ア式蹴球部

2018.08.07

第24回関東女子リーグ戦 8月5日 早大東伏見サッカー場

田中、阪本が大学初得点も…消化不良のドロー決着

  関東女子リーグ戦(関東リーグ)の第13節が行われ、ホーム・東伏見でジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18(ジェフ)と対戦した。前節終了時点で優勝を決めていた早大は、前節からスタメンを7人入れ替えて臨んだ。試合は立ち上がりから動き、2度リードを奪いながらも、いずれも追い付かれて2-2のドロー。勝ち点1を分け合う結果となった。

 ここまでの12試合で主戦としてピッチに立ち続けてきた選手たちをベンチスタートとしたこの日の早大。ここまで出場機会を伸ばせていない選手たちがスタメンに多く名を連ねた。すると開始早々、今季初出場のMF田中実夏(スポ3=セレッソ大阪堺レディース)が早大に先制点をもたらす。4分、バイタルエリアでボールを受けると、「結果を残したいという思いがあった」と右足一閃。ゴール左隅へ鮮やかに決まった。先制の勢いそのままに、立ち上がりは早大が押し込む場面が目立ったが、ジェフも徐々に落ち着きを取り戻し、15分に反撃。左サイドからのパスワークに早大守備陣のプレスが思うように掛からず、最後はボランチのMF北村美羽(高校2年)にミドルシュートを沈められてしまう。しかし、早大も負けじと18分。中盤に顔を出し、DFの縦パスを受けようとした相手FWを、FW山田彩未(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)と左サイドハーフのMF中田有紀(スポ3=兵庫・日ノ本学園)が挟み込んでボールを奪い、カウンター。中央の田中を経由し、ボックス内右にフリーで走り込んで来たMF阪本未周(スポ2=大阪・大商学園)へと展開すると、GKとの1対1を冷静に決めた。その後はジェフがボール支配をする時間帯が長くなる一方、早大も中田のスピードを生かした攻撃で何度か好機をつくった。しかし、好機を生かせずにいると前半アディショナルタイム、縦パスからU17日本代表FW中尾萌々(高校2年)に最終ラインの背後を取られてしまう。GK川端涼朱(スポ2=東京・十文字)の対応も及ばず、同点とされて前半を終えた。

今季初出場で先制点を決めた田中

  早大はハーフタイムにGK鈴木佐和子(スポ2=浦和レッズレディースユース)、DF佐々木呼子(スポ2=宮城・常盤木学園)を投入。佐々木が入った右サイドからの攻撃も前半に比べて増えたが、立ち上がりはにらみ合いが続き、こう着状態となった。早大は58分にMF桝田花蓮(スポ1=ちふれASエルフェン埼玉マリ)のミドルシュートでゴールを脅かしたが、一方でボックス内には思うように侵入することはできない。相手の守備もあって窮屈なプレーを強いられた早大は、60分を過ぎると次第に守勢に回り、ジェフに守備を崩され、決定的なシュートを許す場面も目立ち始める。それでも、相手のフィニッシュの精度に助けられながら、同点のまま試合を進めた。終盤に入ると、途中投入したMF村上真帆(スポ2=東京・十文字)を軸とした攻撃でサイドを崩す場面もみられたが、「最後が合わなかったり精度が悪かったりした」(田中)とやはり決定機にはつなげられず。互いに勝ち越し点を奪えないままタイムアップを迎えた。

今節キャプテンマークを巻いた渡部

 田中、阪本が公式戦初得点を決めるなど好材料はあったが、どこか消化不良の感が残る引き分けとなった。体を追い込むようなトレーニングを行った夏合宿からわずか2日という日程、高温多湿な気候に加え、慣れないメンバー構成で連携の問題も抱えるという難しい状況下で戦った今節。高い技術を持つ相手に対して「(ボールの)取りどころがはっきりしていなかった」(田中)ことは致命傷となり、厳しい試合展開を強いられる原因になった。「ディフェンスは改善しないといけない」(DF渡部那月、社4=兵庫・日ノ本学園)。今月末から始まる関東大学女子リーグ戦(関カレ)は、最大の目標とする全日本大学選手権(インカレ)の出場権をかけた大会であり、そのライバルとなりうるチームとの対戦。今季、この関東リーグで好成績を収めてきたからこそ、突きつけられた課題をもとに再び初心に立ち返り、次なるタイトルを懸けた戦いに備える。

(記事 守屋郁宏、写真 下長根沙羅)

