ア式蹴球部

2018.06.26

第24回関東女子リーグ戦 6月24日 神奈川・慶大下田サッカー場

ルーキーが2得点!後期リーグは白星でスタート

  雨上がりの慶大下田サッカー場で開幕した後期関東女子リーグ戦。宿敵・慶大に前期は大量得点で勝利したものの失点を許してしまい、今節は無失点が期待される試合であった。守備に人数をかけている慶大からのプレスは速くセカンドボールも先に拾われることが多かったが、何とか失点を許さず1-0で前半を折り返す。後半には2点続けて決め切り、4-0で試合を終えた。

 前半開始直後、怒涛(どとう)の攻撃で慶大を脅かすが最後のシュートまで持ち込めず、なかなか先制することができない。6分にはDF渡部那月(社4=兵庫・日ノ本学園)が大きく逆サイドのMF並木千夏(スポ1=静岡・藤枝順心)に展開しCKになるがボールは惜しくもゴール上に外れ、得点とはならず。その後もFW河野朱里(スポ4=静岡・藤枝順心)が横に開いて自らスペースを作り、スピードを生かして相手のバイタルエリアへ侵入するもGK志鎌(慶大)を中心としたディフェンス陣に阻まれネットを揺らすことができない。試合が動いたのは26分。河野が中央からドリブルで侵入し、右サイドを上がってきた並木へ鋭いスルーパスを出してそのまま豪快にゴール左枠へ振り抜いた。前期の慶大戦では8分と9分に連続で得点していたこともあり、ア式蹴球部女子(ア女)にとっては待望の先制点となった。44分、45分には相手にCKを許しピンチとなるが集中を切らさずゴールを守り切った。47分のロスタイムにはまたも河野が絶妙なパスをMF熊谷汐華主将(スポ4=東京・十文字)へ配給するも、ボールはGKの正面へ。前半には合わせて11本のシュートを打ったがそのまま得点は増えることなく前半を終え、結果は後半に委ねられた。

得点後、満面の笑みを見せる並木(左)と熊谷(右)

  後半もア女のペースで始まり、51分には熊谷が左サイドを駆け上がり河野へセンタリング。左のポストに当たったボールを並木が冷静にゴールへ沈めた。続いて54分、CKから河野が勢いのあるヘディングで得点。その直後にMF安部由希子(スポ4=宮城・聖和学園)と代わってMF柳澤紗希副将(スポ4=浦和レッズレディースユース)が1月の全日本大学女子選手権以来の公式戦ピッチへ。63分には柳澤のCKからファーにいたDF源関清花(スポ3=ちふれASエルフェン埼玉)が頭で合わせ、4点目となった。その後も柳澤や熊谷がチャンスを作り出すが、決定的なシーンまでは持ち込めない。終盤には慶大に主導権を握られる時間帯が続き、度々シュートを許してしまう。試合終了を目前とした89分にはマイナスへセンタリングを上げられるが、ディフェンス陣が落ち着いて処理をし何とか失点を免れた。

ケガによる長期離脱から復帰した柳澤

 試合終了後に「立ち上がりから圧倒しないとこの先もきついと思う」と柳澤が振り返るように、失点こそはしなかったものの課題が残る試合となった。ファーストタッチが大きくなってしまうと容赦なくボールを奪われ、体を入れられる場面もみられた。次節の東洋大戦、その後の早慶戦では課題を克服して『ア女らしいサッカー』を見せてくれることに期待をしたい。

(記事 大山遼佳、写真 森迫雄介、守屋郁宏)

