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自動車部

2018.08.07

全日本学生ダートトライアル選手権 8月5日 広島・テクニックステージタカタ

団体連覇ならず… 個人では平川、城越が表彰台

 強い日差しの中、全日本学生ダートトライアル選手権(全日本)が広島・テクニックステージタカタにて行われた。昨年度個人・団体でのダブル優勝を達成した早大。ことしはアウェーの地で連覇を目指した。2本目の途中でドライブシャフトが折れてしまうアクシデントに見舞われたが、平川慶一主将(創理4=神奈川・光陵)をはじめとする3人のドライバー全員が2分を切る好タイムをマーク。平川は男子個人の部で3位に輝いた。しかし健闘実らず、男子団体の部では惜しくも4位と悔しい結果に。一方女子個人の部に出場した城越明日香(商3=福井・藤島)は、会心の走りを見せ2位と好成績を収めた。

 1本目から好タイムを記録し、アウェーの地でリズムをつかみたい早大。第1走者は全日本初出場の川上優(商3=徳島市立)が務めた。川上はミスなく走り切ったように見えたが、2分2秒49と少し出遅れてしまう。しかし、続くこちらも全日本初出場となった第2走者鷹尾一成(先理2=神奈川・桐蔭学園中教校)が1分59秒87を記録する。「正直ここまで行くとは思っていなかった」と鷹尾。2年生ドライバーがチームに勢いをもたらした。そして第3走者平川が出走。「左前タイヤが擦り減っていることに気づかずに走ってしまって、練習のときよりも後半は右に全然曲がらなかった」と平川は振り返るが、1分57秒43と好タイムでフィニッシュ。早大は1本目を団体4位で折り返した。

個人3位とチームをけん引した平川

 連覇達成に向けてタイムの更新が求められた2本目。川上はしっかりとアクセルを踏むことを意識し、タイムを1分57秒44に更新する。しかし、続く鷹尾の走行途中でドライブシャフトが折れるアクシデントが発生してしまう。それでも「(ドライブシャフトは)交換すれば直るということで、みんな一丸となってメカニックを急いで変えてくれた。自分が走るときには万全の状態だった」と平川。このチームメイトたちのサポートにエースが応えた。序盤からスピードに乗ると、最後の最後までアクセルを踏み切り、1分54秒70を記録。平川にとってこれがダートトライアルでのラストランとなったが、好タイムで締めくくった。結果、見事平川が個人の部で3位に輝いたものの、団体の部は順位変わらず4位。悲願の連覇達成とはならなかった。

個人2位と好成績を収めた城越

 一方、女子個人の部には城越が出場。1本目はサイドターンセクションで停止してしまうなどミスが見られたが、2分13秒80を記録し、暫定3位につける。続く2本目は、「徹底的に踏めるところは踏むということと、サイドターンセクションに向けてどういったラインでどういった減速をするかを考えた」と攻めの走りを展開。2分4秒81と大幅にタイムを縮めた。しかし、法大の平野七実(4年)に約1秒及ばず、惜しくも2位。「ことし勝つことを重視していただけに悔しい」と城越は振り返るが、大舞台で結果を残した。

 テクニックステージタカタという初めて走るコースに対応すべく、動画でのコース研究を徹底的に行ってきた早大。団体連覇へのプレッシャーがかかる中、選手たちは奮闘したが、惜しくも悲願達成とはならなかった。しかし平川が「選手の中に下級生を入れることができた」と語るように、2、3年生ドライバーが全日本という大舞台をこの時期に経験できたことは大きい。また城越は「練習時間が短かったが、それでもここまで仕上げられた。もう少し練習の質であったり回数を増やせば、ワセダの質は男女共に高められる」と確かな手応えを感じていた。次に控えるのは2週間後に迫る全日本学生ジムカーナ選手権。準備期間が短い中で、どれだけマシンとドライバーのパフォーマンスを高められるかが問われるだろう。早大自動車部は栄冠をつかむべく、再び走り出す。

