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体操部

2018.07.02

第72回全日本種目別選手権 6月30日・7月1日 群馬・高崎アリーナ

悲願達成!高橋、有言実行のつり輪「日本一」内山はまさかの予選敗退に

 世界選手権の出場権残り3枠をかけた熱き戦い、全日本種目別選手権。内村航平(リンガーハット)、白井健三(日体大)に続く男子日本代表は一体誰が手にするのか、一同大注目のこの一戦に、早大からは高橋一矢主将(スポ4=岐阜・中京)、内山由綺(スポ2=東京・帝京)が出場。ともに「日本一」をかけた大勝負に挑んだ。

 大会は予選早々に予期せぬ波乱が待っていた。今大会内山は段違い平行棒と平均台の2種目にエントリー。中でも得意の段違い平行棒では優勝を狙っていた。しかしながら、迎えた本番、落下などのミスが相次ぎ、2種目ともにまさかの全体19位。誰もが予期せぬ予選敗退という結果で今大会、早すぎる終わりを迎えた。演技後悔しい表情をにじませた内山は、「種目別を想定した練習があまりできていなかった」(内山)と冷静に自身を振り返った。一方の男子予選では高橋がつり輪に出場。全体6位という結果で危うくも決勝進出を決めていた。長野託也(朝日生命)が好演技を見せ、予選全体1位の14.833をマークしたその直後に回ってきた高橋の出番。会場からは大きな歓声が沸き上がり、緊張な雰囲気で演技を迎えたが、何とか大きなミスなく力強い演技をまとめ上げた。今大会初の優勝を狙う高橋はこの演技の出来に首をかしげるような仕草も見せたが、予選通過に「ひと安心」(高橋)と安堵の表情を浮かべた。  

悔しい予選敗退となった内山

 大会2日目、迎えたつり輪決勝。高橋の実家から駆け付けている両親と姉からは「自分のできることをやりなさい」と声をかけられたという。決勝進出者8人中6位で予選を通過した高橋は、前半3番目に演技をすることとなった。いよいよ「日本一」をかけた1本勝負がスタートする。逆上がり中水平から始まり、振りあがり中水平、アザリアン、ヤマワキ、屈伸ヤマワキ、ホンマ十字懸垂と次々に技を成功させていく。予選で「姿勢が乱れてしまった」(高橋)後半の振りあがり上水平も大きなミスなくまとめ上げ、最後の技、ほんてん倒立は余裕のある見事な実施を見せた。いよいよ残すは着地のみ。1歩もぶれない着地がぴたりと止まった。この演技に会場は大きな歓声と拍手に包まれる。高橋は何度も何度も大きなガッツポーズをした。得点は14.766。後の選手の演技を待つのみとなった。

「日本一」の演技を披露する高橋

 高橋が見事な演技を見せた後、続く選手には細かなミスが相次いだ。7人の演技を終え高橋は依然暫定1位。優勝の行方は最終演技者の長野に託された。演技前半、美しい技の数々に何度も歓声が沸いた。しかしながら演技中のつり輪の握り直しや着地の“ぶれ”など、ミスが響き、14.733。14.766にわずか及ばず、ここで高橋の優勝が決まった。この瞬間高橋は浅野佑樹コーチ(平29スポ卒)と抱き合い、ハイタッチ。喜びを露わにした。

 常に口にしていたつり輪「日本一」という言葉。試合後「いざなってみるとびっくりして頭が真っ白」(高橋)と夢をかなえたその実感をまだ得られないでいた。「これから“おめでとう”のメッセージが殺到するんじゃないかな(笑)」(高橋)こんな言葉で初優勝を決めた今大会の幕が閉じる。「日本一」を自信に、見据える先は全日本学生選手権。有言実行!目標の団体3位へ–夢はかなう。

大会初優勝を収めた高橋(写真中央)

(記事 脇田真悠子、写真 脇田真悠子)

つり輪決勝
選手名 結果(順位)
高橋一矢(スポ4) 14.766(1位)
つり輪予選
選手名 結果(順位)
高橋一矢(スポ4) 14.200(6位)
段違い平行棒予選
選手名 結果(順位)
内山由綺(スポ2) 11.633(19位)
平均台予選
選手名 結果(順位)
内山由綺(スポ2) 11.433(19位)
コメント

高橋一矢(スポ4=岐阜・中京)

※以下予選後のインタビュー

――今日のコンディションはいかがでしたか

かなりいい状態で準備できていたので、いい感じで今日は入れるかなと思っていました。

――東インカレでは手首にケガをしているとおっしゃっていましたがケガの調子はいかがですか

痛いっちゃ痛いんですが、だいぶ良くはなって来ています。まぁつり輪に関してはそんなに支障が無いので、そこは問題ないです。

――14.200という点を受けいかがですか

いつもだったら大体演技中に「今日いい感じだなぁ」とか「今日全然ダメだなぁ」とかってわかるんですが、今日に関してはもう終わっちゃった…みたいな感じでした。手ごたえも悔しさも無くて結構あっという間に終わっちゃったので、(点数に関して)大丈夫かなぁ…と思ったんですが、決勝では14.7…それくらい取れれば上位に入れるかなと思います。

――予選6位で決勝進出が決まりました

ひと安心です。明日は予選の出来に関係なく決勝一本をやるだけなので、どれだけいい演技が出来るか、どれだけ勝負ができるかと言うことを考えていきたいです。そして、攻めの演技をしたいです。

