ラグビー部

2018.06.16

ジュニア春季オープン戦 対明大B 6月16日 早大上井草グラウンド

好ディフェンスを見せるも、宿敵・明大Bに逆転負け

 曇り空の下、時折冷たい風が吹く上井草グラウンドで明大Bとの試合が行われた。前半は相手の攻撃に耐え抜き、粘り強い守備を見せた早大。「しっかり前に出てディフェンスして止め切ることを意識していました」。(フッカー鷲野孝成、基理4=神奈川・桐蔭学園)オフェンス面では相手のミスから攻撃につなげて2トライを挙げた。しかし、後半は一転して攻撃のテンポが落ち、なかなかゲインできない。さらにテンポを上げた明大Bには、セットプレーから着実にトライを奪われて逆転を許し、最終的には21-33で敗北を喫した。

 序盤の20分は拮抗(きっこう)した状態が続いた。自陣で明大Bが果敢にゲインしてくる中、早大Bも粘りのディフェンスを見せ、得点を許さない。試合が動いたのは前半21分。敵陣深くまでボールを持ち込んだ早大Bは、ゴール前での接点からフランカー柴田徹(社3=神奈川・桐蔭学園)が押し込み、先制トライを挙げた。先制トライからわずか4分後、チャンスをものにして点差を広げた。この試合がケガからの復帰戦となったWTB佐々木尚(社4=神奈川・桐蔭学園)がセンタースクラムからボールを受けると、ハーフラインから相手ディフェンスを交わしながら右大外を独走し、インゴールを駆け抜ける。その後、早大Bはセットプレーで押し込まれ、前半終了間際にはゴール前での接点からボールを持ち出され、トライを決められてしまう。明大Bに反撃を許したものの、14-7とリードして試合を折り返した。

復帰後初の試合でトライを挙げた佐々木

 後半開始7分、ハーフライン付近でFB水谷彰裕(商4=埼玉・早大本庄)がボールを手にすると、外の佐々木にパス。佐々木がステップを使いつつ、スペースキックで敵をかわし、そのままインゴールに飛び込んだ。今季好調の明大を相手に順調に得点を重ねていった早大Bだったが、前半で体力を消耗した影響もあってか、その後はポジショニングが遅くなってしまう。さらに、ラインアウトやスクラムからもうまくボールを出すことができない。そこから、明大Bにゴール前でのモールから押し込まれるなど、連続してトライを決められてしまった。逆転を許した早大Bは追加得点を奪えないまま21-33で試合終了を迎えた。

後半は攻め込まれる場面が増えてしまった

 「ゴール前のプライドを持ってディフェンスしようというのが今週やってきたこと」(フランカー西田強平副将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)と話すように、序盤、FW陣を中心に堅い守備を見せた点では実力を出すことができたと言えるだろう。その一方で、後半はフィジカルの強さやセットプレーの成功率など、明大Bとの力の差を見せつけられた。「疲れた時でもしっかりと自分たちがやってきたことを出すこと」(佐々木)ができればより相手の攻撃も抑えられるはずだ。残すところあと1試合となった春シーズン。来週の日大B戦では、この春シーズンでの経験を生かして必ず勝利を収めたい。

(記事 加藤千咲、写真 小田真史、成澤理帆)

ジュニア春季オープン戦
早大B スコア 明大B
前半 後半 得点 前半 後半
14 26
21 合計 33
【得点】▽トライ 柴田、佐々木、水谷 ▽ゴール 吉田(3G)
※得点者は早大のみ記載
早大登録メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
小澤 祐仁 法4 東京・早大学院
後半29分交代→16武田雄
鷲野 孝成 基理4 神奈川・桐蔭学園
後半0分交代→17三隅
入谷 怜 スポ4 愛知・南山学園
後半0分交代→18黒田
中山 匠 教3 東京・成城学園
後半40分交代→19中野幸
星谷 俊輔 スポ2 東京・国学院久我山
後半40分交代→20高吉
◎西田 強平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
柴田 徹 社3 神奈川・桐蔭学園
後半40分交代→21永嶋
沖野 玄 商3 北海道・函館ラサール
後半23分交代→22板垣
矢野 翼 スポ2 愛知・明和
後半39分交代→23増原
10 加藤 皓己 創理3 北海道・函館ラサール
後半23分交代→24武田誠
11 佐々木 尚 社4 神奈川・桐蔭学園
12 吉田 重治 スポ4 群馬・高岡第一
13 松本 悠汰 スポ3 大阪・天王寺
14 島田 雄大 商2 東京・早大学院
15 水谷 彰裕 商4 埼玉・早大本庄
リザーブ
16 武田 雄多 文3 東京・早実
17 三隅 寛己 法4 東京・早実
18 黒田 瑛大 社2 埼玉・早大本庄
19 中野 幸英 文構3 東京・本郷
20 高吉 将也 スポ2 神奈川・桐蔭学園
21 永嶋 一光 スポ2 福岡・修猷館
22 板垣 悠太 基理4 東京・玉川学園
23 増原 龍之介 教3 広島・崇徳
24 武田 誠太郎 社3 島根・石見智翠館
25 宮内 隆貢 スポ2 東京・国学院久我山
26 高木 樹 法2 大阪・早稲田摂陵
27 児玉 響介 スポ4 埼玉・早大本庄
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
コメント