(記事 永池隼人、写真 細井万里男、永池隼人)

結果

▽男子団体の部

4位 早大 5分52秒01

▽男子個人の部

3位  平川 1分54秒70(2回目)
 川上 1分57秒44(2回目)
 鷹尾 1分59秒87(1回目)

▽女子個人の部

2位 城越 2分4秒81(2回目)

コメント

平川慶一主将(創理4=神奈川・光陵)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

昨年度団体優勝していて、2連覇の期待がかかってくる中で、今回はマシントラブルがあったりして残念ながらそこまで行くことができなかったので、すごく悔しいです。

――2連覇という話がありましたがきょうの試合はどのような意気込みで挑まれましたか

初めての場所でここに来て練習することができなかったので、地元の大学が速いというのはわかっていたんですけど、中大、慶大といった関東の大学にどうやったら勝てるのかが全関東のときよりもつかめなくて、正直不安な気持ちで試合を迎えました。

――具体的にはどのようなご準備をされてきましたか

ここに来れないことは前々からわかっていたので、全日本の速い人が走った動画がアップロードされているので、それを選手みんなで見ていました。初めてのここに来たときも動画を見ていたので道もわかっていて、来れないなりに最大限の準備はできたと思います。

――1本目を振り返っていかがですか

このコースレイアウトはすごく右コーナーが多いんですけど、それでけっこう左タイヤが擦り減っていて。自分は最後だったのに左前タイヤが擦り減ってることに気づかずに走ってしまって、練習のときよりも後半は右に全然曲がらなかったです。後々他大学の人に聞いたら、「左右(タイヤを)入れ替えたよ」と言っていたので、そこは気が回らなかったなと思います。

――その反省を踏まえての2本目はかなり飛ばしているなという印象でしたが振り返っていかがですか

去年からダートの選手をやっていて、きょうが最後ということで、悔いのないように踏み切るしかないと思っていました。若干怖かったんですけど、それくらい踏めて走れたと思います。

――1本目から何か変えられた点はありましたか

1本目はプレッシャーとかいろいろ考えてしまって、すごく視点が近くなっちゃって、その場その場で対応するという感じだったんですけど、2本目は1本目の反省を生かしてあらかじめコースももちろん全部頭に入れて、しっかりと走れました。

――マシントラブルがあったようですが影響はありましたか

鷹尾(一成、先理2=神奈川・桐蔭学園中教校)の2本目でドライブシャフトが折れてしまって、鷹尾はあいつなりにプレッシャーを感じていたのかそのまま走り切っちゃったんですけど、ドライブシャフトだったので交換すれば直るということで、みんな一丸となってメカニックを本気で真剣に急いで変えてくれて、自分が走るときには万全の状態でした。

――団体4位という結果はどう捉えていますか

1個上の慶大は全関東でも負けてしまって、タイムの差もそんなにないと考えるとリベンジしたかったなと思います。そしてその上の広大、中大に関しては素直に完敗です。アウェーという状況でしたけど、やっぱりそこに対応しなきゃいけなかったと思います。

――個人3位という結果はどう捉えていますか

関東の速い人たちは広島でも速いということはわかっていてその人たちに勝たないといけないと思っていて。地元の大学も速いとわかっていたんですけど、関東勢として中大の廣瀬君(正典、4年)とかと一緒にアウェーながら表彰台に上がれたのはすごくよかったと思います。ただ3位という順位は悔しいです。

――平川選手にとって最後のダートトライアルの大会となりましたが今大会で得た収穫はどのようなことですか

去年強かっただけにことしは辛抱することが多くて。でも選手の中に下級生を入れることができました。自分は最後ですけど、彼らは来年、再来年あるので期待したいです。

――最後に全日本ジムカーナ選手権に向けて意気込みをお願いします

ジムカーナ用の車はやっぱり直らなくて、ダート用の車を仕様変更して出ることになったので、万全の状態とは言えないんですけど、これを言い訳にはできないので全力で頑張ります。

