バレーボール部

2018.06.27

東日本大学選手権 6月24日 東京・墨田区総合体育館

全員でつかみとった貫禄の優勝!

 日体大とのフルセットに渡る激闘を制し、2年ぶりにつかんだセンターコートへの切符。東日本大学選手権(東日本インカレ)最終日、最終試合である決勝戦で、早大は中大と対戦した。第1セットは中大の思い切りのあるスパイクが次々に決まったことに加えて、早大の攻撃がなかなかかみ合わずに大差で落としてしまう。しかし、第2セット以降は早大の良さが全て出る試合となった。チャンピオンシップポイントは途中出場の前田真治(政経4=京都・洛南)のサーブで相手を崩し、中野博貴(教4=東京・早実)のブロックで決め切った。セットカウント3-1(15-25、25-17、25-21、25-16)で勝利し、3年ぶり3回目の東日本インカレ優勝を飾った。

 先立って行われた女子決勝戦の興奮冷めやらぬままにスタートした男子決勝戦。1つ1つの攻撃が決まると、両校ともに大歓声が上がった。第1セットの最初にリードを奪ったのは早大。村山豪(スポ2=東京・駿台学園)のブロックでブレークに成功。しかし、ここまで高い決定率を残し続けてきた攻撃の要である宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)や鵜野幸也(スポ4=東京・早実)のスパイクがなかなか決まらずに苦しむセットとなってしまう。中大の思い切ったスパイクをなかなか拾えず、このセットだけで3連続失点を3度も与えてしまった。村山のブロックを最後に1度も連続得点が取れないまま、15-25で第1セットを落とすことになった。

テクニカルなスパイクを決める藤中

 第2セットは第1セットと打って変わって幸先のいいスタートを切る。藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)のサーブから武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)が連続で中大の攻撃を止め、6-1と一気にリードを広げた。しかし、中大のエース都築のスパイクが3連続で決まるなど一時1点差にまで迫られてしまう。このセットの山場は何といっても早大の終盤の粘り強さだ。富田(中大)の力強いスパイクを堀江友裕(スポ3=和歌山・開智)が体全体を投げ打って上げ、コート後方に飛んでいくボールを鵜野が繋いで何とか相手コートに返すと、万全の状態での中大のクイックを村山が見事にシャットアウト。このプレーで一気に流れが早大に傾いた。その後、宮浦や堀江も柵ぎりぎりまで走る献身的なレシーブを見せ、盛り上がりも最高潮に。最後は武藤が中大のスパイクをブロックし、25-17でこのセットを奪取。セットカウント1-1のタイに戻した。

 第3セットは序盤にまさかの3連続失点でリードを許した状態から始まった。前の2セットでは強いスパイクで失点したものの、今回は軟打に苦しむ。小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)や鵜野のブロックで11-11と追いつくと、サイドアウトの応酬が続く展開に。第1、2セットで何度も決められてしまっていたセンターへときっちりマークできるようになり、中大の攻撃の幅を狭めることに成功した。14-14としたところで、中大が痛恨のローテーションミスから失速してしまう。村山のサービスエースや鵜野、武藤らのスパイクで猛攻を見せた早大に軍配が上がった。このシーソーゲームを25-21で制したことで、第4セットは早大が一気に勝負を決めにいく。小林の今大会好調のサーブから、宮浦の2本連続スパイクを含む4連続得点でいきなり中大にタイムアウトを取らせた。その後も何度も連続得点を奪い、観客を沸かせた。最後は宮浦、藤中の代わりに中野、前田が出場。前田のジャンプサーブで相手の陣形を崩すと、前衛で中野がスパイクをブロック。優勝を決めた後は控えの選手も全員がセンターコートに駆け寄り、喜びを共有した。

優勝が決定した瞬間、コートに立つ6人に駆け寄る選手たち

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)に続き、今季2つ目の優勝を手にした早大。4日間で計6試合を戦い抜くという、リーグ戦とはまた異なった緊張感の中で勝利を積み重ねることができたのはとても大きい。今大会での早大は、相手のミスを見逃さず、勝負どころでの1点をどん欲に追い求める姿が非常に印象的だった。目の前の試合での目の前の1点を確実に取り切れる力が、早大の強さの秘訣だろう。この夏、早大バレーボール部はどのような進化を遂げるのか。秋にどのような姿が見られるのか、楽しみでならない。

(記事 松谷果林、写真 遠藤伶、松谷果林)

セットカウント
早大 15-25
25-17
25-21
25-16

中大
スタメン
レフト 藤中優斗(スポ4=山口・宇部商)
レフト 鵜野幸也(スポ4=東京・早実)
センター 武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)
セッター 小林光輝(スポ4=長野・創造学園)
リベロ 堀江友裕(スポ3=和歌山・開智)
最終結果

