バレーボール部

2018.06.24

東日本大学選手権 6月22日 東京都・大田区総合体育館

目標に掲げた日女体大戦 善戦するも無念の敗北

 日女体大に勝つ。それが東日本大学選手権(東日本インカレ)におけるチームの目標である。春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)では、2部リーグ降格が決まり唇を噛んだ。この試合は、春季リーグ戦を通して自分たちがどれだけ成長できたかを確かめる、そして2部降格の悔しさを晴らす貴重な機会であった。主将の森佳央理(スポ4=群馬・高崎女)を中心に士気を高め重要な一戦に臨んだ早大。試合開始から随所に高い集中力を見せ、日女体大に応戦する。しかし、ここぞというところで粘りきれない。力の差を見せつけられ第1セット、第2セットと続けて落とす。後がなくなった第3セットでは序盤に主導権を握り、早大リードで試合を進めるも、後半に失速しストレート負け。セットカウント0−3(16−25、14−25、20−25)という結果は、現時点における1部校との力の差を浮き彫りにするものとなった。

 先制したのは早大だった。富澤結花(スポ3=東京・文京学院大女)のスパイクが日女体大に宣戦を告げる。しかし、序盤から連続失点を喫し、追いかける展開へ。早大は前日の平成国際大と同様、サーブで相手を崩し、反撃を端緒を探るも日女体大の粘り強い守備ににスパイクを阻まれ、なかなかペースをつかめない。吉内文(スポ2=山口)の決定力が上がり、攻撃のパターンが増えるなどプラスの材料はあったものの、点差を詰められず16−25で第1セットを終える。続く第2セットも流れは依然として日女体大。立ち上がりから連続失点を許し、いきなり劣勢に立たされる。早大も中盤に森佳央理が意地の3連続得点を決めるも、最後は6連続失点を喫し勝負あり。1部の高いカベに屈する。

富澤のスパイクがチームを勢いづかせた

 「とにかく気持ちで勝とう、自分たちの形をしっかりして押し切ろう」と沈むチームを森が鼓舞し、迎えた第3セット。ようやく早大本来の形が決まり始める。持ち味の粘り強さでボールをつなぎ、3本目を森、富澤が決めきる。さらには一年斎藤友里(社1=千葉・敬愛学園)のクイックが決まり、効果的に得点を重ね、中盤までリードを奪う。両者譲らぬ拮抗(きっこう)した展開の中、スコアボードに並んだ点数は18−18。しかし、早大は次の1点が奪えない。「18点で並んだ後に先に点を取られてしまうのは自分たちの弱さだし、そこが1部と自分たちの差」と森が振り返るように、ここが第3セットのターニングポイントであり、今の早大の課題であった。結局、次に早大のスコアボードが動いたのは日女体大に4点取られたあと。完全に流れを奪われ、早大の東日本インカレは終わりを告げた。

井上のサーブで相手を崩した

 早大女子バレーボール部の前半戦がこの試合で終わった。誰もここまでの結果に満足するものはいないだろう。しかし、個々のスキルアップ、そして発足当初からのチーム力の向上には目を見張るものがある。「チームとしては森を中心に学生がまとまり始めている」と馬場泰光監督(平8人卒=京都・洛南)もこれまでの成長を実感する。夏に向けてやるべきことは明確であり、今後の伸び代はこれまでの成長を考えると期待せずにはいられない。進化を止まない早大は、後半戦にどんな姿を見せてくれるのだろうか。絶対的使命である秋季関東大学リーグ戦での1部昇格を果たすために、個人、チームの成長は止まるところを知らない。

(記事 遠藤伶 写真 佐藤詩織)

セットカウント
早大 16-25
14-25
20-25

日女体大
スタメン
レフト 森佳央理(スポ4=群馬・高崎女)
レフト 富澤結花(スポ3=東京・文京学院大女)
センター 吉内文(スポ2=山口)
センター 斎藤友里(スポ1=千葉・敬愛学園)
ライト 井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)
セッター 植松知里(文構2=香川・高松第一)
リベロ 河治えみり(社2=北海道・旭川実業)
コメント

馬場泰光監督(平8人卒=京都・洛南)

――チームの目標として臨まれた日女体大戦、どういう声かけをしてチームを送り出されましたか

入替戦負けた後のゲームですので、春リーグ(春季関東大学リーグ戦)で課題になったつなぎの部分とか、しっかり打ち切るとかそういった部分のリベンジをしっかり果たそうということで取り組んできました。

――きょうの試合の振り返っていただけますか

まだまだ甘さはあるのは認めざるを得ないかなと思ってますけど、その中でも春リーグより良くなった部分は多少あったと思います。流れを切るようなサーブミスはなかったですし、森と富澤以外にもポイントが取れるアタッカーも出始めていますので、この夏しっかり鍛えて、秋にリベンジが果たせるように取り組むにあたってはいい結果じゃないかなと思います。

――チームとして攻撃力も上がってきていますが、今のチームで成長を感じている部分はどこですか

なかなかプレーは波がまだまだあるので、よくやったとは言えないんですが、チームとしては森を中心に学生がまとまり始めているのかなと感じています。その部分をもっともっと引き出してあげたいなと思います。

