馬術部

2018.06.22

第53回関東学生賞典障害競技大会・第53回関東学生賞典馬場競技大会 6月21・22日 山梨県馬術競技場

三大大会開幕!障害で表彰される

 関東学生競技大会(三大大会)が6月21日から4日間にわたって行われている。この大会は関東学生賞典障害競技大会(障害)、関東学生賞典馬場競技大会(馬場)、関東学生賞典総合競技大会(総合)の三種目ごと、そして三種目総合で団体順位を競うものだ。早大は1日目の障害は4位に食い込み、見事6位以上が上がれる表彰台へ。しかし、馬場では6位の日本獣医生命科学大にわずかに及ばず7位に終わった。

 雨が朝方まで降っており、アリーナのコンディションが良くない中第1回走行が始まった。今回のコースではトリプル障害や水濠障害などの難易度の高い障害が設置され、早大勢を含め、多くの選手が苦戦を強いられた。全体の8番目に登場した石山晴茄(スポ3=茨城・つくば秀英)は1回の反抗があり、その後はどうにか立て直して2つの障害の落下がありながら走り切ったものの、反抗の影響で規定タイムをオーバーし総減点15。大沢暁音(スポ1=茨城・真壁)も水濠障害で着水するミスなどがあり、総減点12とピリっとせず。そんな中輝きを放ったのは山下大輝(スポ2=宮城・東北)。「馬(稲嵐)の調子がいいってことが最初から分かっていたので、できるだけ(稲嵐を)矯正しないで、馬の主張をできるだけ尊重して、馬が1番気持ち良く飛べるように人間がコントロールした」と語るように、人馬一体となってレースに臨み、難易度の高い障害も難なく飛び越えていく。元々稲嵐が苦手としていた水濠障害も着水することなくクリアし、第1回走行は70.69秒と、減点0の人馬の中で最も速いタイムでゴールラインを越えた。続く第2回走行もミスなく走行。共にクリアラウンドし、個人予選1位で翌日の個人決勝に駒を進めた。迎えた個人決勝では本田成美(日大4年)と吉永一篤(日大4年)が減点0で走行し、ジャンプオフ進出を決める中山下に出番が回ってくる。それに続きたいところであったが、1番障害から落下させるミスをしてしまう。その後も2つの障害を落とし、総減点は12。惜しくも5位に終わった。「馬の状態が昨日と変わっていたのに自分が対応できなかった」(山下)。しかし、昨年から20位以上も順位を上げ、成長を見せた山下。全日本学生賞典障害競技大会、そして来年に向けてさらなる飛躍を期待したい。一方、各大学上位3人馬の総減点の少なさで決まる団体順位は、早大は4位で団体減点合計47点と、3位の明大の団体減点合計44点にあと3点及ばず。それでも昨年の7位から3つランクアップさせた。

健闘を見せた山下と稲嵐

 障害の個人決勝の後に行われた馬場には3人馬が出場した。福田かおり副将(スポ4=神奈川・公文国際学園)と石山は共に総得点率57パーセント代でそれぞれ26位、25位といまひとつ順位は伸びず。早大勢で最後に登場したのは下愛理彩(社3=東京・早実)。コンビを組んでいるエーデルシュタインのケガが治ったばかりで不安もあったが、OGが調整に協力してくれたこともあり、馬の調子が良い状態で演技に臨むことができた。結果は総得点率59.312パーセントで18位。表彰はかなわなかったが、「意識したところができた」と、演技後下は笑顔を見せた。早大の総得点率合計は174.373パーセントで7位。6位の日本獣医生命科学大との差はわずか1.001パーセントで、惜しくも表彰台を逃した。

演技をする下とエーデルシュタイン

 障害は4位とまずまずの結果を残した。目標としている全日本学生賞典障害競技大会でのファイナリスト入りを今年こそ再び果たしたい。一方馬場は昨年より順位を落としてしまい、毎年定期戦を行っている学習院大や慶大にも敗北した。まずは9月にある全学習院対全早稲田定期戦でのリベンジに期待が懸かる。あすからは2日間にわたって総合が行われ、早大からは石山、山下、大沢が出場する。ここで良い結果を収め、三種目総合の順位を少しでも上げたい。

(記事、写真 宇根加菜葉)