優勝(3年ぶり3度目)

個人賞

最優秀選手賞 藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

ブロック賞 村山豪(スポ2=東京・駿台学園)

セッター賞 小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)

レシーブ賞 藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

賞を受賞した3人。左から村山、小林、藤中

コメント

藤中優斗主将(スポ4=山口・宇部商)

――優勝が決まった今のお気持ちはいかがですか

苦しい戦いでした。優勝できた、勝ち切れた、というのは良かったなと思いますが、春リーグ(春季リーグ戦)同様、課題が見つかりましたし、今のままでは全日本インカレで優勝できないと思うので。とりあえず、たくさん課題が見つかってよかったです。

――春季リーグ戦までで30%、この東日本インカレで50%まで実力を引き上げる、というお話がありました

完成度的には春リーグ(春季リーグ戦)よりも良かったと思っています。しかし、それ以上に課題が見つかりました。

――春に引き続きレシーブ賞を受賞されました

僕でいいのかな、というのはあります(笑)。でも、僕が取れているのも、いいブロックであったり、そしてアナリスト陣がコースなどを分析してくれていてそこに僕がいるだけなので、みんなのお陰だなと思います。

――きょうの試合での第1セットの敗因はどのようなところにありますか

監督(松井泰二、平3人卒=千葉・八千代)からもお話がありましたが、自分たちのデータを把握できていなかったということ、そして相手の攻めてくるボールに対して少し受け身になってしまったかなと思います。

――2セット目以降については

1セット悪い形で取られましたが、戦いは5セットマッチですし、誰も焦っていませんでした。「自分たちのバレーをもう1回やろう」ということをベンチでも声かけていて、それをやれれば絶対に負ける相手ではないし、勝てる自信はありました。自分たちのバレーができて、良かったです。

――秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)に向けて

ファーストブレイク、レセプションについてはもちろんなんですが、プラスでブロックとレシーブの関係や、3本目をしっかり打ち切るということをより課題にしていければいいかなと思います。

――後半戦に向けて

前半で2つ優勝できましたが、課題はたくさんありますし、このままでは勝てないと思っているので、もう1度精神面もフィジカル面も基礎から鍛え直したいです。秋(秋季リーグ戦)、全日本インカレと必ず優勝できるよう、4年生中心にもう1度チームを作って頑張っていきたいと思っています。

小林光輝副将(スポ4=長野・創造学園)

――優勝が決まりました

東日本インカレに限っては自分としてもチームとしても課題が多く残り、納得のいく試合があまりなかったのですが、そのプレッシャーのかかる中で勝ち切れたというのは自信につながりました。

――東日本インカレまでの1カ月はなかなかベストな練習ができなかったと思います

なかなか自分としても感覚が戻らなくて、藤中(優斗主将、スポ4=山口・宇部商)も苦労していました。でもその中で3年生中心に後輩たちが支えて、チームを作ってくれたので、助けてもらいました。

――きょうの試合はいかがでしたか

自分としてはうまくゲームを運べなかったです。選手たちが調子の上がらない中で、どうやってスパイカーの調子を上げて、気持ちよく打たせてあげられるような配球ができなかったなと反省しています。

――1セット目を落とした原因は

みんなプレッシャーを感じていたのか分かりませんが、足が動いていなかったですし、リズムがこちらとして作れなかった、自分たちの形というものを作れなかったということであのようにバタバタして、相手に先に行かれてしまった原因だと思います。

――1、2セット間のタイムで切り替えられたという感じでしょうか

そうですね、あそこでしっかり切り替えることができたので、力はついているのだと思って自信に繋がります。

――東日本インカレを通した課題はどのようなところにありますか

やはり相手が向かってくるというのが痛感できました。その中で自分たちの力を出せるかどうかが課題だと思っています。そのためにはやはり精度を上げないとなと。基礎をもう一度見つめなおして、そこから新しいことにもどんどん挑戦していきたいと思っています。

――今回もセッター賞を受賞されました

誰が(トスを)上げてもこのチームは強いと思いますし、セッターの力ではないと思いますが、その中でも寝ずにやってくれたアナリストからのデータや、1本目を返してくれる仲間や、それを打ってくれるスパイカーがいて自分が撮れた賞です。みんなに感謝しています。

――後半戦に向けて

このチームはまだまだ伸びしろがあると思っています。先ほども言いましたが、新しいことにもチャレンジして、どんどんチームを大きくしていけたらいいと思っています。

鵜野幸也(スポ4=東京・早実)

