ヨット部

2018.07.10

同志社定期戦 7月7日・8日 滋賀・琵琶湖

昨年の王者相手に白星!レースを通してレベルアップを図る

 今年は同大のホーム、琵琶湖で同志社定期戦が行われた。470級とスナイプ級からそれぞれ3艇ずつが出場。無風のため、1日目はレースが行われなかったが、2日目は昼からの出艇となり、短めに設定したコースで6レースを消化した。レースが開始されても風が弱い状況は続いたが、早大は第1レースからリードを奪うと、そこから着実に差を広げていく。最終レースでは両クラス共にワンツースリーフィニッシュを飾り、最終得点は102-150で勝利した。

 470級では元津志緒(スポ4=長崎工)・古橋捷太(先理4=東京・早大学院)組などのレギュラーに加えて、小泉凱王(スポ1=山口・光)や蜂須賀晋之介(スポ1=茨城・霞ケ浦)といったルーキーのスキッパーが起用された。初めの3レースではトップを同大に譲ってしまったものの、早大は安定して2位から5位に入り、少しずつ相手を引き離していく。後半には、第4レースから登場した佐香将太(スポ2=岩手・宮古)・永島慶也(政経4=神奈川・逗子開成)組が目を引く活躍を見せる。出場した全レースでトップフィニッシュを飾り、470級チームをけん引した。相手の艇に惑わされることなく、「風の強いところを走るということに気をつけてレースすることができた」(元津)と勝因を語った。

出艇の様子

 一方のスナイプ級もフルメンバーでスタートし、第1、第2レースで1位から3位を独占するパーフェクトを達成。一気に同大に差をつける。特に、今季好調の入江裕太(スポ3=神奈川・逗子開成)・原潤太郎(商3=埼玉・早大本庄)組は初めの3レースをトップでフィニッシュする圧巻の走りを見せた。その後の第3、第4レースには尾道佳諭(スポ1=山口・光)や谷川隆治(商2=千葉・稲毛)、海老原崇(法3=埼玉・川越東)を投入。そして、再び最初のメンバーに戻して臨んだ最終レースでは、早大はまたもやワンツースリーフィニッシュを決める。松尾虎太郎(スポ2=山口・光)・神宮泰祐(政経4=東京・早大学院)組は最終2レースで連続トップを取るなど、微風の難しいコンディションでも力を発揮した。普段は強風の環境でのレースが多いため、「この微風できちんと戦えたということに手応えを感じている」(岩月大空主将、スポ4=愛知・碧南工)と今後への自信につなげた。

スナイプ級は3度のパーフェクトを達成した

 同大は昨年、早大の全日本学生選手権(全日本インカレ)4連覇を阻止した相手であるが、今大会における選手たちの目標は、ただ同大に勝利することだけではなかった。関口功志監督(平18人卒=愛知・半田)も「みんなが学びを多く得られるように、レース経験ができるようにということを重視していた」と話すように、選手を頻繁に入れ替え、チーム全体のレベルアップにも重きを置いていた。また、同大相手に勝利を収める結果となっても、選手たちに油断はない。それは昨年、同志社定期戦では圧勝したものの、全日本インカレでは敗北を喫した経験があるからだ。「ひとりひとりが感じたことをチーム全体で共有して、同大から学んだことを生かしていけたら」(元津)と、この定期戦をさらなる成長の場と捉え、最大の目標である『全日本インカレ総合優勝』に向けてレベルアップしていく。

(記事、写真 加藤千咲)

集合写真

結果

▽470級

〇早大(田中美紗樹(スポ3=大阪・関大第一)/小泉・嶋田篤哉(文構3=神奈川・鎌倉学園)組、元津・古橋組/蜂須賀・吉村大(人3=埼玉・県浦和)組、西村宗至朗(社1=大阪・清風)・秦和也(基理3=東京・早大学院)組/佐香・永島組)51-75同大

▽スナイプ級

〇早大(岩月・三宅功輔(商4=東京・早大学院)組/谷川・海老原組、入江・原組、松尾/尾道・神宮組)51-75

▽総合

〇早大102-150同大

コメント

関口功志監督(平18人卒=愛知・半田)

――昨年の全日本インカレで敗北した同大との定期戦でしたが、レースを振り返っていかがですか

風が弱くて非常に難しいコンディションの中、普通よりもコースが短く、レースの数が多かったのですが、最後まで集中できて力を発揮できたのではないかと思います。

――早大にとってアウェーの場所での勝利となりました

アウェーであっても、慣れていない環境ですけれど、ヨットレースとしてやること自体は基本的に変わらないので、特別なことはせず、いつも通りのパフォーマンスをみんながしてくれて勝てたということはすごく良かったと思っています。

――選手の入れ替えが多くありましたが、何か意図した部分はありましたか

事前に選手にも話していましたが、同大との定期戦なのでもちろん勝ち負けは非常に重要なのですが、それ以上にみんなが多くを学べる機会にしようと思っていたので、最初から結果のいかんにかかわらず選手を替えて使っていくということを決めていました。今年のチームは昨年のように突出した選手はいないのですが、高いレベルで5艇、6艇が競えるというところがチームのストロングポイントなので、そこを伸ばすということも含めて今後を見据えてみんなが学びを多く得られるように、レース経験ができるようにということを重視していました。実際に佐香は出たレース全てトップで帰って来るなど良いところもたくさん見られたので、非常に良かったと思います。

