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ヨット部

2018.07.04

関東学生個人選手権スナイプ級 6月30日・7月1日 神奈川・江ノ島沖

1位、2位を独占!4艇が関東を通過

 前日に関東の梅雨明けが発表され、真夏のような暑さの中で行われた関東学生個人選手権(関東個選)スナイプ級。先週の470級と同様、早大からは6艇が出艇した。強風のコンディションで、初日に4レース、最終日に3レースの合計7レースが行われ、4艇が8月の全日本学生個人選手権(全日本個選)への出場を決めた。特に、岩月大空主将(スポ4=愛知・碧南工)・三宅功輔(商4=東京・早大学院)組が優勝、入江裕太(スポ3=神奈川・逗子開成)・原潤太郎(商3=埼玉・早大本庄)組は続く2位と、強豪としての意地を見せた。

 早大勢は初日から、上位争いを繰り広げる。第1レースでは岩月・三宅組が1位でフィニッシュすると、続く第2レースのトップは入江・原組と好調ぶりを発揮。この2艇はその後の3レースもシングル(※1)でまとめ、入江・原組が暫定首位、岩月・三宅組が暫定3位で初日を終えた。最終日、岩月・三宅組は最初のレースで20位を取ってしまうが、カットレース(※2)となり、低い得点を維持。一方で、「スタートが出られなくて、逃げから始まってしまった」(原)と話す入江・原組は、最後の2レースで上位を取ることができず。最終レースも岩月・三宅組に対して差を付けられてのフィニッシュとなり、岩月・三宅組に逆転優勝を許した。岩月主将にとっては4年目にして初の全日本個選出場となり、「素直にうれしい。(優勝に関しては)びっくりしている」と笑顔で話した。

マークに向かう岩月(左)・三宅組

 関東学生春季選手権では470級クルーを務めた松尾虎太郎(スポ2=山口・光)は今大会からスナイプ級スキッパーに復活。安田海人(政経3=奈良・西大和学園)とのペアで出場した。初日は強風に対応できず、シングルを獲得できないまま暫定13位で終わってしまう。しかし、最終日には第6レースでトップを取るなど修正し、11位で全日本個選への出場を決めた。優勝を目標にしていただけに悔しさをにじませたが、「次につなげられる良い大会になった」(松尾)と語る、昨年の全日本個選2位の実力者は今年もその舞台で疾走してくれるだろう。また、早大のルーキーの1人である尾道佳諭(スポ1=山口・光)は昨年の全日本スナイプ級選手権の優勝クルーである神宮泰祐(政経4=東京・早大学院)と共に出場。「強風は苦手意識がある」(尾道)と話したが、レースを10位台で安定させ、16位での関東通過となった。

松尾(左)・安田組は悔しさの残る結果となった

 早大勢が1位と2位を占め、「今のチームは全艇が1番艇という特徴があり、誰かが走っていない時に他の2艇が走っている」(原)と言うように、そのレベルの高さを見せつける結果となった今大会。「昨年はワンツーしたので、今年はワンツースリーを取れるように」(入江)と、全日本個選への意気込みも十分だ。次戦は今週末に琵琶湖にて行われる同志社定期戦。同大は昨年、早大の全日本学生選手権での4連覇を阻んだ宿敵である。相手校のホームでの開催となるが、ここで強敵を破り、今季好調の早大にさらなる追い風を吹かせたい。

(※1)10位以内の順位を取ること。

(※2)大会の規定レース数を消化すると、最も悪いレースの点数を除くことができるというルール。

(記事 加藤千咲、写真 加藤千咲、大島悠希)

入賞した選手たち

結果

岩月・三宅組 23点 1位

入江・原組 28点 2位

松尾・安田組 52点 11位

尾道・神宮組 94点 16位

谷川隆治(商2=千葉・稲毛)・海老原崇(法3=埼玉・川越東)組 128点 22位

仲美南(スポ2=茨城・霞ケ浦)・高橋康太(商3=埼玉・早大本庄)組 204点 35位

コメント

スナイプ級スキッパー岩月大空主将(スポ4=愛知・碧南工)

――今大会の目標を教えてください

個人としてはまず全日本個選への突破でした。というのも、自分はこの3年間1回も通ったことがなくて今回が最後だったので欲張らず、まずは全日本個選に行けるようにという目標を立ててはいました。

――今回の2日間のレースを振り返っていかがですか

自分の得意な強風だったので、普通にいつも通りやればそこそこで帰ってこられるだろうなと思ってはいました。しっかりスタートしてしっかり走っていれば、いつの間にか前にいるというような展開だったので、比較的自分の得意なコンディションだったというのが要因でした。