――優勝おめでとうございます

優勝できたことは素直に嬉しいです。その中でも課題が見つかったのを、これから修正していきたいと思っています。

――第1セットを落とした原因は

きのうの反省で受け手に回ってしまったというのがあったように、きょうの1セット目も受けてしまったのかなと思います。あとは個人的にミスが多くて、レシーブの面でだめになってしまったかなと。

――日体大と中大では決まるスパイクが違ったということでしょうか

そうですね、シャットされたボールはきのうよりは少なくて、ミスも少し減ったので、修正が上手くいって良かったです。

――きょうの試合では

松井先生(泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)からもお話があって、「楽しんでやろう」「勝ち負けを気にせずにやろう」というふうに言われて、それをきょうは心がけてやろうと思っていました。

――第2~4セットの気持ちの切り替えについては

自分の中でもきのうフルセットを戦って少し気持ちに余裕ができていました。1セット目取られても、そこから切り替えて頑張ろうと思えました。

――鵜野選手自身はどのような課題が見つかりましたか

最後は打ち切れたのですが、高い打点でストレートやクロスに決まらなくても、相手が嫌だなと思えるようなスパイクを打ち込めることをもっと練習しないといけないと思います。

――秋季リーグ戦に向けて

春(春季リーグ戦)と東日本インカレに勝って、もっと攻めてくる、向かってくると思うので、それに負けないように攻め続けて勝てるように頑張っていきたいです。

中野博貴(教4=東京・早実)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます。連戦も続いて苦しい大会でしたが、結果として優勝という形で終われたのはすごく嬉しく思っています。

――きょうの試合はいかがでしたか

ミーティングとかもたくさんして、準備は怠っていなかったと思いますが、受けに回ってしまう部分もあって、苦しい戦いになりました。スタメンの人たちが吹っ切れてくれたということもあって、結果に繋がったのではないかと思います。

――最後のブロックポイントを決めたところについて

せっかく出させてもらったので、何かしら結果として残したいと思っていました。ブロックとして結果を残すことができてすごく嬉しいです。

――東日本インカレを通して何か課題は見つかりましたか

正直課題だらけの大会でした。自分はスパイクなどの攻撃面の部分でチームに活躍できると思っているので、秋リーグ(秋季リーグ戦)に向けてそのような部分を修正していきたいと思っています。

――後半戦に向けて

自分たちの最終的な目標は全日本インカレの優勝で、そこに向けて秋リーグの位置づけということで、85%ぐらいの完成度に向かって頑張っていきたいと思います。

武藤鉄也(スポ3=東京・東亜学園)

――優勝おめでとうございます。率直に今のお気持ちをお願いします

優勝してすごく嬉しい気持ちはあるんですけど、春リーグ(春季関東大学リーグ戦)に比べるとどのチームもレベルが上がってきて、自分たちとの差を詰められてきている感じがしました。他のチームがワセダを倒すっていうつもりで練習してきていると思うので、それを跳ね除けられるような練習量と質をもっと高めていかないといけないと思いました。

――会場の雰囲気はいかがでしたか

いつも応援部の方に応援していただけたり、保護者の方に来ていただいたりっていうのはやってて心強いっていうか、来てもらえているのはワセダくらいなんでそこはすごく嬉しいなと思います。

――今日の試合を振り返っていただけますか

1セット目は相手の勢いにやられた感じです。相手がやってきてることはデータ通りだったので、準備はしていたもののそれがうまく出せなかったです。2セット目以降は逆に相手をはめることができました。それもまたデータ通りだったので、自分たちがやれることをやればああいう風に競ることなく勝てたのかなと思います。

――今大会のご自身のプレーについて振り返っていただけますか

今大会は体の調子があまりよくなくて、今までやった中で1番コンディションが悪かったかなと思いますが、その中ではうまくまとめられたなとは思います。自分のスキル自体は全然いいパフィーマンスではなかったし、まずコンディションを整えることもそうなんですが、7、8月で怪我とか故障のない体作りをするためにトレーニングをもっと頑張りたいです。

――後半戦に向けて

これで前半戦が終わって、今回は相手がサーブの時に自分たちから攻撃する練習を多くしてきましたが、これからはブレーク場面での練習も増えてくると思います。結局最後は相手のサーブからの攻撃が大事になってくるところだと思うので、今回前半戦でやってきたことを生かしつつも、今度は点を取るっていうところを中心にやっていく中で、4年生中心にはなりますが、3年生も自覚を持って、追ってくる相手を跳ね返せるように練習していきたいと思います。

堀江友裕(スポ3=和歌山・開智)

