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ラグビー部

2018.05.27

新人戦  対新人慶大 5月26日 慶大日吉グラウンド

新人慶大を圧倒!赤黒へ最初の一歩を踏み出す

 早大新人の初戦は宿敵・慶大。諸事情で40分1本での試合となったが、今季のスローガンである『Moving』が1年生にも浸透していることを感じさせる試合内容だった。40分間ボールに貪欲な姿勢を見せ続け、気迫の溢れるオフェンスと相手のミスを誘う強気なディフェンスが光り、終始新人慶大を圧倒。47-5で見事勝利を収めた。

 最初に仕掛けたのは新人早大だった。8分、速いテンポで攻撃を展開すると、最後はFB遠山拓(教1=東京・国学院久我山)が大外でグラウンディングし、先制点を挙げる。このトライで試合の主導権を握った新人早大は、11分にWTB河瀬諒介(スポ1=大阪・東海大仰星)が「足が速いので、外でのランの勝負っていうのを出していきたい」と語った俊足でライン際を独走。最後はSO堀尾健太(スポ1=茨城・茗溪学園)につなぎ得点を重ねる。その後も新人慶大を休ませない怒涛(どとう)のアタックが続く。14分にはCTB中西亮太朗(商1=東京・早実)が鋭いアングルで抜け出し、敵陣ゴール前まで攻め込むと、ゴール前ラックからフランカー原朋輝(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がインゴールをこじ開ける。20分には敵陣でのターンオーバーから中西が抜け出し、WTB小沼宏太(スポ1=茨城・清真学園)がインゴールを割り、4連続トライ。点差を26-0に広げる。

遠山のトライが流れを呼んだ

 このまま完勝するかに思われたが、試合中盤、自陣でのミスから攻め込まれると、自陣でのプレーが続く。粘り強いディフェンスで膠着(こうちゃく)状態に持ち込むが、徐々に自陣深くまで食い込まれ、最後はインゴールにねじ込まれる。しかし、この失点を引きずるまいと大幅にメンバーを入れ替えると、新人早大が息を吹き返す。35分WTB池本暖(人1=愛知・千種)のトライを皮切りに、得点を重ね、終了間際には堀尾が切れ味のあるステップで相手を抜き去ると、ラストは池本が締め、試合終了。47-5と圧勝した。

度々攻撃の起点となった中西

 入部してまだ2ヶ月ということもあり全体の完成度はまだ粗さが残る。しかし、勝利への貪欲さがひしひしと伝わってきた。次戦は「相手に1トライとられてしまいました。そのトライが明大と試合をするときには命取りになる」とのプロップ小林賢太(スポ1=東福岡)の言葉のように、新人早大にとってもっとも高い壁になるであろう新人明大。この試合で得たものと課題となったものをいかに伸ばし、いかに修正するか、未来の赤黒を背負う者たちに注目していきたい。

(記事 千葉洋介、写真 小田真史)

新人戦
新人早大 スコア 新人慶大
前半 後半 得点 前半 後半
47
47 合計
【得点】▽トライ 原2、池本2、遠山、堀尾、小沼  ▽ゴール 堀尾(4G)、河瀬(2G)
※得点者は早大のみ記載。なお、この試合は40分一本のみで行われました
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
宮武 海人 政経1 東京・早大学院
前半32分交代→16木村
長谷川 太 スポ1 群馬・太田
後32分交代→17横山
◎小林 賢太 スポ1 東福岡
丸茂 健 スポ1 神奈川・川和
前半32分交代→19永瀬
大崎 哲徳 文構1 東京・国学院久我山
前半32分交代→18阿部
原 朋輝 スポ1 神奈川・桐蔭学園
小柳 圭輝 社1 東京・国学院久我山
前半32分交代→20淺沼
小川 瑞樹 文1 東京・早実
前半32分交代→21宮下
河村 謙尚 社1 大阪・常翔学園
前半25分交代→22清水
前半36分交代→23森谷
10 堀尾 健太 スポ1 茨城・茗溪学園
11 小沼 宏太 スポ1 茨木・清真学園
前半32分交代→24池本
12 中西 亮太朗 商1 東京・早実
13 長田 智希 スポ1 大阪・東海大仰星
14 河瀬 諒介 スポ1 大阪・東海大仰星
前半32分交代→25米田
15 遠山 拓 教1 東京・国学院久我山
前半32分交代→26佐々木
リザーブ
16 木村 陽季 社1 東京・早実
17 横山 太一 スポ1 東京・国学院久我山
18 阿部 対我 社1 東京・早実
19 永瀬 功太郎 文構1 東京・早実
20 淺沼 黎 政経1 東京・青山学院
21 宮下 龍樹 人1 茨木・茗溪学園
22 清水 竜成 教1 東京・早実
23 森谷 隆斗 商1 東京・早大学院
24 池本 暖 人1 愛知・千種
25 米田 圭佑 政経1 島根・石見智翠館
26 佐々木 奎介 社1 東京・早大学院
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
コメント
プロップ小林賢太ゲームキャプテン(スポ1=東福岡)