結果

関東学生賞典障害競技大会

▽第1回走行

山下・稲嵐 タイム70.69 総減点0

大沢・稲帥 タイム74.23 総減点12

石山・ゾビオン タイム92.18 総減点15

山田雪乃副将(文4=群馬・渋川女)・ペルペチュエル 2反E

▽第2回走行

山下・稲嵐 タイム68.69 総減点0

石山・ゾビオン タイム64.46 総減点8

大沢・稲帥 タイム73.21 総減点12

山田・ペルペチュエル 2反E

▽個人決勝

山下・稲嵐 タイム59.82 総減点12

▽個人

5位 山下・稲嵐

20位 石山・ゾビオン

22位 大沢・稲帥

▽団体

優勝 日大

2位 専大

3位 明大

4位 早大

関東学生賞典馬場競技大会

▽個人

18位 下・エーデルシュタイン 総得点率59.312

25位 石山・稲隆 総得点率57.593

26位 福田・カプチーノA 総得点率57.468

▽団体

優勝 日大

2位 専大

3位 学習院大

7位 早大

コメント

下愛理彩(社3=東京・早実)

――演技全体を振り返っていかがでしたか

エーデル(エーデルシュタイン)の見せ場の速歩でもっと良さを引き出せる演技ができたらな、と思いました。

――ご自身やエーデルシュタインの調子はいかがでしたか

自分はちょっと緊張して(しまいました)。ずっとがちがちだったので、馬に本当に助けられたなって思います。

――エーデルシュタインの調子はいかがでしたか

エーデルシュタインは3週間前に試合への輸送中に隣の馬に蹴られてしまったので病み上がりで、調整不足で。でもOGさんが来てきょう完璧に調整してくださったので。おかげですごく調子が良く、本当に感謝しています。

――演技をしている時はどのようなことを意識されていましたか

昨日(馬に)乗っていてここ気を付けようと思っていたところを一個一個全部気を付けていたんですけど、ところどころ準備が足りなくて、「あ、準備がし切れなかった」と思ったところはあんまり良くなかったけど、「準備し切れて完璧に入れた」と思ったところはちゃんとできたので、意識したところができたのは良かったなと思います。

――演技に点数をつけるとしたら何点ぐらいですか

馬自身には200点ぐらいあげたいんですけど、私自身には50点ぐらいですかね。

――今後への意気込みをお願いします

今後はもう(馬が)おじいちゃんなので、馬の体調に気を使いながら、もっと馬の良さを引き出せるように調整していきたいなと思っています。

山下大輝(スポ2=宮城・東北)

――初日は雨がやんだばかりでアリーナの調子もそれほど良くなかったかと思いますが、どのようなことを意識してレースに臨まれましたか

昨日は馬(稲嵐)の調子がいいってことが最初から分かっていたので、できるだけ(稲嵐を)矯正しないで、馬の主張をできるだけ尊重して、馬が一番気持ち良く飛べるように人間がコントロールしたっていうのを意識しましたね。

――ご自身の調子はいかがでしたか

別に気持ち的に自分は緊張もしないのでいつも通りというか、馬の調子を気にするのみですね。

――水濠障害(水濠)やトリプル障害もあり、難しいコースだったと思います

あの馬は去年も先輩(山田瑞月、平30創理卒=英国・立教英国学院)が乗っていたんですけど、その時に全日本学生(全日本学生賞典障害競技大会)で水濠で(稲嵐が)止まって失権していたっていうこともあって、あの馬は水濠が苦手な馬なんですよ。そういうのもあったんですけど、1回練習で飛んだ時にちょっと注意しながら飛んだらスムーズに(できたので)、できるだけ人間が前向きな気持ちでいけるような状態をつくってあげて、そしたら多分馬的にも(水濠を)克服したと思います。

――トリプル障害ではそれほど意識はされませんでしたか

そうですね、人が1番いいところに持っていってあげてちょっと調節するだけなので、馬の調子が良ければ何も問題もないです。馬は調子良かったので。

――速いタイムでしたが、テンポ良く飛ぶという意識はありましたか

別に速くいって予選1位通過のためにっていうわけではなくて、ただあの馬が1番やりやすいペースを探ったらあれぐらい速くなったっていう。その結果速くなっただけです。

――個人決勝はいかがでしたか

馬も今までで多分昨日が1番(調子が)良くて、1位通過もできたしということで、かなり人間はノリノリで、勝ってやるという気持ちだったんですけど、馬の調子が日を跨ぐと変わってくるもので、疲労とか会場への慣れとかそういうのもあって、馬の状態が昨日と変わっていたのに自分が対応できなかった結果、3落もしてしまったという。

――1番障害を落下させた時は焦りましたか

馬の前にというのと上にというのが昨日と全然違ったので、そのことに練習馬場のうちに気付いて対策できなかったことに後悔しました。

――あすの関東学生賞典総合競技大会への意気込みをお願いします

稲太郎と自分のペアがまだ全然日が浅いですが、上位に食い込むことはできると思っているので、ベストを尽くして一競技一競技ちょっとずつ上にいけるように頑張ります。