庭球部

2018.08.18

全日本学生選手権 8月17日 岐阜メモリアルセンター

女子シングルスの戦いが終了。残すはダブルス2組

 本戦5日目を迎えた全日本学生選手権(インカレ)。この日も女子部にとって厳しい一日となった。シングルス3回戦には4年生2人が登場。チームの期待を背負って試合に臨んだが、どちらもフルセットの接戦を制せず。ベスト16を前にまさかの全選手敗退となった。女子ダブルス2回戦には3組が登場。剱持梓(社3=東京・早実)・森川菜花(社3=山口・野田学園)組はストレート負けを喫したが、2組がベスト16入り。女子部にとって5年連続のインカレタイトル獲得は、この2ペアに託されることとなった。

 快勝で2回戦を突破した辻紘子(教4=東京・早実)は「チームのためにも自分のためにも勝ちたい」(辻)と意気込み3回戦に臨んだ。試合はフルセットの接戦となる。ファイナルセット序盤は3-2辻がリードしていたものの、勝負所でサーブが効果的に決まらず、サービスキープに苦しんだ。一度のブレークで相手に流れを渡してしまうと、そこから4連続失ゲームでそのままゲームセット。チームメイトの期待を背負ってプレーしていただけに、悔しさの募る敗戦となった。隣のコートで試合をしていた大矢希女子主将(スポ4=愛知・名経大高蔵)の相手は松田美咲(亜大2年)。関東学生トーナメントではストレートで勝利した相手だったが、インカレではケガが完治し本来の実力を取り戻した相手に序盤から圧倒される。2-6、2-4まで追い詰められたが、次第に大矢が松田のパワフルなショットに対応し始め、セカンドセットはタイブレークへ。ここ一番で集中力を発揮し、スコアをイーブンに戻した。しかし、ファイナルセットでは持病の過呼吸が発生したこともあり思うようなプレーができず、一方的な展開で敗戦。主将の意地を見せられず、大矢は涙を浮かべながらコートを去った。これでシングルス全選手が敗退。ベスト16に一人も送り込むことができず、学生女王として危機感を感じずにはいられない結果となってしまった。「ヤバイと言われていた去年より悪い成績なので、本当にまずいなと感じています」(大矢)。この危機感をチームが一丸となるきっかけにできるかどうかは、主将の手腕にかかっている。

試合終了の瞬間、肩を落とす大矢

 大矢と上唯希副将(スポ4=兵庫・園田学園)の4年生ペアは今大会第1シードとして臨んでいる。初戦となった2回戦では中谷琴乃(甲南大)・橘彩音(関大)組と対戦した。序盤から持ち前のコンビネーションが冴え渡り、ファーストセットは6-1と理想的なかたちで奪う。セカンドセットはシーソーゲームとなるが、タイブレークを制した早大ペアが勝利。それでも、「次は危ない状況になる前に締めたい」(大矢)と満足はしていないようだ。早大のエースペア、そして第1シードとしての誇りを胸に、圧倒的な力で頂点まで上り詰めてほしい。全日本学生室内選手権ベスト4の清水映里(スポ2=埼玉・山村学園)・下地奈緒(社2=沖縄尚学)組も相手を寄せつけず、ストレートで勝利。ベスト16入りを決め、次戦は亜大の朝倉菜月・松田美咲組と対戦する。早大から勝ち残っている2組は全員すでにシングルで敗退が決まった選手であり、1日ダブルス1試合に集中できるのは単複2試合をこなす選手と比べればアドバンテージになることだろう。学生女王の意地を見せ、チームにタイトルを持ち帰ることはできるだろうか。

清水(右)・下地組は危なげなく初戦を突破した

 早大勢は苦戦が続いている今大会だが、団体戦シーズンに向けてライバルとなってくる慶大、筑波大の主力選手たちは順当に勝ち上がっている。他にもシングルスベスト16には関東大学リーグ1部校の選手たちも多く、「今年の早大は大丈夫なのか」との声もささやかれ始めている。ただ、それは一年前も同じだった。昨年はインカレで奮わない選手が多い中、唯一の希望だった清水がタイトルを獲得して面目を保ち、その後の団体戦につなげていったのだ。今年も残されたタイトル獲得の望みに全てを懸けるべく、明日以降一層気を引き締めて試合に臨む。

(記事、写真 松澤勇人)

結果

▽女子シングルス3回戦

●大矢希女子主将2-6、7-6(4)、0-6松田美咲(亜大)

●辻紘子3-6、6-4、3-6樋口菜穂子(大阪大)


▽女子ダブルス3回戦

〇大矢希女子主将・上唯希副将6-1、7-6(5)中谷琴乃(甲南大)・橘彩音(関大)