川上優(商3=徳島市立)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

思い通りに走れたかと言うと、そうではなかったです。

――きょうの試合はどのような意気込みで臨まれましたか

「優勝したい」という気持ちで臨みました。

――きょうのダートトライアルに向けてどのような準備をされてきましたか

コース研究をめちゃくちゃやってきました。実は、私たち全員ことしここで走るのが初めてで、その状況の中で地元の選手を相手にどう戦えばいいのかということを想定してきました。

――コース研究とは具体的にどのようなことを行ったのですか

Youtubeに上げられている動画があるので、それを参考に「このカーブはこうやって走るんだな」というのを考えてきました。車内の動画があればある程度研究できます。

――きょうの1走目を振り返っていかがですか

チキりすぎでした(笑)いろんな人が言っていたと思いますが、チキりすぎでした。

――2走目はいかがですか

心は「アクセル踏め」と言っているのですが、体がアクセルを離してしまうんですよね。なので2走目ではそれを出来るだけ抑えつけるようにしていました。

――団体4位という結果になりましたがそれについてどう感じていますか

やはりマシントラブルが大きかったと思います。二走目にドライブシャフトが壊れてしまって、そこが壊れなければもっと順位は良かったのかなと思ってしまいますね。年に1回くらい壊れてしまうことがあるのですが、運悪く今回壊れてしまいました。

――今大会を通じて得た収穫はありますか

他のチームが4年生3人で出場している中で、僕たちは2年生、3年生、4年生と出場して、それなりの戦闘力が出せたのではないかと思います。2、3年生にはやはり経験の差というハンデがあるのですが、きょうの試合の中で良い練習になったと思います。

――2週間後には全日本ジムカーナ選手権が控えていますが、その日に向けての意気込みをお願いします

優勝します!

鷹尾一成(先理2=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

1走目は全体で9位だったのですが、周りが4年生や3年生の中で戦って9位だったことは、自分の中では満足しています。正直ここまで行くとは思っていなくて、予想外で結構嬉しかったです。2走目の時には、頑張れば全国で優勝できるんじゃないかと思ったんですけれど、その時にドライブシャフトが折れてしまうトラブルが起きてしまって。本当は走れない状態でした。タイムを残さなきゃ行けないというプレッシャーと葛藤でそのまま走ってしまったのですが、最後の最後にほぼリタイアに近いようなタイムになってしまいました。本当にそこがもったいなくて、2走目がちゃんと走れていれば団体でも、3位なり、もしかしたら優勝できたかもしれないと思うと、悔しくて仕方ない1日になりました。

――きょうの試合はどのような意気込みで臨まれましたか

ワセダが去年の優勝校という中で、ことしもディフェンディングチャンピオンとして優勝を取りに行くという気持ちでこの試合に臨みました。

――先ほどのドライブシャフトの故障のことですが壊れてしまったのはどのタイミングだったのでしょうか

午前中の1走目の時は車もすごく調子が良くて、自分のベストの走りをする事ができて、全体で9位になることができたのですが、午後は自分が走り始めた瞬間に最初の下り坂の所で車が壊れてしまいました。本当に最初のことで、1つ目のコーナーを曲がる以前に車が壊れてしまっていました。自分で「壊れてる、おかしいな」という感覚はあったんですけれど、そのまま走り続けてしまいました。というのも、本当は車を守るために走り続けるべきではないんですけれど、応援してくれているOBだったり仲間だったり、何が何でもタイムを残して団体のために繋げなければいけないというプレッシャーに葛藤して走り続けてしまいました。本当はリタイアするべきだったのだと思います。(車の状態を)悪化させてしまったんじゃないかなと思います。去年の全関東の時にも先輩が同じトラブルで2走目を走れなかったのですが、その時はしっかり待って対処したので。次の平川さん(創理4=神奈川・光陵)は走ることができたので結果オーライではあったんですけれど、今回も止めるべきだったと反省しています。

