ヨット部

2018.06.25

関東学生個人選手権470級 6月23・24日 神奈川・江ノ島沖

6艇中5艇が全国の舞台へ!

 梅雨の江ノ島で、関東学生個人選手権(関東個選)470級レースが2日間にわたって行われた。上位20艇に8月に東京・若洲で開催される全日本学生個人選手権(全日本個選)への出場権が与えられるこの大会に、早大からは6艇が出場。初日は悪天候でレースが行われず、2日目に行われた4レースで順位が決定した。99艇がエントリーするビッグフリートであり、かつ弱風という難しいコンディションであったが、早大勢は冷静に対応。6艇中5艇が20位以内に入り、関東通過を決めた。

 昨年度からレギュラーとして活躍してきた女子スキッパーコンビは、順当に関東を突破した。今季470級のエースを務める田中美紗樹(スポ3=大阪・関大第一)は優勝候補の一角として今大会に臨んだ。第2レースまで順調に上位につけていたが、第3レースのスタートで反則を犯してしまう。関東で敗退となった1年時の悪夢再来かと思われたが、レース終了後の審問で反則は救済措置を受け、7.7点にとどまった。最終的には2位と好成績を収めた田中・嶋田篤哉(文構3=神奈川・鎌倉学園)組。全日本個選では悲願の初タイトルを狙う。今年度より470級リーダーに就任している元津志緒(スポ4=長崎工)は、古橋捷太(先理4=東京・早大学院)との4年生ペアで出場し、9位。目標としていた3位以内とはならなかったが、「コミュニケーションの部分はだんだん合ってきている」(元津)と手応えもつかんだようだ。今大会では上位でフィニッシュするレースもあったものの、20位台を取ってしまうレースもあり、安定感が課題となってくるだろう。470チームのリーダーとして、今後は成績面でもチームを引っ張る姿を見せていきたい。

2位で全日本個選出場を決めた田中(左)・嶋田組

 早大が誇るルーキー3人衆は、揃って全国への切符を手にした。先月の関東学生春季選手権(春関東インカレ)で個人成績6位に入った西村宗至朗(社1=大阪・清風)は、昨年度からのレギュラーである秦和也(基理3=東京・早大学院)をクルーに据えて出艇。一桁順位を取るレースはなかったものの、大きく崩すことはなく、13位で大会を終えた。春関東インカレではレギュラーを逃した蜂須賀晋之介(スポ1=茨城・霞ヶ浦)は吉村大(人3=埼玉・県浦和)とのペアで出場。第2レースまでは30位台が続く苦しいレースとなったが、風の強まった第3レースで4位に入ると最終レースも10位でフィニッシュし、最終順位は11位。チーム内3番手につけ、レギュラー獲得へアピールに成功したと言えるだろう。また、先日470級に転向したばかりの小泉凱皇(スポ1=山口・光)は上園田明真海(スポ1=大分・別府翔青)との1年生ペアを結成し、第2レースで4位につけるなど健闘を見せる。こちらも12位で関東通過を決め、早大ルーキーの実力の高さを見せつける結果となった。ルーキーの活躍にはリーダーの元津も、「普段から先輩に遠慮せずバチバチでやってくれていて、その成果が出たと思う」と目を細める。今年も早大が誇るルーキーズの活躍から、目が離せなくなりそうだ。

活躍を見せたルーキーの1人蜂須賀(左)・吉村組

 ルーキーの活躍もあり6艇中5艇が全日本個選出場を決めた。それでも、「全艇通過できなかったのはまだまだだということ」(元津)と満足はしていない。全日本個選に向けて元津は、「他大を圧倒できるチームにしていきたい」と意気込んでいる。今大会で得た課題を克服し、夏こそは全艇入賞へ。チーム全員で鍛錬の夏に向かっていく。

(記事 松澤勇人、写真 加藤千咲)