●辻紘子・大河真由4-6、4-6池田月・板谷里音(日大)

●剱持梓・森川菜花3-6、4-6楚南美波・山口真琴(亜大)

〇清水映里・下地奈緒6-3、6-2中村優里・橋川紗弥子(西学大)


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コメント

大矢希女子主将(スポ4=愛知・名経大高蔵)

――相手は関東学生トーナメント(春関)ではストレートで勝利した松田美咲(亜大2年)でしたが、試合前に意識していたことはありましたか

松田さんは長くケガしていて春関は復帰戦だったので、春関で勝ったとかは意識せず、そう簡単にはいかないだろうなと思ってました。きょう当たってみて本当に強い選手だと思いましたし、同じテニスプレーヤーとして松田さんが復帰したことはうれしいことだと思います。

――途中MTOを取る場面もありましたが、背中でしょうか

はい、そうです。1回目のMTOは背中のケガで取りました。

――セカンドセットをタイブレークで奪って流れに乗ったかに見えました

ファイナルで過呼吸になってしまって、これは昔から持病というか、試合でたまに出てしまう症状なんですけど、そこからは自分の力を出す以前の問題だったなと思います。

――これでシングルスは全選手が敗退となってしまいましたが

去年は清水が優勝した以外の最高がベスト16でヤバイと言われていたんですけど、今年はそれより悪い成績なので、本当にまずいなと感じています。

――試合後監督・コーチ陣からはどんな言葉を掛けられましたか

早稲田も環境が変わってきて、学生主体の色が強くなってきている中で、甘えが出ているんじゃないのかと指摘を受けました。いくら自分たちが頑張ったと言っても、結果が出てないのではそんなの嘘だと言われても仕方ないと思うので、ここまでは主将としての私の責任だと思っています。

――きょうのダブルスの試合を振り返って

ファーストは私たちの流れで行けたんですけど、セカンドの最初のゲームを取られてしまって、0-2の時につまらないミスを私がしてしまって、そこでミスなくしっかりと終わらせることができていたらその後も楽な展開になったんじゃないかなと思います。

――その中でも接戦を勝ち切れたのは収穫でしょうか

まあよかったはよかったんですけど、危ない試合だったので、次は危ない状況になる前に締めたいと思います。

――ダブルスに懸ける意気込みをお願いします

自分たちの名前の横には1番とついているので、ついているからには優勝しないといけないと思っていますし、シングルス負けてしまった分、ダブルスでしっかりタイトルを持ち帰りたいと思います。

辻紘子(教4=東京・早実)

――きょうの試合にはどのような意気込みで臨みましたか

早稲田が勝てていなくて、大矢と私しか残っていないということで、チームとしては勝った方がいいというのは当然ありましたし、それでプレッシャーになったわけではないんですけど、チームのためにも自分のためにも勝ちたいっていう強い思いがあっただけに、フルセットで負けてかなり悔しいです。

――セカンドセットで追いついて流れが来たかに見えました

ファイナル途中までリードしていたんですけど、そこでなかなかサーブが入らなくて、自分で流れを止めてしまったかなと思います。

――4年間のインカレシングルスの戦いを振り返って

1、2年生のときは先輩と当たって負けて、その先輩方が上位に入っていたので、私もそれに憧れて、そういう存在になりたいなと思ってたんですけど、上級生になってもなかなか結果は出せなかったですね。

――きょうのダブルスの試合は振り返っていかがですか

大河は昨日シングルス負けてあとはダブルスだけということで強い気持ちで臨んでくれて、ナイスショットも多かったし元気を出してくれたんですけど、私がシングルスの負けを引きずっちゃってたというか、引きずってたつもりはなかったんですけどプレーに出てしまったので、すごく申し訳ないです。本来勝たなきゃいけない相手だったので、不甲斐ない結果だなと思います。

――チームは現在どのような雰囲気ですか

かなりよくない流れだと感じています。筑波、慶應、亜細亜などの選手は順当に勝ち上がっていて、負けてしまった分危機感は芽生えてくると思うので、それをどう今後の準備につなげられるかが大事になってくると思います。ダブルスは2ペア残ってるので、タイトル取ってほしいなと思います。

――最後に、来週の関東学生選手権に向けた意気込みをお願いします

シングルスは1回戦で黒須さん(万里奈)という1年生と当たるんですけど、リーグを見据えても勝っておきたい相手なので、引退試合らしく頑張りたいと思います。ダブルスは廣川(真由副将、社4=埼玉・浦和学院)と組んでいて、4年生ペアとして最後にいい思い出がつくれるように、最後どうしてもやり切りたいと二人で話しているので、いけるところまでいきたいと思います。