フランカー西田強平ゲームキャプテン(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――試合始まる前チームにはどのような声掛けをしましたか

今年明大がすごい調子良いのもわかってる上で、自分たちはチャレンジャーであると。その気持ちを一心に出してやっていこうという声掛けはしました。

―前半20分かなり押し込まれる展開になりましたが、無失点でしのぎました。振り返っていかがですか

ゴール前のプライドを持ってディフェンスしようっていうのが今週やってきたことでした。ゴール前の20分間は結構長かったんですけど、全員がすごい熱持ってプレーできたので、結果的にその20分を0点で抑えられたと思います。

――その後2トライとって自分たちの流れに持っていけたと思いますが、振り返っていかがてすか

前半、自分たちがやろうとしてることが出来たことでチームがすごい乗ってきました。アタックにせよディフェンスにせよ積極的なプレーが多かったので、スコア的には前半勝ったんじゃないかなと思います。

――1対1の部分で明大Bと当たってみていかがでしたか

1対1が強い選手はたくさんの人がいたと思うんですけど、ただ自分たちがしっかり前に出た上でディフェンスする分にはあまり怖くなかったかなと感じます。

――後半は前半との違いなどはありましたか

メンバー変更とかも色々とあります。後半の前半までは良かったんですが、後半の後半になってフレッシュなメンバーが入ってきたところで自分たちが受け身になってしまったのかなってとこはあります。

――早慶戦の時に相良監督が仰っていたリザーブの選手との差のようなものにもつながってきますか

そうですね。同じくらいリザーブの選手も熱持ってやる義務はあると思うので、そこはチームとしても絶対に課題になってくると思います。途中で入ってくる選手がいかに同じくらいの熱を持ったまま入ってこれるかというのは大事だと思います。

――そのためにやっていきたいことはありますか

僕自身もリザーブに入ることはあると思うので、その中で何が足りないかを常に考えながら、それで入った時にはしっかりと発信できる環境を、自分たちを作れればいいと思います。

――春シーズンも終盤になりましたが、ここまでのご自身のシーズンを振り返ってみていかがですか

個人としてはチームでやらなきゃいけないって決まってることを、徹底することがやっぱり大事になってくると思います。それが少しずつ身に付いてきていると感じますね。

――春シーズンは残り2試合となりましたが、意気込みはいかがですか

きょう感じたのはスタンダードってところで自分たちがまだまだ足りなかったです。春シーズンの残りの練習を、自分たちのスタンダードを上げるために厳しくやるのが大事だと思うので、日々努力していく必要があると思います。

フッカー鷲野孝成(基理4=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合ではどのようなことを意識して臨まれましたか

今週のテーマとしてゲインラインの攻防をやっていて、明大は体が大きくてアタックも強いんですけど、しっかり前に出てディフェンスして止め切ることを意識していました。

――前半20分押される時間帯が続きましたが振り返っていかがですか

あそこのディフェンスはFWも前に出られて踏ん張れたので、今週ターゲットとしたところができたのではないかと思います。

――ただ、セットプレーで押し込まれる場面が目立ちました

今までやってきたことを出す、という観点から言うと8人でまとまって低く組むことを意識したんですけど、相手が重くて、来られたところで自分たちが低く我慢できずに押されてしまった印象ですね。

――前半リードして終えましたが、チームの雰囲気はいかがでしたか

僕はチームがいい感じでノッているんじゃないかと思いましたけど、後半メンバーが変わってからそのペースを引き継げなかったので、そういうところがあまり良くなかったかなと思います。

――ここまでのシーズンを振り返ってご自身としてはいかがですか

最初僕はCチームくらいからスタートしたんですけど、コーチ陣から自分に必要なことを言われたことで自分の練習への意識も高まって、自分のなかでは最初よりも成長できたかなと思います。

――ここまで頑張ったことは何でしょうか

自分は一つのプレーに一喜一憂してたんですけど、それによって悪いプレーをすると自分のプレーが落ちていくことが弱みとしてあったんですけど、今は一つのプレーだけでなく、全体で見ること、安定感を意識するようになったことで、全体的なプレーの質が上がったのではないかなと思います。