――今後に向けてひとことお願いします

最後の全日本インカレを除く全てのレースがチームにとって学びの機会なので、特別な意気込みをどこかのレースに持つということはないですけれど、全員で普段の練習でもレースでもひとつひとつ学びを重ねていけるように。そのためには経験したことをみんなで振り返るということが大事なので、良い経験と良い振り返りをしっかり重ねていけるようにしたいと思います。

スナイプ級スキッパー岩月大空主将(スポ4=愛知・碧南工)

――湖上でのコンディションはいかがでしたか

最初の3、4レースはずっと全然風がないような状況だったんですけど、予想通りといえば予想通りだったので、それをきのうから対策させてみんなにはそういう発信をしていたので、状況に合わせた走りやレースはみんなできていたのかなと思います。

――スナイプ級全体について

6艇で争っている中で、ワンツースリーを3回やることができて、今まで強風でしかレースがなかったので微風で結果が出るかなと思ったんですけど、しっかり走れていて結果として早大のスナイプチームが勝つことができたので、特にこの微風できちんと戦えたということに手応えを感じています。

――選手の入れ替えがありましたが、その目的は

もともと一番順位が悪かったところを替えると言っていたのですが、最初の2レースはワンツースリーを2回連続でやって、その後、他の選手にも経験させて来年以降であったり今年の早慶戦(早慶定期戦)のようなチームレースであったりというところに繋げられるようにするために、フルメンバーじゃなくても勝てる状況をつくりたいというのがありました。それと次の早慶戦に向けての他の艇のレベルアップを目指すといったところです。

――ご自身の調子は

きょうはそこそこでしたね。良い場面もありましたし、失敗したなと思う部分や反省しなくてはいけない部分も見えたので、こういう微風のレースに対して次にチャレンジしたいことは明確になった良いレースでした。

――同志社定期戦を通して同大から学んだことは

同大と言えばチーム力というか、団体行動のかがみというか、チームとして動くときは日本一だと自分は思っていて、今年は自分たちのチームもチーム力というところに力を入れてやってきているので、ここに来る前から同大のそういうところをしっかり学んでほしいと全体に伝えていたため、陸で同大から学ぶことがたくさんありました。あと、チームで動いているときでも整理整頓というのが、どこよりも徹底されていて、自分たちはこの遠征に来て全然できていない部分が見受けられたのでみんな良い見本をここで見られたのではないかなと思います。

――相手のホームでの勝利となりました

2年前、琵琶湖で負けていて、やっぱり早大として微風、琵琶湖で勝てないということがあったので、今年はそこも克服して万全な状態で全日本インカレに向かいたいというのがあって、琵琶湖であろうが微風であろうが勝ち切りたいというのは強く全体に発信していたので、そういう結果になったのは自分自身はうれしいですし、手応えを感じています。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

チームレースということで同大に勝てたことは自信にしていきたいというのと、全日本インカレの前に早慶で白黒はっきりできる部分なので、そこはしっかり勝ち切って全日本インカレに繋げていきたいです。

470級スキッパー元津志緒(スポ4=長崎工)

――風が吹かない状況が続きましたが、出艇してからのコンディションはいかがでしたか

1レース目も最初良い風が入ってきてスタートはしたんですけど、途中で風が大きく落ちてしまって風が弱いという状況だったんですけど、しっかり勝ち切ることができたのは良かったかなと思います。

――470級全体について

できるだけたくさんの選手を出して、その上でたくさん学びを得られるようにというのが今回の大会の位置付けと言いますか、この大会を経て何か良い面も悪い面も出してそこからステップアップできるような大会にしていこうという意味で臨んだ大会だったので、レースも6レースできてその中で乗り替わりもして、すごく良かった選手もいましたし課題がある選手もいて、そこが明確になったかなと思います。

――ご自身の調子は

スタートをしっかり決めようということを大事にしていて、その後もしっかり走り切るというのができたという点は、艇数が少ないというのもありましたが、全レースしっかりスタートが出られたということはすごく良かったと思います。

――短いコースでレース数を多くこなしましたが、レースはいかがでしたか

風が弱いということもあって、しっかり風速のあるところを走らないと置いていかれるというような状況だったので、チームとしても話していたことはしっかり風速のあるところを走ろうという話をしていて、定期戦ということで対艇になりがちなんですけど、そこを自分たちのスピードをもって風の強いところを走るということに気をつけてレースすることができたかなと思います。

――同大との定期戦を経て、レース以外の面も含めて同大から学んだことはありますか

同大と毎年定期戦をしていて、全く雰囲気が違う学校同士なんですけど、その中でも声出しであったり、統率が取れているなと感じる部分はありましたし、早大としても見習わなくてはいけないなと感じる部分があったので、そこはひとりひとりが感じたことをチーム全体で共有して、ここからどういうふうに変えていこうかという話をして、同大から学んだことを生かしていけたらなと考えています。

――早慶定期戦への意気込みをお願いします

絶対に負けられない戦いになるので、勝ちにいきたいと思います。