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漕艇部

2018.06.24

第68回東日本選手権 6月23・24日 埼玉・戸田ボートコース

女子舵手なしペアが金、銀メダルに輝く!

 2日間の短い戦いが幕を閉じた。東日本選手権最終日となるこの日、早大からは前日の予選を勝ち抜いた3艇に加え7艇が出艇し、うち5艇が決勝に進出。女子舵手なしペアがワンツーフィニッシュを果たした一方、男子の2艇は共に4位とあと一歩及ばない結果となった。

 準決勝のない女子舵手なしペアはまず午前に予選が行われた。エントリーした3艇全てが着順で決勝進出を決め、午後の決勝は4艇中3艇が早大クルーという熱戦となった。予選通過タイムは4年生コンビの早大Aがトップであったが、スタートダッシュで早大の3艇がもつれる激戦の様相に。コンスタントで早大Bが順調に艇を進め、500メートル地点では0.2秒だった早大Aとの差をじわじわと広げていく。「ワセダ3艇並んでいたので、リラックスして予選より決勝の方が臨めた」(木下弥桜、スポ3=和歌山北)と、最終的には4秒以上の差をつけて早大Bが優勝を果たした。続いて早大Aが2着につけたが、一橋大Aの猛追を受けた早大Cは4着でフィニッシュ。表彰台独占とまではいかなかったものの、『ワセ女』の強さを改めて知らしめる結果となった。

喜びをあらわにする早大Bクルー

 一方男子部からは男子舵手なしフォアと男子舵手なしクォドルプルが決勝に艇を進めた。4年生4人で構成された男子舵手なしフォアは、社会人の強豪である明治安田生命とNTT東日本、さらに全日本大学選手権(インカレ)での上位常連校である仙台大という厳しい組み合わせでの決勝となった。「最後まで結局まとまりきる場面が作れなかった」(飯尾健太郎副将、教4=愛媛・今治西)とやや悔いの残るレース内容で最終結果は4位。また、1年生4人で構成された男子舵手なしクォドルプルも明大、富山国際大、警視庁といったベテラン勢に実力を見せつけられ、4位に終わった。どちらも惜しくも表彰台を逃したが、インカレや全日本選手権(全日本)を見据えて貴重な経験になったに違いない。

強豪を相手に奮闘する男子舵手なしフォア

 2日間で計15艇がレースに臨み、そのうち5艇が決勝進出、2艇がメダルを獲得した。数字だけを見れば若干物足りないように感じるかもしれないが、それぞれのレース内容を見るとどれも収穫の多いものばかりだ。1500メートルの短縮レースではあったが、インカレの前哨戦として一定の役割は果たしたと言えるだろう。次の試合はいよいよ9月のインカレ、そして10月の全日本。ここで得たものを手に、ついに迎える最高の舞台でどんな戦いを見せてくれるのか。今から早大漕艇部の鍛錬の夏が始まる。

(記事 石塚ひなの、写真 坂巻晃乃介、林大貴)

女子舵手なしペアA(左2人)、B(中央2人)

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結果

【予選】

▽男子部

【舵手なしフォア】

早大A

S:尾崎光(スポ4=愛媛・今治西)
3:金子怜生(社4=東京・早大学院)
2:飯尾健太郎副将(教4=愛媛・今治西)
B:井踏直隆副将(文構4=東京・早大学院)
4分44秒58 【1着 決勝進出】

早大B

S:舩越湧太郎(社2=滋賀・膳所)
3:大野一成(法2=東京・早大学院)
2:伊藤光(文構4=東京・神代)
B:川田諒(社3=愛媛・松山東)
4分57秒28 【3着 予選敗退】

【舵手なしクォドルプル】

S:岩松賢仁(スポ1=熊本学園大付)
3:飯島温人(基理1=東京・早大学院)
2:加藤聖也(スポ1=愛知・豊岡北)
B:船木豪太(スポ1=静岡・浜松北)
4分57秒72 【1着 決勝進出】

▽女子部

【舵手なしペア】

早大A

S:北村綾香(スポ4=滋賀・膳所)
B:青木華弥(教4=東京・本所)
5分49秒90 【1着 決勝進出】

早大B

S:三浦彩朱佳(文2=青森)
B:木下弥桜(スポ3=和歌山北)
5分53秒25 【1着 決勝進出】

早大C

S:宇都宮沙紀(商2=愛媛・今治西)
B:尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南稜)
5分57秒77 【1着 決勝進出】

【舵手なしクォドルプル】

S:藤田彩也香(スポ2=東京・小松川)
3:松井友理乃(スポ2=愛媛・今治西)
2:大崎未稀(スポ1=福井・美方)
B:南菜月(教3=新潟南)
5分12秒87 【2着 予選敗退】

