ハンドボール部
2018.05.21
関東学生春季リーグ 5月20日 東京・国士舘大学多摩キャンパス体育館
逆転勝利で国士舘大撃破!春季リーグを6位で終える
関東学生春季リーグ(春季リーグ)最終節。この日、早大は窮地に立たされていた。前節終了時点で2勝7敗の8位。ここで負けたら1部リーグで最下位となり2部との入替戦が確定してしまう。「何が何でも勝ちにいく。ぶっ倒れるくらいまでやりきろう」(富永穂香、スポ4=東京・佼成学園女)——。選手たちは計り知れないプレッシャーの中、背水の陣でこの戦いに挑んだ。試合が始まると、2次リーグで連勝し勢いに乗っている国士舘大相手に硬さが取れずいきなり大差をつけられてしまう。しかし、ディフェンスで守ってからの速攻をきっかけにリズムに乗るとこれまでの課題であったセットオフェンスが機能し始める。最大5点あった差を後半にひっくり返し、今季最多得点で劇的な逆転勝利を挙げた。
これまでで一番の声と笑顔で円陣を組み、いつも以上に気合が入っていた早大は、開始直後に伊地知華子副将(社4=宮崎学園)のミドルシュートで幸先よく先制点を挙げた。しかし、相手のエースに対する警戒心からその選手に引き寄せられてしまい、得意のディフェンスで穴を作ってしまう。裏に入られたところにパスを通され失点。その連鎖からなかなか抜け出すことができず、開始わずか8分で1−6と大きくリードされてしまった。『入替戦』の文字が脳裏をよぎる。それでも、きょうの選手たちの表情は曇らなかった。「一個一個追いついていけば大丈夫」(島崎愛、社4=熊本国府)。高田紗妃主将(スポ4=福岡・西南学院)が「気持ちの部分がすごく強くなった」と振り返るように、リーグを通して数々の試練を乗り越えてきた彼女たちはこの状況の中で落ち着いていた。速攻から7メートルスローを得て伊地知が決めると、杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)もサイドシュートで続く。さらに堅いディフェンスでゴールを守ったことをきっかけに、怒とうのゴールラッシュを見せた。復帰後初得点となった富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)の速攻、司令塔としてオフェンス陣を引っ張ってきた金庭亜季(社4=群馬・富岡東)のカットインなど一挙5得点。ここで同点に追いつく。その後は3連続失点を喫したが阿部美幸(スポ1=東京・佼成学園女)が放ったサイドシュートは相手ゴールに突き刺さり、2点ビハインドで前半を折り返した。
点差が離れた場面でも落ち着いて指示を出していた高田
後半はかねてからの不安要素を吹き飛ばすかのようにセットオフェンスが機能した。吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)が気迫のカットインで得点を挙げるとエンジンがかかる。パスカットからのプレーで伊地知がゴールネットを揺らし、久保涼子(スポ4=群馬・富岡東)がサイドからループシュートを決める。そして後半9分。吉田が倒れこみながら豪快にカットインを決め、ついに勝ち越しに成功。早大サイドからは大歓声が沸き起こった。その後は一点を取り合う展開となったが、「強気でいくしかないと思ってやりました」という吉田がミドルシュート、さらに速攻を決め2連取の大仕事を成し遂げると富永が速攻から切り込んで得点をもぎ取り、その差を4点にまで広げる。ディフェンスでも4年生を中心に声を掛け合い国士舘大オフェンスを封じ込んだ。最後は相手も意地を見せ、点差を2点に縮められたが、残り1分を切った場面。速攻を受け1対1になった状況で北村早紀(スポ3=群馬・富岡東)がビッグセーブ。このファインプレーが早大の勝利を決定づけた。最終スコア21−19。絶対に落とせない一戦で見事逆転勝利を収めた。
吉田は後半に覚醒。5得点を挙げ、勝利に貢献した
「本当に勝ってホッとしました」(高田)。激闘を終えた選手たちは安堵の胸をなで下ろした。この結果により早大は6位となり、1カ月を超える春季リーグの戦いもこれで閉幕。主戦力の卒業により、手探りの中でのスタートということで課題はたくさん見つかったが、再試合や主力のケガなど多くの試練にぶつかりながらも、試合を経るたびに選手たちは成長し一つのチームとしてまとまった。また、目標の『優勝』には遠く及ばなかったが上位チームとの力の差を体感できたことは大きな収穫であるだろう。秋季リーグに向けて橋渡しとなる夏の練習で、この春見つかった課題を克服しレベルアップをすることを誓った選手たち。鍛錬の夏を経て、秋にどんな成長を見せてくれるのだろうか。その姿を見る日が今から待ち遠しい。
(記事 宅森咲子、写真 小松純也)
集合写真
★伊地知華子副将が敢闘賞を受賞!