スターティングイレブン

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第24回関東女子リーグ戦
早大 2-2
0-0
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
【得点】
(早大)4’田中実夏、18’阪本未周
(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)15’北村美羽、46’中尾萌々
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 21 川端 涼朱 スポ2 東京・十文字
→46分 16 鈴木 佐和子 スポ2 浦和レッズレディースユース
DF 35 真田 彩葉 スポ1 広島文教女大付
→46分 24 佐々木 呼子 スポ2 宮城・常盤木学園
DF 32 小林 菜々子 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 23 源関 清花 スポ3 ちふれASエルフェン埼玉
DF ◎2 渡部 那月 社4 兵庫・日ノ本学園
MF 13 高瀬 はな スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
→72分 安部 由希子 スポ4 宮城・聖和学園
MF 25 阪本 未周 スポ2 大阪・大商学園
MF 38 桝田 花蓮 スポ1 ちふれASエルフェン埼玉マリ
MF 14 田中 実夏 スポ3 セレッソ大阪堺レディース
DF 中田 有紀 スポ3 兵庫・日ノ本学園
FW 12 山田 彩未 スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
→72分 村上 真帆 スポ2 東京・十文字
◎=キャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)
コメント

DF渡部那月(社4=兵庫・日ノ本学園)

――夏合宿では何をしましたか

主にフィジカル強化でした。みんなが一緒に過ごすので、合宿の目的としては全体のコミュニケーションを高めて、それがサッカーにつながればという感じの合宿でした。

――関東リーグの優勝は決まっています。この試合の位置づけはどのようなものでしたか

優勝は決まっているので、色々なことを試すチャンスができました。きょうも今まで出場機会の無い選手が出たりして、その中で勝ち切れれば良かったですけど、課題の多く残る試合でした。そこはこれからチーム力を上げるという点で修正していけたらなと思います。

――課題とは具体的に何ですか

きょうはオフェンスでは良い感じに自分たちのペースで回せた部分もありました。守備の部分で上手くいかないことが多くて。どのように相手を追い込むかがはっきりしていなくて、そこからロングボールを入れられて。守備ではたくさん課題が出た試合でした。

――メンバーを大幅に入れ替えていますが、今日はどのような戦術でしたか

相手が足元が上手くてボールをつないでくるタイプだったので、回される立場が多くなることは予想していました。そこで焦らずにしっかり守ることをやっていましたが、なかなか我慢できなくて失点につながったので、もっと主体的に守備ができれば良かったのかなと思います。

――前半を振り返っていかがですか

結果を残してくれた選手がいたのはチームとして良かったと思います。ディフェンスはもう少し頑張って改善しないといけないと思います。

――後半はいかがでしたか

ハーフタイムに、守備をどうするか話してはいたんですけど、なかなか上手くいかない場面も多かったです。あとはフレッシュな選手が入ってきたときに、ロングボールを入れさせるなら中盤がディフェンスラインと同じくらい下がって、セカンドボールを拾えるように意識していました。

――今後への意気込みをお願いします

これから少し中断して次は関カレ(関東大学女子リーグ戦)が始まるので、優勝できるように。中断期間できょうの反省点と、合宿で積み重ねたことを出していけたらなと思います。

MF田中実夏(スポ3=セレッソ大阪堺レディース)

――今日の試合前はチームとしてどんなことを確認しましたか

合宿が2日前まであったので、疲れがある中でもみんなで走り切って、いつも出ていないメンバーも多くて、連携もあまり取れていなかったんですけど、その中でも声を出してしっかり球際に行ってという話はしていました。

――個人として、今季はベンチ入りしながらも出場機会が回ってこない中で、もどかしい思いもあったのではないですか

今年初めての関東リーグ出場だったので、絶対に結果は残したいという思いはありました。

――開始早々に先制弾がありました

ゴールが見えて、今日は積極的に打っていこうと自分の中で決めていました。良いコースに飛んで入ってくれました。

――先手を取りましたが、その後の試合運びについてはどう振り返りますか

点を取った後にすぐ取られてしまって、もう1点は取り返したんですけど2点目も入れられてしまって…。疲れもある中で、集中も切れてしまってという感じだったと思います。点を取った後にもう一回声を出して、みんなで集中し直さないといけなかったんですけど、(ボールの)取りどころがはっきりしていなくて、蹴らせているという状態をつくり出すというよりは、蹴られてしまっているという感じでした。蹴らせるなら蹴らせるで、後ろの準備ができてから蹴らせるとか、蹴らせないならそれなりに守備をしないといけなかったと思います。

――攻撃がうまくいかない時間帯が何度かあったと思います。プレーしていて感じることはありましたか

シンプルに枚数が足りなかったという部分はあったと思います。裏に抜ける動きもなかったかなと思います。

――最終盤はトップの選手が交代して、攻撃のやり方も少し変化したように感じましたが

FWが真帆(村上)になって、真帆はがっちりキープするというタイプでもなくて、簡単にはたいてというタイプですし、由希子さん(MF安部由希子、スポ4=宮城・聖和学園)も簡単に周りを使えるので、パスで崩して、サイドを使ってというイメージだったんでした。最後のフィニッシュの部分で合わなかったり、精度が悪かったりしたから点が入らなかったかなと思います。

――最後に今後に向けて一言、お願いします

自分はまだ1試合に出ただけなので、これから関カレとかも始まっていくので、自分自身もっと成長できるように頑張っていけたら良いと思います。