ラグビー部

2018.06.11

第46回兵庫県フェニックスラグビーフェスティバル 対天理大 6月10日 兵庫・ユニバー記念競技場

後半だけで6トライを献上。点差をつけられ大敗/天理大戦

 今春の成果の試金石となる強豪校との3連戦第2戦である天理大戦がユニバー記念競技場にて行われた。前半こそディフェンス面で粘りを見せ、拮抗(きっこう)した試合展開となったが、後半は一転して攻勢を強めた天理大の勢いに飲み込まれ、あっという間に得点差を広げられる。アタック面でも天理大のシャローディフェンスにプレッシャーを受け、なかなかゲインすることもできない。終わってみれば、後半だけで6トライを献上し、得点差も45点差をつけられ、力の差を見せつけられる形となった。

 試合序盤、ペナルティーやミスによって天理大に押し込まれる時間が続くと、その流れで先制点も献上してしまう。10分、ファウルア・マキシ(天理大)にゲインを許すと、FWでフェーズを重ねてそのままインゴールへと押し込まれ、あっさりと先制トライを許す。さらに、16分にも早大の自陣でのミスをファウルア・マキシに拾われると、右大外へ展開される。最後はディフェンスをかわされながら右中間へトライを献上し、0-12と得点差を広げられる。ただ、ここまではトライこそ献上していたものの、「前半は特にディフェンスの部分では手応えを感じている」(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)と振り返る通り、要所で粘り強いディフェンスを見せていた。また、アタックでも相手のペナルティーなども利用し、徐々に敵陣まで攻め込む機会が増える。そして、34分。敵陣でのマイボールスクラムからWTB梅津友喜(スポ3=岩手・黒沢尻北)が大外をゲインすると、内側にサポートに入ったCTB伊藤大貴ゲームキャプテン(スポ4=愛知・春日丘)がトライを挙げる。ゴールも決まり、7-12と1トライ差まで追い上げる。しかし、終了間際ラックサイドで天理大FWにつながれながらゲインを許し、そのままインゴールへねじ込まれる。ゴールも決まり、7-19。早慶戦でテーマとなっていたラックサイドでのディフェンスから失点を許してしまい、前半を終了した。

前半はディフェンスでも粘りを見せたが・・・

 迎えた後半。2分、6分と天理大に連続トライを奪われると、この2トライで試合の流れが大きく天理大に傾いてしまう。「結局ミスから切り返されている」(相良監督)との言葉通り、早大は前半同様自分たちのミスから天理大に攻め込まれてトライを献上し、結果としてアタックの機会を徐々に喪失していく。その後もこの構図は変わることはなく、16分にスクラムのからトライを許し、23分には敵陣ゴール前でインターセプトから失トライ。スコアも7-47と大きく点差を広げられてしまった。27分に途中出場のWTB桑山聖生(スポ4=鹿児島実)のトライで7点を返したが、反撃はここまで。試合終盤の37分にはスクラムのコラプシングからペナルティートライを献上するなど、結局後半は終始天理大にペースを握られ、大敗を喫した。

途中出場ながらトライを挙げた桑山聖

 自らのミスやラックサイドのディフェンスなど、この試合でのトライの原因となったのはこれまでの試合でもテーマとして挙げられていた部分だ。さらに、「外国人選手が来るところとテンポを出されたときに(ディフェンスラインに)立ち遅れた」(プロップ井上大二郎、スポ4=愛知・千種)と振り返る通り、1対1で押し込まれたり、相手にテンポを作られたときに、ディフェンスラインに立ち遅れ、そこからギャップが生まれて失点につながるケースも見られた。次週の相手は今春、王者・帝京大を破り、関東大学春季大会Aブロック優勝を決めている明大だ。勝ち切るためにはいかに自分たちのミスを減らすか。それが自分たちのアタックの機会創出、そして相手に攻撃の起点を作らせないことにつながるだろう。そのためにも、ここまでの試合で出た課題を整理し、修正したうえで臨みたい。

(記事 新開滉倫、写真 石名遥)

兵庫県フェニックスラグビーフェスティバル
早大 スコア 天理大
前半 後半 得点 前半 後半
19 40
14 合計 59
4/4 2/3 スクラム成功率 3/3 3/3
6/7 3/3 ラインアウト成功率 3/6 4/4
【得点】▽トライ 伊藤、桑山聖 ▽ゴール 梅津(2G)
※得点者は早大のみ記載
早大登録メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
井上 大二郎 スポ4 愛知・千種
宮里 侑樹 スポ4 沖縄・名護商工
久保 優 スポ2 福岡・筑紫
三浦 駿平 スポ3 秋田中央
松井 丈典 スポ4 愛知・旭野
幸重 天 文構3 大分舞鶴
柴田 徹 社3 神奈川・桐蔭学園
沖野 玄 商3 北海道・函館ラサール
堀越 友太 社4 東京・早実
10 岸岡 智樹 教3 大阪・東海大仰星
11 梅津 友喜 スポ3 岩手・黒沢尻北
12 ◎伊藤 大貴 スポ4 愛知・春日丘
13 桑山 淳生 スポ3 鹿児島実
14 安部 勇佑 スポ2 東京・国学院久我山
15 南 徹哉 文2 福岡・修猷館
リザーブ
16 千野 健斗 人4 東京・成蹊
17 鷲野 孝成 基理4 神奈川・桐蔭学園
18 土田 彬洋 スポ2 茨城・茗渓学園
19 中山 匠 教3 東京・成城学園
20 板垣 悠太 基理4 東京・玉川学園
21 丸尾 崇真 文構2 東京・早実
22 貝塚 陸 スポ4 東京・本郷
23 加藤 皓己 創理3 北海道・函館ラサール
24 桑山 聖生 スポ4 鹿児島実
25 平井 亮佑 スポ2 福岡・修猷館
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
コメント

