卓球部

2018.07.15

第88回全日本大学総合選手権 団体の部 7月15日 墨田区総合体育館

宿敵・中大を倒して悲願の3連覇達成!

 苦しみ抜いた末にチーム一丸で栄光を掴み取った。4日間にわたって開催されてきた全日本大学総合選手権団体の部(インカレ)もいよいよ最終日。女子部は準決勝で神戸松蔭女学大に団体戦スコア3-1で快勝すると、決勝戦では宿敵・中大と対戦。互いに譲らない白熱の一戦となったが、早大は全員が持ち味を発揮して最後まで戦い抜き、団体戦スコア3-2で勝利、悲願のインカレ3連覇を達成した。そして、大会を通して安定したプレーを見せた徳永美子女子主将(スポ4=福岡・希望が丘)が、優勝に最も貢献した選手に贈られる殊勲賞を受賞した。

 3連覇を懸けた早大の決勝の相手はやはり中大だった。中大は春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)でも最後まで優勝を争った因縁の相手であり、今大会でも圧倒的な強さでトーナメントを勝ち上がってきた。接戦が予想される頂上決戦、早大は主将の徳永が先陣をきった。中大のエース森田彩音(3年)との一戦は思いがけず一方的な展開となる。森田の厳しいコース取りをするラリー戦に徳永はなかなかついていくことができず、終始リードを許す苦しい試合となった。最後までペースを握ることができないままストレートで敗れ、中大に1勝目が入った。絶対に落とすことができない2番手に登場したのはエースの阿部愛莉(スポ4=大阪・四天王寺)。先月の関東学生選手権で優勝し勢いに乗る相手に対して、阿部はエースの風格を存分に見せつける。多彩なサーブからの3球目攻撃、さらにはラリー戦でも優位に立つと、相手のセットポイントを何度もしのぎながらジュースを制する精神力の強さを見せてゲームスコア3-0で勝利を収めた。互いにエースが白星を挙げ、団体戦スコア1-1で試合は3番手のダブルスへと突入した。

エースの役割をしっかりと果たした阿部

 優勝の行方を大きく左右する大事なダブルスを任されたのは、笹尾明日香(社1=神奈川・横浜隼人)・岩越帆香(スポ1=福岡・希望が丘)のルーキーペア。相手は早大に対して高い勝率を誇る中大エースペアであったが、笹尾・岩越組は恐れることなく立ち向かっていった。早いピッチのラリーの応酬となった一戦は、早大ペアの高精度なボールが相手を上回りリードを奪う展開となる。勝負所では笹尾の強烈なバックハンドレシーブも決まり、ルーキーペアがゲームスコア3-1で勝利。先輩の声援を背に受け、見事に期待に応えてみせた。優勝に王手をかけた早大は4番手笹尾のシングルスで一気に勝負をつけたいところであったが、春季リーグ戦のリベンジに燃える中大の怒涛の追い上げにのみ込まれてしまう。笹尾はフルセットの接戦の中、8-3と5点のリードを奪ったが、ここからまさかの8連続失点で逆転負けを喫してしまった。団体戦スコア2-2となり迎えた最終5番手、早大は鎌田那美(スポ3=北海道・駒大苫小牧)に全てを託す。4年生と1年生の活躍に注目が集まりがちなことしの早大チームだが、鎌田の存在なしにはここまでの躍進はあり得なかっただろう。昨年度のインカレでは地元で躍動し、春季リーグ戦では中大から貴重な1勝を挙げ、今大会でも準々決勝でチームを勝利に導くなど大舞台での勝負強さは折り紙つきだ。「みんなが繋いでくれたから思い切っていこう」と意気込んで臨んだ試合で鎌田は強気の姿勢を貫いた。強打をブロックされても、厳しいコースへボールを振られても鎌田は守りに入らず攻め続けた。得点のたびに大きなガッツポーズで自らを奮い立たせ、勢いを緩めることなく腕を振り続けると、最後は相手のサーブミスで鎌田に11点目が入る。ついに3時間を越える白熱の決勝戦に決着がつき、早大のインカレ3連覇が決まった。

優勝を決める貴重な白星を挙げた鎌田

 優勝が決まった瞬間、阿部をはじめ4年生3人の目には涙が溢れた。インカレは毎年新たな挑戦であると意識していても、やはり周囲からの連覇への期待は大きなプレッシャーとなっていたという。接戦の連続で苦しみながら掴んだ3連覇、選手たちの喜びもひとしおであろう。また、選手たちはサポートメンバーへの最大限の感謝の気持ちを口にした。選手たちが気持ちよく試合をするために尽力した選手、潤滑な大会運営に奔走した選手など、まさに「13人全員で戦って」(小笠原)掴み取った3連覇であった。そして、インカレの優勝で早大史上初の『グランドスラム』達成へと夢が繋がった。早大の大いなる旅路はまだまだ続く。