――スナイプチーム全体としての目標は

全体としてはより多くの艇が通過する。6艇は通したいと思っていたんですけど、470級は5艇出せていたので、自分たちもより多くの艇を出してチームとしてのレベルアップというところを自分は考えていました。

――個人としては優勝という結果ですが、どのように感じていますか

結果に関しては素直にうれしいです。というかびっくりしていますね。さっきも言ったんですけど、そもそも突破したことがなかった大会で、97艇もいて自分は苦手意識しかなかったんですけど、そこを克服できたというのがすごくうれしいのと、そこにプラスして優勝が付いてきたのでそれはもう素直にうれしいです。

――ペアの三宅さんとの連携面はいかがですか

コンビネーションはいいと思います。三宅がなんて思っているかわからないんですけど(笑)。個人的には乗りやすくて、今のところ日本で3番目にうまいクルーなので、自分は一緒に乗れて良かったと思っています。

――最後に全日本個選での目標や意気込みを教えてください

若洲で出し切るだけかなと思うので、もうそこは関東の代表として優勝を狙います。

スナイプ級スキッパー入江裕太(スポ3=神奈川・逗子開成)

――今大会の位置付けを教えてください

部の目標としては、6杯で全日本個選に出場すること。個人的には(自身と同じ艇に乗る)原と、関東個選で優勝しよう、と話して臨んだ大会でした。

――原選手とはいかがですか

原とは、ペアのコミュニケーションとか二人のペア的なところは同期ということもあって、すごくいいものがあると思っています。今回、結果としては岩月さんたちに負けてしまったのですが、初日はちゃんと首位で折り返すことができました。(2日目は)細かいところでミスが目立ってしまったので、まだまだ伸び代というか、二人で詰められる場所があるな、ということが今回の大会で得られました。

――お話にもありましたが、初日ときょうでは結果が大きく違いました。原因を教えてください

きのうの方がスタートが良く決まって、その後の展開がすごく楽でした。逆にきょうは、2本くらいスタートが少しへこんだところから出てしまったので、艇数が大きい分、後の展開でミートする船が多くて、タックの回数も増えてしまって、1上マークの順位がまとめられない、というレースが2本ありました。

――昨秋の全日本学生選手権(全日本インカレ)前対談では、岩月さんとライバル関係にあるとお話されていました。岩月さんはどのような存在ですか

僕は大学に入る前からワセダの練習に参加させていただいていて、岩月さんは1年の冬くらいからスナイプに乗り始めて、(当時高校生だった)僕も同じ時期からスタートしました。僕が1年生の時の蒲郡インカレのときもレギュラーの座を二人で最後争っていて、昨年の(インカレの)レギュラーも岩月さんと争って、ずっと僕が入ってからは、僅差で勝ったり負けたりするライバルです。そういう意味で、部内で1番近い存在で、本当にいいライバル。自分にとっては、部内ですごく(いい)敵がいて、自分が伸びる、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)していける関係なので、すごく面白いというか。

――話は変わりますが、来週定期戦を行う同大の印象を教えてください

定期戦には、早慶戦など、色んな定期戦があるのですが、絶対に勝たなければいけないと思っています。(昨秋の全日本インカレで惜敗した同大相手に全日本)インカレを勝つ上でも、今の時点でどっちが強いのか(を見極める戦い)。もちろん自分的には(同大に)負けていないと思っているので、絶対に勝って、帰ってきたいと思います。

――最後に全日本個戦に向けて一言お願いします

全日本個選では、昨年永松さん(礼、平30スポ卒=大分・別府青山)が優勝して、今2年生の松尾虎太郎が準優勝しました。今年は(同じスナイプ級に)岩月さんがいて、自分もいて、松尾もいて、昨年はワンツー(早大が1、2位を独占)したので、今年はワンツースリー(3位までを独占)を取れるように、今後練習していこうと思っています。

スナイプ級クルー原潤太郎(商3=埼玉・早大本庄)

――今大会における目標は

目標は優勝です。早大の中ではここ半年くらい1番良い成績を残せていました。一番レースが大事ですが、勝たないといけないところで最後に勝てませんでした。

――2日間のレースを振り返っていかがでしたか

初日は一番取りたいコースを取れていて、レースで自由に行きたいところを行けました。自分たちのレースをしていくうちに、気付いたら首位という感じでした。2日目も初日と同じようなレースをしていこうと思ったのですが、最後になって競っていたライバルに抜かれてしまいました。