【準決勝】

▽男子部

【シングルスカル】

中川大誠(スポ2=東京・小松川)
5分34秒30 【3着 準決勝敗退】

【舵手なしペア】

早大B

S:藤井拓弥(社3=山梨・吉田)
B:鈴木利駆(スポ2=静岡・浜松西)
5分13秒00 【3着 準決勝敗退】

【舵手付きフォア】

C:山田侯太(商2=東京・早大学院)
S:鈴木大雅(スポ4=埼玉・県浦和)
3:土屋夏彦(スポ3=山梨・吉田)
2:堀内一輝(スポ3=山梨・富士河口湖)
B:高山格(スポ3=神奈川・横浜商)
5分05秒64 【3着 準決勝敗退】

【決勝】

▽男子部

【舵手なしフォア】

早大A

S:尾崎光(スポ4=愛媛・今治西)
3:金子怜生(社4=東京・早大学院)
2:飯尾健太郎副将(教4=愛媛・今治西)
B:井踏直隆副将(文構4=東京・早大学院)
5分05秒22 【4着 総合4位】

【舵手なしクォドルプル】

S:岩松賢仁(スポ1=熊本学園大付)
3:飯島温人(基理1=東京・早大学院)
2:加藤聖也(スポ1=愛知・豊岡北)
B:船木豪太(スポ1=静岡・浜松北)
5分09秒56 【4着 総合4位】

▽女子部

早大A

S:北村綾香(スポ4=滋賀・膳所)
B:青木華弥(教4=東京・本所)
6分01秒40 【2着 総合2位】

早大B

S:三浦彩朱佳(文2=青森)
B:木下弥桜(スポ3=和歌山北)
5分56秒13 【1着 優勝】

早大C

S:宇都宮沙紀(商2=愛媛・今治西)
B:尾嶋歩美(スポ2=埼玉・南稜)
6分15秒75 【4着 総合4位】

コメント

男子舵手なしフォアA

2:飯尾健太郎副将(教4=愛媛・今治西)

――今日のレースを振り返っていかがでしたか

今日は予選決勝と2本やったんですけど、良いところも悪いところも出て、インカレの前哨戦としてはいい大会だったかなと、そういう風に思えたレースだったなと思います。

――良いところと悪いところとはそれぞれ具体的には

課題は、最後まで結局まとまりきる場面が作れなかったこと。これは決勝の話なんですけど。最後までまとまりきる場面が無くて、いいイメージを4人で共有できずにレースが終わっちゃったかなというのが課題ですね。逆に良かったところは、予選も決勝もレートに拘らず一本一本丁寧に漕げたところです。そこを課題としてやってきたので、それを譲らずにできたのが良かった点かなと思います。

――決勝は強豪ぞろいのレースとなりましたが、組み合わせを見た時はどう思いましたか

予選タイムだけ見たら勝てないタイムではないなぁと。せっかく実業団のレベルの高いチームと並べるチャンスではあったので、いい経験になりますし、自分たちの漕ぎができればいい勝負ができると思いました。

――決勝では500メートル地点で3位の仙台大と約2秒差でしたが、終盤に落ちてしまったという感じでしょうか

終盤で落ちたというよりは、スタートからいいリズムに乗り切れてなくて。まぁスタートで頭取れるとは思ってなかったので。先頭集団には食らいつこうという話だったので、想定外では無かったです。でも500以降でまとまるきっかけをつくれなかったことが、悔いが残るというか、残念です。

――事前のレースプランというのはどんなものを想定していたんですか

2000の真ん中の1000の部分が半分になっただけだったので。最後までスピードを維持して、上げきるというレースプランではありました。

――では普段と距離が違うのはあまり影響がなかったということでしょうか

そうですね。影響はそんなになかったです。

――インカレに向けて伸ばしていきたい部分はありますか

本当にあらゆる点を強化したいと思っているんですけど。フィジカル的にも技術的にも、伸ばしていかないといけないのかなと思います。あとは再現性ですね。自分たちがこうやろう、としたことを100%表現する力がこれから必要になってくると思います。この大会でもそれができていたレースもあったので、これからさらにチーム全体としてもそういう力を伸ばしていけたらなと思います。予選がよかったから準決勝も勝てるという訳ではないので、自分たちの持っているパフォーマンスを3本漕いだら3本とも出せる、そういう力が必要なんじゃないかと思います。

――では最後にインカレに向けての意気込みをお願いします

まだどういうポジションにつくかわからないんですけど、部で掲げている目標に向けて少しでもチームに貢献できるようにというか。副将という立場でもありますし、先頭に立って自分のクルーだけじゃなく部全体を引っ張って、一つでも多くのクルーが高い順位、あるいは良い色のメダルを獲得できるように、そして日本一という目標を達成できるようにできたらいいかなと思います。

男子舵手なしクォドルプル

S:岩松賢仁(スポ1=熊本学園大付)