(記事 吉田寛人、写真 喜柳純平、金玉珠、小出萌々香)

※春季リーグ、インカレ、秋季リーグの三冠を達成することを『グランドスラム』と呼ぶ。

表彰式後に笑顔を見せる選手たち

結果

▽女子 決勝トーナメント

・準決勝 対神戸松蔭女子学大 ○3―1

○笹尾3―2打浪

○阿部3―1切石

●笹尾・岩越組2―3打浪・吉田組

○徳永3―0吉田

・決勝 対中大 ○3―2

●徳永0―3森田

○阿部3―0山本

○笹尾・岩越組3―1秋田・森田組

●笹尾2―3梅村

○鎌田3―0中澤

コメント

徳永美子女子主将(スポ4=福岡・希望が丘)

――優勝おめでとうございます。今の気持ちは

素直に嬉しいです。始まる前は不安もあったのですが、試合が始まったら戦うのが楽しいという感じだったので、あっという間だったかなと思います。

――不安とは

向かっていく気持ちをみんなで作ってきていましたが、三連覇と言われたり、インカレ、春、秋と優勝してきているので相手も向かってくるのがどんどん大きくなってくるというとこからの不安だったと思います。

――準決勝を振り返って

昨日の青学大の試合がすごい苦しくて、みんな調子もすごくいいわけでもありませんでした。ただ、そこでエンジンがかかったので、準決勝は苦しかったのですが、良かったかなというイメージでした。

――決勝では1番手で起用されました

監督、コーチに意図は聞いていないので、分からないですが、対戦相手だったり、卓球は分が良い、悪いもあるのでそういうのも含めてだと思います。

――初戦で敗れましたが

森田選手(中大)とは何回も戦っているのですが、全敗しています。毎回色々挑戦はしているのですが、やはり今日も3対0で負けてしまってまだ実力差があるといいますか、練習が必要かなと思います。

――その後チームメイトが逆転につなげました

私が1番で取られましたが、ベンチに帰って来ても全然暗い雰囲気とかもなくて逆にここからスタートしようという明るい雰囲気だったので、流れが悪いというのは感じなくて、ここからどんどん盛り上げていきたいなと思いました。

――今大会でインカレは三連覇となりました

この大会が始まる前に全員で、三連覇と言われるけど、その三連覇っていう言葉は頭から消しておこうと話していて、実際やっていた選手も三連覇は頭にありませんでした。そうやって思い切って向かっていけたことが三連覇に繋がったかなと思います。

――今大会でグランドスラムに王手をかけました

本当に今どんなチームも強くて、どこが勝ってもおかしくない状況でどんどん相手も向かって来るのでこのままじゃこの状況の中で勝ち切るのは難しいです。さらにワセダ自体が強くなっていかなければならないなと思いました。

阿部愛莉(スポ4=大阪・四天王寺)

――インカレ優勝おめでとうございます。今の気持ちは

インカレはリーグ戦とはまた違う特別な雰囲気の大会で、今まで2連覇してきて自分が4年生の年に3連覇が懸かるっていうプレッシャーとかもあったんですけど、チームみんなでそれを乗り越えて3連覇ができて本当に良かったです。

――個人的には今大会の調子はいかがでしたか

プレーとか体の動き的にはいつも通りだったんですけど、自分の中でインカレはこれまではたまたまシングルスは全勝できていたので、4年生ということもあってチームの勝利と個人の勝利を変に意識してしまっていて(準々決勝の)青学大戦は硬くなってしまってチームに貢献することができなかったんですけど、最終日はサポートメンバーが声をかけてくれたりしたので、気持ちを切り替えて試合に入ることができました。

――サポートメンバーに何か思いはありますか

リーグ戦と違って全員がベンチに入れるわけではないんですけど、ことしのインカレは東京開催ということでみんな応援に来てくれて、裏ベンチに入ってくれたり、観客席から応援してくれたりしたので選手側はとてもやりやすい環境でプレーできました。チーム13人で優勝できたインカレだと思います。