結果

田中・嶋田組 30.7点 2位

元津・古橋組 63点 9位

蜂須賀・吉村組 79点 11位

小泉・上園田組 80点 12位

西村・秦組 81点 13位

佐香将太(スポ2=岩手・宮古)・永島慶也(政経4=神奈川・逗子開成)173点 35位

コメント

470級スキッパー元津志緒(スポ4=長崎工)

――関東学生個人選手権(関東個選)では6艇全艇の通過を目標としていましたが、結果を受けていかがですか

毎年関東個選はレース数が少なかったり、いろいろなことが考えられるのはみんな分かっている中でレースをしていて、自分たちもそうですし他のメンバーもいいレースもあれば大きく崩すレースもあって、今出てる結果では一応5艇通過ということですけど、全艇通過はできなかったというのはまだまだだなと思います。ただこのレースで終わりではないので、全体的に課題の見つかったいいレースになったんじゃないかなと思います。

――1年生スキッパーで3艇関東を通過しましたが、リーダーから見て1年生の活躍はどう見ていますか

特に小泉(凱皇、スポ1=山口・光)は他のメンバーに遅れて470に乗り始めた選手ですけど、他の先輩メンバーに遠慮することなく、3人ともバチバチでやってくれていたので、その成果が出ているのかなと思いますね。

――個人としてはどのような目標で臨んでいましたか

3位以内を目標にしていました。ここ一番というプレッシャーのかかるときにスタートでうまくいかなかったことがあったので、まだまだビッグフリートの戦い方だったりスタートの仕方を勉強していかなきゃなと思いましたね。

――初日ノーレースで2日目を迎えましたが

風は弱い予報で、北から南に回る予報でしたし、レース数が少なくなることは頭に入れて臨んでいました。昨日レースがなかったからなにかを変えることもなく、一レース一レースでベストを尽くしていこうと考えていました。

――今季は同学年の古橋捷太選手(先理4=東京・早大学院)とペアを組んでいますが、連携などはいかがですか

動作とか、コミュニケーションの部分はだんだん合ってきていると思っています。ただタクティクスの面だとかはまだまだお互いに考えていることが違っていたり、スタートの時に自分が動かしたい船の動きと、クルーが思っている船の動きがあっていないということがあったので、そこはまだまだ埋められる部分だと思います。

――全日本学生個人選手権(全日本個選)への意気込みをお願いします

個人としては、全日本個選では確実に入賞することを目標にしたいと思います。チームとしては、5艇全艇が入賞できるように、他大を圧倒できるようなチームにしていきたいと思います。

470級クルー秦和也(基理3=東京・早大学院)

――今大会の目標は

6位入賞を目指していて、最低でも20位に入って全日本個選に出場することでした。

――今日のレースを振り返って

本当に波乱の展開で優勝候補の選手もどんどん脱落していくようなレースで、サバイバルの中でミスをしなかった人が上位になるという展開で、自分自身も絶対に勝負はしないで順位を安定させることを気をつけてやりました。

――レースの中で良かった点は

最初どんなに順位が悪くても落ち着いて順位を上げていけて、最初の1上マークを回った順番と最後のフィニッシュの順位で20艇くらいは毎レース抜けていたと思うので、それはすごい大きかったと思います。

――1日目は風が弱くノーレースとなってしまいましたが何か影響はありましたか

そのノーレースになったのがすごい順位が悪かったので、これで次のレースの結果が悪くてもそれはそうだし、もし良かったらもうけものだなくらいの気楽にはいけました。

――1年生の西村選手との連携面はいかがですか

西村は僕が乗った中でも本当に落ち着きがある冷静な選手なので、一緒に乗っていても楽しいのと2人で良いコンビとして乗れているので、これから夏と秋に向けてもっとうまくなれるなという自信があります。

――全日本個選での目標を教えてください

これは優勝です。関東は特殊な状況なので、今回梅雨の時期で100艇近い艇団の中で勝つというのは別の難しさがあるんですけど、全日本個選では限られた選手とレース日程が長いのでその中で着実に順位を取って優勝を目指していきたいと思います。