―― きょうの試合で何か収穫はありましたか

40分の中でしっかり得点を取ることができたのですが、相手に1トライとられてしまいました。そのトライが明大と試合をするときには命取りになると思います。

――入部式後、初の試合でしたが緊張はしましたか

少し緊張しましたが、試合が始まるとコミュニケーションをとりながらプレーできたので良かったです。

――ゲームキャプテンでしたがチームをまとめるために何を心がけましたか

全体とみんなでコミュニケーションをとりながら、修正できるとこはしっかり修正するように心がけていました。

――自分の強みはどういうところですか

フィールドプレーだと思います。きょうの試合も自分の中で納得いってない部分もあるのですが、全体的にいいプレーができたと思います。

――アタックの場面で目立っていましたが、どこがよかったですか

自分の持ち味であるアタックでいいプレーができたので満足しています。

――次は明大との試合がありますがどういう点を改善したいですか

一人一人がきょうの試合をしっかりレビューして、次の試合までの3週間で修正したいです。明大は高校日本代表級の選手がたくさんいるので、負けないようにしっかり人数をかけながらプレーしたいと思います。

CTB中西亮太朗(商1=東京・早実)

――入部式後の初の試合となりましたが、意気込みはいかがでしたか

ここ2、3週間1年生のチームとして練習してきたんで、全員でしっかり圧倒しようという気持ちでやりました。

――アタックでは何を意識しましたか

とにかくチーム全体で早いセットして、順目、逆目どこからでも攻めていこうというチームのスタンスがあるので、それを意識して全員でやりました。

――慶大に1トライ取られてしまいましたが、何が原因でしたか

まず、自分たちのミスで自陣まで結構来られてしまって。その後、特に普通に守れていた部分を、もったいないペナルティーでどんどんやられちゃったんで。自分たちのペナルティーが原因かなと思います。

――この試合で個人として意識したことは

慶大が一次とかタテで強いプレーするっていうのを聞いてたんで。自分はその一次を止めるっていうのを意識してやりました。

――アタックで何度も切り込む場面が見られました

チームとして1対1で勝とうっていう目標があったんで、自分も1対1の場面で妥協せずにゲインしようという気持ちでずっとやりました。

――ご自身の強みは何だと思いますか

タテの強さとカットイン、カットアウトのアングルのチェンジが強みだと思うので。そのアタックの持ち味をどんどん出して、上のチームにチャレンジできるよう頑張りたいと思います。

――収穫はありましたか

ディフェンスもアタックも普段やってたことはある程度出せたと思うので。この後すぐ明大戦があるので、そこでも圧倒できるようにこれからも頑張りたいと思います。

――次回の明大戦への意気込みは

明大は個々の強さが凄いあると思うので、絶対そこで負けないよう1対1の部分を意識して。あと、『Moving』、全員で最後まで動き続けることを意識して80分間やり遂げたいと思います。

WTB河瀬諒介(スポ1=大阪・東海大仰星)

――大学生での初の試合となりました

1年生としての初試合なので、いままでやってきたことをしっかり出して絶対に勝って終わろうという感じでした。

――ポイントとしていたところは

1対1の部分で絶対に負けないというところでした。

――ディフェンスの部分は

ディフェンスの部分でしっかり前に出ようと言っていたので、そこはしっかりできたかなと思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

僕のポジションは、やはりトライを取り切るというところなのですが、それができなかったので。まだまだ自分は弱いなと思いました。

――きょうの試合での収穫はありましたか

まず、勝てたというところです。40分であれだけの点数が取れたのはよかったかなと思います。

――大学のトレーニングはいかがですか

高校のときは、先輩から教えてもらったことだけでやっていたんですけど、大学に入って、S&Cのコーチとか、しっかりフォームなども教えてくれるので、トレーニングしている感じはあります。

――今後出していきたい自身の強みは何ですか

足が速いので、外でのランの勝負っていうのを出していきたいと思います。

――新人早明戦に向けて

きょうみたいに簡単にいく相手ではないと思うので、次の試合も勝てるようにしっかり3週間頑張っていきたいなと思います。