スケート部

2018.05.23

第46回関東学生選手権 5月19・20日 東京・東大和スケートセンター

成長を続ける早大フィギュアスケーターたち 関東学生選手権大会で持ち味を生かしたプログラムを披露

 5月19、20日に東大和スケートセンターで行われた関東学生選手権大会に早大スケート部フィギュア部門の選手たちが出場した。選手たちは、それぞれが持ち味を生かしたプログラムを披露し、自身の成長と秋への課題を見出した。

★6級女子に斎藤、佐々木が登場

6級女子には、ともにシンクロナイズドスケートで活躍する齊藤聖果(商2=東京・早実)、佐々木風珠(政経1=東京・早実)が出場した。 第5グループの第2滑走で登場したのは、久々のシングルでの出場となる齊藤。「今持っている力以上は出せた」と語るように、全てのジャンプを軽やかに決める。ジャンプはもちろんのこと、スピンやステップシークエンスでも手先からつま先まで美しい演技からそのレベルの高さが見てとれた。難しい楽曲ではあるが、曲の世界観をうまくくみ取り、シンクロ競技で磨かれた高い表現力と、斎藤の強みである下半身が安定した質の高いスケーティングで見る者を魅了した。試合後、「ダブルアクセルとコンビネーションを入れてもっと完璧な演技を目指したい」と力強く語ってくれた彼女、関東学生選手権でその演技が見られるのか、楽しみだ。 最終グループ第4滑走で登場したのはルーキーの佐々木。腰に怪我を負う中での出場だった。そのためか、ジャンプでは着氷の乱れなど所々ミスが見られた。しかし持ち前のダイナミックなスケーティングに加え、シンクロで培った表現力で会場を湧かせ、内容の濃いプログラムを披露した。大学初戦を思わせない伸びやかな滑り、迫力ある演技で観客を圧倒した佐々木。今後に向けて「東インカレで本選へ通れるように頑張って練習します」と語り、期待の新人は関東学生選手権大会に目線を向けた。

晴れやかな表情で演技を終える斎藤

表情豊かに演技する佐々木

(記事 尾崎彩、写真 糸賀日向子)

★安藤、新プログラムで今季初戦へ

 女子4級の安藤美裕(教3=東京・早実)は、「明るくなれる曲をやってみたかった」と選んだ新プログラム『Go the Distance』で今季初試合に挑んだ。「試合前から若干(ジャンプの)調子が崩れ始めていた」という安藤は、冒頭のダブルトーループで転倒してしまう。しかし「自分が跳べるものは確実に、というイメージでとにかく降りるという気持ちを持って跳んだ」という3連続ジャンプは着氷。また、スパイラルや腕を大きく動かす動きを見せると、「キックアウトされないというのを目標に練習してきた」というスピンも披露した。結果は17人中16位と振るわなかったが、試合後「まずフリースケーティング(FS)に慣れることや、スピンのレベルをできるだけ上げられるようにすること」を今後の目標として力強く語った。今大会で得た課題を糧に、秋の東日本学生選手権ではさらに成長した演技を見せてくれるだろう。

スパイラルシークエンスを披露する安藤

(記事 糸賀日向子、写真 尾崎彩)

★新プログラムで谷川2位

 女子3級では、谷川栞理(人2=岡山一宮)が新しいプログラムを初めて披露した。「今の自分に一番合っている」という『One of the Boys』の曲に合わせて軽快に滑り出すと、冒頭のコンビネーションジャンプを見事に成功させる。その後のジャンプ、スピンで若干のミスは見られたものの、様々な技を盛り込んだ工夫に富んだステップシークエンスを披露。しなやかなスケーティングで演技をまとめ上げ、結果は2位。今回見えた課題をさらなるレベルアップへつなげられるか。伸びしろがある谷川の演技に次戦も注目したい。

華やかな赤の衣装をまとって演技する谷川

(記事 尾崎彩、写真 糸賀日向子)

★東6位入賞、安井も主将としての初試合へ挑む

  女子2級には、安井ゆり主将(政経4=東京・豊島岡女学園)と東真子(法2=埼玉・早大本庄)が出場した。目覚ましい成長を遂げ、目標としていた女子2級での出場となった東は大きな声援を背にリンクの中心に立つ。『THE 有頂天ホテル』に合わせて披露した演技では、「納得のいくジャンプというのは正直一本もなかった」と振り返る。その中で東の演技に華を添えたのは、2級取得の際に苦労を重ねたスピンだ。「今回の大会は最後まで残ってしまったスピンに結構助けられて結果が出たというところがあったので、あの時苦しんでよかったなという気持ちです」と振り返った東は、見事6位入賞となった。また、安井ゆりは主将として初試合を迎える。ゆったりとした曲調に合わせて連続ジャンプを着氷すると、「手の力や肩の力を抜いて演技しました」という前試合から進化した表現でも魅せた。そしてプログラム最後にはフライングシットスピンにも果敢に挑戦し、さらなる成長を予感させた。秋には目標としている東日本学生選手権(東インカレ)が開催される。主将としても早大をけん引する安井がどのような進歩を見せてくれるのか今から楽しみでならない。

