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卓球部

2018.05.25

春季関東学生リーグ戦 5月25日 港区スポーツセンター

強豪・専大を追い詰めるも惜敗

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)3日目。ここまで3勝2敗の早大は昨春の王者・専大と対戦した。硴塚将人(スポ3=東京・エリートアカデミー/帝京)が単複で2点を挙げる活躍を見せ、第7試合までもつれる接戦となったが、最後は地力の差を見せつけられて惜敗。春季リーグ戦3敗目を喫した。

 嫌な流れを断ち切ったのはルーキーの五十嵐史弥(スポ1=石川・遊学館)だった。1番手、2番手が持ち味を出せないまま完敗した後の第3試合で五十嵐はルーキー対決に臨んだ。リーグ戦前、同じ1年生には負けられないと話していた五十嵐は積極的に攻撃を仕掛けていく。前陣でピッチの早いラリーを展開してくる相手に台から下げられても中陣から強力なドライブで反撃し、相手のブロックを打ち破る。いいプレーが続くとさらに精度が高まっていくのが五十嵐の特徴だ。2ゲーム目以降簡単なミスが減り、ラリーの返球はより厳しいコースへ。ストレートで勝利し、早大に流れを呼びこんだ。続くダブルスに登場したのは硴塚・緒方遼太郎(スポ2=東京・エリートアカデミー/帝京)組。いきなり2ゲームを先取され後がなくなったが、第3ゲーム以降、硴塚・緒方組は落ち着いてボールを繋いでラリーに持ち込んでいった。すると、中陣での打ち合いで相手を押し込んでミスを誘発。さらにサーブも有効に決まり、終始リードを保ちながら2セットを取り返す。迎えた最終セットも競り合った展開となったが、常に早大ペアが先行しながら逆転を許さなかった。硴塚・緒方組は明大戦に続いて強豪ペアを撃破し、試合を振り出しに戻した。

好調な硴塚・緒方組

 ダブルス勝利の勢いそのままに第5試合に登場した川上尚也(スポ1=静岡学園)は、国際大会でも活躍する実力者に対して2ゲームを連取。チキータレシーブやバックハンドからの展開で相手を台から下げ、早いラリーで相手を振り回して得点を重ねていったが、第3ゲーム目以降要所でのあと一本がなかなか決まらず惜しくも金星とはならなかった。団体戦スコア2-3で迎えた第6試合、コートには硴塚が入った。2週間前、痛恨の敗戦を喫した明大戦と同じシチュエーションで迎えた一戦、硴塚は「すごく意識した」という。明大戦では試合に対して気持ちが高ぶりすぎて柔軟に戦術を立てることができなかったという硴塚はその反省を生かし、冷静に試合を展開していった。ラリーでは無理に攻めずに落ち着いて返球して相手のミスや甘いボールを待つ。そして要所では一番の武器である強烈なバックハンドを叩き込む。精神面の成長を見せた硴塚が余裕を持った試合運びで快勝し、勝負の行方は平野晃生主将(スポ4=山口・野田学園)に託された。主将対決となった最終第7試合、平野は粘り強くラリーをものにして第1ゲームを奪ったものの、2ゲーム目以降平野の球質に慣れた相手に主導権を握られてしまった。厳しいコースへの両ハンドドライブや、ボールに触れることもできないような高速カウンターを要所で決められてしまい、チームを勝利に導くことができず、早大は団体戦スコア3-4で惜敗した。

冷静に試合を組み立てた硴塚

 強豪専大をあと一歩のところまで追い詰めながらまたしても競り負ける形となった早大。上位チームの背中は近いようでまだまだ遠い。現時点での実力差を埋めて残りのシーズンで雪辱を果たすべく、選手たちは前を向いてさらなる練習を重ねていくことだろう。まずは明日、いい形で春季リーグ戦を終えるためにもチーム一丸となって中大戦の勝利を掴み取りにいく。

(記事 吉田寛人、写真 下長根沙羅)

結果

▽男子 第6戦

VS 専大 ●3―4

●緒方遼太郎1―3田添響

●葉波啓0―3及川瑞基

○五十嵐史哉3―0蛭田龍

○硴塚将人・緒方遼太郎組3―2及川瑞基・郡山北斗組

●川上尚也2―3三部航平

○硴塚将人3―1吉田海斗

●平野晃生1―3郡山北斗

コメント

硴塚将人(スポ3=東京・エリートアカデミー/帝京)

――2週間の間でどのようなことを調整されましたか

特別にやったことはなくて、普段通りの練習をしてきました。

――明大戦と同じシチュエーションで回ってきました

すごく意識したんですけど、明大戦では試合に気合いが入りすぎて作戦とかを立てることができなかったので、今日は落ち着いて作戦を立てていこうと思いました。

――具体的にはどのような作戦で臨んだのでしょうか

無理に決めようとしないで、繋ぐところは繋ぐという感じで、相手より1本でも多くボールを拾っていこうとしました。

――チームとしてはまたしても接戦に敗れてしまいました

取るべき試合は取れて善戦できたんですけど、実力のある4人に敗れてしまいましたね。

――あすの意気込みをお願いします

最終戦になるので、どんな形でもいいから勝って3位に食い込めるように頑張りたいと思います。