――明日は演技構成を変える予定などありますか

特にかえるつもりは無いです。やはりこの構成が1番DスコアとEスコアが出るいい構成なので、今できる1番いい演技ができるよう頑張ります。

――目標の「日本一」にむけた明日の意気込みをお願いします

ずっと14.833という点が全日本(全日本個人総合選手権)でもNHK杯でも1位の点になっているので、そこを超えなければいけないと思っています。14.9〜15点を目指したいです。

※以下囲み取材より抜粋

――今大会がつり輪初優勝でしたがお気持ちはいかがですか

演技については自分の持っている力は全部出し切れたと思っていて、手ごたえはあったんですけど、順位については予選の上位の選手とも点差もかなりあったので、予選があまりよくなかった分そこまで意識せずとにかく自分のできることを精一杯やることを考えてやった結果、優勝できてすごく嬉しいです。

――点数の出方としては思い通りでしたか

そうですね。自分の思った通りの、、、自分の今までの出してきた点数の中でも一番いい点数だったので良かったと思います。

――予選から修正したところを教えてください

予選では特に後半のふり上がり上水平っていう技で姿勢が乱れてしまっていたので、水平でしっかり決められるように意識しながら準備しました。

――この大会に向けて難度は上げてきましたか

難度については、ずっと春先から変わらず、Eスコアを上げることをとにかく意識して「減点されない実施」っていうのを突き詰めてやってきました。

――普段の練習ではかなりつり輪に絞っているんですか

いや、6種目で戦うっていうのが自分の中での1つの目標なので全種目やりつつ、つり輪に関しては得意種目というのはわかっているので伸ばせるようにという感じで、重点は置いてはないです。

――初のタイトルをとれたことに対する意味を教えてください

正直取れると思っていなかったっていうのが本音なので、1つ自信になったのかなと思います。今後海外派遣などあるかもしれないので、これを自信にして良い成績が残せるようにやっていきたいと思います。

――つり輪はいつからとくいなんですか

そうですね、高校3年生の時にインターハイで優勝していて、その時からつり輪っていうのが自分の中で得意種目になりました。

――体操を始めたきっかけを教えてください

体操は5歳の時に始めました。もともと姉がその体操クラブに通っていてそこに見学に行ったのがきっかけです。

――体操の魅力は何だと思いますか

やはり新しい技に取り組んで「出来た」っていう時の楽しさとか、自分が準備してきたものに対して、評価をもらえるともっと頑張ろうって思える、そういう点が魅力だと思います。

――今年はここまで思い描いていた通りですか

そうですね、当然この大会でつり輪で優勝するっていうのがずっと目標だったので、正直思い描いていた以上でちょっと今びっくりしていてふわふわしているんですけど、、、

――今後の目標を教えてください

次の試合がインカレで、そこはもう団体戦という形になって、自分はチームの主将をやっているのでチームをしっかり引っ張って団体戦でいい成績を残していくことが目標です。

※以下個別でのインタビュー

――今日のコンディションはいかがでしたか

昨日の予選に比べてもそんなに疲れは残ることなくいい状態で試合に入れたかなと思います。

――目標の「日本一」を達成されたお気持ちはいかがですか

いざなってみると実感が沸かないというかびっくりしていて頭が真っ白になっているような感じなんですけど、大きな目標を達成できたっていうのがすごく嬉しいですし、今後にもつながるいい結果だったのかなと思います。

――演技自体を振り返っていかがですか

手ごたえに関してはかなり良かったので、まあそれなりに評価してもらえるのかなとはおもっていて、実際に点数も過去最高、かな?1番いい点数が出ているので、演技の内容も良かったかなと思います。

――前半での演技でしたが、どんなお気持ちで後の選手を待っていたんですか

点数的にはちょっと足りないだろうなとは思っていて、14.766ということでよくて表彰台かなと思いながら見ていました。そんなに優勝できるっていう確信があってみていたという感じではなくて終わってみて「ああ、勝ってた」っていう感じです。

――どこで優勝を確信されましたか

やっぱり長野さんが1番強いっていうのはわかっていたし、ずっとここまでコンスタントに14.8をとっていたので、着地が乱れたらもしかしたらあるかもなぐらいの感じでいて、他の人が失敗していったとき「よし」って思ってしまうのは良くないんですけど、その時もしかしたら優勝はあるかもしれないなと意識はしました。

――来週は早慶戦がありますが

早慶戦に関しては前の東日本インカレで手をケガしてしまっていてもしかしたらつり輪のみの演技になるかもしれないので、個人としてはできることをやるっていうのと、チームの子たちの支えになるっていうのが僕の役割かなと思います。当然勝たなきゃいけないですし、これまでずっと勝ち続けているので、早慶戦もしっかり勝ちたいと思います。

内山由綺(スポ2=東京・帝京)

――今日のコンディションはいかがでしたか

コンディション自体はそんなに悪くはなかったんですけど、種目別(全日本種目別選手権)を想定した練習をあまりしていなかったので、そこが試合に出たなぁと思います。

――2種目とも予選敗退となってしまいました

段違い平行棒では優勝を狙っていたので悔しいです。

――演技を振り返って落下などもありましたがいかがですか

段違い平行棒で前半に難しい技が集中していたので、そこばかりを結構考えて、気合いをいれてやっていた感じだったんですが、後半で思わぬ失敗が出てしまいました。

――今大会に向けて構成は変えましたか

あまり変えていないです。

――次の目標を教えてください

次のインカレではノーミスで全種目揃えたいです。