ラグビー部

2018.06.10

ジュニア春季オープン戦 対立正大 6月9日 早大上井草グラウンド

立正大に僅差で勝利。ミスが多発し、苦しい試合に

 30度にも届く猛暑の中、立正大との試合が上井草グラウンドで行われた。この試合から新たに1年生がBチームに加わった。「内容的には負けてますね、ほぼ自陣でプレーしてましたし」(フランカー佐藤慎吾主将、スポ4=東京・本郷)と語るように苦しい試合展開だったが、接戦をものにし見事勝利を収めた。前半はミスやペナルティーが多く、自陣にくぎ付けになってしまう。しかし、WTB水谷彰裕(商4=埼玉・早大本庄)などの個人技によりトライを重ね、前半を14-17のビハインドで折り返す。後半も試合終了間際まで勝負がわからないシーソーゲームとなったが、ディフェンスで粘り勝ちし、24-20と僅差で勝ち星を挙げた。

 前半、早大Bが主導権を握られた。序盤ペナルティーを繰り返し、自陣深くに攻め込まれると、立正大にPGで先制を許す。その後も早大Bはスクラムやパスミスでなかなかリズムをつかめなかったが、前半16分、クイックリスタートから一瞬の隙を突いて、フッカー鷲野孝成(基理4=神奈川・桐蔭学園)がスペースに蹴りだしたボールを、水谷がキャッチしグラウンディング。そのまま勢いに乗りたかった早大Bだが、その後も相手のディフェンスや有効的なキックに翻弄(ほんろう)され、自陣にくぎ付けになってしまい、37分、粘りのディフェンス敵わず、相手にトライを献上してしまう。その後すぐマイボールスクラムからSO島本雄太(創理2=神奈川・桐蔭学園)がオフロードパスでつなぎ敵陣ゴール前まで攻めると、素早い球出しからNO・8丸尾崇真(文構2=東京・早実)が持ち出し中央突破、追加点を挙げる。しかし、終了間際にあっさりと大外の独走を許し再度逆転され、14-17で前半を折り返す。

持ち前の俊足を生かし、2トライ挙げた水谷

 早大Bは後半開始1分、敵陣ラインアウトミスから右外に展開し、水谷がこの日2つ目のトライを挙げ、19-17と勝ち越しに成功する。前半よりも序盤動きに改善が見られたものの、肝心なところでパスがつながらず、なかなか追加点が奪えない。10分、スクラムが安定せず、再度相手にPGを与えてしまい、19-20となる。その後、両者ミスが重なり、一進一退の攻防が続くと、試合は膠着(こうちゃく)状態になる。均衡を破ったのは早大B。38分にマイボールスクラムで立正大からペナルティーを取ると、SH河村謙尚(社1=大阪・常翔学園)がクイックリスタート。華麗なステップで相手を抜き去り独走、24-20とする。試合終了間際、ペナルティーを重ねて自陣ゴール前ラインアウトを許すが、FWが相手の攻撃を防ぎ切り、苦しみながらも勝利を飾った。

アグレッシブなプレーで流れを作った河村

 早大Bは自分たちの持ち味がなかなか出せず、ミスが目立ったが、このような苦しい試合に勝ち切ることができたのは収穫といえるのではないだろうか。次戦の相手は宿敵明大B。「自分たちのレベルがわかるいい機会になると思うので、自分たちの力を最大限発揮して試合に臨みたいと思います」(佐藤真)と語るように、次の試合ではさらにプレーの精度を上げ、勝ち切る試合を期待したい。

(記事 羽鳥晃雄、写真 岡部稜、小田真史)

ジュニア春季オープン戦
早大B スコア 立正大
前半 後半 得点 前半 後半
14 10 17
24 合計 20
【得点】▽トライ 水谷2、丸尾崇、河村  ▽ゴール 島本(2G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
武田 雄多 文3 東京・早実
鷲野 孝成 基理4 神奈川・桐蔭学園
後半0分交代→17三隅
入谷 怜 スポ4 愛知・南山学園
後半0分交代→18小林
中野 幸英 文構3 東京・本郷
後半38分交代→19高吉
星谷 俊輔 スポ2 東京・国学院久我山
西田 強平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
◎佐藤 真吾 スポ4 東京・本郷
丸尾 崇真 文構2 東京・早実
後半0分交代→20小柳
矢野 翼 スポ2 愛知・明和
後半0分交代→21河村
10 島本 雄太 創理2 神奈川・桐蔭学園
後半32分交代→22堀尾
11 島田 雄大 商2 東京・早大学院
12 中西 亮太朗 商1 東京・早実
13 松本 悠汰 スポ3 大阪・天王寺
14 水谷 彰裕 商4 埼玉・早大本庄
15 遠山 拓 教1 東京・国学院久我山
リザーブ
16 木村 陽季 社1 東京・早実
17 三隅 寛己 法4 東京・早実
18 小林 賢太 スポ1 東福岡
19 高吉 将也 教2 神奈川・桐蔭学園
20 小柳 圭輝 社1 東京・国学院久我山
21 河村 謙尚 社1 大阪・常翔学園
22 堀尾 健太 スポ1 茨城・茗溪学園
23 吉田 重治 スポ4 富山・高岡第一
24 児玉 響介 商4 埼玉・早大本庄
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
コメント
フランカー佐藤真吾主将(スポ4=東京・本郷)