――優勝が決まった瞬間は涙も見えましたがやはりプレッシャーは感じていたのでしょうか

チームとしてはインカレは新しい挑戦のつもりでやってきたんですけど、やはり周りが期待してくれているのはすごく感じて、そこを変にプレッシャーに感じてしまったこともあったんですけど、ワセダの今のベストを尽くすことができたことが優勝に繋がったのかなと思います。

――インカレの優勝でグランドスラムも見えてきました

秋リーグでも中大をはじめ関東の大学はレベルの差もなくて強いので、また一からスタートしてワセダがもっとレベルアップしてグランドスラム達成できるように頑張っていきたいと思います。

小笠原芽衣(文構4=東京・早実)

――優勝した今の気持ちを教えてください

自分が4年生として主務となって、選手が楽しく納得のいく試合をできるように支えることが主務の役目だと思っているので、それができて良かったです。そして、優勝したことも嬉しいんですけど、なにより楽しかったインカレだったので良かったです。

――表彰式で優勝旗を受け取って優勝の実感は湧きましたか

その時よりもやはり最後優勝が決まった瞬間の時のほうが喜びはあったんですけど、優勝旗を受け取れて嬉しかったですね。

――主務としてベンチで全ての試合をご覧になっていましたが、選手の頑張りは感じることができましたか

すごく感じましたね。リーグ戦と違って、インカレはベンチのメンバーが少ないので試合に出る選手もやらなければいけないことがあったりするんですけど、その面での頑張りも見えましたし、試合をしている選手の緊張感などはすごく伝わってきました。

――サポートメンバーの働きはどのように目に映っていましたか

やはりそれが一番大事だと思っています。ベンチに入っていないメンバーも本当によく働いてくれて、学連にいるメンバーも頑張っていて、チーム13人全員で戦っていたからこその優勝だと思っています。

――チームの目標であるグランドスラムに夢が繋がりました

中大との試合は春リーグもインカレもすごく接戦でしたし、これからまた仕切り直して秋リーグに向けて一からチームを作っていこうと思います。

鎌田那美(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――優勝してみていかがですか

色々な人に感謝の気持ちでいっぱいです。

――準々決勝の青学大戦、決勝の中大戦と勝負が決まる5番手の起用でした

5番手という経験はあまりなかったので緊張したんですけど、みんながつないでくれたので思い切っていこうと思っていました。

――先月の関東学生選手権では思うような結果を残すことができませんでした

関東学生の時も調子が悪かったわけではないんですけど、試合になった時に試合の作り方であったり、試合を勝ち切る部分などすごく反省が大きかったので、どうすれば勝てるか1ヶ月考えて練習してきました。

――1年生と4年生に注目が集まる中でご自身の役割についてはどのように考えていましたか

チームみんなで戦っているのがワセダなので、学年とかは関係なく一丸となって戦うことを意識していて、それができた結果優勝できたのかなと思います。

――支えてくれた方々に何か伝えたいことはありますか

サポートメンバーも裏で色々な仕事をしてくれて、応援もたくさんしてくれたおかげで選手がのびのびとプレーできたのかなと思っているので感謝しかないです。

――秋季関東学生リーグ戦ではグランドスラム達成が懸かります

グランドスラムはもちろんそうなんですけど、4年生にとっては秋リーグが最後のリーグ戦になるので、今まですごくお世話になった4年生に最後いい終わり方をしてほしいなと思っています。

笹尾明日香(社1=神奈川・横浜隼人)

――優勝してみていかがですか

インカレは優勝を目指していたので達成できて本当に嬉しいです。

――決勝戦を振り返っていただけますか

ダブルスとシングルスの起用で、最初のダブルスは絶対勝たなければいけないという強い気持ちで臨んで勝てて良かったです。シングルスは、南海も対戦経験がある相手で最近は勝てていた相手だったので、今回も勝ちたかったんですけど、最終ゲーム8-3から挽回されてしまって、終わった直後は悔しくてしょうがなかったです。

――今大会苦戦した試合が多かったですが、ご自身の調子はいかがでしたか

調子はとても悪かったんですけど、それは言い訳にならないので全力で戦っていこうと思いました。

――初出場のインカレは雰囲気を含めていかがでしたか

リーグ戦とは違ってトーナメントなので、最後1台だけになる状況での試合で、男子部の方々をはじめ応援してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

――最後にグランドスラム達成が懸かる秋季関東学生リーグ戦に向けて意気込みを聞かせてください

秋リーグも絶対優勝して、個人としても全勝でチームに貢献できるようにまた練習を頑張ってチーム力を高めていきたいです。