――一方で課題とされる点は

やっぱりまだまだ上位のチームに勝つためには、しっかりフォーメーションを作ったりだとか、そのための基礎的な技術を底上げするとか、ラリーの中でしっかり打ち切るとか、まだもう一伸び二伸びしないといけない最後の厳しさのところは課題になると思います。

――夏に向けての課題をお願いします

課題で挙げたフォーメーションだとか、アタッカーの攻撃力をつけるっていうところが最終ゴールになると思います。ただ7月は教育実習が入ったりだとか過ごし方が難しいですし、8月もテスト明けの暑い時期の鍛錬になりますので、計画的に過ごして秋のリーグに臨みたいと思います。

森佳央理主将(スポ4=群馬・高崎女)

――チームの目標としてきていた日女体大戦、試合前はどういう形でチームを鼓舞されましたか

入替戦負けてから、秋1部で戦うことはなくなって、その中で1部の大学と戦える機会は東日本(東日本大学選手権)と全日本(全日本大学選手権)しかないので、この機会は貴重な機会だから、ここで勝って弾みをつけようと言って試合に臨んで、相手の対策をするというよりも自分たちができることをしっかりやることを意識して試合に臨んだんですけど、結果としてはストレート負けをしてしまって課題がたくさん見つかりました。

――今日の試合を振り返っていただけますか

1、2セット目は相手に押されてしまって、普段出ないミスがたくさん出てしまったんですけど、3セット目ではとにかく気持ちで勝とう、自分たちの形をしっかりして押し切ろうという風になって、3セット目では自分たちの形が出せたんですけど、18点で並んだ後に先に点を取られてしまうのは自分たちの弱さだし、そこが1部と自分たちの差なのかなと思いました。

――チームとしてサーブの成長が目覚ましい東日本インカレだったと思いますが、サーブについてどう振り返られますか

サーブとブロックがずっと弱いと言われていて、ブロックは昨日はいい形でできていたんですけど、今日はよくなくて、サーブも昨日は相手に助けられたっていう面が大きいのでまだまだだと思います。

――攻撃面でチーム力の底上げがなされているように見えますが

吉内(文、スポ2=山口)もリーグ(春季関東大学リーグ戦)に比べたら決まるようになって、どうしても2枚の時の苦しいローテで2枚がしっかり機能すればローテが回るし、それがこの試合ではみんな感じれたのかなと思います。トス回しっていう面でもセッターはリーグよりも振り分けることを意識してやっていたと思います。あとは攻撃面では井上(裕利恵、スポ2=岡山・就実)にラリー中の中で、もっと決められるように頑張って欲しいなと思います。

――今のチームの成長と課題はどこですか

試合の中で、できなかったことを修正するようにする意識はできるようになったし、それをやろうという意識はみんなあると思います。課題は多すぎるんですけど、一番の課題はライト方向のレシーブかなと思います。そこからのセットアップも遅いと思うし。上がるべきボールが上がらなくて攻撃につながらないことも課題です。自分たちは攻撃が多彩なわけではないので、しっかり2本目まで持っていかないと攻撃にできないっていうのが課題だから、そこを克服しなければいけないですね。

――夏に向けての意気込みをお願いします

自分たちは人数が少なくて、コートの中に入っているメンバーも強豪でやってきた子が多く入っているわけではないし、全員の底上げをこの夏2ヶ月でやるっていうのがまず一つと、夏の練習で怪我をしてしまうっていうのが例年多いので、まずは怪我をしない体作りを徹底してやっていきたいと思います。

井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)

――チームとしても目標としていた試合ですが、どのような意気込みで臨まれましたか

1部と戦えるということで山場だったので、次の試合のことは考えず、絶対勝つという気持ちでした

――試合を振り返っていかがでしたか

まだまだチームの中でレシーブの関係などできていない部分も多かったのですが、終盤は自分たちの粘りのバレーが結構できていたと思います。

――きょうはチーム全体としてサーブが走っていたような印象を受けたのですが、それについてはいかがでしょうか

入れ替え戦が終わって一つの課題がサーブだったので、サーブの練習を全員しっかりしていて、試合前にサーブの狙う位置とかも全員で確認して、そこを徹底的に狙っていたのでよかったかなと思います。

――個人としてもうまくいったという感じでしょうか

狙うところは狙えたと思います。

――攻撃面はどうでしょうか

いつも佳央理(森主将、スポ4=群馬・高崎女)さんや結花(富澤副将、スポ3=東京・文京学院大女)さんに頼りっぱなしなので、もっと私が勝つためには打っていかないといけないということで、練習の時もトスをもらって打っていたので決めれたのはよかったんですけど、もう少し攻撃に参加できるように秋までにはしたいと思います。

――夏に向けて一言お願いします

ライト側のレシーブに入ったときの位置取りが少し苦手なので、そこを夏に詰めていくのと、攻撃打力をもっと上げて、しっかり決めれるように打ちこんでいきたいと思います。