブレークされる。再び法大ペアのボレーが冴えはじめ、反撃ののろしを上げたかに思われたが、その前に立ちはだかったのは坂井だった。サーブで相手の攻撃の芽を摘み取り、第8ゲームをラブゲームでキープ。マッチポイントを握った場面でも、角度のあるボレーで相手を追い詰め、最後はチャンスボールを田中優がストロークで仕留めた。勝利の瞬間、声援で二人を鼓舞し続けた部員に向かってガッツポーズ。「応援が声を出してくれているんだから、最後だし出し切ろうと思ってやっていた」(坂井)。応援の部員と共に戦いつかんだ優勝だった。

勝利の瞬間、喜ぶ坂井(右)と田中優

 「やっと肩の荷が下りた感じです」。試合後、坂井の第一声は安堵の言葉だった。今大会は他大も含め、シードダウンが続出。今回の藪・岡垣組のような勢いある選手たちの旋風が巻き起こっていただけに、第1シードの早大ペアにはプレッシャーもかかったことだろう。また、早大では男女を通じて決勝に駒を進めたのは、坂井・田中優組ただ一つ。主将として早大にタイトルをもたらすという意味でも重圧があったに違いない。そんな中でも1セットも許さない完全優勝を果たし、圧倒的な力を見せつけた早大ペア。強さの秘訣は「やっぱり諦めない気持ちじゃないですかね」と坂井。不屈の精神力が実を結んだ。

 平成最後の真夏の熱戦に終止符が打たれたが、休む間もなく次なる戦いが始まる。翌22日には関東学生選手権が開幕。9月になると団体戦シーズンに突入する。「とにかく出たら一本取ってくる」(田中優)、「どんな場面、どんな状況でも出たら必ず一本取ってくる」(坂井)。団体戦に向けて、全く同じ意気込みを語った二人。二人のみならず部員全員が同様の気持ちを胸に、勝負の秋へと臨む。

(記事 吉田優、写真 松澤勇人、吉田優)

チャンピオンに輝いた坂井(右)・田中組

チャンピオンスピーチ

坂井勇仁主将 まずはじめに今大会を主催してくださった全日本学生テニス連盟の皆様、スポンサー各社の皆様、長い間ありがとうございました。また応援、サポートしてくださった弥起さん、大谷さん、早稲田大学の方々、改めまして本当にありがとうございました。この大会では去年に引き続き2連覇することができ、素直にうれしく思います。また(男子シングルス優勝の)望月くん(勇希、中大3年)は清風高校出身なので、清風高校で2冠できたことは個人的に結構うれしく思っています。またこの大会が終わってもすぐに僕は出ないですが夏関、またリーグ、王座とあるので、同期のみんなと最後に笑って終われるよう頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

田中優之介 まず最初にこの大会を主催してくださった全日本学生テニス連盟の皆様、スポンサー各社の皆様、本当にありがとうございました。また日頃からご指導していただいている土橋監督、嶋崎さん、弥起さんをはじめ、早稲田大学庭球部の皆さん、本当に心強い応援ありがとうございました。また初日からいつも面白い記事を書いてくださっている早稲田スポーツ新聞会の皆さん、ありがとうございました。坂井主将の最後のインカレを優勝で飾れたことは本当にうれしく思います。また今大会は平成最後のインカレということもあって、本当に優勝に懸ける思いが強かったので、優勝できてほっとしています。次の年号のインカレでも優勝できるように頑張ります。本当に長い間ありがとうございました。

結果

▽男子ダブルス決勝

○坂井勇仁主将・田中優之介7-5、6-4藪巧光・岡垣光祐(法大)


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コメント

坂井勇仁主将(スポ4=大阪・清風)・田中優之介(スポ2=埼玉・秀明英光)

――優勝おめでとうございます!今の率直なお気持ちはいかがですか

田中優 ありがとうございます!勝った気はしないんですけど、やっぱうれしいですね。言ってしまえばいい勝ち方ではなかったんですけど、その中でも勝てたのは自信にしてもいいと思います。

坂井 僕としてはホッとした部分が大きいというか、やっと肩の荷が下りたって感じですね。でもすぐにリーグ、王座があるので切り替えて、優之介は夏関もあるのでケガしないように頑張ってほしいです。