スターティングイレブン

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第24回関東女子リーグ戦
早大 1-0
3-0
慶大
【得点】
(早大)26’、51’並木千夏、54’河野朱里、63’源関清花
(慶大)なし
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 鈴木 佐和子 スポ2 浦和レッズレディースユース
DF 24 佐々木 呼子 スポ2 宮城・常盤木学園
DF 三浦 紗津紀 スポ4 浦和レッズレディースユース
DF 23 源関 清花 スポ3 ちふれASエルフェン埼玉
→75分 32 小林 菜々子 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 中田 有紀 スポ3 兵庫・日ノ本学園
MF 安部 由希子 スポ4 宮城・聖和学園
→59分 柳澤 紗希 スポ4 浦和レッズレディースユース
DF 渡部 那月 社4 兵庫・日ノ本学園
MF 37 並木 千夏 スポ1 静岡・藤枝順心
→75分 25 阪本 未周 スポ2 大阪・大商学園
MF 村上 真帆 スポ2 東京・十文字
→59分 12 山田 彩未 スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
MF ◎11 熊谷 汐華 スポ4 東京・十文字
FW 10 河野 朱里 スポ4 静岡・藤枝順心
◎=キャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)
コメント

MF柳澤紗希副将(スポ4=浦和レッズレディースユース)

――長期離脱からの復帰戦となりましたが、どのような気持ちでピッチに立ちましたか

後期開幕という節目であったので、まずチームとして中断期間にやってきたことを自分もチームの一員として体現できるようにということだけを考えてやったので、(戦列復帰は)うれしかったですけど個人のことはあまり考えてなかったです。

――中断期間のお話が出ましたが、具体的にどういったことを調整しましたか

日テレ・メニーナ戦(●1ー3)でほとんど相手にボールを握られて、守備の面で課題が残ったのでそこの修正と、全員の共通理解というところを意識して練習してきました。まだ完成形ではないですが、きょう勝てたことで勢いに乗れたらいいなと思います。

――前半は攻めあぐねるシーンが目立ちました

外から見ていて気になったのは、慶大の方が球際というか、セカンド(ボール)への反応が速いなと。そこの距離感というところは慶大の方が良かったと思いました。修正できたのはよかったんですけど、立ち上がりから圧倒しないとこの先もきついと思うので、序盤からしっかりやっていきたいです。

――どのようなコンセプトを掲げて試合に臨みましたか

前期の慶大戦は大勝(◯9ー1)したんですけど、何かしらの対策は練ってくるだろうというのがあって、再来週には早慶定期戦(早慶戦)もありますし、やりづらい相手ですが気持ちだけでは負けないようにしようと思いました。1点入ってから気が楽になって、ア女らしいサッカーができるようになりましたが、終盤きつい時間が続いたので、チームとしても個人としても課題が残ったかなと思います。

――次の東洋大戦にはどのように臨んでいきますか

東洋も結構ワセダ対策は練ってくると思いますし、その戦術とかにはまらないように相手のサッカーをさせないというところから入りたいと思っています。チームとしては分析やスカウティングで改善して無失点で勝ちたいですね。

――その後には早慶戦が控えています。きょうの内容、結果を踏まえてどのように戦っていきたいですか

4年生としても早慶戦は特別な戦いではあるので絶対勝つというのと、関東女子リーグと連戦になるので、そういった面でも慶大にも関東学園大にも勝って、層の厚さを見せつけたいと思います。

MF並木千夏(スポ1=静岡・藤枝順心)

――前節から2週間ほど空きましたが、チームとして取り組んだことはありますか

全体的にディフェンスの共通意識を高めることができました。相手をはめるところを全員が意識して、きょうも自由にプレーをさせないようにしました。

――きょうの戦術を教えてください

この2週間でディフェンス面で全員の意識が高くなってメニーナ戦でできなかったこともきょうはできたので、勝利につながりました。

――試合を振り返っていかがでしたか

後半で運動量が落ちて相手のペースになってしまう時間もあったので、最後までア女のスタイルを貫いて戦えるようにしたいです。

――得点シーンを振り返っていかがでしたか

1点目は朱里さんからいいボールがきて、何も考えずに無心で振り抜きました。コーチからも前から積極的に行って、シュートを打つように言われていたので決め切れて良かったです。2点目は、ボールに最後まで詰めたからこそ生まれた得点だったと思います。これからもそういう意識をもってゴールに貪欲にいきたいです。

――次節への意気込みをお願いします

次も得点に絡むプレーをして、勝利に貢献したいです。