曲調に合わせて演技する東

(記事 糸賀日向子、写真 藤岡小雪)

結果

▽6級女子

斎藤聖果 23位 45.68点

佐々木風珠 28位 39.84点

▽4級女子

安藤美裕 16位 26.70点

▽3級女子

谷川栞理 2位 32.82点

▽2級女子

東真子 6位 16.05点

安井ゆり 11位 14.11点

コメント

齊藤聖果(商2=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

シンクロが忙しくてシングルをやってなかったわりに一応全部入ったのでそこはよかったです。でもダブルアクセルは入れられなかったので、そこは東インカレで頑張ります。

――完璧な演技のように見受けられましたが。

今持っている力以上は出せたかなと思います。でもやはりダブルアクセルを入れないとな、と思います。あとコンビネーションジャンプがなかったので。でも、一応ジャンプは全部降りられたのでそこはよかったです。

――表現力がすごく高い演技だと思ったのですが、この試合に向けて練習してきたことは何ですか。

まずステップを途中で入れたことです。スローの部分にステップを入れた方が音も聴こえるし、ちゃんと演技しないといけないところで、ステップシークエンスは表現を気をつけられたと思います。あとジャンプの前は滑りやすいように振り付けを入れていて、その分伸びるところは伸びて滑ることを気をつけました。

――今後に向けて一言お願いします。

東インカレではダブルアクセルとコンビネーションを入れてもっと完璧な演技を目指したいです。

佐々木風珠(政経1=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

ジャンプで結構ミスをしてしまいました。でも練習の時もミスが多いのでそのままかなという感じです。

――最近の練習環境などはどうですか。

神宮で週3回しか貸し切りがないのですが、本当にたまに貸し切りをできた時はそこで練習していました。2週間くらい前に腰を痛めてから1週間休んでいたのですが、無理矢理出場しました。

――今回の試合に向けて頑張ったことは何ですか。

そうですね、腰が痛いので、スピンよりは表現を磨こうと頑張っていました。

――今後に向けて一言お願いします。

そうですね、東インカレで本選へ通れるように頑張って練習します。

安藤美裕(教3=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

今季初めての試合だったので、緊張している部分がすごく大きかったです。あとやっぱり公式練習がない試合なので、普段滑っている感じとまた違った空気で、ちょっと焦ってしまった部分がこの試合では出ていました。

――この試合に向けて取り組んだことは何ですか

去年と違って曲を新しくしたので、この曲に慣れるということを一番にしました。あとは、今回わりと去年よりは手の振りや足の細かい部分を入れてもらったりしていたので、そこをフリーの中で上手く滑ることのできるようにしました。あとは、スピンをキックアウトされないというのを目標に練習してきました。

――新しいプログラムを選んだ理由というのはいかがですか

一年生の頃が『エビータ』という力強い女の人のイメージで、二年生の頃が『Time to Say Goodbye』というもう卒業するのかな-、みたいな曲でした。だから今回は自分で先生に交渉しに行った曲なのですが、明るくなれる曲をやってみたくて、でもノリノリな曲は普段あまりやっていなくて合わないと思いました。それで聞いている曲の中でこの曲が前向きで良いなと思ってこの曲を選びました。

――スピンをキックアウトされないように、というお話がありましたが、日本学生氷上競技選手権(インカレ)の時もスピンの取りこぼしがないようにしたいと仰っていました。インカレからその点についてどのような取り組みをされましたか

とにかくスピンなどに落ち着いて入るということをイメージしています。ジャンプが転んでも降りても、試合ではわりと焦るというクセが出ているのでそこをなるべく落ち着いてと思いながらやるようにはしました。

――きょうのジャンプを振り返っていかがでしたか

ジャンプは試合前から若干調子が崩れ始めていました。きょうも5分間の練習の時に、自分が今季初めての試合だったのもあってふわついている感覚に慣れていませんでした。それで降りられないな、というのが気持ちの下にはあったのかなというのがあります。今回ジャンプの軸は安定していた方なのですが、チェックが遅かったなというので転んでしまったり迷いがあって転んでしまったりというのがありました。

――三連続ジャンプはいかがでしたか

三連続ジャンプはとにかく2回転を最初に転んでしまった時点でなるべく自分が跳べるものは確実に、というイメージでとにかく降りるという気持ちをもって跳びました。

――スケーティングスキルについてもインカレの時に仰っていましたが、その後どのような取り組みをしてきましたか

スケーティングスキルの点数の出し方というものが、大学に入ってから模索している部分でもあってだんだん積み重ねていく内にフリーも伸びるようになるので、フリーに慣れて滑り込むというのと、あとし合いでは緊張してしまってhンらいの自分の力が出せなくて遅くなってしまう事があるので、遅くなってしまう部分をなるべく押して、押して速くするとか、細かい技のところで荒い足裁きをしないということを目標にしました。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

今季初めての試合からはわりとこの後あくので、私のできる限りのまずフリーに慣れるということと、スピンのレベルをできるだけ上げられるようにするということとコンビネーションスピンの姿勢が高くてインターメディエットでレベルを取ることができなかったりするので、とりあえずレベルを取れるようにはなりたいというのが3年の目標です。

