ア式蹴球部

2018.06.04

第24回関東女子リーグ戦 6月3日 早大東伏見サッカー場

今季初黒星、後期に向け守備の修正を図る

  ついに連勝が6でストップした。ここまで順調に関東女子リーグ(関東リーグ)で勝ち点を積み重ねてきたア式蹴球部女子(ア女)。強い日差しの中行われた関東リーグの前期最終節は、無念の敗戦という結果となった。前半から日テレ・メニーナに押され続けて失点すると、後半12分に再び失点。その後FW河野朱里(スポ4=静岡・藤枝順心)の執念のゴールで1点を返すが、試合終了間際に再び相手の得点を許してしまった。今季初黒星を喫し、選手たちは肩を落とした。

 第6節のジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18戦(〇4-1)で、中央のスペースが空いてしまうという課題を見出したア女。そのスペースを埋めるべく、今節は4-2-3-1の布陣で臨んだ。しかし、何度も相手に攻めこまれる場面が続き、前半は押し込められる展開に。通常より一列前でプレーしたDF渡部那月(社4=兵庫・日ノ本学園)が「守備が上手くいかないと攻撃もあまり上手くいかない」と語るように、攻撃面でも連携が取れずに重い空気が漂う。そんな中、試合が動いたのは36分。クリアミスを相手に拾われ、そのまま失点してしまった。関東リーグではここまで相手に先制を許した試合が無かっただけに、試合の中での修正力が試される状況となった。早い段階で同点に持ち込みたかったものの、決定的なチャンスを生み出すことができず前半を終えた。

今季公式戦初スタメンの中田

  ア女の前半のシュート数は、まさかの0本。流れを変えるべく、FW山田彩未(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)を投入して後半に臨んだ。すると、いきなりチャンスが訪れる。46分、河野がドリブルで持ち込むと、MF熊谷汐華主将(スポ4=東京・十文字)にスルーパス。熊谷はそのままシュートを放ったが、これは惜しくもゴール上。得点には結びつかなかったものの好機を演出し、幸先のよい後半のスタートを切った。しかし、相手も黙っていない。前半同様に何度も早大ゴールを脅かす。DF三浦紗津紀(スポ4=浦和レッズレディースユース)を中心に懸命に守備をするものの、ひやりとする場面が続く。しかし58分、相手にドリブルで突破されて2失点目。多くの選手が肩を落とす中で、反撃ののろしを上げたのは、やはりエース・河野だった。66分、山田からパスを受けると、ドリブルで持ち込み角度のないところからシュート。これがネットに吸い込まれ、スコアを1-2とした。まずは同点に追いつくべく、ゴール前で粘る場面も見られるが、なかなか得点に結びつかない。そして試合終了間際、右サイドを駆け上がる相手にフリーでシュートを打たせてしまい、失点。試合を決定づける3失点目を喫し、1-3で今季初の敗戦となった。

渡部は慣れないポジションでのプレーとなった

 今節は前半から押され気味だったア女。相手に先制される展開は今季初。「失点したことには原因があった。修正しないとレベルの高い試合には通用しない」とDF中田有紀(スポ3=兵庫・日ノ本学園)が語るように、特に守備に課題が残ってしまう試合となった。しかし、関東リーグ前期の7試合のうち、敗戦はいまだ今節の1試合のみ。順位は変わらず、単独首位につけている。ここから後期に向けて中断期間に入り、第8節は6月24日に行われる。中断期間で課題の守備を修正し、後期もア女らしいサッカーを見せてほしいところだ。

(記事 下長根沙羅、写真 永池隼人、守屋郁宏)

スターティングイレブン

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第24回関東女子リーグ戦
早大 0-1
1-2
日テレ・メニーナ
【得点】
(早大)66’河野朱里
(日テレ・メニーナ)36’、90’土方麻椰、58’木下桃香
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 21 川端 涼朱 スポ2 東京・十文字
DF 15 佐々木 呼子 スポ2 宮城・常盤木学園
DF 32 小林 菜々子 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 三浦 紗津紀 スポ4 浦和レッズレディースユース
DF 中田 有紀 スポ3 兵庫・日ノ本学園
MF 安部 由希子 スポ4 宮城・聖和学園
→82分 38 桝田 花蓮 スポ1 ちふれASエルフェン埼玉マリ
DF 渡部 那月 社4 兵庫・日ノ本学園
MF ◎11 熊谷 汐華 スポ4 東京・十文字
MF 村上 真帆 スポ2 東京・十文字
→62分 37 並木 千夏 スポ1 静岡・藤枝順心
MF 山田 仁衣奈 スポ3 大阪・大商学園
→46分 12 山田 彩未 スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
FW 10 河野 朱里 スポ4 静岡・藤枝順心
◎=キャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)
コメント