――優勝おめでとうございます

素直に、やっぱり嬉しいです。

――きょうの試合を振り返って

1セット目がやっぱりだめなところがすべて出てしまいました。ですが、そこから立て直して勝てたのは良かったかなと思います。

――第1セットの敗因は

データ通りに来ましたが、自分たちのやることをしようとし過ぎたばかりに、相手への対応というのがうまくいかなかったかなと思います。

――2セット目以降の切り替えは上手くいきましたか

今までも、1セット目取られても2、3、4取ればいいという考えで、たとえ1、2セット取られてもフルセットで勝つというパターンで。そこについては自信があったので、次取って次取って、みたいな感じでの切り替えをチームとしてよくできたと思います。

――堀江選手自身のきょうのプレーを振り返って

悪くはなかったと思いますが、まだまだできることはあるので、ちょっと抽象的ではありますが、もっとディグの精度というところを上げていければと思っています。

――この1カ月間の練習についてはいかがでしたか

自分もちょっと代表の合宿で抜けていて。その分武藤(鉄也、スポ3=東京・東亜学園)とか、他の3年生が中心にやってくれていたので、自分はそのやっていることの報告を受けながら、足を引っ張らないようにやっていただけです。

――秋季リーグ戦に向けて

またちょっと期間が空きますし、また僕も代表合宿とかで抜けるのですが、自分としてももっともっとレベルアップして、チームとしても後半戦は組織力を上げていけるような取り組みをしていきたいと思っています。

村山豪(スポ2=東京・駿台学園)

――優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちをお願いします

昨年、東日本(東日本大学選手権)は3位でそれが悔しくて、今年は昨年の思いを晴らそうという形で臨んで、それが最後いい形で終わり金メダルをもらえたのが嬉しいです。

――個人としてはブロック賞も取りました

今大会あまり自分自身スパイクの調子がよくなかったので、スパイクがよくない分ブロックでどうにかチームに貢献しようと思ってプレーし、それが結果につながってよかったです。

――今日のご自身のプレーを振り返っていかがですか

今日は全然ダメだったので、試合中にイライラしてしまって、そんな自分に対して、コートの中に入っているか関係なく3、4年生が自分の気持ちを落ち着かせてくれたりしてくれたことには、申し訳ない気持ちと感謝でいっぱいです。

――今日の試合を振り返っていただけますか

1セット目は自分たちのリズムに乗れないで、中大にやられたって感じでした。2セット目からは自分たちのリズムをちゃんと作って、2、3、4と取れたのでそこはよかったと思います。

――2、3セット連取していく中でチームの雰囲気は上がっていきましたか

とりあえず攻めようという気持ちをみんなで出していたので、それがよかったと思います。

――東日本インカレを通してのご自身のプレーを振り返ってみていかがですか

本当に今大会は自分でも納得できないプレーがすごく多かったので、結果はすごくよかったのですが、自分的には課題も残ったし、悔しい気持ちも残る大会でした。

――夏に向けて一言お願いします

ここで上半期の試合が終わったので、まずひとまず休みたいという気持ちとまた0からのスタートになると思うので、もう一回この上半期にできていなかったことを秋リーグ(秋季関東大学リーグ戦)、全カレ(全日本大学選手権)までに克服して、チームがいい状態に持っていけるようにしたいと思います。

宮浦健人(スポ2=熊本・鎮西)

――優勝が決まりましたね

優勝できて嬉しいですが、自分としてはやっぱりプレーに課題が多かったかなと思います。

――今回の東日本インカレが始まるまでの1カ月間はどのようなことを意識して練習されていましたか

2段トスとか、そういう難しいトスを決め切るというのが春リーグ(春季リーグ戦)からの課題で、そこを意識やってきました。ですが、東日本インカレではまだまだその課題は克服できてなかったなと思います。

――きょうの試合はきのうの反省を生かせましたか

1セット目はやっぱりきのうと同じで全然自分の仕事ができませんでした。ですが、2セット目からは1セット目にだめだったところで気持ちの整理などをして、上手くスパイクを決めることができて良かったなと思います。

――東日本インカレでの課題はどのようなところでしょうか

まず、春リーグ(春季リーグ戦)同様に難しい2段トスとかをきっちり打ち切ること、それからトスが合わなかったときにどう工夫して打つか、そしてブロックがきているときにどう工夫して打つかなど、もっと工夫するという課題が見つかりました。どう処理するか、というところですね。

――秋季リーグ戦に向けて

秋リーグ(秋季リーグ戦)まで間が空くので、自分の悪いところをもう1度見つめ直して、もう一段階レベルアップできるように頑張りたいと思います。