――今大会のレース展開を振り返っていかがですか

初めて1年生だけの4人でクルーを組んだんですけど、先輩方がいらっしゃるわけでもないので直接教えていただくこともあまり多くなくて、監督やコックスの方から色々と教えていただく中での練習だったんですけど。結構一緒に乗っていないので、外から見た目と乗っている中から見た目では違うものがあって、外からだけの指導ということもあって、ちょっと難しい練習になりました。それでも監督とかにもアドバイスをもらって毎日毎日やっていく中でちょっとずつちょっとずつ課題をつぶしていくような練習をしていました。試合は組み合わせの関係でちょっとラッキーなかたちというか、とても速いクルーと予選で当たることもなく、ラッキーで勝っちゃったようなところもあったんですけど、それでも自分たちの中でしっかりやるべきことをやって、僕はフィニッシュから合わせようとやっていたんですけど、しっかりできていたので、船が減速することなく、ラストもしっかり4人全員でドライブをかけて上がることができたので、しっかり立大とも1艇身差を守ったまま勝てたというところでした。

――1年生だけでクルーを組んだ意図というのは

やはり上級生の方は学校の授業数の関係で練習が朝の6時とかからスタートして2限とか3限とかに行くんですけど、1年生は1限の出席が多いので、どうしても5時とかになって上級生の負担が大きくなってしまう部分があって。1年生だけで組んでみてどうか、ある意味実験的な編成でした。

――ご自身クルーのリーダーとして臨みましたが、手応えの方はいかがでしたか

僕はストロークだったんですけど、僕からは見えないので、できるだけ感じようとはしていたんですけど、やはり後ろから、バウとかから言ってもらえることは重要になってくるので。そこはミーティングとかでしっかり、なんでもいいので言うようにはしていました。その部分はいいようにつながって一つ一つ見えてくるところもあったので、僕が感じる部分も多かったんですけど、後ろから見て声かけしてくれる部分がすごく大きかったかなと思います。

――決勝まで進み4位と言う結果でしたが、その点についてはどう捉えていますか

あまりハードな練習、レースに耐え抜く、漕ぎ抜く練習があまりできていなかったので、どちらかというと技術面中心に合わせていくことが多くて、あまり体力をがっつり上げるという練習ができませんでした。なので、ちょっと2本目入るときにどうなるかな、と不安だったんですけど、そこでおじけづいてもしょうがないので、思い切ってがっつりいきました。前半はレートは少し低かったんですけど1本目と大体同じで。でもやっぱり後半になってくると体力の消耗というのが出てきて、課題としてきたフィニッシュがずれ始めて、バランスが取れなくなってキャッチがずれるという悪循環におちいってしまったので、そこはしっかりもう一回徹底しようということをさっきのミーティングで話しました。

――今大会で課題も見つかったと思いますが、インカレに向けてどういった取り組みをしていきますか

さっきコーチがおっしゃっていたのが、やっぱりインカレでは1年生が単体でシングルに出るといったことはないので。上級生と組ませてもらって出ることが多くなるので、今回できたところはしっかりつながってくると思うので、そこは忘れないように、しっかりと踏まえてこれからまた先輩たちとの差を埋められるように、追いついていけるように。おそらく組んですぐにはうまくいかないと思うんですけど、1日1日しっかりと、ちょっとずつでも先輩に追いついていけるように練習に取り組んでいきたいと思います。

女子舵手なしペアB

B:木下弥桜(スポ3=和歌山北)

――この大会はどういった位置づけで臨まれましたか

トレーニングで培ってきたことを出すというか、インカレ(全日本大学選手権)の前哨戦として取り組みました。

――レースの距離が1500メートルに短縮されましたが

ずっと2000メートルで(練習してきて)、1500メートルのレースってあまりないので、スタートしてからペース配分をどうしていくかというのを2人で話し合いながらやっていきました。

――コンスタントのフェーズがいつもより短いために、いつものレースと感覚が違うときのうお聞きしたのですが、予選と決勝それぞれでどういったプランを想定していましたか

予選はちょっと前半から飛ばしていて最後の方でばててスパートを入れられなかったのが反省点だったので、決勝ではスタートしてからコンスタントに落とし込む時に切り替えて、しっかり1本1本押していこうというふうに変えました。それが決勝では決まって、落ち着いて進められたかなと思っています。

――早大Aとワンツーフィニッシュとなりましたが、結果についてはいかがですか

予選のタイムはワセダAの方が速かったんですけど、レースというよりはワセダ3艇並んでいたので、リラックスして予選より決勝の方が臨めたと思います。ワンツーフィニッシュに関しては特に何もないんですけど、4年生のペアに勝てたのがトレーニングを積んできた結果としてはすごくいい結果だったかなと思います。

――三浦彩朱佳選手(文2=青森)との相性はいかがでしたか

練習に取り組む姿勢とか性格とかもそうですけど結構相性が良くて、楽しく練習に取り組めました。漕ぎに関しても、水中のパワーカーブっていうんですけど、押すタイミングと言いますか、それが最初から合っていて、船の動きが最初から良かったんですけど練習をしてさらに良くなってきていたのがレースにつながったというところが良かったのかなと思います。

――インカレの前哨戦という位置づけということでしたが、夏に向けて見えてきたものはありますか

1500メートルからの2000メートルになるので、インカレでは予選から決勝にかけて直した反省点がコンスタントが長くなると課題になると思うので、そこをもっと重点的に進めていけたらいいのではないかと思います。