DF渡部那月(社4=兵庫・日ノ本学園)

――きょうの試合を振り返って

守備のところで、もうちょっと声を掛けながらやらないと、相手が結構個人個人が上手いので。上手くはめきれなくて押されるっていうシーンが続いて、上手くいかない時間帯が多かったです。

――きょうの戦術はどのようなものでしたか

中央にボールを入れさせないようにと練習ではやっていたんですけどうまくはまらなくて回されてしまいました。

――きょうはミスが多い印象でしたが

守備が上手くいかないと攻撃もあまり上手くいかないので、これから中断期間に入るのでそこで合わせていかなければいけないと思います。

――きょうはいつもと違うポジションでプレーされました

慣れないポジションだったんですけど、もっと中央なので、守備のときに前線に指示を出せれば良かったなと思います。あと監督の指示では中央のスペースをあまり空けないようにということだったので、そこは意識してやっていました。

――きょうフォーメーションをいつもと違うものにした意図はなんですか

前節から、中央のスペースが空き気味になってしまうということがあったので、そこのスペース管理というかそこを埋めるために今週はこういうフォーメーションでやっていました。まだ上手くいかないことが多いので、これから合わせていかないといけないと思います。

――前半は特に押される展開でしたが振り返っていかがですか

前半は相手に結構持たれて、チームとしてもどうやってかけるかということがはっきりしていなかったので。ハーフタイムにさつ(三浦)を中心に「こうやってかけよう」っていうのを全員で共通理解として立て直しをしたので、後半はそこらへんは上手くいったかなと思います。

――後半は前半に比べて攻める場面も増えました

後半はサイドハーフの守備の時しぼってスライドするっていうイメージでやっていて、うまくはまった部分もありました。そこからの攻撃がシュートにつながったりして、自分たちでボールが意図して取れたら上手く攻撃を仕掛けられるので良かったと思うんですけど結果はやられているので。後半の終盤は体力もなくなってきて、そこを上げていかなきゃなと思います。

――中断期間では何を強化していきますか

守備の部分なんですけど、守りながらどうやってうまくボールを取れるかというのをもっと突き詰めてやっていかなければいけないと思います。

DF中田有紀(スポ3=兵庫・日ノ本学園)

――本日の試合を振り返っていかがですか

結果として1-3で負けたということはしっかり受け止めて、出た課題を修正していかないといけないなと思いました。

――今季初スタメンとなりましたがどのような意気込みで挑まれましたか

いつも通り自分の持ち味が出せればいいなと思ってたんですけど、苦しい展開になったなという感じです。

――本日はご自身の持ち味はなかなか出せなかった印象ですか

けっこう自分たちのボールというよりは相手がボールを握ってる状態で、守備の時間が長かったので、その中で自分たちがどれだけ対応できるかという中だったんですけどうまくいかなかったです。

――結果として3失点となりましたがDFとしてどう捉えていますか

失点したという事実にはそれだけ何か原因があったし、回されているという感じだったので、修正しないとレベルの高い試合には通用しないなと思います。

――前半から後半にかけて戦術で何か変えられた所はありますか

前半は個が守備でプレスにいって、それに後ろが連携をとれてなくて、はめ切れない状態で相手に回されていたので。それでハーフタイムで話し合いました。意識的にはみんなやろうとはしていたと思うんですけど、修正できてた部分があった中で後半は2失点してしまったので、まだまだやるべきことができていないのかなと思います。

――本日出た課題は具体的にはどうのよなことが挙げられますか

特に守備の部分だと思うんですけど、誰がいくのかということと、どこで切らせてどこに追い込むのかということと、球際の部分があると思うんですけど、そういった声かけをしないと相手もうまいので簡単に前も向かれるし裏も抜かれるので、そういったことをもっと追求していかないと勝てないなという感じです。

――次節まで少し間隔が空きますが意気込みをお願いします

これまで勝っていた中で最後負け試合だったので。気持ちの部分でも苦しい試合でどれだけ食らい付いて結果を出すということが今後も求められてくると思うので、守備の部分でもしっかり自分たちが主導権を握れるようなレベルの高い試合にしないといけないなと思います。