――最後に残りの春シーズンへ向けて一言お願いします

今はAチームのリザーブという形ですけど、2試合ありますし、チャンスはあると思うので。僕はAのスタメンになりたいのでスタメン狙って、最後は日本一という形で終わりたいと思います。

SO加藤皓己(創理3=北海道・函館ラサール)

――どのようなプランで試合に臨みましたか

相手は個人個人が強いので、ディフェンスのタックルは複数人でいって、自分たちのペースに持ち込んで、試合をコントロールしていくというプランでした。ディフェンスにフォーカスして、我慢して我慢してという感じですね。

――前半中盤、押されている場面で相手に得点を許しませんでしたが、振り返っていかがでしたか

ゴール前でのディフェンスが多い試合だったんですけど、自分たちのテーマとして『ゴール前のプライド』というのがあるので、それを体現できた前半だったのでよかったのかなと思います。

――前半2トライを奪い返しましたが、振り返っていかがでしたか

水谷さん(WTB水谷彰裕、商4=埼玉・早大本庄)と尚さん(WTB佐々木尚、社4=神奈川・桐蔭学園)が一発で(トライを)取ってくれて、自分たちとしてはすごく気持ちの面で楽になって、リズムに乗れていたので良かったと思います。

――後半明大Bに押し込まれる厳しい試合展開でした

前半に自分のキックでFWを疲れさせてしまい、後半相手がペースを上げてくる時間帯にFWの足が動かなくなっていたので、自分のゲームメイクが原因かなと思います。

――ここまでの春シーズンを振り返っていかがでしょうか

この春は試合に出場する中で色々な経験を積ませてもらって、課題もたくさん残ってしまいました。自分はハンドリングであったりキックのスキルであったりが他のSOより必要になってくるので、夏にしっかりとその課題を克服して、秋に向けて頑張りたいと思います。

WTB佐々木尚(社4=神奈川・桐蔭学園)

――ケガからの復帰後初の試合となりましたが、実際にプレーしてみていかがでしたか

この1週間通して正直あまり練習出来てなくて、不安ところはあったんですけども、試合前に色んな選手とコミュニケーションをとって出来るだけの戦術の理解を深めたのでそれがプレーに繋がったのかなと思います。

――ご自身の感触としてはいかがでしたか

最初の20分でFWが体を張り続けてくれて、頑張ってくれたのはすごくありがたいと思いました。だからこそ数少ないアタックのチャンスでBKが(トライを)取り切らないといけないという使命感はありました。

――トライも挙げましたね

正直相手のディフェンスミスという形でした。もっと強い相手になると内側からのディフェンスの圧力は増すと思うので、ここで満足しないようにプレーの幅を広げたいと思います。

――この試合で意識していたことは何ですか

1試合振り返ってみてあまりボールタッチすることは出来なかったかなというのはあります。それはFWとの連動というのができませんでした。BKの数が足りませんでしたし、それに対してFWの数が多くなってしまい、自分がどういう所でボールをもらうのかというところまでは頭が回りませんでした。もう一度試合前はそういう戦術的な部分を話し合っていきたいと思います。

――思い当たる原因としては何が挙げられますか

今年のラグビーの戦術的にFWがどんどん順目にまくってくるというものがあって、その意識がすごくあったのはいいことだと思うのですが、その単発的な攻撃が多かったです。そのためそこで裏を通すことや逆サイドにいるBKが呼んで次の攻撃まで備えるというのが出来ればよかったなと思います。

――1対1の部分はご自身でやってみていかがでしたか

必ず1対1で勝たなければいけないというテーマがあるのですが、そこの意識はすごくありました。ただ、サインを合わせてなくてうまくボールを貰えず、相手にボールを抱えあげられてしまうというシーンがありました。そこの部分に関しては練習していく必要があるかなと思います。

――チーム全体としての話になりますが、後半に逆転されて負けてしまいましたが、ご自身として感じる部分があればお願いします

ラグビーは最初の20分というには基本的に拮抗(きっこう)する試合で、それ以降から勝負の差が出てきて、お互いに練習してきたことがどれだけ出せるかのタイミングだと思います。なので、そういう疲れた時でもしっかりと自分達がやってきたことを出すということ。後は相手ではなくて個々が自分と向き合うことが大切だと思うので、練習から辛い時に個々がハードワークしていくということが今後は求められると思います。

――残り春シーズン2試合となりましたが、そこへの意気込みをお願いします

自分は怪我をしてあまり春シーズン試合に出れませんでした。こういった数少ないチャンスをものにして色々挑戦していきたいと思います。