――団体4位という結果になりましたがそれについてどう感じていますか

全関東の時は1走目にスピンしてしまったのですが、今回の1走目はしっかりと無難に走れたことが良かったと思います。トラブルがなく2本目を走れていれば間違いなく表彰台に登れたという自信はあったので、本当に残念で仕方ないし、悔しいし、もうそれ以外の言葉が思いつかないですね。

――今大会を通じて得た収穫はありますか

自分は今年選手として初めてダートトライアルに出場したのですが、やはり技術的に得たものが多かったです。また、今まで1年生の時はサポート役で先輩方を支えてきたのですが、逆の立場になって自分が選手として出場して、それをサポートする仲間がいるということのありがたみを感じるようになりました。結果は全関東で団体2位、全日本で4位という結果にはなりましたが、チームとしては非常に良かったと思います。

――きょうの対策として車載動画を見たと川上さんに伺いました

広島にある大学の選手たちの動画を研究してきて、きのう前日練で初めてこのコースを走る時にあたかももう何本か走ったことがあるような状態にして挑みました。そのおかげできょうの1走目はとても上手く走ることができました。準備としては申し分なかったのですが、やはりドライブシャフトが折れてしまったことは正直運の問題だったので、運がなかったなと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

今年はダートでしか選手になれなくてジムカーナでは選手になれなかったのですが、来年はもちろん3年生ということで部活の中では上級生になります。来年、再来年でジムカーナとダート出場させてもらって、必ず全日本総合杯を個人でも団体でも優勝を取るということが今後の目標です。

城越明日香(商3=福井・藤島)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

1位と1秒差だったんですけど、2走目の出走前の録画のカメラのトラブルがあったりとか、暑くて若干熱中症気味になってしまったりと、あまり集中できなかったので、やや悔いが残ります。

――きょうはどのような意気込みで挑まれましたか

タカタというアウェーの土地で始めはどうなるかわからなかったんですけど、前日の練習会で自分に向いているコースだなと感じていました。高速セクションが割と多いコースだったので、攻める傾向が強い自分には合っているなと。タイム的にも上位を狙えるタイムだったので、優勝する気で挑みました。

――きょうまでにどのようなご準備をされてきましたか

全日(本)に向けてダート練習が2回しかなかったんですけど、高速からのブレーキングとかを練習しました。タカタという見たことも走ったこともない土地で、いかにコースを覚えて走れるかという中で動画研究をしていました。自分はミスコースしがちで全然コースを覚えられないタイプなんですけど、事前に覚えられるようにしました。

――1本目を振り返っていかがですか

前の全関(東)では全開かブレーキというメリハリのある走りができたんですけど、今回はチキってしまって。サイドターンセクションが2つあったんですけど、両方失敗してしまって、そこがもったいなかったなと思います。

――2本目を振り返っていかがですか

徹底的に踏めるところは踏むということと、サイドターンセクションに向けてどういったラインでどういった減速をするかを考えました。自分では全部クリアできたつもりだったんですけど、1位に1秒及ばなくて。でも自分ができる最大限だったのかなと思います。

――個人2位という結果はどう評価していますか

やっぱり悔しいです。ことしは4年生の層が厚いんですけど、自分の代が少ないんです。なので4年生が抜けたら層が薄くなって勝ちやすくなると予想されているんですけど、そんな中でことしあえて優勝を狙いに行くことが自分の成長につながると思っていました。ことし勝つことを重視していただけに悔しいです。

――今大会の収穫はどのようなことですか

練習時間が短かったんですけど、それでもここまで仕上げられました。もう少し練習の質であったり回数を増やせば、ワセダの質は男女共に高められるんじゃないかなと思います。

――最後に全日本ジムカーナに向けて意気込みをお願いします

ジムカーナは正直全日(本)に向けて一回も練習できていなくて。男子の車に初めて乗るので、かなり厳しい戦いになると思うんですけど、めげずに優勝目指せるように頑張ります。