ア式蹴球部

2018.07.08

第17回早慶女子定期戦 7月7日 神奈川・等々力陸上競技場

伝統の一戦で勝利!女子定期戦3連覇を達成

 「結果には特にこだわった」(MF柳澤紗希副将、スポ4=浦和レッズレディースユース)。両校の意地がぶつかり合う絶対に負けられない一戦。ア式蹴球部女子(ア女)は、伝統ある早慶女子定期戦(女子定期戦)に臨んだ。試合は、90分間で2回PKを得るなどア女が優位に進める。後半に失点してしまったものの、その後は追撃を許さない。ア女らしいサッカーを見せ、3-1で女子定期戦3連覇を成し遂げた。

 独特な雰囲気の中行われたこの試合。連続でCKを与えてしまうなど、立ち上がりは少し硬さが見られる。しかし、DF中田有紀(スポ3=兵庫・日ノ本学園)の積極的な攻撃参加などからチャンスをつくり、徐々に本来の力を取り戻していく。チャンスが得点という形で結実したのは、11分。エリア内でア女の選手が倒され、PKを獲得した。これをDF渡部那月(社4=兵庫・日ノ本学園)が落ち着いて決め、先制に成功。さらに、ア女の勢いはとどまることを知らない。22分には、左サイドの崩しからCKを獲得した。MF安部由希子(スポ4=宮城・聖和学園)のピンポイントなキックに頭で合わせたのは、MF並木千夏(スポ1=静岡・藤枝順心)。ここ数試合、連続で得点を決めている並木。1年生ながら、大舞台に臆することなく落ち着いてプレーした。2点目が決まった後も積極的にシュートを打ったが、得点には結びつかず。2-0で前半を終えた。

MVPを獲得した渡部

 後半、さらに追加点を挙げたいア女。56分にMF柳澤紗希副将(スポ4=浦和レッズレディースユース)、FW山田彩未(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)を投入して攻撃の活性化を図る。すると、いきなり山田が見せ場をつくる。60分、相手のミスをカットし、中央を走っていたMF熊谷汐華主将(スポ4=東京・十文字)にパス。熊谷が放ったシュートは左にずれてしまったものの、さらなる追加点を予感させた。さらに61分、柳澤がCK後のこぼれ球を自ら拾い、シュート。これが相手のハンドを誘い、再びPKを獲得した。「絶対に自分が決めるという思いだった」と語るキッカー柳澤がゴール左上に決め、3-0。前半は、「早く試合に出たい」と戦況をベンチで見つめていた柳澤。最上級生としてのプライドを見せた。しかし、迎えた67分。慶大が勢いよく攻め上がり、ボールを大きく逆サイドに展開して選手が1人フリーに。慶大に打たれた1本目のシュートはポストを直撃したが、こぼれ球を押し込まれ失点しまった。「失点してしまったが、(内容は)良かった」と川上嘉郎監督(昭51昭卒=神奈川・横浜緑ケ丘)が語るように、失点後もア女の選手たちは落ち着いてプレーを続けた。試合終了間際にはDF和田麗(人4=スフィーダ世田谷ユース)がピッチに立ち、これでベンチ入りした4年生が全員出場。3-1で女子定期戦を制した。

PKを蹴る柳澤

今年で17回目を数える伝統の女子定期戦を白星で飾ったア女。今まで女子定期戦では無敗であるため、負けられないという大きなプレッシャーもあっただろう。しかし、「伝統を自分の代で崩したくない」(熊谷)と強い気持ちを持って戦い続けた。女子定期戦という大きな舞台を終えたが、あすは関東女子リーグ戦第10節が控えている。連戦という厳しい条件下でも、盤石の強さを見せてほしいところだ。

(記事 下長根沙羅、写真 石黒歌奈恵、石井尚紀、町田華子、菅沼恒輝)

女子定期戦3連覇達成だ!

第17回早慶女子定期戦
早大 2-0
1-1
慶大
【得点】
(早大)13’渡部那月、21’並木千夏、61’柳澤紗希
(慶大)67’山本華乃
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 木付 優衣 スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 15 佐々木 呼子 スポ2 宮城・常盤木学園
→71分 13 源関 清花 スポ3 ちふれASエルフェン埼玉
DF 14 小林 菜々子 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 三浦 紗津紀 スポ4 浦和レッズレディースユース
DF 中田 有紀 スポ3 兵庫・日ノ本学園
MF 安部 由希子 スポ4 宮城・聖和学園
→56分 柳澤 紗希 スポ4 浦和レッズレディースユース
DF 渡部 那月 社4 兵庫・日ノ本学園
MF ◎11 熊谷 汐華 スポ4 東京・十文字
MF 村上 真帆 スポ2 東京・十文字
→88分 19 和田 麗 人4 スフィーダ世田谷ユース
MF 20 並木 千夏 スポ1 静岡・藤枝順心
→56分 12 山田 彩未 スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
FW 10 河野 朱里 スポ4 静岡・藤枝順心
◎=キャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)
コメント

川上嘉郎監督(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

早慶戦ですから、勝つのが大事です。4年生中心になって、勝てて良かったと思います。最後は1点取られちゃいましたけど、(内容は)良かったと思います。

――監督として早慶戦を率いるのは初めてでしたが、いかがでしたか

ワセダもケイオーも勝とうとする意欲というか、気持ちが強いと思うので。サッカーですから、力というよりも気持ちの部分が大きいので、そういう意味ではしっかりと気持ちを入れて頑張りましょうと言いました。そういう気持ちを持って戦えて良かったと思います。

――前半を振り返っていかがでしたか

試合の立ち上がりの流れは良くなかったと思います。多少大事にいこうとする気持ちで相手に押された部分があって、そういうところは改善しないといけないと思います。

――後半を振り返っていかがでしたか

前半でリードをしていたということもあるので、リードすることができれば比較的落ち着いてやれる能力を持っていると思いますので、1点取られましたがそんなに心配はないと思います。

※出場選手のコメントは別記事にて掲載致します