――坂井主将はダブルス連覇となりましたが

坂井 あんまり実感はないですね。まだダブルスはシングルスほど注目されてないので、みんなが注目するくらい自分で築き上げていきたいと思います。

――田中優選手はインカレ初優勝ですね

田中優 正直シングルスも狙ってたので、根っから喜んではいないんですけど、でもシングル負けてすぐにダブルスに切り替えることができたのは自分の中で大きかったと思います。

――きょうの試合では序盤、田中優選手にミスが続きましたがペアとしてどんな声掛けをしていたのですか

坂井 声掛けは特にしてないですね。彼が自分で乗り越えるべき試練だったと思いますし、僕も下手なことを言えるほど余裕もなかったので、違う意味でもう優之介の調子が戻ってくるのを待ってました。

――戻ってきたのはいつですか

田中優 僕的には、3-5の30-30でストレートアタックで抜いて、そのあといいファーストサーブをいいリターンで返せてブレークできたとこでしたね。そこまでは坂井さんで取って僕で取られてって感じだったので、そこは僕で2点取れてよっしゃーって感じでした(笑)。そこから流れに乗れてそれまで連続でブレークされてた自分のサービスゲームをキープできたので、あの2ポイントは大きかったです。

――きょうは声も一段と出ていました

坂井 同期のみんなもトレーナーの小野くんも声出して応援してくれてたので、応援が声出してくれてるんだから俺らももっと声出そうと思いながら、最後だし出し切ろうと思ってやってました。

――やはりファーストセットを逆転で奪えたのが大きかったのでしょうか

田中優 そうですね、ファースト取られたら相手もノリノリになって分が悪くなってたと思うので、そこは取れて本当によかったです。

坂井 スーパータイブレークには悪いイメージが印象に残ってるので、絶対ストレートで勝たなきゃと思ってやってました。

――セカンドセットは4-0リードした状態から追い上げられましたが、振り返って

田中優 4-0の相手サーブは仕方がない感じだったんですけど、その次の僕のサービスゲームで持ち味のファーストサーブを入れに行ってしまったのが反省です。ファーストセットからサービスはブレークされているイメージが強くて、その要因としてもファーストサーブの確率が悪かったというのがあったので、ちょっと弱気だったかなと思います。

坂井 相手も思い切ってやってきて、ストレートアタックを相手が思い切り打ってきたときにもっと多く返せるように、リーグ、王座に向けて頑張っていきたいと思います。

――田中優選手は最後のサービスゲームは緊張しましたか

田中優 すごい緊張しました(笑)。僕シングルスでも40-0からまくられることとか多くてすごく緊張したんですけど、坂井さんがポート決めてくれてチャンスボールを僕が仕留めるだけだったので、すごく助かりました。僕が前衛だったらあんなにできてないなあと思いましたね。坂井主将に感謝です。

――オールストレートでの優勝です。改めてペアの強みはどこですか

田中優 僕が思ってるのは、二人とも悪いことがあんまりないなと思ってて。どっちかが悪いときでももう片方はいいので、その悪い方が試合を通して上げていって完璧になるみたいな。それがすごくいいなって思ってます。

坂井 やっぱり諦めない気持ちじゃないですかね。諦めずに最後まで力を尽くすのは大事だと思います。

――夏関を終えるとチームは団体戦シーズンに入りますが、意気込みは

田中優 仕事としては、とにかく出たら一本取ってくるということ。シングルスでもダブルスでも頑張りたいですし、特にダブルスはキーになってくると思うので、僕にできることをしっかりやっていきたいと思います。

坂井 どんな場面、どんな状況でも出たら必ず一本取ってくる。それに尽きますね。あとは主将として、みんなが戦えるように指揮を取って、同期に頼りながら協力して頑張っていきたいと思います。

――最後に、坂井主将にインカレの総括、そして今後への抱負をお聞かせいただきたいです

坂井 前半戦は男女ともにすごく嫌な流れが続いたと思うんですけど、そこをしっかり抜け出して勝ち抜けた選手が男子部多かったのは一番よかったと思います。木元、藤井といった下級生から齋藤、古田という4年生も力を出して戦ってくれたので、僕はベスト32で負けてしまったんですけど、僕も彼らに任せてダブルスに集中できたと思います。ダブルスも正直、古賀・安上、齋藤・小林、髙村・木元にはもう1、2回勝って僕らとの同士打ちまで上がってきてほしかったなと思います。でも彼らにも力があることは分かったので、リーグも始まりますし、その前に夏関があるので、勝って自信をつけてリーグに臨めれば最高かなと思います。