桐蔭横浜大戦でシュートを決めガッツポーズを見せた伊地知
今季、副将を務める伊地知が敢闘賞を受賞した。ミドルシュートやカットインのプレーを中心にオフェンスでリズムを作って勝利に大きく貢献した伊地知は、春季リーグ通算30点と、チーム内ではエースの吉田に次いで多くの得点を獲得。今期の自身のプレーについて「自分の目標として1試合につき3点4点は取るというのを掲げていて、それはわりと達成できたかな」と評価しながらも「流れの中で決めなきゃいけないシーンとか自分がアシストするプレーが少なかったので、秋季リーグでは自分が死ににいって相手を生かすプレーとか、流れの中でミドルを決めるとかそういうチームプレイを目標にしていきたい」と力強く語った。次に照準を合わせるのは秋季リーグ。得点力のある伊地知を筆頭に課題のオフェンスを強化して挑みたい。
(記事、写真 宅森咲子)
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関東学生春季リーグ | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 21 | 9−11 12−8 |
19 | 国士館大 |
GK 北村早紀(スポ3=群馬・富岡東) LW 杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英) LB 吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女) CB 金庭亜季(社4=群馬・富岡東) PV 楯如美(スポ3=岐阜・飛騨高山) RB 伊地知華子(社4=宮崎学園) RW 久保涼子(スポ4=群馬・富岡東) |
2次下位リーグ星取表 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 日体大 | 日女体大 | 国士館大 | |||||||||||
6位 | 早大 | * | 17●29 | 14●18 | 8●16 | 20○19 | 20○18 | 21○19 | ||||||
5位 | 日体大 | 29○17 | 18○14 | * | 25○16 | 21○16 | 17△17 | 18●22 | ||||||
8位 | 日女体大 | 16○8 | 19●20 | 16●25 | 16●21 | * | 26○24 | 17●23 | ||||||
7位 | 国士館大 | 18●20 | 19●21 | 17△17 | 22○18 | 24●26 | 23○17 | * |
コメント
高田紗妃主将(スポ4=福岡・西南学院)
――今の率直なお気持ちをお聞かせください
負けたら入替戦確定だったので、本当に勝ってホッとしました。個人的には全然駄目駄目だったんですけど、とりあえずこの試合を勝てたことにホッとしています。
――試合全体を振り返っていかがですか
エースの子のロングシュートが怖いという話をしていて、みんなそれに対して引き寄せられちゃった部分があって。持ち味としていたディフェンスが早めに修正利かなかったというところで前半の最初の失点につながってしまったと思うんですけど、きょうはセットオフェンスがすごく機能していてみんなが走っていたのですごくいいゲームだったなと思います。
――試合開始直後に大量に失点してしまいましたが立て直せた要因は何だったのでしょうか
みんながそこから崩れることなく「大丈夫、大丈夫」という気持ちのモチベーションがあったからこそ、そういう試合運びができたのかなという風には思います。
――春季リーグ全体を振り返ってチームとしてはどういうリーグになりましたか
すごく試練だらけで、ノーゲームから始まって、再戦をして、キーパーをケガで失い。様々なことがありすぎてすごく大変だったんですけど最後勝てたので終わりよければ全て良しなのかなと思っています。
――今季のご自身のプレーについてはいかがですか
大学初の公式戦で、他大の力を見せつけられたというか全然だなという感じですね。もっともっと練習しないといけないなと感じさせられたリーグでした。
――主将という立場で今までとは意識も違いましたか
そうですね、今までがなかったんですけど(笑)。プレッシャーはありましたし。でもみんなが頑張ってくれていたのでそんなに思い込むこともなかったかなと思います。
――チームとして成長した部分で何か挙げられるものはありますか
技術面というより気持ちの部分がすごく強くなったかなと。いろんなハプニングがあったリーグだったんですけど動じることなく自分たちがやるべきことができたという部分が成長につながったかなと思います。
――春季リーグを通して見えてきたチームの特徴は何かありますか