――苦しい試合展開となりましたが、振り返っていかがですか

ひどかったですね。セットプレーでミスが多い、1対1で全然勝てない、『Moving』ができていない、あとはブレイクダウンでやられてしまいました。

――良かった点はあまりなかったということですね

ないですね。相手のほころびをたまたま突いてトライを取れただけだったので、内容的には負けてますね。ほぼ自陣でプレーしてましたし。

――個人としても前半の最後に大外を抜かれてトライを献上するシーンがありました

まだビデオ見てないので本当のところはどうか分からないですけど、自分の内側にフォワードの前3人が揃ってて、内側のケアをしながら待っていたら外側もBKが一人しかいなくて。僕個人が足遅いって言うのもありますし、止めないといけなかったのもありますけど、チームとしてセットが遅かったりとか、そういう要因もあるのかなと思います。

――関連して、チーム全体のディフェンスについてはどのように見えましたか

1対1ができていないこと、一人目が倒せていないところと、『Moving』ができていないですね。

――ご自身としても感じる部分はありましたか

僕自身は大丈夫でした。動いてないというか、他の周りのプレーヤーを動かす役割にいるので、あえて外側に立って整えさせてという役割を担っているので。なので、自分の中で運動量が落ちたという認識はないです。

――確かに試合中でも積極的に選手を動かす声が聞こえましたが、意識していたのですね

そうですね。

――Bチームの雰囲気はどのように感じましたか

1年生が今週初めて入ったんですが、反応もあまり良くないですし、やりたいことはわかっていると思うんですけど、一つ一つのやろうとしていることに対する意識が低いかなと思います。

――春シーズンも少なくなりましたが、一言お願いします

来週明大と、かなり強い相手とできるので。明大は帝京大に勝ってますし。どう戦えるのか、勝てるのか、負けるのか。自分たちのレベルがわかるいい機会になると思うので、自分たちの力を最大限発揮して試合に臨みたいと思います。

プロップ武田雄多(文3=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

ちょっとスクラムの部分で新しく取り入れたものがうまくフィットしなかったところとブレイクダウンのところで1人が1人をスイープするという部分が甘かったです。ラック周辺でのミスが多かったです。

――スクラムの部分を振り返っていかがですか

自分はきょう慣れない1番という位置でプレーしました。そのせいか前3人で上手く組むことが出来なかったです。まだ新しく試したスクラムの方法がフィットしなかった部分が課題だと思いました。

――良かった部分は何かありますか

ラック周辺のところで向かってくるフォワードに対して結構前に出ることが出来たということ。自分は1本ですが、ジャッカル出来た場面がありました。ラック周辺のディフェンスは悪くなかったと思います。

――きょう意識していた部分は何かありますか

チームで言われている『Moving』とディフェンスの早いスペーシング。自分個人としてはスクラムにフォーカスしましたが、あまり上手くいきませんでした。

――今後に向けて抱負をお願いします

自分の課題であるフィットネス、早くスペーシングするというところと1番はスクラムで前に出て、チームを鼓舞出来るように次回も頑張っていきたいと思います。

WTB水谷彰裕(商4=埼玉・早大本庄)

――きょうの課題については何か思い浮かびますか

チームとしては、暑いのは相手も一緒だったので、どれだけ自分たちのスローガンである『Moving』を体現できるかというところで試合に臨んで、出来ているところと出来ていないところが試合の中でありました。個人としては、抜けている部分があって、軽いプレーミスだったり、ボールを片手で持ったりという個人的なミスが結果として迷惑をかけてしまったのは課題だと思います。

――2トライを挙げましたが、そのプレーについてはいかがでしたか

WTBだったりFBをやることが多いんですが、一番求められているのはスコアを挙げることで、いい形でボールがもらえたと思います。

――チーム全体でミスが、特にBKでパスミスが多かったように見受けられましたが、その原因はありますか

相手に合わせてしまっている部分が多かったといいますか、相手が前に出てくるディフェンスだったのに、自分たちはいつも通りやってしまって。相手が詰めてくるのに、例えばCTBのところでためて、外にきれいにパスをするとか、キックで負けているのに、前半は相手に合わせてキックミスをしたり、相手に合わせてしまうところが多くて。でも自分たちがアタックにおいてスペーシングできて、いいセットができて、テンポが出ているときは全部きれいにトライにつながったと思うので、そこの回数を試合中増やしていくことをチームで考えています。

――次戦以降への意気込みをお願いします

どの試合にも勝たなければいけないのはもちろんですけど、明大が相手だということは、ワセダのラグビー部としてより勝たなければいけない試合だという思いが自分たちの中であります。勝ちにこだわって、『Moving』し続けて、勝利を目指したいと思います。

FB遠山拓(教1=東京・国学院久我山)

――デビュー戦でしたが振り返っていかがでしたか

今週から上のチームでやらせてもらっていて、自分自身足りない部分を結構感じています。きょうもいくつか良いプレーはできたと思うんですけど、80分出ていた中でアピールが足りていなかったかなというのがきょうの感想です。

――高校と大学の違いはありましたか

フィジカル面がやはり大学の方が圧倒的に強いので、もっと鍛えていかないといけないなと思っています。

――FBとして、試合を後ろから見ていていかがでしたか

今週のテーマとしてスペーシングであったり、セットした時の姿勢であったりを意識してプレーしていたので、そういった部分をしっかりやっていこうというのはチーム全体としてあったかなと思います。

――今季の目標をお願いします

1つでも上のチームに上がって、チームの日本一に貢献したいです。

――大学4年間での目標をお願いします

日本一です。

――新人戦への意気込みをお願いします

早明新人戦では明大さんに負けてばかりなので、しっかりと勝って歴史を変えたいと思います。