――入江さんとの連携に関して

入江とは春先から一緒に乗っていて、同期ということもあり、お互い言いたいことが言えています。ヨットを乗る上で一番大切なことが実現できていると思います。初心者である自分と経験者である入江とで、3月頃から4ヶ月間二人で成長していくことができました。

――初日ときょうの違いについて

技術的な話になりますが、初日の4レースは全てスタートがうまくいって、自分の行きたい方向に行けました。きょうは2レースともスタートが出られなくて、逃げから始まってしまいました。最初から良いスタートで出ている艇に遅れてしまい、それが最後まで響いてこの順位になってしまったと思います。

――最後に全日本選手権の意気込みをお願いします

まだ、自分自身レギュラーが確定していないという気持ちでやっています。入江と一緒に乗せてもらえる機会があるなら、当然優勝を目指していきたいと思います。今のチームは全艇が1番艇という特徴があり、誰かが走っていない時に他の2艇が走っているという、相互関係がうまくいっているチームなので、それを持続していきたいです。目標はあくまでも総合優勝で、それに向かって成長していきたいと思います。

スナイプ級スキッパー松尾虎太郎(スポ2=山口・光)

――今回設定されていた目標や意気込みを教えてください

今回の目標はずっと周りに言われていたように優勝を目指していました。言っても予選なので、全日本個選に通ることをまずは第一として、危ないことをせずに確実に通るようにしようというのをずっと思っていました。でも優勝はずっと目標にしていました。

――2日間のレースを振り返って

今回は自分にとってすごく悔しい結果になって、前評判もそうだし周りからもずっと優勝優勝と言われてきていて、自分としても今回のような結果になることは全然予想していなくて、自分もまだまだなところが今回たくさん見つかったし、成績自体は付いてこなかったけど次につなげられる良い大会になったとは思っています。

――初日と比べてきょうは順位を上げましたが、要因は

昨日はどうやったら前で走れるかだんだんわからなくなってきてしまった中で、しっかり何が悪かったかを反省して、きょうも出艇までの時間にやらないといけないことを明確にして、船のチェックなども怠らずにやって陸の上でできる限りのことをし尽くしたので、それがレースの結果につながったんじゃないかなと思います。

――具体的に見つかったこととは

強風は元からそんなに得意ではなかったんですが、まさかここまで遅いとは思っていませんでした。技術的な部分をちゃんとして、あとは船のスピードをどんどん上げていかないといけないなと感じました。上げていったらレース自体がすごく楽になると思うので。

――安田さんとのコンビネーションはいかがですか

安田さんは自分から積極的に動いてくれるので、僕としては乗りやすいです。昨年は1年間ずっと坂上さんと乗って、逆にあの人しか知らなかったので、また新しい人になって、僕がスナイプに帰ってきたのはついこの間なんですけど、今のところは問題なくこれからがすごく楽しみです。

――全日本個選に向けて今後どのような練習をしていきたいですか

今の早大は高いレベルにあって、やっていることはすごくレベルの高いことだし、1回1回の練習での成長の量というのはすごく少ない状態になってきているので、でもその1回1回を大切にしなかったらここから上には行けないと思うので、レベルが高いからこそ練習からバチバチ戦える中でみんな切磋琢磨(せっさたくま)できたらいいなと思っています。

――全日本個選での目標は

優勝です。また周りからも優勝と言われると思いますが、そんなにプレッシャーに感じず、頑張ります。

スナイプ級スキッパー尾道佳諭(スポ1=山口・光)

――今大会における目標は

先輩方も獲得している全日本個選の権利をまず取ることです。

――大学に入って初めての公式戦でしたがレースを振り返っていかがでしたか

大学に入ってまだそれほど乗れているわけではなくて、きょうのような強風のコンディションは苦手意識があります。このような風の中でより早く走れるように、協力してアドバイスをもらったり、自分からもコミュニケーションを取り合ったりして頑張っていきたいです。

――最後に全日本個人選手権に向けてどのような練習を積んでいきたいですか。また目標を教えてください

自分の苦手な風域はもちろん、得意な風域も伸ばしていけるように、自分たちに足りないものは何かを練習で見つけていって、良い順位を取れるようにしたいです。優勝はしたいですが、今の自分たちの力ではかなり厳しいものがあるので、とりあえずは表彰台に登れることを目指して、自分たちの課題を1個でも2個でも減らしていきたいと思います。