やっぱりディフェンスが堅かった。ただ20点以内の失点にしたとしても(点が)取れないというセットオフェンスの力のなさだったり、得点力のなさが顕著に現れたと思うので、そこを修正して秋季リーグに向かいたいなと思います。
――秋季リーグに向けて、夏はどう過ごしていきたいですか
また基礎に戻って、パスやシュートもそうですし体力面で走り込みという部分も夏にしっかりやって、体も心もレベルアップした状態で臨みたいなと思っています。
伊地知華子副将(社4=宮崎学園)
――試合を終えての率直なお気持ちをお聞かせください
もう追い込まれた状態だったので、素直に勝てて嬉しかったです。
――試合全体を振り返っていかがですか
前半出だしはちょっとリズムが悪かったんですけど、前半の終わりから後半にかけて少しずつ自分たちの流れでゲームができるようになってきたのでそれがよかったかなと思います。
――大量失点の後、立て直せた要因は何だと思いますか
セットオフェンスは最初からシュートまでいけてたので思いっきりやっていったことと、ディフェンスはしっかり一本守って速攻までつなげようという意識をみんなが持ってたことですかね。
――開始直後の先制点を含め、伊地知選手は3得点を挙げられましたがご自身のプレーについてはいかがですか
前半の1発目は決まったんですけど、中盤は結構ミドルで流し上に打って止められてるシーンがあって。そのシーンは前の試合でもあって、日体大戦の時も同じタイミングで取られているので、修正しきれなかったのが駄目だなという反省はあります。
――このリーグを振り返ってチームとしてはどんなリーグになりましたか
一個上の先輩たちがみんないなくなって本当に新チームという体制で、きょねんを経験しているのも数人しかいなくて。今回のリーグは戦術とかよりも気持ちで乗り切ったという印象が強いですね。なので秋季リーグとかになるとこれから戦術とかも少しずつセットの精度も上げていかなきゃいけないし、速攻の精度も組み立てていかなきゃいけないし、課題はたくさんあるなと思いました。
――成長した部分は何かありますか
リーグが始まった当初は、試合の中で自分たちのリズムが悪い時に喋れてなくて結局不完全燃焼でゲームが終わっちゃうとか、会話がないまま終わっちゃうという感じだったんですけど、リーグ後半にかけて、「今のミスの原因は私が持ちすぎてた」とか「もっと早く離せばよかったね」とか会話も増えてきたのでそれは成長できたかなと思います。
――今季のご自身のプレーはいかがですか
自分の目標として1試合につき3点4点は取るというのを掲げていて、それはわりと達成できたかなと思うんですけど、流れの中で決めなきゃいけないシーンとか自分がアシストするプレーが少なかったので、秋季リーグでは自分が死ににいって相手を生かすプレーとか、流れの中でミドルを決めるとかそういうチームプレイを目標にしていきたいなと思います。
――副将という立場で挑む春季リーグは今までとは違う意識でしたか
一番プレッシャーはありましたね。後輩の時は先輩に作ってもらって自分に最後いいとこだけをくれるって感じで本当にありがたいだけだったんですけど、立場が変わって自分がチャンスを作っていかなきゃいけなくなって。試合中とかも常にサイドディフェンスだったんですけどとりあえず声は出そうということとか、オフェンスになったらセンターをサポートしようとか。責任というのは今までと比べたらことしが一番あったんじゃないかなと思います。
――秋季リーグに向けて夏はどのように過ごしていきたいですか
ディフェンスから速攻のチームにしていきたいのでそのためにはフィジカルだったり、ウエイトだったり、持久力だったりプレーの精度とかも上げていかなきゃいけないんですけど、やっぱり夏の時期にどれだけ走るかがカギになると思うので、トレーニングだったりウエイトだったりを追い込んで頑張っていきたいと思います。
島崎愛(社4=熊本国府)
――まずきょうの試合を終えての率直な感想をお願いします
よかった(笑)。勝ててよかったというのが率直な感想ですね。
――試合全体を振り返っていかがでしょうか
前半はやっぱりそのまま入替戦かもというプレッシャーもみんなあったと思うんですけど、ちょっと硬くて思った通りのプレーができなかったかなというのはありますね。あとディフェンスが修正できなかったのが。私と紗妃(高田主将、スポ4=福岡・西南学院)のところのコンビの修正が遅かったなというのはちょっとあります。
――大きくリードされた後に立て直せた要因は何でしょうか
みんなきょうは一人一人が自分の役目をしっかり果たそうというのがあったので、最初の失点があったんですけど別に苦手な相手でもないし、そこまで気落ちせずというか追い込まれず一個一個追いついていけば大丈夫というのがあったと思うのでそこかなと思います。
――島崎選手自身はアグレッシブなプレーで7メートルスローを2本獲得されていましたがご自身のプレーはいかがでしたか