相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)

――大きく差のついた試合となりました

前半は特にディフェンスの部分で手応えを感じていて、スクラムも我慢できてそういう部分については成長を感じました。ただ、前半最後のトライと後半の入りのところですかね。後半の入りも悪くはなかったんですが、取られ方がよくなかったです。

―後半最初に立て続けにトライを奪われた要因として思い当たることはありますか

結局ミスから切り返されているので、天理大さんという最近強いチームと低迷している我々の差なのかなと思います。昔は逆だったと言われれば逆だった気がしますけど。

――アタックでも敵陣に入ってもミスによって攻め切れなかった場面が散見されました。アタックの精度の話になるのでしょうか

そうですね、精度に尽きるかなと思います。

――また、先週テーマに上がっていたラックサイドのディフェンスで後半抜かれてしまう場面が散見されました

そこはもう一回修正したいと思います。

――外国人選手に対しては何か対策は立てたのでしょうか

いえ、何も立てていないです。

――ただ、大きくゲインを許してしまう場面もありました

結局外国人選手に勝てるような1対1の力、フィジカルなのか、スキルなのかという問題ですけど、そこを上げていくしかないということを認識できたのは良かったと思います。

――次週の明大戦へ向けどのようなところをつめていきたいですか

今週はディフェンスでもアタックでも早くセットして、特にディフェンスは少しでも前に仕掛ける意識を持とうとやってきたので、ある程度できていた部分はあったので、そこをもっと上げていくのが今週のテーマかなと思います。

CTB伊藤大貴ゲームキャプテン(スポ4=愛知・春日丘)

――試合前ゲームキャプテンとしてどのような声掛けをチームにしましたか

天理大戦に向けてテーマを決めていて、1つ目がディフェンスのときのコールと、もう一つはディフェンスで前に出れるような姿勢をつくることの2点をやっていこうとチームに伝えました。

―結果として大差のついた試合になりました。ご自身ではどのように感じていますか

もう少しアタック、ディフェンス両方において我慢できればよかったかなと感じています。

――1対1についてはどのように感じましたか

相手のディフェンスも出てくる状況の中でハーフタイムに、近場のワンパスを増やしたり、1対1で勝負をしようという意図があったんですけど、もっと後半思いっ切り出せれば展開が違ったかなと思います。

――来週は地元の愛知で早明戦があります

今年始まるときに出たいと自分の中でも思っていて、そこにターゲットを持ってくるじゃないですけど、自分の中でもターゲットになる試合だと思うので、1週間万全の準備をして地元で試合を迎えたいと思います。

プロップ井上大二郎(スポ4=愛知・千種)

――今季初のAチームでのスタメンでした

まず、自分のできることと、自分がどこでチームに貢献できるかという部分で。もちろん自分自身がアピールするのもあるのですが、チームとしての責任を果たそうと思いました。

――チームとしてポイントとしていたところはどこですか

ディフェンスのシステムの部分と、前に出る姿勢の準備ですね。後者に関してはかなり意識はできていたのかなと思うのですが、ディフェンスのシステムに関しては、天理大さんの内に切り込んでくるディフェンスに対して外側が入ってしまったので、どんどんと外側にスペースが作られてしまったかなと思います。

――FWとしては、どこをポイントにしていましたか

内側から3人目のところと、これは個人的にもなんですけどスクラムの部分で。天理大学さんは明大を押しているというところでも、かなり重点を置いていましたね。

――スクラムは、ファーストスクラムがかなり押されている印象がありました

ファーストスクラムは少し上から下に押さえつける力がうまくできていなくて。2本目からは修正して前半はいいスクラムが取れていたんですけど、前半の最後から後半は特に、相手の首肩に対してうまく対応できずに受けてしまって、結果的にSTも取られてしまいました。そこが悔やまれるところかなと思います。

――1対1の部分というのはいかがですか

そんなに負けているという印象はありませんでしたが、やはり外国人選手が来るところとテンポを出されたときに立ち遅れて、1対1では負けきっているわけではいないのですが勝ててもいなかったので、そこでいいテンポで出されていいアタックをさせてしまったかなと。

――今後の試合へ向けて抱負をお願いします

来週は明治大学さんというかなり強い相手なので、まずそこをターゲットにしっかり1週間練習して、自分自身もやっぱり一番上のチームで出ることを目標にしていますしそこに意義があると思うので、自分自身もアピールしていけたらと思います。