自転車部

2018.06.12

全日本学生選手権個人ロードレース 6月10日 静岡・伊豆ベロドローム5キロサーキット

チームでつかんだツール・ド・北海道!

 6月10日に全日本個人ロード選手権が行われ、早大勢からは孫崎大樹主将(スポ4=京都・北桑田)が2位、中川拳(スポ3=北海道・帯広三条)が7位に入った。昨年度の入賞者なしという結果から大きく成績を向上させ、今シーズンのチームの好調さを見せつけた。

指示をうける片野

 スタートから風が強く、雨も降りだす悪条件のなかレースは始まった。序盤から孫崎が積極的に指示を与え、納家一樹(スポ3=東京・八王子桑志)、片野陸(スポ2=長崎・鹿島工)、が先頭付近でペースを作っていく。20キロほどを逃げ続けたが、納家は徐々に脚が鈍り脱落し、片野も位置を下げる。しばらく大勢の選手が固まった状態になるが、山本真寛(社2=青森・八戸工大一)が35キロを過ぎ他の選手のアタックに反応し逃げに参加。8人ほどの集団が形成され、後続との差は広がっていく。最大で2分以上の差をつけるが、有力選手が集まっていた第2集団もこのまま逃げを許さない。差を一気に詰め、80キロを超えた地点で山本を吸収。勝負の行方はレースの後半に持ち込まれる。

山本は後半までレースを引っ張った

 山本が吸収された後は孫崎がアタックを仕掛ける。すると、先週の個人ロードタイムトライアル優勝者の大前翔(慶応大学)、今大会を制することになる石井駿平(鹿屋体育大)ら数人が逃げにのり、完全に集団から抜け出す。先頭集団は選手が交代しながら引っ張り、セーフティリードに入った。残りの距離が40キロを切ってからは大前、孫崎が再三アタックを仕掛けるが、決まらない。だが他の選手の脚は削られ、ラスト5キロを残し、優勝争いは石井を含めた3人に絞られる。孫崎にも優勝のチャンスはあったが、最後の坂でスプリント争いに競り負け2位でのフィニッシュ。全日本個人ロードで初の表彰台となったが、結果には悔しさを残した。一方、中川は脚を溜めながら後方でレースを進め、終盤で粘る。前から落ちてきた選手を一人ずつ拾っていき入賞圏内の7位まで順位を押し上げた。

 早大は全日本学生個人ロードの結果により、近年出走できていなかったツール・ド・北海道で推薦枠を獲得。主将の孫崎が今年度チーム力を重視している効果は確実に発揮されてきている。「勝ちきれなかった分があるので次は勝ちたい」(孫崎)。現状に満足することなく次週の全日本ロードも勝利を目指す。

表彰台に立った孫崎

(記事、写真 喜柳純平)

結果

▽男子

孫崎大樹 2位
中川拳 7位
片野陸 DNF
山本真寛 DNF
納屋一樹 DNF

コメント

孫崎大樹主将(スポ4=京都・北桑田)

――2位入賞おめでとうございます

十分勝てる可能性がありました。最後も勝てると思っていましたが届かなかったのでなんとも言えないです。

――今大会の目標はありましたか

前回のチームTTでワセダとしてツール・ド・北海道の推薦枠から大きく順位を落としてしまったので、逆転の可能性は0ではなかったので、何が何でも僕と中川(拳、スポ3=北海道・帯広三条)の両名が6位以内に絶対に入って片方は確実に優勝ないしは表彰台にはのぼらないといけなかったので、攻めの気持ちで、失うものは何もないのでやりきろうと思ってのぞみました。

――調子の方はどうでしたか

そうですね。今は教育実習中で思うように練習ができていないのできょうも走れるか不安でしたが、何とかそれなりに走れて、結果も良くもないですけど、悪くもないので最低限は出せたので安心したのはあります。

――風雨の中のレースとなりました

走行中は特に寒くもないですし、雨もところどころ強くなりましたけど、そんなに僕にとっては何の影響もなく、少し下りが怖かったぐらいで前の方は落車もなく安全に走れていたのでそこは大丈夫でした。

――レース中にもほかの選手に指示を与えていました

ツール・ド・北海道の推薦は自分1人が結果を出しても行けれるわけではありません。上位3人の総合成績で学校対抗の順位が出て、その順位で北海道が決まるので、ほかのメンバーにも指示を出して、しっかりチームとして勝っていかなければならないので、その辺はチームリーダーとして指示を出して成績を残せるようにしていました。

――ほかの選手もうまく動いていたようにみえました

いや、はっきり言えば全然ですね。逃げに乗ってくれたのはいいですが、そんなことは上位に入る大学は必ずやっています。それはあくまでスタートラインであって、もっと動いてほしいですし、むしろ逃げに乗っただけで捕まったあと結局2人とも完走していません。僕と中川が完走しても3人の総合成績で決まるので、3人ゴールしない限りは成績は落ちてしまうので、まだまだできていません。

――個人としては途中で集団から飛び出しました

山本(真寛、社2=青森・八戸工大一)が逃げた逃げが捕まって、ほかの動けるメンバーがいなかったので必ず僕か中川が出るべきだと思い、行かなければ後手後手にまわると思ったので、残り60キロしかなかったので攻めようと思っていきました。

――ラスト一周では3人の争いになりました

ラスト6周あたりから、自分と一緒にいた大前(慶應大学)、石井(鹿屋体育大)の足があることはわかっていたので絶対3人の勝負になると思っていましたし、自分としても勝ったかなと思いましたが、石井が思いのほか前半休んでいた分足が残っていたかなという感じでした。

――次戦の意気込みを教えてください

次は全日本ロード(第22回全日本選手権個人タイムトライアル・ロード・レース)になると思いますが、2位で勝ちきれなかった分があるので次は勝ちたいです。全日本ジャージを必ず取れるようにしたいと思っています。

中川拳(スポ3=北海道・帯広三条)

――きょうのプランは

きょうでツールド北海道推薦校が決まるということで序盤は片野くん(陸、スポ2=長崎・鹿町工)や納家くん(一樹、スポ3=東京・八王子桑志)に逃げに入ってもらいました。主要な選手が動いたところで僕や孫崎さん(大樹主将、スポ4=京都・北桑田)が動いていくというプランでした。

――中盤に先頭集団とメイン集団が形成されましたが、中川選手はメイン集団に残っていました

あの逃げは孫崎さんが率先して作った逃げだったので僕が行くとつぶすことになってしまいますし、メイン集団にも有力な選手はいたので残りました。

――きょうの7位という結果についてはどのように受け止めていますか

最後5人いいメンバーがメイン集団から抜け出しましたが、タイムギャップが2分から縮まらなくて。先頭集団には孫崎さんが入っていたので無理に追いつくこともないと思って、追走集団の頭を取れればと考えて走っていました。ですが意外ときょうは体が重いというか、いつもより動きが悪くきつかったです。最後(追走集団の)頭は取れなかったのでそこは残念でした。

――ツアーオブジャパン東京ステージ8位、全日本学生個人タイムトライアル2位と好成績が続いていましたがレース前の調子はいかがでしたか

まだTOJの疲れが残っている感じはありましたが、ひどく走れないというわけではなく、ただ何となくいつもと比べると本調子ではないのかなという感じでした。なんとか走り切れて良かったです。

――次戦の予定は

来週全日本TT(第22回全日本選手権個人タイムトライアル・ロード・レース)があります。タイムトライアルは比較的得意種目だと思うのでなんとか頑張りたいです。