まあまあです(笑)。
――春季リーグを振り返ってどういうリーグになりましたか
私個人としてはリーグが始まる1週間前くらいにケガから復帰したので、練習試合に出られずという状態で入ったのでちょっと不安はありました。勝ちきれない、1試合目がああいう試合だったというのもあるんですけどいい形で終わらないというのがずっと課題で。そこを4年生なので何があっても最後はやっぱり4年生の気持ちが強いところが勝つと思うので、そこを最後の方はやっと修正じゃないですけど勝てるようになってきて。前半はまだまだ戦える力があるのにそれが出せないという課題はありましたね。
――今お話にでましたが、4年生として挑むリーグは今までとは違う意識だったのでしょうか
今までは出させてもらったら自分のプレーをしっかりやるというのがあったんですけど、4年生は自分のことだけしっかりしても駄目だと思うので、自分のこともしっかりやりつつ声掛けとか行動もそうですけどどういう風に今自分がやるべきなのかというような自分のプレー以外のことを考えることが多かったかなと思います。
――このリーグでチームとして成長した部分を具体的に挙げることはできますか
一人一人ポジションとかで役目があると思うんですけど、それをやりきるというのは後半にかけて意識できるようになったのかなというのはあります。けど、まだまだ課題だらけなので。でも、そんなに悲観する内容ではないと思うしディフェンスができるというのは失点を見てみればわかると思うのでそこを強みにしつつ、オフェンスの課題をしっかり潰していって秋季リーグ、インカレ(全日本学生選手権)への臨めたらいいかなと思います。
――今季のご自身のプレーは振り返っていかがですか
ポストシュートが全体的に、私もだし如美(楯、スポ3=岐阜・飛騨高山)もなんですけど少なかったのはちょっと悔しいところではありますね。アシストできている部分もあるかもしれないんですけど、他大ではポストでやられることが結構あるんですけど自分たちはポストができないところがあったのでそこはちょっと悔しかったかなというのはあります。ディフェンスは結構自分なりにできてきているなというのはあるのでもうちょっとやれるようにできればいいかなと思います。
――秋季リーグに向けて夏はどう過ごしていきたいですか
私たちは最後なので、もうやっていくしかないから、お互い意見とかもぶつけ合ったりして伸びていかないと上との差はまだ広いのでそこを死ぬ気でやっていくしかないなという感じです。
富永穂香(スポ4=東京・佼成学園女)
――きょうの勝利への感想をお願いします
とりあえず入替戦は回避できたので安心しています。
――どういった意識で試合に臨みましたか
本当に勝たなければいけない試合ではあったので、何が何でも勝ちにいく、ぶっ倒れるくらいまでやりきろうとは思っていました。
――前半2点差まで詰め寄ったことで追いつけたのは大きかったですか
そうですね。あそこまでやられるとは思ってなかったのですが、1点ずつということはこちらからも言っていたので、そこまで不安にならずに追いつけたのは良かったと思います。
――ハーフタイムではどのようなことを話しましたか
ディフェンスで個々になっている部分があったので、そこは組織で、ボールに対してみんなで寄ってみんなで守る意識強くさせたことと、オフェンスはいつも通り、(ボールを)もらう前の動きは注意しました。
――復帰後初得点となりましたが、気持ちは乗っていましたか
そうですね。出るからにはやってやろうという気持ちはありました。
――春季リーグ全体を振り返ってこの結果をどのように捉えていますか
やはりチームが良い状態と悪い状態がすごくはっきり出たリーグだったので、その課題を今後は詰めていかなければならないし、良い点は良い点で結構一人一人は出ていたので、それは伸ばしていくポイントだと思います。
――4年生になり、今までと違う意識はありますか
やはり最後というのもありますし、一番上というのもあるので、自分だけの考えにならないということは意識していて、全体見てどこが狙い目なのかを自分から発信するなど、自分のことよりもチームのことを考える時間が長くなりました。
――春季リーグで成長した部分はありますか
流れに乗ったら本当に勢いはあると思うので、そこに持っていくまでの一人一人のモチベーションの管理や意識することを、やはり4年生が働きかけていかなければならないと思います。後輩は後輩で一人一人の役割をしっかりやっていくというのを勝つときはできていで、自分の役割プラスアルファでチームのことを考えられているときが一番良い状態なので、そういう時は勝てますし自分自分になっている時は負けるというのがはっきりしたリーグだったので、そこは自分たちの伸びしろのポイントなのかなと思います。