谷川栞理(人2=岡山一宮)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうは新しいプログラムを初めて披露したのですが、結構ミスが多かったかなと思います。

――なぜこのプログラムを選ばれたのですか

なかなか結果が決まらなくて、それでいろんな曲を先生に出して2人で一緒に選んでいたところで、自分に今の『One of the Boys』の曲が1番合っているかな、ということで、この曲にしました。

――今大会に向けて1番練習したのはどのようなところでしたか

今回はいつものプログラムよりもつなぎの部分にいろんな技が入っているので、そこのステップを頑張りました。

――その練習はどのように試合に生きましたか

この練習した部分はできたのですが、他のジャンプやスピンの回転不足の面でミスがたくさん出てしまったので、そこを改善していきたいと思います。

安井ゆり(政経4=東京・豊島岡女子)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

失敗とかちょっとよろけたりしたので、パーフェクトな演技ではなかったのですが、自分としては結構満足できたかなという感じです。

――今日一番だったと思われるジャンプを教えてください。

そうですね、4本跳んだのですが、出来栄え的には最後のスリージャンプが、簡単なジャンプですが絶対跳ばなきゃいけなくて、綺麗に飛べれば得点源になるので、加点プラス3を狙っていて結構うまくいったと思います。

――最後のスピン、工夫されていたと思うのですが、どういう風に練習してこられましたか。

あれはフライングシットスピンで、跳んでから低くならないといけないのですが、3級の課題で練習し始めて3ヶ月ほどだと思うのですが、試合だとなかなか難しくて。練習でも一回か二回回ったくらいでかなり賭けでした。でも回避するよりはフライングシットスピンをやった方が納得できるかなと思ったので挑戦しました。失敗したけど悔いはないです。

――表現面がバレンタインカップより磨かれていたと思いますがどんな練習をされてきましたか。

手の形は前から気をつけていたのですが、手の先に力が入って汚く見えていたので、手の力や肩の力を抜いて演技しました。またスケーティングが上手くなると上半身をうまく動かせるようになるので、それが表現につながったのかなと思います。

――最後に、主将として一年間の目標を教えて下さい。

早大は小さい頃からスケートをやっていて、真剣な人が多いですし、団体優勝を狙えるし、期待されてると思います。でもまずは個人が毎回ベストを出せるような環境を自分がつくっていきたいです。

東真子(法2=埼玉・早大本庄)

――今大会は、目標としていた2級での出場となりましたがいかがでしたか

2級で出ることができたのはすごく嬉しくて、ずっとバックスクラッチという右軸で回るスピンを残してしまっていて、それが最後ここで受からないとこの大会に2級で出られないという所まで残ってしまってだいぶ不安はありました。でも今回の大会は最後まで残ってしまったスピンに結構助けられて結果が出たというところがあったので、あの時苦しんでよかったなという気持ちです。

――1つ目のジャンプで笑顔が見えたのはどのような心境だったのでしょうか

最初のジャンプは、いつもは一番スピードに乗ったまま跳んできれいに流れてできるジャンプだったのですが、ちょっと着氷が乱れてしまってやばいなという気持ちから出た笑みでした。

――きょうのジャンプで良かったと思うもの、またそのジャンプを決めた時の心境について教えてください

正直いつもはジャンプができてもスピンができなくてなかなか納得のいく練習ができないというのが、練習でも今までの本番でも多かったです。でも今回は納得のいくジャンプというのは正直一本もなくて、どれも練習ではきれいにできたし、先生にも調子きょう良いねと言われていたのに、本番結構緊張してしまってできなかったのがありました。ただ頭の中でこうしたらこのジャンプの点がなくなるからこうしようという風に冷静な自分もどこかにいて、この点は評価できるかなと思います。

――スピンはいかがでしたか

スピンは目標だったのが加点を付けることでシットスピンに加点がついたのが本当に嬉しかったです。それとコンビネーションスピンを2級は最後に入れないといけなくて、それは普通は最初にキャメルをやって、シットをやってアップライトをやってコンビネーションなのですが、キャメルスピンがまだ練習不足で全然できないのでもうその一個下のレベルの点狙いでシットスピンからのアップライトスピンだったので絶対にミスはできないという気持ちは強かったのですが、そこをとりあえずミスせずできたので、良かったかなと思います。

――表現面はいかがでしたか

最初の1分はすごく笑顔で明るく私らしく元気にというのが目標でそれはできたと思います。ただ1分過ぎたあたりでちょっとサックスのような音が響いている結構色気を出さないといけないパートがあるのですがそこがちょっとどうしてもできないので今後の課題かなと思います。

――次の目標と、そのためにどのようなことをしていくか教えてください

正直ここまで駆け足できてしまったというのがあるので、次は2級クラスで地に足を付けたスケーティングができるように頑張りたいなというのがあります。エレメンツは次のレベルに行くには時間のかかるものばかりなので、エレメンツも磨きつつスケーティングを2級の上の方とか3級に挑戦して行くにあたって通用するものに長い時間かけて変えていきたいなというのがあります。あとそろそろノーミスの演技がしてみたいです。