――富永選手自身は何か成長した部分はありますか
半分以上出ていないので、本当に外から見ていれば思うことはたくさんあったし、そう思うからこそ出られた試合に対しては結構強気でいくこともできたので、そこは自分としては収穫があったかなと思います。
――最後に秋季リーグ、インカレ(全日本学生選手権)に向けて意気込みをお願いします
課題もたくさん出て、そこは秋までに詰めていくべきだし、自分たちのハンドボールができるように今後練習していきたいと思います。
杉山瑞樹(社3=神奈川・横浜創英)
――きょうの勝利への感想をお願いします
きょうは負けたら入替戦だったのでとりあえず勝てて良かったです。
――どういった意識で試合に臨みましたか
個人的には昨日自分シュートミスが目立って負けてしまったので、そこで負けないのを意識していました。
――序盤点差を広げられてしまった要因はありますか
相手の(背番号)5番をマーク厚くして守ろうとしていたけど、結局そこでやられてしまって、上手くディフェンスが連携をとれていなかったかなと思います。
――前半のうちに点差を詰められて後半を迎えられたのはやはり大きかったのでしょうか
はい、そうですね。点差が離れたときもいつもだったらシュンとなっているのですが、きょうはみんな気迫があって追いつけるという感じはしました。
――春季リーグ全体を振り返っていかがですか
納得いく結果ではないし、最初の桐蔭横浜大戦やその再試合などで勝てるところを自分たちのミスで落としているのが多かったので、そういうことをなくすことができれば、秋はもっと上位を狙えるのかなと思います。
――自身のプレーを振り返っていかがですか
試合によって結構波があったので、もっと安定感のあるサイドプレーヤーになりたいなと思います。
――春季リーグの中でチームが成長した部分はありますか
オフェンスがリーグ初めよりかは得点力とシュートまでいく回数がすごく多くなって、成長したなと思います。
――課題としては何が挙げられますか
昨日の日体大など、負ける試合は自分たちのミスから相手の逆速攻されることが多いので、秋までに直さなければいけない課題だなと思います。
――定期戦や秋季リーグやインカレ(全日本学生選手権)に対してはどういった位置づけですか
次は早関定期戦なのですが、関西の独特のタイミングや違うものを感じてその経験値を関東だけでなくインカレに生かしていきたいなと思います。
――最後に今後へ向けて意気込みをお願いします
今回満足できない結果だった分、3カ月間秋季リーグまで、チームみんなで高めあって、秋季リーグでも結果を残して、それを最後インカレまでつなげられるようにしたいです。
吉田瑞萌(スポ2=東京・佼成学園女)
――きょうの勝利への感想をお願いします
とりあえず本当に良かったです。
――試合前はどういった意識で臨みましたか
個人的には一次リーグであたったときに、結構間を割りにいけていたので、良いイメージしかなかったのですが、今回もそのときみたいにどんどん突っ込んでいこうという気持ちでいきました。
――前回国士館大と対戦したときと違うところはありますか
前回、自分がアウトを割っていったので、今回そこを警戒されて一本チャージを取られてしまったこともあったので、それを利用して自分に引き付けておいて、まわりの人にパスを出すことを意識しました。
――後半だけで5得点を挙げましたが、ゴールへの意識は高かったですか
前半は逆に点を取ろうと先走ってしまったので、ハーフタイムで冷静になって、まわりの先輩方やコーチの方にもチャンスがあったらすぐ飛び込めと言われていたので、強気でいくしかないと思ってやりました。
――春季リーグ全体を振り返って、結果をどのように考えていますか
再戦もあり、いろいろあったなというリーグなのですが、自分たちで落としてしまった試合がほとんどだったので、そこは秋季リーグに向けて修正したいなと思います。
――自身のプレーはいかがですか
上から打てる選手が少ないので、自分がその役割をしなければならないのですが、大事なところで決めきれなかったり、確率が悪かったりというのがあるので、そこも秋への課題かなと思います。
――それとは逆に春季リーグの中で成長した部分はありますか
リーグが始まる前から、ディフェンスから速攻というのをテーマにやってきていて、最初の方はそれもぎくしゃくしていたのですが、どんどん練習していって、速攻で点を取れたり良いかたちで終われたりというのも増えましたし、一番はセットオフェンスかなと思います。
――最後に秋季リーグ、インカレ(全日本学生選手権)に向けて意気込みをお願いします
春は良いときは良かったのですが、ダメなときは全然点も取れなかったというムラが結構あったので、そこをなくしてコンスタントにチームに貢献できるように頑張りたいと思います。